大海原を抱きしめたい!海鮮グルメやパワースポットなど春の九十九里浜散策

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大海原を抱きしめたい!海鮮グルメやパワースポットなど春の九十九里浜散策

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日野京子

エデュケーショナルライター

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千葉県の九十九里浜は東京からもアクセスがよく、サーフィンや海水浴の季節だけでなく、どこまでも弓なりに続く白い砂浜の美しさが人気です。今回は、海鮮グルメやパワースポットといったマリンスポーツ以外の魅力的なスポットについて、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。

 東京都は海に面し、高層ビルと東京湾の夜景は人気のデートスポットになるなど海は身近な存在ですが、より大自然を感じたいなら、千葉県の九十九里浜まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

 都心から電車とバスを乗り継ぎし、たどり着く九十九里浜は休日の日帰り旅行に最適です。高層ビルなど、遮るものが何もない太平洋を一望できます。また新鮮な海の幸を堪能できる場所も多く、お腹も満足できます。

 今回は、ダイナミックなオーシャンビューを楽しめる九十九里浜のおすすめスポットをご紹介していきます。

さまざまな海鮮グルメが楽しめる海の駅「九十九里」(イメージ画像:photoAC)



源頼朝と縁のある海岸

 学校の社会科を勉強している時に一度は耳にする「九十九里浜」。とにかく長い海岸というイメージがありますが、全長約66kmにも及ぶ砂浜が続く海岸です。

 国内有数のサーフィンスポットとしても知られているだけでなく、「日本の朝日百選」や「日本の夕陽百選」「日本の夜景百選」「日本夜景遺産」などに選ばれ、関東地方を代表する風光明媚なエリアでもあります。

日本夜景遺産に選ばれた九十九里浜北部の「飯岡刑部岬」(画像:photoAC)

 九十九里という名前に深くかかわっているのが、鎌倉幕府を開いた源頼朝です。源頼朝というと鎌倉というイメージが強いですが、平氏討幕の最初の戦いに敗れて逃れ着いたのが現在の千葉県房総でした。その時、源頼朝が部下に命じて海岸沿いに一里(約4km)ごとに矢を刺したところ、99本だったという伝説が地名の由来となっています。

 歴史上の人物が名前に絡んでいるのも、九十九里浜の存在の大きさを感じるエピソードといえるでしょう。
 

九十九里浜最大の片貝海水浴場

 なだらかな海岸が延々と続いていることもあり、九十九里浜には複数の海水浴場があります。その中でも最大規模の海水浴場が「片貝海水浴場」です。

 夏には多くの海水浴を楽しむ人々が訪れ、にぎわいを見せる海水浴場です。例年、7月1日から8月31日まで海水浴場が開設されています。

 春や秋のシーズンオフも砂浜を散策したり、貝拾いをしたりと海の開放的な雰囲気をたっぷり堪能することができます。

複数の海水浴場が並ぶ九十九里浜(画像:photoAC)

青い郵便ポストがある海の駅

 近くには新片貝漁港や、季節の海の幸が味わえる「海の駅九十九里」があり、初めて九十九里浜を訪れる人には最適なエリアです。青い丸型の郵便ポストがある場所としても有名です。

 「海の駅九十九里」には、九十九里浜の魚の代名詞でもあるイワシを始めとした新鮮な魚介を食べられるフードコートや直売所があります。フードコートでは旬の海の幸を使用した刺身や海鮮丼、ハマグリを使ったラーメンやイタリアンなどが楽しめ、2023年春は4月中旬まで桜鯛を使った季節限定メニューが提供される予定です。

 施設内には無料の「いわし資料館」もあり、九十九里の歴史も学べる魚好きには外せないスポットです。

日本で唯一の青い丸型の郵便ポスト(画像:photoAC)

九十九里ハーブガーデン

 海の駅「九十九里」から徒歩圏内の場所にある「九十九里ハーブガーデン」は、季節ごとに150~200種類のハーブが植えられています。

 ハーブ園は無料開放されており、春から夏にかけて最盛期を迎えるさまざまなハーブの匂いを楽しみ、施設内のレストランでは料理で味わうことができます。

この他にはオートキャンプ場もあり、季節を問わず楽しめる施設です。

 苗の販売も行っているので、お土産として購入して自宅で育てれば、九十九里の旅の良き思い出になりますね。

フェンネルやベルガモットなど季節のハーブが無農薬で育てられている。テラス席のあるレストランも(イメージ画像:photoAC)

