【8月24日開業】渋谷・複合商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」店舗詳細!「ドンキ初」超高層ビル――その特徴は○○歓迎

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【8月24日開業】渋谷・複合商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」店舗詳細!「ドンキ初」超高層ビル――その特徴は○○歓迎

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若杉優貴

都市商業研究所

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いよいよ8月24日(木)渋谷に複合商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」が開業します。日本初出店のハンバーガーショップや、高層階のテラス席が開放的なホテルレストランなどの店舗情報、再開発の背景などの詳細について、都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。

東急百貨店本店に代わる「道玄坂のランドマーク」誕生!

 東急百貨店本店跡近くの渋谷文化村通り沿いに建設中の大型再開発ビル「道玄坂通 dogenzaka-dori」(以下「道玄坂通」)がいよいよ今年(2023年)8月24日に開業します。

 渋谷では各地で大型再開発が相次いでいますが、この建物はこれまでの渋谷の再開発ビルとは少し異なる特徴があります。

「道玄坂通」と高層階に入居する「ホテルインディゴ」のロゴタイプ。 道玄坂通のロゴカラーは深い青――「渋藍色」としています。(画像:若杉優貴)



ドンキ初の超高層ビル、「高級ホテル」も進出

 「道玄坂通」の1つめの特徴は、開発・運営を手掛ける企業。

 渋谷エリアの大型再開発といえば「渋谷スクランブルスクエア」や「渋谷ヒカリエ」、古くは「SHIBUYA109」や「Bunkamura(東急文化村)」などのように多くは東急グループが主導したものですが、この「道玄坂通」はディスカウントストア大手「ドン・キホーテ」を運営する「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH/旧・ドン・キホーテHD)」がプロデュースする建物なのです。

2023年8月24日に開業する予定の「道玄坂通 dogenzaka-dori」。(画像:若杉優貴)

 ドン・キホーテが東京都心で大型再開発を行うこと、そしてこのような超高層再開発ビルの運営をおこなうことは史上初。ここにはかつて旧「ドン・キホーテ渋谷店」がありましたが、2017年5月に向かいの建物に「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」として移転。その後、旧店はドンキ期間限定ショップとして活用されたのち、周辺の平面駐車場などと併せて再開発がおこなわれていました。

再開発前の旧「ドン・キホーテ渋谷店」。(2017年撮影)(画像:若杉優貴)

 「道玄坂通」は地上28階建・地下1階建て、高さ114.8メートル、延床面積約41,767㎡。館内は大きく3つに分けられ、高層階はホテルゾーン、中層階はオフィスゾーン、そして低層階は商業ゾーンとなります。

 高層階のホテルはIHGホテルズ&リゾーツが運営する「ホテルインディゴ東京渋谷」。(8月29日開業予定)。「ホテルインディゴ」ブランドとしては日本4カ所目で、13階から28階までに全272室を設置。3階のエントランスにはカフェ「Shibrewya」、11階にはテラス付きレストラン「Gallery 11」も設けられます。

 また、中層階のオフィスはワンフロア約1,740㎡もの広さで、3階には「国際的なビジネスシーンに相応しい格調高いオーセンティックなオフィスロビー」を設けるとしています。

Gallery 11ではオープンキッチンで作られるチャコールグリルメニューなど多国籍料理が楽しめる。店内席はカラフルなアートギャラリーのような雰囲気(画像:ホテルインディゴ東京渋谷リリースより)

商業ゾーンは「通り抜け歓迎!」――「街をつなぐ」役割を担う館内通路

 「道玄坂通」のもう1つの特徴は低層階・商業ゾーン内にあります。

 それは、商業ゾーンの館内通路に建物反対側に抜ける「小径」の役割を持たせたこと。この通路によって館内を通り抜けて文化村通りから道玄坂方面へと行くことができるようになるため(もちろん逆も可能)、「道玄坂通」は道玄坂エリアの飲食店やライブハウスを訪れる際の新たな「抜け道」や、食事やライブ帰りの「ちょっとした立ち寄りどころ」としても機能しそうです。

店内通り抜け歓迎!「道玄坂通」に設けられる小径。(PPIHニュースリリースより)。

 「道玄坂通」の商業ゾーンには、ドン・キホーテの新業態店「ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店」を核に12店舗が出店します。ドミセは向かいにあるメガドンキに比べてコンパクトな店づくり(店舗面積約671㎡)で、「おドろき専門店」をコンセプトとしてドンキのPB商品「情熱価格」を中心に品ぞろえ。

 このほか、日本初出店となるシアトル発のハンバーガー店「Lil Woody’s(リルウッディーズ)」、東京・恵比寿発のカフェ「猿田彦珈琲」、イタリア発のジェラート店「Giolitti(ジョリッティ)」、日本産野菜を使ったサラダボウル店「WithGreen」、台湾茶・点心店「貢茶(ゴンチャ)」、ベーカリー「THE CITY BAKERY」など多くの飲食店が出店する予定となっています。

「道玄坂通」文化村通り側の入口。ここから店内を通り抜けて道玄坂方面に行くことができます。(画像:若杉優貴)
道玄坂通1階「ドミセ」イメージ画像。 ドンキPBの「量り売り」「月間ドップ10」などユニークなドミセ限定コーナーも登場します。(ドン・キホーテニュースリリースより)

 「道玄坂通」のすぐ近くでは、今年1月に「東急百貨店渋谷本店」が閉店したばかり。跡地に建設される「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(仮称)」の完成予定は2027年度で、道玄坂からちょっとした休憩や飲食の場が消えてしまったことを不便に感じている人も多いのではないでしょうか。

 「道玄坂通」はその性格ゆえ営業時間も東急百貨店より長く、7時から23時までを予定。東急百貨店に代わる道玄坂の新たな憩いの場として、そしてお酒を飲まずとも気軽に立ち寄れるナイトスポットとしても人気を集めそうです。

「道玄坂通」道玄坂二丁目交差点前の入口(写真左)。 向かい側で進行中の東急百貨店本店再開発は2027年度に完成する予定。(画像:若杉優貴)

■道玄坂通 dogenzaka-dori
住所:東京都渋谷区道玄坂2-25-12
営業時間:7:00~23:00(店舗は10:00開店)

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