SNSで人気の早咲き河津桜で夜桜見物！東京ならではの夜景スポットをご紹介【お花見（3）】

余韻さめやらぬ東京五輪開催中に撮影した「圧巻ライトアップ」のスカイツリーにSNS再び歓喜「感動しました」

あっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されています。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。名残を惜しむ声に応える写真2枚　2021年8月8日（日）に閉幕してなお、興奮と感動の余韻を残す東京オリンピック。　メダルを獲得した選手たちは、テレビのトーク番組などに次々出演して熱戦当時のエピソードを披露。また、東京を訪れた海外メディアの記者らが日本のボランティアから受けた親切を自身のSNSで語るなどして、国内外の共感を呼んでいます。　あっという間だったスポーツの祭典を名残惜しむ声がやまぬなか、フォトグラファーの510さん（@HiRaw510）がツイッターに投稿したのは、五輪カラーにライトアップされた東京スカイツリー（墨田区押上）の写真2枚でした。　上から順に青・黄・黒・緑・赤の5色がともった胴体部分と、夜空を白く照らし出す最頂部のライトアップ。薄い雲に覆われた様は神々しささえ感じさせて、フォロワーたちに17日間の興奮を呼び起こさせています。青・黄・黒・緑・赤の5色に点灯する胴体部分が美しい東京スカイツリー（画像：510さんのツイート）　リプライ（返信）欄には、「かっこいい」「感動しました」「すてきな写真をありがとう」といった声が多数。510さんは、「オリンピック期間中限定の特別ライトアップということで、（2021年）7月30日に現地へ撮影に行きました。低い雲が出ている天候もあり、予想以上に美しいスカイツリーを目の当たりにして感動しました。今しか見られない姿なので写真に収めることができて良かったです」と、撮影時を振り返ります。スカイツリーの特別点灯、再び見るチャンススカイツリーの特別点灯、再び見るチャンス　開催期間中は連日、日本選手団の活躍にくぎ付けになっていたと言い、「コロナ渦ということもあり暗いニュースが多い昨今ですが、オリンピック期間中は明るいニュースが多く幸せな気持ちで過ごすことができました。今はすっかりオリンピックロスです」（510さん）。　1964（昭和39）年以来、57年ぶり2度目の開催となった今回の東京オリンピック。私たちが生きている間に“3度目”がやって来るかどうかは分かりません。この光景を再び見ることができるかは、今のところ不明です。「自分も記念に撮りたかったです」というフォロワーからの声に510さんは、「8月24日からまたライトアップされるはず。まだチャンスありますよ」と返答。　11日後に迫る東京パラリンピック（2021年8月24日～9月5日）では、スカイツリーは同大会のシンボルカラーをイメージした赤・青・緑の3色に点灯される予定。東京で再び繰り広げられるアスリートたちの熱戦に期待が高まります。

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事前予約制のプライベートサウナでととのえよう！セルフロウリュできる都内のおすすめスポット3選

