あざやかな切り紙絵の世界に夢中!マティス展開催記念アフタヌーンティーも【港区】

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あざやかな切り紙絵の世界に夢中!マティス展開催記念アフタヌーンティーも【港区】

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六本木の国立新美術館にて「マティス 自由なフォルム」が2月14日(水)~5月27日(月)まで開催されます。3月からは近隣のホテルで色彩豊かなコラボアフタヌーンティーも実施。今回はデザイナーのINDULGEさんが、マティス展と楽しむデートプランをご紹介します。

ひとあし先に春デートを満喫

 寒い時期におすすめなのが、美術館をゆったり巡るアートなデート。重いコートやバッグはロッカーに預けて、暖かい館内を身軽に動けるのもうれしいですよね。アートに触れた後は、おいしいものをいただきながら余韻に浸る…素敵な1日を過ごせそう。

 今回の記事では、2月14日(水)から六本木・国立新美術館にて開催されるマティスの企画展をご紹介します。企画展の後はマティスの作品から着想を得て作られたカラフルなアフタヌーンティーを楽しんで、春らしい彩りに遊んでみては。マティスの色あざやかでダイナミックな作品は、気持ちを明るくしてくれます。春が待ち遠しいこの季節に、アートなデートを楽しみませんか?

アンリ・マティス《花と果実》1952-1953年 切り紙絵 410×870cm ニース市マティス美術館蔵  ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez



●【六本木】国立新美術館「マティス 自由なフォルム」/2月14日~5月27日

 20世紀芸術の巨匠の一人として知られるアンリ・マティス。マティスの愛した手法「切り紙絵」に焦点を当てた展覧会「マティス 自由なフォルム」が、2月14日(水)から5月27日(月)まで国立新美術館にて開催されます。フランスのニース市マティス美術館所蔵の「切り紙絵」をはじめ、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点が紹介されます。

アンリ・マティス《クレオールの踊り子》1950年 切り紙絵 205×120cm ニース市マティス美術館蔵  ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez

 マティスが60年以上におよぶ創作活動の晩年、精力的に取り組んだのが「切り紙絵」という技法。アシスタントに色を塗ってもらった紙をハサミで切り抜き、それらを組み合わせて構図に仕上げる表現技法です。本展では、《ブルー・ヌードⅣ》が出品されるほか、日本初公開となる大作《花と果実》など、「切り紙絵」の技法を用いた代表作品が一堂に会します。

アンリ・マティス《ブルー・ヌード IV》1952年 切り紙絵 103×74cm オルセー美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託) ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez

 「マティス 自由なフォルム」は、マティスの芸術家人生を時系列に沿った5つのセクションに分けて構成されています。最初のセクション「色彩の道」から「アトリエ」、「舞台装置から大型装飾へ」と続き、いよいよ4つ目のセクションが「自由なフォルム」。見どころのひとつが、ニース市マティス美術館のメインホールで来場者を迎える切り紙絵の大作《花と果実》です。出品にあたって2021年に大規模な修復が行われました。会場では、鮮やかな色彩によみがえった4m×8mの広大なタペストリーのような《花と果実》を目にすることができます。

ニース市マティス美術館展示風景 2022年 ©Succession H. Matisse pour l’œuvre de Matisse Photo: François Fernandez

 最後のセクションでは、マティス晩年の1948〜51年に建設に取り組んだ、芸術家人生の集大成ともいえるニース郊外のヴァンスのロザリオ礼拝堂にまつわる作品を展示しています。建築から室内装飾、司祭服に至るまで、デザインのほとんどを指揮。切り紙絵を用いて制作されたステンドグラスや祭服のマケットなど、ヴァンスのロザリオ礼拝堂関連作品や資料が公開されます。会場では、礼拝堂を体感できる空間が再現されるとのこと。実際にヴァンスを訪れたかのような気分になれそうですね。

ヴァンスのロザリオ礼拝堂(内観) ©Succession H. Matisse Photo: François Fernandez

 みどころたっぷりのマティス展ですので、作品それぞれの説明やエピソードなども知りたくなります。音声ガイドは、女優の安藤サクラさんが担当。解説を聴きながら、マティスの世界観に浸ることができます。当日貸出の他、期間中いつでもどこでも視聴可能な音声ガイドアプリでも配信されます。お得な平日限定音声ガイドセット券やペアチケットも2月13日(火)まで販売中ですので、展覧会公式サイトをチェックしてみてください。

●【六本木】グランド ハイアット 東京【マティス展開催記念】「スプリング アフタヌーンティー ブッフェ」/3月1日〜5月27日

 「マティス 自由なフォルム」展を鑑賞後は、国立新美術館から徒歩10分ほどの位置にある「グランド ハイアット 東京」へ。3月1日(金)から5月27日(月)までの期間を2シーズンに分けて、2階の「フレンチ キッチン」にてマティス展の開催を記念した「スプリング アフタヌーンティー ブッフェ」が開催されます。初来日する切り絵の大作《花と果実》に着想を得た、彩り豊かなスイーツとセイボリーが楽しめます。

