知る人ぞ知る銀座産はちみつとは?大人の社会科見学ができる「銀座ミツバチプロジェクト」

  • スポット
知る人ぞ知る銀座産はちみつとは?大人の社会科見学ができる「銀座ミツバチプロジェクト」

\ この記事を書いた人 /

アーバンライフ東京編集部のプロフィール画像

アーバンライフ東京編集部

編集部

ライターページへ

「銀座ではちみつ」と聞くと、ほとんどの方はスイーツを思い浮かべると思いますが、銀座で作られている「銀座産のはちみつ」があるってご存じですか? 都心の真ん中で自然の営みを感じられる養蜂場は、見学も可能。今回は、銀座のビルの屋上で作られているはちみつについて詳しくご紹介します。

 高級百貨店や江戸時代から続く老舗が立ち並ぶ日本有数の繁華街、銀座。その空をたくさんのミツバチが飛び回っている光景を、皆さんは想像できるでしょうか。

 「都会×ミツバチ」というアンバランスにも感じられる組み合わせですが、実は18年前から銀座のビルの屋上で養蜂が行われています。

 本記事では、銀座での養蜂プロジェクトについてご紹介します。養蜂場の見学会についても触れているので、興味のある方は、ぜひご覧ください。

都心にいながら自然の営みを体感。©NaokoYamamoto(画像提供:銀座ミツバチプロジェクト)



東京のど真ん中でミツバチを育てる 銀座ミツバチプロジェクト

 銀座で養蜂を行っているのは、NPO法人銀座ミツバチプロジェクト。養蜂を通じて環境教育や緑を増やす活動を行っている団体で、屋上に作った養蜂場の見学会などのイベントも開催しています。

 都心での養蜂という、実現が難しそうなプロジェクトが成功した大きな理由の一つは、銀座という立地。ミツバチが飛ぶ距離は半径約2~3kmだと言われていますが、銀座から2km圏内には、浜離宮や皇居、日比谷公園といった緑地が広がっています。

 都心ながら街路樹や花の多い銀座は、ミツバチにとって、とてもいい環境。季節ごとにさまざまな花から蜜を集められます。

四季折々の花から蜜を集める。©NaokoYamamoto(画像提供:銀座ミツバチプロジェクト)

 また、養蜂は周辺の自然にも、いい影響を与えています。ミツバチが飛び回ることで木々が受粉し、野鳥がその実を食べるなど、生態系の循環にも一役買っているんです。

 銀座ミツバチプロジェクトが先駆けとなった「都市養蜂」は近年広がりを見せており、現在では日本橋や原宿などでも養蜂が行われています。持続可能なソーシャルビジネスとしても注目を浴びている取り組みです。

 銀座ミツバチプロジェクトのはちみつ採取量は増え続け、昨年は1.7トンものはちみつを産出。採れたはちみつは、銀座ミツバチプロジェクトのオンラインストアで販売されています。

東京駅近くの養蜂場で採れたはちみつ「東京蜂蜜」(画像:銀座ミツバチプロジェクトプレスリリースより)

 ラインアップは、口の中いっぱいに桜の香りが広がる「銀座さくら蜜」のほか、皇居周辺のユリノキ、霞が関のトチノキなど、初夏を代表する樹木の花の蜜を集めた「銀座百花蜜」など全4種。4種を食べ比べできるセットや、持ち運びに便利なスティックタイプも用意されています。その他、銀座百花蜜を使用したバームクーヘンも。

 また、協賛企業のひとつ松屋銀座では、地下1階の複数の人気店で、希少な「銀座はちみつ」を使用した松屋銀座限定スイーツを取り扱っています。

養蜂場の見学とはちみつテイスティング 銀座ミツバチ見学会

目の前に銀座のビル群が広がる屋上の養蜂場(画像提供:銀座ミツバチプロジェクト)

 銀座ミツバチプロジェクトでは、不定期ではありますが事前予約制の有料見学会を開催しています。コロナ禍が落ち着きを見せつつある2023年は、各種イベントを積極的に行っていくとのこと。

 まだ詳細は決まっていませんが、最新情報は随時公式サイトやFacebookでアナウンスされる予定です。なお、事前予約なしで直接ビルに行っても見学できませんのでご注意ください。

巣板にはミツバチがたくさん!(画像提供:銀座ミツバチプロジェクト)

 見学会では、屋上養蜂場とハーブなどの栽培をしているテラス「銀座Bee Garden」の見学が可能。養蜂の珍しい光景を見られるだけでなく、少し顔を上げれば銀座のビル群が目に飛びこんできて非日常を感じられるでしょう。

 もちろん、はちみつのテイスティングもできます。季節によってハチが蜜を集めてくる花の種類が変わるため、はちみつの色や味わいはさまざま。味見をして風味の違いを楽しんでみてください。

 一般の見学会では採蜜体験はできませんが、夏休みの親子見学会では採蜜体験を行う予定です。どちらも開催日程や詳細が決まり次第、公式サイトやFacebookで通知されますので要チェックです。なお、事前予約なしで直接ビルに行っても見学できませんのでご注意ください。

遠心分離機で、はちみつを抽出(画像提供:銀座ミツバチプロジェクト)

 銀座ミツバチプロジェクトでは、見学者の安全に配慮して見学のルールを案内しています。規則を守って見学会を楽しみましょう。

都心で自然の営みを感じる

©NaokoYamamoto(画像提供:銀座ミツバチプロジェクト)

 養蜂に対して「自然豊かな場所で行われている」というイメージをお持ちの方も少なくないでしょう。実際、簡単に見られるものではなく、東京であれば郊外まで足を運ばなければ見学はできません。

 それが銀座ミツバチプロジェクトでは、「都心のビルの屋上で自然の営みを体感する」という東京ならではの体験ができます。銀座で大人の社会科見学をした後は、松屋銀座に立ち寄って銀座はちみつを使ったスイーツをお土産に持って帰る…なんて楽しみ方もいいですね。

銀座産のはちみつ「銀座さくら蜜」(左)と「銀座百花蜜」(右)。瓶タイプをお取り寄せするもよし、スティックタイプを携帯するもよし、楽しみ方は無限大!(画像:銀座ミツバチプロジェクトプレスリリースより)

NPO法人 銀座ミツバチプロジェクト
住所:東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館
TEL:03-3543-8111
アクセス:東京メトロ日比谷線 東銀座駅より徒歩1分
東京メトロ丸ノ内線・銀座線・日比谷線 銀座駅A12・A13出口より徒歩4分
JR・東京メトロ有楽町線 有楽町駅より徒歩7分
※最新の見学会の詳細は公式サイトをご確認ください。

関連記事