昨今のサウナブーム到来により、どこのサウナも人が多く、自分のペースで入れないといった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか？そんな方におすすめしたいのがプライベートサウナ。本記事では不動産ライターの逆瀬川勇造さんが、都内のおすすめプライベートサウナを３つご紹介します。　年度末も近づき、ストレスフルに働くビジネスパーソンも多く、「サウナに入って心身ともにととのえたい！」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。とはいえ、昨今のサウナブームもあり、どこのサウナも人がいっぱい。　サウナや水風呂の順番待ちで思うようにリラックスできなかったり、マナーの悪い利用者のせいで不快な思いをさせられたりといったケースも少なくありません。　しかし、プライベートサウナなら自分のペースでゆっくりとととのえられるため、今、人気となっています。　そこで本記事では、都内でゆったり楽しめるおすすめのプライベートサウナをご紹介。混雑しない事前予約制の個室サウナで、ストレスフルな日々を乗り切ってください。 ONEPERSON自由が丘店の本格的なフィンランド式個室サウナ（画像：株式会社KOHATAホールディングスリリースより）プライベートサウナの魅力　最近増えているプライベートサウナの人気の理由としては、どのような点が挙げられるでしょうか？ここでは、まずプライベートサウナの魅力を2点解説します。　プライベートサウナの魅力として、まずあげられるのは、何といっても自分のペースでサウナを楽しめる点です。　サウナや水風呂の好みの温度、休憩の仕方など、サウナの入り方は人それぞれ。プライベートサウナなら貸し切りで利用できるため、誰にも邪魔されることなく、自分のペースで思い切りサウナを楽しめるのです。　サウナや水風呂の温度を自分好みに設定できるところも多く、自分の好きな音楽をかけたり、読書をしながら汗を流したりと自由な時間を過ごせます。この快適さが、プライベートサウナを利用する最大の魅力といえるでしょう。アロマ水をサウナストーンにかけて蒸気を発生させるロウリュはフィンランドが発祥（画像：TEG株式会社リリースより）　プライベートサウナは、おひとり様での利用だけでなく、2～4名程度での利用にも対応しているケースが多く、友人やカップルで利用できる点も魅力の1つといえます。　コロナ禍もあり多くの温浴施設では黙浴を推奨しており、サウナ室内でのおしゃべりも周囲にも迷惑がかかるため、禁止事項にしているところも多いです。しかし、プライベートサウナであれば、楽しくおしゃべりしながらサウナを楽しめます。この点も、プライベートサウナならではの過ごし方といえるでしょう。ソロサウナtuneでは同性同士なら3名まで利用可能（画像：tune株式会社リリースより）都内で楽しめるおすすめプライベートサウナ3選　プライベートサウナの魅力をご紹介しました。ここからは、都内で楽しめるおすすめのプライベートサウナをご紹介しますので、それぞれ見ていきましょう。　まず、おすすめしたいのが、JR「上野駅」から徒歩7分、大江戸線「上野御徒町駅」から徒歩5分というアクセス抜群の立地にある、個室サウナ「RED゜E-SAUNA UENO（レッドイーサウナウエノ）」です。　「RED゜E-SAUNA UENO」は、「“ととのう“が見える、楽しめる。」をテーマとして、五感で楽しめるプライベートサウナを提供。男性向けフロアと女性向けフロアが分かれているのが特徴。受付時に貸し出される専用ブレスレットを装着したままサウナ、水風呂、休憩時間を過ごし、心拍数を主とした数値を計測するので自分がどれぐらいととのったかが分かるのがおもしろい（画像：TEG株式会社リリースより）　独自のアルゴリズムを搭載した専用ブレスレット装着によって、ととのい度数を数値化してくれるエンタメ要素の強いサウナといえるでしょう。　香りをセレクトできるセルフロウリュや、チラーで一定の温度に保たれた水風呂など、設備も充実。3Dサウンドスピーカーやモニターも設置されているので、自分の好きな音楽や動画を流しながらリラックスした時間を過ごせます。 ■RED゜E-SAUNA UENO 所在地：東京都文京区湯島3-44-7 TEL：03-5846-8828 営業時間：10:00～24:00 利用料金：【1名利用】80分5,800円／120分7,800円【2名利用】80分8,400円／120分11,000円アクセス：JR上野駅より徒歩7分、都営大江戸線御徒町駅より徒歩5分 ※ネット予約詳細は公式サイトをご確認くださいサウナ室内にスピーカーが設置されている。窓からはスマホと接続したスマートテレビで動画や映画などを見ることもできる（画像：TEG株式会社リリースより）　次におすすめしたいのが、一名利用完全個室型サウナで特別なととのい体験ができる「ONEPERSON（ワンパーソン）自由が丘」です。　完全個室型の本格的なフィンランド式サウナで、人目を気にすることなく、足を伸ばしてゆったりとくつろげます。ハーブセラピストが月替わりでセレクトしたアロマ水で、セリフロウリュを楽しめるのもおすすめです。月替わりのアロマ水でセルフロウリュが楽しめる（画像：株式会社KOHATAホールディングスリリースより）　「ONEPERSON自由が丘」では、スタンダードルームのみとなっているため水風呂はありませんが、オーバーヘッドシャワーが設置されており、心地よくクールダウン可能。　またアメニティ類も充実しており、個室休息スペースはラグジュアリーな空間になっているため、ゆったりとくつろげるのもポイントといえるでしょう。 ■ONEPERSON自由が丘所在地：東京都目黒区自由が丘2-10-12 SEED-Mビル B1F 営業時間：9:00～23:00 TEL：080-5836-0815 利用料金：【1名利用のみ】60分3,600円／90分5,200円／120分6,700円アクセス：東急東横線自由が丘駅正面口より徒歩3分 ※ネット予約詳細は公式サイトをご確認くださいラグジュアリー感のある内装。ダーク基調の部屋とホワイト基調の部屋がある（画像：株式会社KOHATAホールディングス）　最後におすすめするのが、個室サウナのパイオニアともいえる「ソロサウナtune（チューン）」です。　神楽坂駅から徒歩3分ほどの場所に位置しており、本格的なフィンランド式サウナを楽しめます。着替えから休憩まですべてが個室で完結可能なため、不特定多数の人と密になる心配はいりません。　壁や天井はダークグレーで統一され、間接照明のみのライティングで外界からの刺激を少なくし、自分の世界に没入しやすい空間になっているのが特徴です。サウナ室のベンチでは完全に横になることもできます。タオルなどのアメニティも無料で用意されているので手ぶらで立ち寄れる（画像：tune株式会社リリースより）　本格的なフィンランド式サウナは、ドライサウナと比べると室温70℃程度と温度が低く、ロウリュで湿度を高めるため、体を芯までじっくり温めることができ、リラックスした時間が過ごせるでしょう。　同性同士３名まで利用できるグループルームも設置されているので、ご友人と一緒にゆったりとくつろぐ時間を過ごせるのもおすすめです。 ■ソロサウナtune 所在地：東京都新宿区天神町23−1（UNPLAN Kagurazaka 1F）営業時間：10:00～23:00 利用料金：【シングルルーム】60分3,800円／80分4,800円／100分5,800円【グループルーム（最大3名・男女利用不可）】80分11,400円アクセス：東京メトロ東⻄線「神楽坂駅」より徒歩3分、東京メトロ有楽町線「江⼾川橋駅」徒歩7分、都営⼤江⼾線「⽜込神楽坂駅」徒歩9分 ※ネット予約詳細は公式サイトをご確認ください神楽坂駅より徒歩3分。ホステルUNPLAN Kagurazaka１F（画像：tune株式会社リリースより）プライベートサウナで極上の癒しの時間を過ごしてみては？　本記事では、都内でおすすめのプライベートサウナをご紹介しました。　ストレスフルな日々を過ごすビジネスパーソンも多いですが、プライベードサウナなら誰にも邪魔されることなく、自分のペースでリラックスした時間を過ごせます。　3月7日はサウナの日。まだ未体験の方はぜひ一度、プライベートサウナでととのう時間を過ごしてみてはいかがでしょうか？普通のサウナではできない体勢でととのう（画像：tune株式会社リリースより）

