コンビニ変遷史 「何でも揃って超便利」はどうやって生まれ、進化したのか
2020年3月16日
ライフ今や現代人の生活に欠かせなくなったコンビニエンスストア。その変遷について、ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
東京に憧れる若者の「希望」だった
いまや日常生活に欠かせないコンビニエンスストア(以下、コンビニ)。飲食物だけでなく消耗品、コピー、チケット、住民票取得、現金自動預払機(ATM)など、東京に住んでいれば1日に一度ぐらいはコンビニへ足を運ぶのではないでしょうか。

またコンビニは、少し前の時代まで東京に憧れる若者の「希望」でした。
筆者(昼間たかし。1975年生まれ)は岡山県出身ですが、高校生時代の街にあったコンビニはローソンとファミリーマートぐらいでした。
そのため、上京してセブン―イレブンやam/pm(現・ファミリーマート)、サンクス(同)などを見たときは、「都会に来たんだな」と思ったものです。ちなみに現在は、岡山県にもセブン―イレブンは出店しています。
コンビニ第1号のオープンは46年前
それまで存在した深夜スーパーとは違うニュースタイルの店として、コンビニが頭角を現し始めたのは1980年代です。

コンビニの定義は諸説ありますが、一般に知られるコンビニの第1号・セブン―イレブン豊洲店がオープンしたのは1974(昭和49)年のことです。
それから10年もたたない間に、「夜中に開いている便利なお店」から「必要なものが必要なときに手に入るお店」に発展。1987(昭和62)年時点で、全国のコンビニ店舗数は3万3650店舗にまで増えました。
『週刊サンケイ』1988年3月31日号によると、1988年時点の各店舗のシェアは、
セブン―イレブン:48%
ファミリーマート:17%
ローソン:26%
サンチェーン(現・ローソン):11%
となっていました。
当時は大都市圏を中心に展開されていたコンビニですが、東京では早くも徒歩圏内にいくつもの店舗が軒を連ねるようになっていました。

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