九十九里の七福神めぐりでパワーチャージ

 青空とどこまでも広がる太平洋を見るだけでもパワーチャージできますが、蓮沼ウォーターガーデンやいちご狩りといったスポットで遊ぶなら、スタンプラリーといったお得なイベントに参加するのも◎。九十九里エリア2市5町に点在する寺社を対象にしたプレゼント付きの「浜の七福神めぐりスタンプラリー」が5月5日(金・祝)まで行われています。

 七福神巡りは江戸時代後期に正月行事として庶民に浸透した歴史があります。全国各地に七福神巡りのコースがありますが、その多くは同じ自治体や町内会と狭い範囲です。

 九十九里浜の七福神巡りは雄大な海岸と同じく規模も大きく、一番南の観明寺と北端の四社神社の距離は約33km離れています。

●布袋尊 四社神社(山武郡横芝光町屋形921)
●大黒天 五所神社(山武市蓮沼イ1904)
●恵比寿 八坂神社(山武郡九十九里町片貝3882-7)
●寿老人 要行寺(大網白里市四天木甲1342)
●毘沙門天 真光寺(長生郡白子町剃金193)
●弁財天 清泰寺(長生郡長生村宮成373-1)
●福禄寿 観明寺(長生郡一宮町一宮3316)

 各寺社でスタンプラリー用のスタンプを台紙に押し、スタンプを3つ以上集めて応募すると、抽選で地元の特産品やスパリゾートの招待券などが当たります。

 複数回に分けて九十九里浜を訪れ、七福神巡りをコンプリートしてみたり、近いエリアで3つスタンプを集めて応募したり、パワースポット巡りをするついでに抽選に応募してみるのもいいですね。

福禄寿のまつられている観明寺の近くには、平安時代から一の宮として信仰を集めた玉前神社がある。縁結びのパワースポットとしても有名で、御祭神・玉依姫命は月の満ち欠けや潮の満ち引きを司るとされている(画像:photoAC)

春の日差しに誘われて

 九十九里浜から望む太平洋はまさに「海」そのもの。名前の通り約60kmにわたって続く広大な砂浜なので、何度も訪れてお気に入りの浜辺を見つけてみたくなります。

 春の日差しの中、九十九里浜の砂浜を歩いて潮風を感じつつ、パワーチャージしてみてはいかがでしょうか。

温泉や宿泊施設も豊富なので、一泊して朝焼けを見に行くのもおすすめ(画像:photoAC)

<東京から最寄り駅までのアクセス>
・JR東京駅より京葉線特急わかしお号(外房線)にて大網駅乗換、東金線 東金駅で下車
・JR東京駅より特急しおさい号(総武線)にて成東駅乗換、東金線 東金駅で下車

片貝海水浴場
所在地:千葉県山武郡九十九里町片貝
アクセス:東金駅より九十九里鐵道バス本須賀行き約30分「片貝駅」停留所下車

海の駅九十九里
所在地:千葉県山武郡九十九里町小関2347-98
TEL:0475-76-1734
営業時間:9:00~18:00
【フードコート】10:00~17:00(L.O 16:00)
(冬季期間11月1日〜2月28日 10:00~16:30 15:30L.O)
【直売コーナー】9:00~18:00
(冬季期間11月1日〜2月28日 9:00〜17:00)
【いわし資料館】9:00~18:00
アクセス:
・東金駅より九十九里鐵道バス本須賀行き約30分「海の駅九十九里」停留所下車
・東京駅よりちば高速バス「シーサイドライナー」にて「東金駅入口」下車、九十九里鐵道バス本須賀行き約30分「海の駅九十九里」停留所下車

九十九里ハーブガーデン
所在地:千葉県山武郡九十九里町片貝4477
TEL:0475-76-6581
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜(祝日の場合水曜休日)
アクセス:
・東金駅より九十九里鐵道バス本須賀行き・サンライズ九十九里行き約30分「西」または「前里」停留所下車
・東京駅より高速バス「サンライズ九十九里」で約90分

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