スポット
上野駅
御徒町駅
江戸川橋駅
牛込神楽坂駅
神楽坂駅
自由が丘駅

印象がまるで違う？タワマンに挟まれたスカイツリーの姿にSNS驚嘆「ブレードランナーの世界」「場所や設定を知りたい」

あっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されています。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。東京の夜景は「現代人が作る芸術」　普段見慣れた知り合いやパートナーが髪型を変えたり、ファッションを変えたりすると、なんだかまるで初めて会ったような印象を受け、新鮮な気分になります。それは風景も同じです。　高さ634mで、2012年2月の完成当時、世界一の自立式電波塔として注目された東京スカイツリー（墨田区押上）。その期待値に見合った堂々とした立ち姿と、闇夜を美しく彩るライトアップは、日本国内の人たちだけでなく、外国人旅行者も多く魅了してきました。　そんな東京スカイツリーが堂々さを少し押さえて、むしろ物憂げにさえ見えるような写真がツイッター上で現在話題になっています。東京スカイツリー。縦長のサムネイル画像をクリックすると……（画像：7さんのツイート）　写真を撮ったのは、学生フォトグラファーの7（@_szuna）さんです。7さんは8月28日（土）18時30分過ぎ、「東京挟まれスカイツリー」のコメントともに写真を投稿。29日13時30分時点で約8500もの「いいね」がついています。　7さんに早速、話を聞きました。 ――この写真はいつ撮影されたのでしょうか。　8月25日（水）に港区某所で撮影しました。使用したカメラは「NikonD7500」です。 ――高層マンションに挟まれたショットは斬新ですね。　このアングルはインターネットで以前見かけたもので、私がオリジナルではないのですが、いつか撮影してみたいと思っていました。 ――撮影した写真を見たときの第一印象を教えてください。　過去にも一度撮影していますが、そのときよりも設定を変えたので、純粋にうまく撮れたかなと思いました。 ――この写真のほか、東京の夜景を多く撮られていますね。7さんにとってその魅力とは？　私がイメージする東京の夜景とは「現代人が作る芸術」です。地方に大自然があるのと同じように、都内しか見られない光景、今しか見られない光景があります。そこに魅力を感じます。 ――最後に記事の読者にひと言をお願いいたします　こんなご時世ですが、読者の皆さんにはいつか東京の夜景を見に来てほしいです。これからも東京夜景をSNSに投稿していきますので、よかったら見てくださいね。　今回の投稿に対して、ツイッター上では「場所や設定を知りたい」「1カットに掛かる労力と時間、よーく分かります」「まんま、ブレードランナーの世界」「This is so stunning（とても素晴らしいです）」などの感想が寄せられています。

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日本橋に残る「消えたデパートの面影」――江戸時代から続いた老舗百貨店が遺した「あるもの」とは？

