東京の空に巨大な「顔」を浮かべるプロジェクトが進行中! 顔の募集は世界規模で
「2020年の東京を文化の面から盛り上げるため」 東京の空に誰かの巨大な「顔」が浮かぶ——。その「顔」の主は、あなたかもしれないし、私かもしれない。2020年に向け、そんな夢のようなプロジェクトが進行しています。 東京の空に巨大な「顔」が浮かび上がるイメージ(画像:Tokyo Tokyo FESTIVAL) Tokyo Tokyo FESTIVAL企画公募事務局は2019年3月26日(火)、東京上空に浮かぶ「顔」の候補を、世界中から募集すると発表しました。募集期間は6月末ごろまで(予定)。Tokyo Tokyo FESTIVALとは、東京都とアーツカウンシル東京(千代田区九段北)による、2020年の東京を文化の面から盛り上げるために展開される、さまざまな文化プログラムの総称です。 今回の募集は、そのなかの企画公募採択事業「まさゆめ」によるもの。「まさゆめ」とは、選ばれた「実在する一人の顔」を東京の空に浮かべるプロジェクトの名称で、現代アートチーム「目」の企画で行われています。 応募するには、正面、左右、背面の4方向から顔を撮影した写真を用意し、「まさゆめ」公式ウェブサイト上の応募フォームよりアクセス。必要事項を記入し、写真を送信すればOKです。年齢、国籍、性別は不問。つまり、写真撮影が可能かつインターネットに接続可能であれば、誰でも応募が可能です。 6月ごろには、どのような顔を浮かべるべきかを話し合う「顔会議」もオープンな形で開催されるとのこと。最終的に選ばれた「顔」は2020年夏、巨大なバルーンになって都内数カ所の上空に浮かびますが、誰の顔が選定されたのかは、ここで初めて判明するそうです。 2014年には宇都宮の空にも「巨大な顔」 現代アートチーム「目」は、アーティストの荒神明香さん、ディレクターの南川憲二さん、インストーラー増井宏文さんを中心としたチーム。今回の「まさゆめ」は、荒神さんが、中学生のときに見たという「街の上空にまるで月のように人間の顔が『ぽっ』と浮かんでいる夢」に着想を得ているといいます。 ちなみに「目」は過去にも「おじさんの顔」を模した巨大なバルーンを栃木県宇都宮市の空に浮かべています。この取り組みは「おじさんの顔が空に浮かぶ日」と呼ばれ、2014年、宇都宮美術館の館外プロジェクトとして行われました。 宇都宮美術館の特設サイトによると、「218人のおじさん」のなかから、市民参加による「顔会議」での議論の末、1人のおじさんの顔が選ばれたとのこと。大空に浮かぶ「おじさんの顔」の様子はメディアにも取り上げられ、話題を呼びました。 顔が空を飛ぶ。なんとも摩訶不思議ですが、その当事者になる機会は、そうそうあるものではありません。気になる人はぜひ応募してみては。 ※2019年3月時点の情報です。詳しくは「まさゆめ」公式サイトをご確認下さい。
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