結婚って、しなきゃダメ? 話題ドラマ『ハンオシ』に見る、都会の今どきアラサー男女の本音とは

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結婚って、しなきゃダメ? 話題ドラマ『ハンオシ』に見る、都会の今どきアラサー男女の本音とは

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ふくだりょうこ(ライター)

2021年秋クールの話題ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBSテレビ系)。偽装結婚という形を選んだアラサー男女のストーリーからは、現代の都会における結婚の考え方が見えてきます。ライターのふくだりょうこさんが解説します。

おひとりさま満喫中だった主人公

 2021年11月現在、毎週火曜22時から放送中のTBSテレビ系ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』。漫画家・有生青春さんによる同名漫画が原作です。

婚姻届(画像:写真AC)



 清野菜名さん演じる大加戸明葉(おおかど あきは)は「森田デザイン」で働くデザイナー。彼氏はいないけれど、仕事にやりがいを感じています。

 結婚はいいかな、とおひとりさまを満喫中。自宅にあるお気に入りのソファでビールを飲むのが幸せな瞬間です。そんな彼女が出会ったのは、坂口健太郎さん演じる百瀬柊(ももせ しゅう)。広告代理店「秀伝堂」の営業マン。

外見は良く、仕事も真面目で周りから信頼されているけれど、実はカタブツで変人という百瀬が明葉に切り出したのは、なんと偽装結婚で……。

東京の25歳女性未婚率は全国トップ

 東京都の25歳女性未婚率は、全国47都道府県で群を抜いて高くなっています。

 本作の主人公・明葉も、周りで結婚の話題が出るものの自分はひとりでも楽しいし、独身最高! と思っているタイプです。

 そんなふうにマイペースに割り切れたらいいのですが、中には周りにああだこうだ言われて「結婚したほうがいいのかな?」と考え始める人もいるはず。

 独身最高! と思っていても、友人たちがみんな結婚したら、そんな気はなかったのにやっぱり「結婚したほうがいいのかな?」となる場合だってあります。

 不思議なもので、結婚を勧める割には結婚したその後のこと、それもずっとずっと先のことをプレゼンしてくれる人がいないんです。

恋愛結婚すれば生涯幸せでいられるの?

 両親や、祖父母を見ていて、「こんな夫婦になれるなら結婚してもいいかな」と思えるかもしれませんが、なかなか理想とするロールモデルとは出合えないもの。

 恋愛結婚だったとしても、おじいちゃんおばあちゃんになってからしんどい思いをするのであれば、そんなに無理して結婚しなくてもいいのでは? 楽しくてハッピーな今を追求してもいいのでは――?

 そんなふうに考えるのも、現代なら悪いことではないのではないでしょうか。

さまざまな価値観の人が暮らす東京のイメージ(画像:写真AC)



 特に、都会で暮らしているとロールモデルとなるような夫婦と出会うのは確率が下がってきます。

 それよりも、きっと理想となる「おひとりさま」と出会うことのほうが多いはず……。「結婚」という制度に縛られず、もっと柔軟にライフスタイルを考えるときが来ているのかもしれません。

人生を少し楽にするため、偽装結婚はアリかナシか

 偽装夫婦となった百瀬と明葉。「偽装結婚」というだけあって、その決断に至った理由は特殊です。

 結婚したほうがお互いにとってメリットが大きいから、というわけですが、偽装だとバレたらおそらく周りからは怒られるでしょう。だました、嘘をついたと責められるかもしれません。

 それって、どうしてなのでしょうか。せっかく祝ってあげたのに、という気持ちもあるかもしれません。でも、本人たちがそれで納得しているなら構わないのではないでしょうか。

「偽装」とつけるとカドが立ってしまうかもしれませんが、互いの生活をより良いものにするために、結婚をするのは悪いことではないはず。昔は(いや、今でもあるかもしれませんが)政略結婚などもあったわけですから。

 結婚はある種の契約です。恋とか愛とかがなくても、婚姻関係を成立させるのはあり得ないことではないはずです。

結婚する理由は、もっと多様でもいいのかもしれない

 結婚は、本人たちだけではなく、家と家との問題でもある、と言います。

 結婚をすればお互いの実家と関わりができたり、子どもができればまたその関係も変わってくるでしょう。

幸せそうな夫婦のイメージ(画像:写真AC)



 ただ、子どもも要らない、親とも関係が希薄だ、もしくは放任だ、などという場合であれば、もっと結婚に対して自由に考えてもいいように思います。

 明葉と百瀬のように一緒に暮らし、相手の違う側面を見ることによって恋心を抱く可能性もあるかもしれません。そのことによって、婚姻関係が変化したとしても悪いわけではないように思います。

 恋愛結婚であったとしても、その関係はやがて変わっていくのですから。

結婚という制度にとらわれ過ぎている私たち

 私たちは、存外「結婚」という単語に縛られすぎているのかもしれません。

 東京にはひとりで暮らす男女は多くいます。ひとりで暮らすことによる便利さもあれば、不便さもあるでしょう。だからこそ、結婚という制度をもっと柔軟に捉えてもいいのかもしれません。

ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』公式サイト(画像:TBSテレビ)

 ひとつ言えるのは、周りに急かされたり、勧められたからと言ってしなければならないものではない、ということです。

 どうすれば、自分の生活をより良くできるのか。そう考えたときに、ひとつの方法として結婚を加えてみてもいいのではないでしょうか。

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