各地で再開発が活発に行われている東京。街の景色が移り変わっていく中で姿を消すデパートも少なくありません。今回は江戸時代から平成まで約300年の長きにわたって日本橋に店を構え、人気を博した老舗百貨店「白木屋」について、都市商業研究所の若杉優貴さんがご紹介します。日本橋の街に遺された「消えた百貨店の忘れ形見」を探して　都内各地で大型再開発が続く昨今。今年（2023年）1月には「東急百貨店渋谷本店」が閉店するなど、永年親しまれた老舗百貨店も姿を消してしまう例が少なくありません。　以前の記事では銀座の街を舞台に「消えた百貨店の面影」を探しましたが、今回は場所を日本橋に移して、百貨店跡地に眠るかつての名残を探していきたいと思います。最終営業日の東急百貨店渋谷本店。都心でも再開発で姿を消してしまう百貨店は少なくありません。（撮影：渋谷諒）三越や高島屋より古かった！日本橋にあった「超」老舗百貨店　今回訪れたのは、再開発の槌音が鳴りやまない日本橋。日本橋交差点に面する東京メトロ日本橋駅直結の複合ビル「コレド日本橋」（日本橋一丁目三井ビルディング）がある場所には、1999年まで老舗百貨店「白木屋日本橋本店」（のち東急百貨店日本橋店）がありました。日本橋交差点のランドマーク「コレド日本橋」（日本橋一丁目三井ビルディング）。ここにはかつて江戸時代から続く百貨店「白木屋」がありました。（撮影：若杉優貴）　白木屋は1650年ごろに近江商人・大村彦太郎が京都で創業。1662年に江戸に進出し、1665年にはのちの日本橋店となる場所に出店しました。江戸時代から人気呉服店として知られ、幕末には安藤広重の浮世絵にも描かれています。　明治の世になると、近くにあったライバル「三越呉服店」（現：日本橋三越本店）と競い合うように店舗を拡大。早くも1903年には飲食店が入居する形式の多層型建築になり、日本における近代百貨店の基礎を築きました。関東大震災の被災を経て1931年には高層の近代的な店舗が完成した一方、1932年末にはクリスマスツリーからの出火によって「日本初の高層ビル火災」を起こしてしまいます。 1930年に撮影された日本橋の航空写真に写る増築中の白木屋。三越本店、野村ビルディング、日銀など現存する建物の姿も見られます。白木屋はこの2年後に大火災に見舞われることに。（当時の絵葉書より）　すぐに火災からの復興を遂げた白木屋でしたが、終戦に伴い建物の一部をGHQが接収したこともあって経営難に。1946年には総合電機・メディア企業「ソニー」の前身が日本橋店の一角で創業するなどさまざまな歴史を見てきた白木屋でしたが、接収の影響も大きく業績不振に陥り、「企業の乗っ取り屋」と呼ばれた実業家・横井英樹氏の株買い占めを経て1956年に東急グループが買収。1967年には屋号を捨て「東急百貨店日本橋店」と改称されたのち、1999年1月に閉店し、334年の歴史に幕を下ろしました。　その後も各地で再開発が続いている日本橋。閉店から24年、果たして白木屋の面影を見つけることはできるのでしょうか。江戸時代から続いた老舗百貨店が遺した「水」　白木屋の建物は閉店後に解体・再開発が行われ、跡地には2004年に「コレド日本橋」が完成しました。　再開発が続く日本橋だけあって、探した限り周辺に「白木屋」「東急百貨店」が残る看板などは見つからないばかりか、今はその当時の建物さえ少なくなっています。跡地のコレド日本橋の地階には東急百貨店のデパ地下を引き継ぐ形で東急系のスーパーマーケットが出店していましたが、こちらも2014年に閉店。小売業的にも「白木屋」の面影は消えてしまうことになりました。かつて白木屋のエントランスがあった日本橋交差点。現在もコレド日本橋の商業ゾーン入口となっています。（撮影：山村巧巳）　どこかに白木屋の名残が残っていないか探しつつコレド日本橋を一周すると、建物の北側で「白木屋」の文字を発見。ここには「名水白木屋の井戸」と書かれた石碑がビル軒先の壁に張り付くように置かれていました。ひっそりと佇む「白木屋の井戸」の碑。（撮影：山村巧巳）　石碑に添えられた説明によると、この碑は1711年に白木屋の二代目当主が私財を投じて掘った井戸を記念したもの。江戸時代初期、海に近い日本橋では水の確保が難しかったといい、この湧水は名水として地域の人々の生活に貢献することになったほか、松平家も汲みに訪れていたそうです。　名水は白木屋の百貨店化後も店内の噴水として使われていましたが、現在のコレド日本橋の店内や周辺にはそうした名残は見られません。この「白木屋の井戸」の石碑も、かつては白木屋→東急百貨店のエントランスに近い日本橋交差点側に置かれていましたが、再開発によってコレド日本橋の裏側にあった「コレド日本橋アネックス」の噴水広場（但し湧き水ではない）近くへと移動。目立たない場所へと移ったものの、いかにも「名水」を感じさせられる環境でした。しかし、噴水広場も新たな再開発「日本橋一丁目中地区市街地再開発事業」のため2020年に姿を消すことになり、石碑は再び移動。さらに目立たない、コレド日本橋裏の軒先に設置されることになったのです。　ちなみに白木屋がデパートとなった明治時代、旧コレド日本橋アネックスの広場には、夏目漱石の名作『三四郎』や『こころ』に登場する寄席「木原亭」（木原店）があったそうで、広場内には「漱石名作の舞台」の碑も設置されていましたが、再開発に伴いこの碑もコレド日本橋の裏へと移されています。再開発によりコレド日本橋の裏に移された「白木屋の井戸」「漱石名作の舞台」の碑。石碑にとって安住の地となるのでしょうか。（撮影：山村巧巳）最近まで各地にあった「白木屋」の面影　さて、かつて大手百貨店であった「白木屋」は東京都内各地に店舗網があったため、その面影は最近までさまざまな場所で見ることができました。例えば、JR大塚駅前には1948年まで白木屋大塚店だった建物が2017年まで現存していましたし（跡地は星野リゾート）、五反田駅前にある東急スクエア（建物は建替え済み）はもともと白木屋から東急に転換した店舗を前身としています。　また、白木屋の店舗は遠くハワイにもありました。白木屋は日本橋店の閉店後も東急グループを離れたハワイの「白木屋アラモアナ店」のみで営業を継続。ハワイ唯一の日系百貨店として親しまれていました。ハワイ旅行の際に白木屋でお土産を買った経験がある人も居るのではないでしょうか。この白木屋アラモアナ店は2016年には飲食店・食品・土産品を中心とした新業態のデパートへとリニューアルするなどして江戸時代から続く屋号・旗印もそのままに営業を続けていましたが、2021年に新型コロナ禍の影響を受けて事実上閉店。400年近くの長い歴史に幕が下ろされています。かつては都内各地にあった「白木屋」ですが、その面影も少なくなっています。大塚駅前にあった店舗跡の建物は2017年に解体、跡地は星野リゾート「OMO5」。（撮影：若杉優貴）　常に姿を変え続ける東京・日本橋。かつて噴水と「名水白木屋の井戸」の石碑があった広場跡には、高さ284メートルの超高層ビルが建つ予定となっています。　再開発後には再びどこかに水辺が設けられ、石碑も「名水」が感じられる場所へと移されるとしたらうれしいのですが…今後の行方が気になるところです。参考：東京都中央区観光協会オフィシャルブログ https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/ 三井住友トラスト不動産「このまちアーカイブス日本橋」 https://smtrc.jp/town-archives/city/

