階段を降りたら何がある? 東京「地下の喫茶店」5選、勇気を出して行ってみると……

地下にあるお店って、少しだけ入店しづらい気がしませんか? 老舗の喫茶店ともなれば、なおさら。でも気後れして入らないなんて実はもったいない! 純喫茶探訪家のわしわしさんが、その魅力とおすすめの都内5店を紹介します。


集客が難しい「地下店」が人気の理由

 数え切れないほどの飲食店が存在する東京。どのお店もより多くのお客さんに足を運んでもらおうと、さまざまな工夫を凝らしています。

 そんな中でも集客に大きく影響してくるのが、お店の立地です。

 路面店は通りすがりの人の目に付きやすいこともあり、多くのお客さんを呼び込むのに向いているとされます。また2階以上にある店舗は路面店に比べて集客が難しい一方で、比較的賃料が安いため、広告やメニューなどの他の部分にお金を掛けられるというメリットも。

 しかし、これらのメリットにいずれも当てはまらない「地下」にも、長年愛され続けるお店があるのをご存じですか?

地下へと続く階段のイメージ。降りた先にある喫茶店とは?(画像:写真AC)



 外からはお店の様子が全く分からず、集客にも向いていないように思えますが、地下だからこそ作り出せる唯一無二の空間には、訪れる人々を魅了し続けてやまない理由があります。

 そこで今回は、東京都内の地下にある喫茶店を厳選して五つご紹介。地下へと続く階段を降り、勇気を出して店内に足を踏み入れてみませんか?

1. 日本橋「かふぇぺしゃわーる」

 まず最初は、JR東京駅や東京メトロ日本橋駅から徒歩圏内にある「かふぇぺしゃわーる」(中央区日本橋)。

 都心のど真ん中に落ち着いた雰囲気の喫茶店があることを知っている人は、そう多くはないかもしれません。「旅の疲れを癒すオアシスのような場所」という意味が込められた店名は、あの著名な小説家・井上靖が名付けたものです。

 店内には井上氏が書いた原稿やラクダが描かれた絵などが飾られており、どこか異国情緒あふれる香りも。夜になるとバーとしても営業しているため、カウンターにはたくさんのお酒も並び、いつもよりも背伸びをした気分になれるかもしれません。

丁寧に淹れられたコーヒーが美味しいかふぇぺしゃわーる(画像:わしわし)



 素敵な店内でいただけるのは、ネルドリップで丁寧に淹れられたコーヒーやクロックマダムなどのおいしいランチメニューなど。外の喧騒を忘れられる、静かで薄暗い空間で、のんびり読書を楽しんでみてください。

※2021年5月現在、緊急事態宣言期間中のアルコールの提供は行っていません。

2. 有楽町「ローヤル」

 続いては、JR有楽町駅から徒歩1分の場所にある「ローヤル」(千代田区有楽町)。

 昭和レトロな雰囲気が漂う東京交通会館の地下にあるこちらのお店は、席数が多く、いつ訪れてもゆったりと過ごせるのが特徴です。

 厚切りトーストがうれしいモーニングや鮮やかな見た目のフルーツパフェなど、どこか懐かしいメニューがたくさんそろっています。

ローヤルの人気メニューでもあるツナチーズトースト(画像:わしわし)



 ここ「ローヤル」で働いているのは、ダンディーなおじさまばかり。訪れるたび、スタッフたちの気配りや働きぶりに目を奪われることでしょう。また最近禁煙となったため、タバコの煙が苦手な人でも安心して過ごすことができます(入り口近くに喫煙スペースあり)。

 昭和な雰囲気にどっぷりと浸ってみたい人におすすめの喫茶店です。

3. 銀座「壹眞珈琲店 並木通り店」

 次は「壹眞珈琲(かづまコーヒー)店 並木通り店」(中央区銀座)です。

 今回紹介する並木通り店のほかに、銀座にもう1店舗(晴海通り店)と神保町に店舗を構えています。

 地下へと続く階段を降りると、カウンターに並んだたくさんのコーヒーカップが目に入ってくるはず。マイセンなどの美しいカップに入ったコーヒーは、どこか気品にあふれ、ずっと眺めていたくなるような佇まいです。

美しいカップとともにコーヒーを味わえる壹眞珈琲店(画像:わしわし)



 そんな美しいカップと並んで有名なのが、店内に数多く飾られた絵画。これらは全てビートたけしさんが描かれたもので、その鮮やかな色使いにハッとさせられることでしょう。

 こちらの並木通り店は地下にあることもあり、優しい灯りやアンティークの調度品とともに、自分だけの落ち着いた時間を過ごすことができます。

 美術館にいるかのようなぜいたくな空間でコーヒーを味わえば、あっという間に時間が過ぎてしまうかもしれません。

4. 上野「高級喫茶 古城」

 さて続いて紹介するのは、JR上野駅から徒歩5分ほどの場所にある「高級喫茶 古城」(台東区東上野)です。

きれいに並んだサンドイッチが美しい高級喫茶古城(画像:わしわし)



 店名に「高級喫茶」とついていると身構えてしまいそうですが、勇気を出して訪れてみれば、きっと至福の時間が過ごせるはず。

 階段を降りるときからすでに豪華な装飾が出迎えてくれ、店内に入るとその雰囲気に圧倒されることでしょう。店内奥には大きなステンドグラスがあり、店内を優しく照らしてくれています。

 座ると沈み込みそうなほどふかふかなソファ席は、一度座ったら動きたくなくなるかも。メニューの種類も豊富で、サンドイッチやナポリタンだけでなく、カレーや生姜焼きランチなどもあり、お腹いっぱい食べたい男性にもおすすめです。

 宮殿のような雰囲気の店内で、とびきりぜいたくな時間を過ごしてみてください。

5. 吉祥寺「くぐつ草」

 最後に紹介するのは、JR吉祥寺駅から徒歩3分の場所にある「くぐつ草」(武蔵野市吉祥寺本町)です。地下の醍醐味(だいごみ)を存分に感じられるお店といったら、ここが真っ先に思いつく人も多いのではないでしょうか?

本格カレーライスが人気のくぐつ草(画像:わしわし)



 商店街の賑わいから一転、地下へ降りると独特の雰囲気を放っている空間が広がっています。薄暗く、ひんやり冷たさも感じる洞窟のような内装ですが、その雰囲気が逆に落ち着くことができるので不思議です。

「くぐつ草」の名物といえば、スパイスが効いた本格派のカレーライス。ライスの上に乗ったレーズンがアクセントとなり、一度食べたら病みつきになること間違いなしです。

 他にもオムカレーやカップトーストなど、このお店でしか食べられないメニューが多くあり、リピーターが多いのもうなずけます。

 他のお店とは一線を画す内装のため、ひとり静かに物思いにふけるのに持ってこいのお店です。日々の喧騒(けんそう)から離れ、自分の時間を大切にしたいときに訪れてみてはいかがですか。

地下にある喫茶店はゆっくり過ごすのにぴったり

 普段生活していると、どうしても目に入ったお店に入りがち。

 ですが、たまにはお店の様子が分からない地下のお店に訪れてみれば、きっと新しい発見がまっているはずです。

 地下にあるお店は照明も薄暗いことが多く、どこか安心感に包まれ、自分の気持ちも落ち着くことでしょう。路面店などでは味わえない地下ならではの魅力を体験しに、ぜひ足を運んでみてください。


【画像】地下の喫茶店、独特の外観(5枚)

画像ギャラリー

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