【11/18オープン】池袋のハンズ跡が「都心最大級のニトリ」に!これまでの「郊外ニトリ」とどう違う?

  • ショッピング
  • 池袋駅
【11/18オープン】池袋のハンズ跡が「都心最大級のニトリ」に!これまでの「郊外ニトリ」とどう違う?

\ この記事を書いた人 /

若杉優貴のプロフィール画像

若杉優貴

都市商業研究所

ライターページへ

池袋サンシャイン60通りにあった「東急ハンズ池袋店」の跡地に2022年11月18日、ニトリの旗艦店がグランドオープンします。都心では最大級の巨大店舗になるということで、従来のニトリとは異なった新しい試みも。モデルルームやシミュレーションといった新サービスについて、都市商業研究所の若杉優貴さんがご紹介します。

去年閉店した池袋のハンズ、なんと全館「ニトリ」に!

 豊島区池袋のサンシャイン60通り沿いにあった「東急ハンズ池袋店」の跡に、家具販売大手「ニトリ」(本社:北海道札幌市)の旗艦店「ニトリ 池袋サンシャイン60通り店」が今年(2022年)11月18日にグランドオープンします。

 東急ハンズ池袋店は1984年9月に開業して以降、30年以上にわたって東急ハンズの旗艦店として親しまれていましたが、2021年10月31日に閉店。跡地の活用方法が気になっていた人も多いのではないでしょうか。

 ニトリ 池袋サンシャイン60通り店の売場は1階から8階までで、売場面積は約5,980㎡。同社の都心店舗としては最大級になるといいます。

 このニトリ 池袋サンシャイン60通り店では、従来の郊外にあるニトリとは異なった「新しい試み」が見られます。一体どういった特徴があるのでしょうか。

>>関連記事:ニトリの「美容アイテム」が優秀すぎて試さずにいられない

11月18日に開業する「ニトリ サンシャイン60通り店」。(撮影:藤井瑞起) 「東急ハンズ」の文字が掲げられたエントランスもニトリ仕様に。



1.さまざまなシーンに対応した「モデルルーム」を設置

 ニトリ 池袋サンシャイン60通り店の店内でひときわ目立つのが、売場に設置されている「モデルルーム」の存在です。

 店内にはシーンやタイプ別のモデルルームが10室も設けられており、実際に家具が部屋に設置されている状態を確認することができる「部屋型プレゼンテーション」による販売がおこなわれます。

 これまでもこうした部屋型プレゼンテーションのコーナーは「ニトリ⽬⿊通り店」など一部の大型店にも設置されていましたが、池袋サンシャイン60通り店では新たにマンションの一室をイメージした6畳・12畳の部屋が設けられるなど、都心立地ならではのかたちでさらなる充実が図られています。

ニトリの「部屋型プレゼンテーション」イメージ。ニトリ サンシャイン60通り店では「おひとり様向け」のものも。(画像:ニトリホールディングスニュースリリースより)

2.「都心の住宅事情に合った商品」を充実

 「都心向け」としたのは、もちろんモデルルームのみではありません。

 ニトリ 池袋サンシャイン60通り店では都心の住宅事情や若者の生活スタイルに合わせた商品を充実。なんとゲーミングチェア・デスクのコーナーも設けられています。また、インテリア用品では生活に彩りを加える商品や、不平・不満・不便を解決する商品を数多く取りそろえたとしています。

3.お部屋の着せ替えシミュレーションアプリを設置

 ニトリ 池袋サンシャイン60通り店の4階カーテン売場、5階寝具・寝装品売場に登場したのはニトリが開発した新アプリ「お部屋deコーディネート」を使うことができるデジタル端末。

 このアプリは部屋に家具などを設置した場面をシミュレーションできるもので、色の変更も自由自在。現在ニトリ店内に設置されているのはここだけだといいます。

ニトリの「お部屋deコーディネート」イメージ。(画像:ニトリホールディングスニュースリリースより)

4.とにかく広い!「全てのニトリの商品がそろう」かも?

 ニトリ 池袋サンシャイン60通り店がこのような新たな機能を充実させることができたのは、何といっても「店舗が広いから」に他なりません。

 ニトリの武田政則社長はサンシャイン60通り店の出店にあたって「ニトリの商品を全部見せたかった」としており、同社のショールーム的役割を兼ね備えた店舗となりそうです。

 「欲しい商品が郊外のニトリになかった!」「ニトリの新商品をいち早く見たい!」という時には、まず池袋サンシャイン60通り店に行ってみるのも良いでしょう。

ニトリ 池袋サンシャイン60通り店の館内イメージ。 オープニング時にはクリスマス関連商品も販売されます。 (画像:ニトリホールディングスニュースリリースより)

何とニトリは「建物ごと買収」での出店だった

 1つ気になるのは、これまで池袋にあったニトリよりも「駅から遠くなった」こと。今回のニトリ 池袋サンシャイン60通り店開業に合わせて、同店よりも駅チカだった「ニトリ 東武池袋店」(東武百貨店内)は11月13日に閉店しています。

 一方で、ニトリは渋谷でも駅から少し離れた「ニトリ渋谷公園店」(マルイ→シダックス跡、2017年開業)の運営を成功させており、そこで培ったノウハウが池袋サンシャイン60通り店でも生かされるものと思われます。

 実は、ニトリは今回の出店に際して旧・東急ハンズ池袋店の建物を全館買収、建物ごと「自社ビル」としています(東急ハンズ時代はテナント出店)。それゆえ、ニトリは「都心の巨大店舗を成功させる大きな自信」があるのだといえるでしょう。

池袋の街に登場した巨大な「ニトリ」の看板。(撮影:藤井瑞起)

 都心の巨大旗艦店ならではのさまざまな新機能を備えた「ニトリ 池袋サンシャイン60通り店」。その実力を見るべく、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

■ニトリ 池袋サンシャイン60通り店(プレオープン中 ※11月18日グランドオープン)
所在地:東京都豊島区東池袋1-28-10
TEL:0120-014-210
営業時間:10:00~21:00
アクセス:JR・東武東上線・西武線
東京メトロ有楽町線・丸ノ内線・副都心線 池袋駅より徒歩6分

関連記事