スポット
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【東京】いち早くお花見気分満喫しよう！期間限定スイーツや春の人気桜体験イベント4選

桜の季節に先駆けて、春らしい色合いのスイーツ満載のアフタヌーンティーや旬の食材を使った期間限定グルメ、特別なお花見体験の予約などが続々登場。今回はエデュケーショナルライター日野京子さんが気になる「お花見イベント」を４つご紹介します。　3月になると気になるのが「桜の開花時期」。春になるとまずは桜の見頃の時期を踏まえて花見やお出かけの予定を考え、心躍る季節がやってきます。　東京の桜の見頃は例年3月下旬から4月上旬で、それに合わせて各地でイベントが催されます。今回は、花見の季節にぴったりの東京都内のイベントをご紹介していきます。東京タワーが目の前にそびえるテラスレストラン（画像：株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドリリース）【その他の画像】＞＞【豊島区】OMO5東京大塚 by 星野リゾート「オーツカ桜咲くOMOベース」／3月1日～4月30日　星野リゾートが2018年に開業した「OMO5東京大塚by 星野リゾート」は、都市観光に特化したホテルブランドOMOの中でも最古参のホテルのひとつです。桜の季節である3月1日（金）から4月30日（火）の期間中、「オーツカ桜咲くOMOベース」が開催されます。屋内でも春を感じさせる装飾（画像：星野リゾートリリース）　ホテルのある豊島区は桜の代表的な品種であるソメイヨシノ発祥の地と言われています。そうした歴史背景もあり、ホテル4階のパブリックスペース「OMOベース」にはソメイヨシノをイメージしたシンボルツリーが設置され、春のきらびやかな雰囲気を演出します。　また、ホテルのある大塚の老舗和菓子店「千成もなか本舗」の食材を利用したOMO東京大塚オリジナルの和菓子も登場。 OMO5東京大塚by 星野リゾートオリジナルスイーツ「2色のお花見団子」（600円・左）と「甘酒アイスのさくさく最中」（700円・右）（画像：星野リゾートリリース）　こしあんや白あんをのせたお団子にさらにイチゴやあられの一種の「おいり」をトッピングした華やかな「2色のお花見団子」（税込600円）と、さくさく最中に桜あんとイチゴ、甘酒アイスをのせた豪華な最中「甘酒アイスのさくさく最中」（税込700円）が、イベント開催期間限定で提供されます。　夕方5時半から夜10時の時間帯には、日本酒と桜のカクテル（700円）を楽しむこともできます。そして、夜8時半から10時の時間帯には、スタッフがセレクトした春や桜にまつわるアーティストのアナログレコードを流し、お花見気分を盛り上げます。（イメージ画像：星野リゾートリリース）■オーツカ桜咲くOMOベース開催期間：2024年3月1日（金）～4月30日（火）開催場所：OMO5東京大塚 by 星野リゾート（東京都豊島区北大塚 2-26-1） TEL：050-3134-8095（OMO予約センター）カクテル提供時間：17:30～22:00 DJイベント開催時間：20:30～22:00 料金：入場無料・予約不要（宿泊客、日帰り客ともに利用可）アクセス：JR 「大塚駅」または都電荒川線「大塚駅前駅」より徒歩約1分 ※価格は税込みです。詳細は公式サイトをご確認ください【文京区】ホテル椿山荘東京「桜アフタヌーンティー」／3月1日～4月30日　都心の一等地にありながら静寂な雰囲気に包まれている「ホテル椿山荘東京」の庭園には約20種100本の桜が植えられています。2月の河津桜から始まり、4月中旬にかけて順に開花し桜を楽しむことができます。　そんな美しい春の日本庭園の眺めを一望できるロビーラウンジ「ル・シャルダン」では、3月1日（金）から4月30日（火）までの期間中「桜アフタヌーンティー」が開催されます。春らしい彩りのスイーツ（画像：藤田観光株式会社リリース）　上段には「桜バターサンドクッキー」、「桜ムース」、春らしい彩のグラススイーツ「和パフェ」や桜風味のイチゴジャムをトッピングした「カヌレ」といった4種のスイーツが並びます。　中段には同店のアフタヌーンティー定番のプレーンスコーンの他、春を感じる「よもぎスコーン」、ドライチェリーが入った「桜スコーン」。クロテッドクリームはプレーンに加えてジャムと小豆のクロテッドクリームも提供されます。　下段のセイボリーはビーツのピューレで淡い桜色になったパンナコッタと生姜のアクセントが効いた「パンナコッタとマンゴー生姜のアクセント」、「うなぎと山椒のサブレ」、「舌平目のエスカベッシュ　サフラン風味」、春らしい「菜の花・生ハム・ゴマブレッドのサンドウィッチ」の4種が並びます。ゆったりとした空間で春のアフタヌーンティーを楽しんでみてはいかがでしょうか。椿山荘の庭園を眺めながらのアフタヌーンティーは格別（画像：藤田観光株式会社リリース）■桜アフタヌーンティー開催期間：2024年3月1日（金）～4月30日（火）開催場所：ホテル椿山荘東京ロビーラウンジ「ル･ジャルダン」（東京都文京区関口2-10-8） TEL：03-3943-5489（レストラン・イベント予約10:00～19:00）時間：12:00／12:30／15:00／15:30 ※120分制料金：【WEB】7,500円／【電話】8,500円アクセス：東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」1a出口より徒歩約10分、文京コミュニティバス「江戸川公園」停留所より約8分もしくは「江戸川橋」停留所より徒歩9分 JR目白駅よりバスで約10分「ホテル椿山荘東京前」停留所すぐ ※土日祝のみ池袋駅西口より無料シャトルバスあり（約20分） ※価格は税込み、サービス料別途。