 4月15日(月)までの前半のテーマは「桜&ストロベリー」。カラフルなエディブルフラワーや真っ赤に熟したイチゴ、切り絵をイメージした色鮮やかなチョコレート、さらに見頃を迎える桜スイーツなど、春満載なメニューが並びます。

【4月15日まで】マティスの《花と果実》からイメージした、ピンクやイエロー、オレンジカラーの「桜&ストロベリー」(画像:グランド ハイアット 東京リリース)

 まるでお花畑のような「フラワーバニラムース」や、桜の生クリームをのせて桜のシロップを添えた「桜&ストロベリーショートケーキ」など、春の訪れを感じられるスイーツは7種。

 セイボリーには、フレッシュなトマトを合わせた「ラタトゥイユのキッシュ」や、プロヴァンス風のポークテリーヌにイベリコ豚の生ハムを合わせたカナッペなど。マティスが後半生を過ごした南フランス・プロヴァンスの家庭料理が味わえます。

目でも舌でも春を楽しめるラインアップ(画像:グランド ハイアット 東京リリース)

 4月16日(火)から5月27日(月)まで開催される後半のテーマは、「抹茶&ピスタチオ」。新茶のシーズンである宇治抹茶や、香ばしいピスタチオなどを使用したリッチな味わいのメニューがそろいます。

【4月16日~】《花と果実》の鮮やかなグリーンやブルーを表現した「抹茶&ピスタチオ」(画像:グランド ハイアット 東京リリース)

 スイーツは、濃厚な宇治抹茶のクリームをサンドした「抹茶パリブレスト」や、ピスタチオと甘酸っぱいラズベリーをあわせた鮮やかなライトグリーンの「ピスタチオとラズベリーのムース」など。作品に使われている印象的なブルーを表現したバタフライピーティーのゼリーなど6種が登場。

 セイボリーにはほうれん草のピューレに、ソテーしたケールとベーコンを合わせた「グリーンキッシュ」や、プロヴァンス風のポークテリーヌにバジルクリームを使ったイベリコハムロールを合わせるなど、さわやかな初夏の彩りを感じる5種類の軽食が並びます。

ブッフェスタイルなので好きな色のメニューを組み合わせるなども楽しそう(画像:グランド ハイアット 東京リリース)

 数々の世界大会で受賞経験のあるパティシエが長年指導するペストリーチームが、マティスに敬意を込めて手掛けたアフタヌーンティー。展覧会チケット付きのプランもあるのでお得です。「桜&ストロベリー」と「抹茶&ピスタチオ」、どちらも体験したくなりますね!

アートなデートで春爛漫

 「マティス 自由なフォルム」は、元々2021年9月に開幕予定だった展覧会が延期となり、満を辞して今回開催されることになったもの。

 マティスの「切り紙絵」に焦点を当てた画期的な内容なので、上野の展覧会に行かれた方はより深く、違った角度で楽しめそう。タイアップ企画のアフタヌーンティーも、ホテルクオリティーの素晴らしいプランです。

 アート鑑賞とおいしいものをセットにした春デートなら、身も心も温かくなって春爛漫な幸せ気分を味わえそうですね。

■国立新美術館「マティス 自由なフォルム」
開催期間:2024年2月14日(水)~5月27日(月)
住所:東京都港区六本木7-22-2 企画展示室 2E
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:【平日】10:00~18:00/【金・土】10:00~20:00※入場は閉館の30分前まで
入場料:大人2,200円/大学生1,400円/高校生1,000円
休館日:火曜日※ただし4月30日(火)は開館
アクセス:東京メトロ千代田線「乃木坂駅」直結
都営大江戸線「六本木駅」7出口より徒歩4分
東京メトロ日比谷線「六本木駅」4A出口より徒歩5分
※詳細については公式サイトをご確認ください

■フレンチ キッチン【マティス展開催記念】「スプリング アフタヌーンティー ブッフェ」
開催期間:【桜&ストロベリー】2024年3月1 日(金)~4月15日(月)
【抹茶&ピスタチオ】2024年4月16日(火)~5月27日(月)
住所:東京都港区六本木6-10-3 グランドハイアット東京2F
TEL:03-4333-8781(直通)
時間:15:00~17:00(最終入店15:30)※平日120分・土日祝90分制
料金:平日1名5,940円/土日祝1名7,590円
アクセス:東京メトロ日比谷線、都営大江戸線「六本木駅」より徒歩3分
※料金は税込サービス料別。予約詳細については公式サイトをご確認ください

参照:マティス展特設サイト
https://matisse2024.jp

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