ホルモン食べて国際親善? 観光地じゃないコリアンタウン「三河島」のススメ
2019年10月27日
お出かけファッショナブルな印象が漂うコリアンタウン・新大久保。そんな同地とは異なる、本場韓国の濃い雰囲気を味わえるのが三河島です。紀行ライターのカベルナリア吉田さんが解説します。
濃密な韓国の雰囲気がただよう街
東京でコリアンタウンといえば? 真っ先に新宿区の大久保を思い浮かべる人が多いでしょう。でも韓流ブーム以降、大久保は華やかな店が増えすぎて、何だかテーマパークのよう。そして東京のコリアンタウンは大久保だけじゃありません。リアルに濃密な韓国の雰囲気を感じるなら、荒川区の三河島がオススメです。

上野からJR常磐線で2駅めが三河島駅。実は23区内のJR駅で5本の指に入る「乗降客が少ない駅」でもあります。小さな改札口を抜けるとそこは、素っ気ないガード下。目の前を尾竹橋通りが横切り、歩道を豪速で自転車がバビュンと駆け抜けていきます。
そして聞こえてくる、勢いのある韓国語。喧嘩している? と思ったら、どうやら普通に話しているだけ。呆気にとられる目の前を再び自転車がバビュンと走り抜け、なんだかエラいところに来たなと早速思います。
どこまでも続く商店街
とりあえず尾竹橋通りを歩きます。通りは駅を挟んで北側が宮地通り商友会、南が親交睦商店街。そのどちらにも点々と焼肉屋が見えます。

まずは宮地通り商友会を北へ。大きな交差点を過ぎた先には「道灌山通り商和会」と「冠新道商興会」が延び、どちらもその先で西日暮里駅周辺に合流します。いっぽうで道灌山通りから、さらに昭和の香り漂う「こばと商店街」が枝分かれ。歩くほどに商店街が次々につながり、地の果てまで商店街が続いているような錯覚に陥ります。
ちなみに道灌山通りには、水泳の北島康介選手のご実家である精肉店があります。また宮地通りの途中から分かれる「荒川仲町通り」もいい感じ。狭い道沿いに店がひしめき、地元では「小さなアメ横」なんて呼ばれているそうですよ。
いっぽうで駅の南側へ進むと、途中で「七五三通り」と「カンカン森通り」が分岐。日暮里7、5、3丁目を一本化した道だから「七五三通り」という説があり「なごみ通り」と呼ぶ人もいるとか。またカンカン森通りを進んだ先には、300年以上前に建立された「神々森(かんかんもり)猿田彦神社」があります。かわいい通り名にも実は、深い歴史があるんですね。
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