前日までの完全予約制です。詳細は公式サイトをご確認ください【港区】東京プリンスホテル「さくらめぐり2024」／3月8日～4月7日　東京タワーを間近で見られる「東京プリンスホテル」では、3月8日（金）から4月7日（日）の約1カ月にわたり、春イベント「さくらめぐり2024」が行われます。ホテル近隣には東京タワーや芝公園、増上寺をはじめ歴史ある寺社仏閣など東京を代表する観光名所が点在し、東京らしいお花見が堪能できます。　「さくら色」をテーマにしたおいしい食事や甘味が楽しめるメニューは、ホテル内の6店舗（ランチタイムは5店舗）で提供されます。　東京タワーと桜という贅沢な組み合わせを楽しめる3階のテラスレストラン「カフェ＆バータワービューテラス」ではイベント期間のランチタイムに「お花見小箱SAKURA」（事前予約制）がさくら色のお重で提供されます。プレートで出されるスイーツとコロンとした姿かかわいらしい手毬寿司も堪能できます。【3階カフェ＆バータワービューテラス】ランチ「お花見小箱SAKURA」（7,000円）（画像：株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドリリース）　同じく3階のブッフェダイニング「ポルト」では、さくら色をあしらったオードブルやパスタ、春らしい華やかなちらし寿司などが並びます。1階店内の窓から東京タワーが見える「和食清水」では、ランチタイムに「美桜御膳」と名のついた春らしい華やかな御膳が登場。同じく1階「中国料理満楼日園」では、ランチタイムに桜エビやアサリといった旬の食材を使った中国料理を堪能できる「桜花ランチ」が用意されています。　開放的な店内が印象的な1階ティーサロン「ピカケ」では、食材のコントラストが美しい「桜エビの春色パスタ」と、和スイーツ「桜クリームあんみつと煎茶セット」が楽しめます。クリームあんみつには、桜あんや抹茶アイスクリーム、イチゴも添えられ一つの器に春のおいしさが凝縮した一品。桜の季節のワクワクした気分を盛り上げてくれそうですね。【1階ティーサロンピカケ】「桜クリームあんみつと煎茶セット」（2,300円）（画像：株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドリリース）■さくらめぐり2024 開催期間：2024年3月8日（金）～4月7日（日）開催場所：東京プリンスホテル（東京都港区芝公園3-3-1） TEL：03-3432-1140（レストラン予約10:00～18:00）時間：【レストラン】11:30〜15:00（LO.14:30）【カフェ＆バータワービューテラス】12:00〜15:00（120分制）【ティーサロンピカケ】9:00～18:00（LO.17:30）アクセス：都営三田線「御成門駅」より徒歩1分都営浅草線「大門駅」より徒歩7分 JR山手線「浜松町駅」より徒歩10分東京メトロ日比谷線「神谷町駅」徒歩10分 ※料金は税込サービス料別途。前日までの完全予約制です。詳細は公式サイトをご確認ください【目黒区】「目黒川お花見クルーズ」／3月20日～4月7日　目黒川は昭和初期に地域の人々によりソメイヨシノが植えられ、今では約800本の桜が咲き誇る都内でも有数の花見スポットとして知られています。毎年大人気なのが「目黒川お花見クルーズ」です。2024年の開催期間は3月20日（水）から4月7日（日）まで。両岸の桜と高層ビル群の風景は圧巻（画像：株式会社東京ウォータウェイズリリース）　花見スポットの目黒川沿いの桜並木を川から見上げるという非日常体験を経験できる貴重な機会とあって、毎年国内外から多くの人が集まるクルーズです。利用日の1カ月前までに予約をすると早期割引の特典もあります。　ガイド付き約70分間のお花見クルーズは、天王洲ピアを出発し、ホテル雅叙園東京前で折り返すコース。地上だと大混雑する目黒川の桜並木を、ゆったりとした気分で味わえます。　都内には数多くの桜の名所がありますが、桜並木の中を船に乗り観賞する場所は限られています。川から見る桜と目黒、大崎の高層ビル群の風景を眺めるという贅沢なひと時を経験してみてはいかがでしょうか？天王洲ピアを出航し70分のクルーズを満喫。飲食物も持ち込める（画像：株式会社東京ウォータウェイズリリース）■目黒川お花見クルーズ開催期間：2024年3月20日（水）～4月7日（日）乗降場所：天王洲ピア桟橋（東京都品川区東品川2-2-4） TEL：03-6659-2580 時間帯：9:00／10:30／12:00／13:30／15:00／16:30（1回70分）料金：早割4,500円／通常4,800円／当日5,500円アクセス：東京モノレール、りんかい線「天王洲アイル」より徒歩6分 ※飲食物持ち込み可。最新の予約詳細は公式サイトをご確認ください東京もいよいよ春本番　春になると次々に花が咲きますが、その中でも桜は日本人にとって特別な存在です。桜の時期はさまざまなイベントが開催されます。春がきたうれしさを心に抱き、美しい桜の季節を満喫しにお出かけしたいですね。

