五龍神のご利益を授かりに!見どころたくさん運気もアップ 田無神社―東京神社案内【17】

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五龍神のご利益を授かりに!見どころたくさん運気もアップ 田無神社―東京神社案内【17】

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石津祐介

ライター、写真家

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東京都には約2,000社の神社があると言われています。初詣や祈願成就で参拝したり、散歩がてらに立ち寄ったりと神社に行く機会は何かと多いのでは。そこで本シリーズでは、写真家の石津祐介さんが神社の見どころや土地とのつながり、オススメの授与品を紹介し、神職の方からお話を伺います。第17回は「田無神社」です。

●風と水を司る神を祀る

 田無神社は鎌倉時代に創建された神社で、級津彦命(しなつひこのみこと)、級戸辺命(しなとべのみこと)、大国主命をお祀りしています。また五色の龍神を祀る事でも知られています。
今回は、権禰宜の中村晃治さんに神社を案内していただきました。

 「もともと神社は、ここから少し北にある宮山という場所に鎮座していましたが、江戸時代に青梅街道が開通した際に現在の場所にご遷座しました。ご祭神の級津彦命と級戸辺命は夫婦の神様で、雨と風を司る龍の神様として知られています。境内には四柱の龍神が祀られており、合わせて五龍神として親しまれています」(中村さん)

神社の創建は鎌倉時代(画像:石津祐介)



●龍神様に会いに行こう

 五龍神それぞれのご利益は異なり、東方鎮守の青龍は技芸向上・就業成就、南方鎮守の赤龍は勝運向上・成績向上、中央守護の金龍は運気向上・幸福招来、西方守護の白龍は金運向上・良縁成就、北方守護の黒龍は健康増進・家内安全と五龍神それぞれにご神徳があるとされています。

「五龍全部お参りしても構いませんし、成就したい願いの龍神様だけお参りしても構いません。また、より良い方向へと導く五龍神の『方位除』のご祈祷を受けられる方も多いです」(中村さん)

南方鎮守の赤龍(画像:石津祐介)
西方守護の白龍(画像:石津祐介)

●境内の見どころ

 境内には、貴重な文化財や天然記念物のご神木など、見どころも多くあります。

「本殿と拝殿は東京都指定文化財、参集殿は国の登録有形文化財に登録されています。また神輿庫内部の獅子頭は西東京市の指定文化財、ご神木の銀杏は西東京市の天然記念物に登録されています」(中村さん)

東京都指定文化財の拝殿(画像:石津祐介)
西東京市の天然記念物のご神木(画像:石津祐介)
結婚式などに使われる国登録有形文化財の参集殿(画像:石津祐介)

 また境内にある水神様をお祀りする「龍神池」は、周囲の自然環境に配慮してビオトープとして作られました。

「 この土地に根付いた生物が復活することを期待して、約5年前にビオトープの龍神池が造られました」(中村さん)

ビオトープの龍神池(画像:石津祐介)

●人気の授与品や御朱印をいただこう

 「五龍神守」は青、白、赤、金、白、黒の五色それぞれでご利益が異なります。また11月23日の新嘗祭から2月3日の節分祭に授与される「一楽萬開札(いちらくまんかいふだ)」は、受けることにより「龍神様より最初の楽をいただける」とされ、こちらも人気となっています。

 御朱印帳は、神職の袴姿がデザインされた3種類に加えて記念仕様のものがあります。御朱印は、通常御朱印の他に季節や祭り限定の御朱印があり、また西東京市在住の切り絵作家・小出蒐(こいで しゅう)さんがデザインした切り絵御朱印も人気です。

5色それぞれでご利益が異なる五龍神守(画像:石津祐介)
新嘗祭から節分祭の期間に頒布される一楽萬開札(画像:石津祐介)
御朱印帳と御朱印(左から通常、五龍伸、白黒切り絵、カラー切り絵)(画像:石津祐介)
今回、神社を案内していただいた権禰宜の中村晃治さん(画像:石津祐介)

■田無神社(たなしじんじゃ)
住所:東京都西東京市田無3-7-4
TEL:042-461-4442
授与所:9:00~17:00
祈祷受付:9:30〜16:00
アクセス:西武新宿線「田無駅」より徒歩6分

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