再開発で消えた昭和の面影 西新宿「けやき橋通り商店街」を訪ねて
2020年2月11日
お出かけかつて淀橋エリアに「けやき橋通り商店街」という昭和の香りを残した商店街がありました。サンポマスターの下関マグロさんが解説します。
73年前になくなった淀橋区という名前
筆者(下関マグロ。サンポマスター)が東京の散歩記事を書くようになったのは、2005(平成17)年の暮れでした。最初は右も左もわからないまま、「東京の散歩といえば浅草や神楽坂だろう」と記事を書いていました。
2006年5月。ウェブサイトの散歩記事の担当者だったNくんが興奮気味に、「ヨドバシカメラって、淀(よど)橋という地名からきているそうですね、淀橋を歩きませんか」と言ってきました。ああ、そうだ。昔は淀橋区という区があったのですね。
淀橋区は、1932(昭和7)年から新宿区ができる1947(昭和22)年まで存在していました。ちなみに新宿区は淀橋区、四谷区、牛込区が合併してできたといいます。
淀橋の命名者は戸幕府の第三代将軍
散歩にでかけた2006年5月4日。かつて淀橋区だった北新宿が再開発でその姿を変えている時期だったので、中野から新宿まで歩いて記事を書くことにしました。
青梅街道を中野方面から歩くと神田川があり、そこには淀橋という橋がかかっています。この橋を渡ると新宿区になります。

淀橋のすぐそばに、新宿区の「道とみどりの課」(当時)が建てた説明板があります。それによれば、淀橋という名前は江戸幕府の第3代将軍・徳川家光が命名したと言われているそうです。それ以前、この橋は「姿見(すがたみ)ずの橋」、あるいは「いとま乞いの橋」と呼ばれていました。

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