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天王洲アイル駅
御成門駅
江戸川橋駅
浜松町駅
目白駅
神谷町

渋谷の丸井が8月に閉店して「木造化」――一体どんな店になる？

8月28日に一旦閉店し、「木造ビル」に生まれ変わる予定の渋谷マルイ。新たな建物はどういったものになりそうなのか、都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。都心最大級の「木造商業ビル」に生まれ変わる「渋谷マルイ」　東京・渋谷を代表する老舗商業施設「渋谷マルイ」（丸井渋谷店、東京都渋谷区）が今年8月28日に一旦閉店し、新たに「木造ビル」へと建替えられることが発表されました。　半世紀以上にわたって親しまれてきた渋谷の丸井。新たな建物はどういったものとなるのでしょうか。 8月28日に「一旦閉店」となる渋谷マルイ。6月上旬時点では店頭に閉店告知などはありませんでした。丸井は建物を解体し、跡地に「木造ビル」を建てるとしています。渋谷の丸井で思い浮かべるのは「ファッション」？それとも「エンタメ」？　渋谷マルイは「丸井渋谷店」として1958年10月に開店。現在の建物となったのは1971年2月で、渋谷駅前を代表する商業施設の1つとして約70年にわたって親しまれてきました。「渋谷の丸井」というと、40代以上の人にとっては「トレンドファッションの発信拠点」としての印象が強いかも知れません。一方で、近年の渋谷マルイは「サブカルチャーの発信拠点」としての顔が広く知られていました。現在の渋谷マルイは築51年。最近はテナントの撤退が目立っており「再開発が近いのでは？」との声も上がっていました。　とくに、店名が「マルイジャム渋谷」から「渋谷マルイ」に変わった2015年の改装ではファッション・アパレル関連の売場が削減され、モノ（商品）を売るのみならずサブカルをはじめとした「コト消費重視型」の店舗へと転換。新規テナントとして人気漫画・ワンピースのキャラクターショップ「麦わらストア」や『攻殻機動隊』などの人気アニメで知られるProduction I.G直営店「I.Gストア」（いずれも閉店済み）、ゲーム・アニメグッズショップ「キャラクターステーション」などを導入したほか、8階に漫画・アニメやアイドルグループなどのコンテンツ発信拠点地となる催事スペース「シブマルエイト」（その後7階にも拡大）を開設。8階と屋上ではアイドルグループを中心とした音楽ライブも多く行われるようになりました。　この改装直後の2015年から2016年にかけて行われた『ラブライブ！」や『ご注文はうさぎですか？」などといった人気コンテンツとのコラボレーションはアニメファンのあいだで話題を集め、「アニメのマルイ」としての知名度は大きく上がることとなります。近年、渋谷マルイの館内では様々なアニメ等のコラボイベントを開催。「クオリティが高い！」と話題を呼ぶことも…。（2016年撮影）　また、こうしたアニメコラボや音楽ライブなどのイベントでは丸井グループのクレジットカード「エポスカード」（旧・赤いカード）所有者に特典があることが多く、イベント開催時には時おりカード申込カウンターに列ができるなど、新規カード会員獲得の柱にもなっていたと思われます。丸井グループのクレジットカード「エポスカード」は、近年人気漫画・アニメをはじめとした様々なコンテンツとのコラボを実施。丸井グループの商業ビル「渋谷モディ」のビジョンでは「タイバニエポスカード」のCMが。　渋谷マルイがこのような「コト消費重視型」に転換した背景には、ファストファッションの隆盛にみられるような若い消費者の嗜好の変化に加え、ルミネなどの駅ビル、さらに広大な郊外型ショッピングモールとの競争激化もあったといえます。　現在の渋谷マルイの店舗面積は4,242㎡で、これは競合ファッションビル「ラフォーレ原宿」や「SHIBUYA109」、「渋谷パルコ」よりも小規模。また、近隣にある大型百貨店「西武渋谷店」「東急渋谷本店」や新宿駅ビル「ルミネ新宿」（3店とも各館合計で40,000㎡前後）と比較すると僅か1割程度で、系列店「渋谷モディ」（9,896㎡）を足したとしても歯が立たない規模であり、今となってはこの面積では「フルラインのファッションビル」としての運営は難しかったでしょう。渋谷マルイの屋上では様々な音楽ライブも行われていました。（2020年に行われたアイドルグループ「DEAR KISS」のイベント、撮影可能時に撮影）2026年に誕生する「木造マルイ」、今よりもかなり狭くなる！？2026年に誕生する「木造マルイ」、今よりもかなり狭くなる！？　それでは、新しい「木造・渋谷マルイ」はどういった内容になるのでしょうか。　新たなビルは構造の約60％に木材を使用した木造地上9階・地下2階建てで、2026年に完成する予定。丸井グループによると、木造ビルとすることで「従来の鉄骨造で建替えた場合と比較して約2,000tのCO2排出量を削減できる見込み」であり、環境負荷を軽減する商業施設になるとしています。　設計のリードデザイナーには、英国の設計事務所「フォスター・アンド・パートナーズ」（Foster＋Partners）を起用。同社はアジア圏では香港国際空港や北京首都国際空港など多くの人が集まる施設を手掛けていることで知られます。渋谷マルイの建替え後イメージ。（丸井ニュースリリースより）木造地上9階・地下2階の建物となる予定。　さて、肝心の「木造・渋谷マルイ」店内はというと――6月時点では具体的な入居テナント名などは発表されていないものの、全館の売場面積は約2,800㎡を予定。これは「狭い」と言われる現・渋谷マルイの約半分に留まります。　仮に、地上9階・地下2階の全床が売場になるとすれば、ワンフロアの平均面積は約200㎡強とコンビニよりも少し広い程度で、丸井グループとしてもかなりの狭小店舗となります。それゆえ、新店舗が「フルラインのファッションビル」となることは考え難く、新しい建物でも「コト消費重視型」や、あるいは業態特化型の店舗となることが予想されます。　また、同社が発表した建替え後イメージでは店舗屋上にカフェや庭園のような施設が設けられており、新店舗でも現在のような「屋上イベント」の継続が期待されます。渋谷マルイの建替え後イメージ。（丸井ニュースリリースより）屋上（画像右）にはカフェや広場のようなものもみられます。　果たして丸井はこの広さ――いや、「この狭さ」の建物で、どういった店づくりを行うというのか…今後の詳しい発表が待たれます。

