としまえん跡地に2023年夏オープン!「ハリー・ポッター」シリーズの体験型施設とは

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としまえん跡地に2023年夏オープン!「ハリー・ポッター」シリーズの体験型施設とは

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逆瀬川勇造

不動産ライター

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2023年夏にオープン予定の魔法の世界を体験できる施設「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」。オープンに向けて着々と準備が進んでいますが、一体どのような施設になるのでしょうか。本記事ではその全く新しいエンターテインメントの世界について、不動産ライターの逆瀬川勇造さんがご紹介します。

 2023年夏、練馬区の「としまえん」跡地に「ハリー・ポッター」の世界観を体験できる施設「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」がオープンします。

 一体どのような施設になるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

 本記事では、「としまえん」の歴史とあわせて2023年夏にオープン予定の「ハリー・ポッター」の体験型施設「スタジオツアー東京」についてご紹介します。

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ホグワーツの動く階段エリア。その他、敷地内には映画『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズの印象的なシーンセットなどがある(画像:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン合同会社リリースより)



「としまえん」の歴史と変遷

 「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(以下「スタジオツアー東京」)は「としまえん」跡地にオープン予定ですが、「としまえん」は一体どのような施設だったのでしょうか。

 「としまえん」の歴史について振り返ってみましょう。
 
 「としまえん」の開業は1926年にさかのぼります。2020年8月31日の閉園まで94年もの長い間多くの人々に愛されてきました。

 「水と緑の遊園地」として園内は水や自然とふれあえる施設が用意され、首都圏においても有数の規模を誇り、日本で最も古い遊園地の1つとして知られています。

 コスプレイベントといったイベント企画も多く開催され、併設のグラウンドでは企業や学校の運動会に利用されるなど、地域密着型の遊園地でした。

 また、1929年に開業したプールエリアも園内の名物の1つ。世界初の流れるプールや日本初かつ国内最大級のウォータースライダーも有名であり、全盛期には9種類31本のスライダーが稼働し、レジャーを楽しむ多くの方々でにぎわっていたようです。

 園内アトラクションの1つであった回転木馬「カルーセルエルドラド」は日本機械学会の「機械遺産」にも認定されており、「としまえん」の歴史の長さがうかがい知れるところでしょう。

「カルーセルエルドラド」は、1907(明治40)年に造られ巡回したのち、1971(昭和46)年より豊島園に設置されたもの。現存する遊戯機械の中で世界最古級だった(画像:photoAC)

 しかしながら、防災公園化を進める都市計画に伴い、東京都より閉園要請もあり、2020年8月31日をもって惜しまれながら閉園となりました。

 多くの人々でにぎわいを見せていた「としまえん」。

 2023年夏からは、映画『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズのファンをはじめとして、さまざまな人が訪れる場所になることでしょう。

今も昔も人々を笑顔にしてきた場所(画像:photoAC)

『ハリー・ポッター』の世界を体験できる施設がオープン予定

2020年8月31日に惜しまれながら閉園した「としまえん」。

 閉園以前より、同敷地の北東部に世界2番目となる『ハリー・ポッター』のスタジオツアー施設の設置を検討していることは発表されていましたが、今回その開業時期が2023年夏に決定しました。

 イギリスの「スタジオツアーロンドン」は、2012年の開業以来、1,600万人以上が来場し、いまだに予約困難な状況が続いています。

 今回、世界2番目でありアジアでは初となる「スタジオツアー東京」、開業すれば多くの人々の利用が見込まれるのではないでしょうか。

原作の舞台、ロンドン(イメージ画像:photoAC)

「ワーナーブラザース スタジオツアー東京メイキング・オブ・ハリー・ポッター」とはどんな施設になる?

 「スタジオツアー東京」が2023年夏オープンであると発表されましたが、一体どのような施設になるのでしょうか。

 ここでは、新たにオープンする「スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の施設内容についてご紹介しますので、それぞれ見ていきましょう。

●東京ドーム2個分の広大な敷地がハリポタの世界観に!

 今回、新たにオープンする「スタジオツアー東京」は、東京ドーム約2個分の広大な敷地にて準備が進められています。

 「スタジオツアー東京」は、世界中で人気の『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズの世界観や製作の裏側を体験できる施設。

 施設内には、映画で登場する大広間や魔法界へと続くホグワーツ特急に乗り込む9と3/4番線、ダイアゴン横丁といったハリー・ポッターの世界観が再現されるようです。

 また、ホグワーツの動く階段のエリアでは、肖像画の前で自分たちの姿を撮影すると実際に動く肖像画になる、といったインタラクティブな体験が可能とのこと。

 大人も子どもも楽しめるまさに“魔法”のような体験ができる施設になるのではないでしょうか。

スタジオツアー東京 入り口前の公共庭園(イメージ画像:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン合同会社リリースより)

●実際に撮影に使われた小道具や衣装の展示も!

 今回、開業時期の発表とあわせてクリエイティブ・アートも公開。

 「スタジオツアー東京」では、実際に映画製作に携わったクリエイターたちによって製作された壮大な映画のセットや衣装、小道具も展示される予定となっています。

 どのようにしてハリー・ポッターの世界観が作られているのか、大きな映画撮影スタジオ型の建物など制作の舞台裏が分かるように造られており、シリーズファンはもちろん、映画に興味のある方も必見でしょう。

緑化計画イメージ図 TM & © 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. Wizarding World Publishing Rights © JKR.(イメージ画像:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン合同会社リリースより)

ハリー・ポッターの魔法の世界を体験してみよう

 本記事では、2023年夏にオープン予定の「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」についてご紹介しました。

 長年人々に愛されてきた「としまえん」は、新たに世界中で愛される映画シリーズの世界観が体験できる施設へと生まれ変わり、東京の新たなスポットとして多くのにぎわいが予想されます。

 入園チケットは快適な入場人数になるよう調整予定とのこと。2023年夏のオープンが待ち遠しいですね。

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