スポット
渋谷駅

安産と子授けのご利益！江戸から変わらぬ多くの参拝者水天宮―東京神社案内【22】

東京都には約2,000社の神社があると言われています。初詣や祈願成就で参拝したり、散歩がてらに立ち寄ったりと神社に行く機会は何かと多いのでは。そこで本シリーズでは、写真家の石津祐介さんが神社の見どころや土地とのつながり、オススメの授与品を紹介し、神職の方からお話を伺います。第22回は「水天宮」です。匠の技と近代建築が融合した神社（画像：石津祐介）●安産と子授けのご利益　東京メトロの駅名にもなっている水天宮。東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅出口に隣接しています。安産と子授けのご利益で江戸の頃から広く知られ、多くの参拝者が訪れています。今回は、権禰宜の有馬里佳さんに神社を案内していただきました。「東京の水天宮は、江戸時代に九州の久留米藩主が文政元（1818）年に藩邸で祀っていた水天宮を、芝赤羽橋の上屋敷に分祀したのが始まりです。平成30（2018）年には、江戸鎮座200年を迎え、その節目にあたり、地震災害に強い免震構造を備えた、古きよきもの、新しきものを取り入れた唯一無二の神社として建て直しをさせていただきました」（有馬さん）災害に強い免震構造を持つ（画像：石津祐介）御社殿へと続く斬新な参道（画像：石津祐介）「安産と子授けについては、江戸時代に参拝に来た妊婦さんがお賽銭箱の上に結ばれた『鈴の緒』という鈴を鳴らす紐を腹帯として巻いたところ、無事に出産し赤ちゃんも順調に育ったというエピソードが江戸の町に広まり、当社が安産のご利益があるとされる由縁です」（有馬さん）水天宮伝統の五色の「鈴の緒」（画像：石津祐介）●水天宮のご祭神　水天宮のご祭神は、福岡県久留米市にある総本宮と同じく天御中主大神（あめのみなかぬしのおおかみ）と、安徳天皇（あんとくてんのう）建礼門院（けんれいもんいん）二位の尼（にいのあま）の平家一門の三柱が祀られています。「天御中主大神様は、神話の最初に登場する多くの力を蓄えられた神です。お祈りをする事で、命の誕生の後押しや自身の命に光を与え、大きなお力を授けて下さるご神徳があります。安産や子授けに限らず初宮、七五三、除災招福、心願成就等お参りいただければと思います」（有馬さん）社殿内の祈りの空間（画像：石津祐介）●境内の見どころ　境内には寳生辨財天（ほうしょうべんざいてん）や、秋葉神社、火風神社、高尾神社の3つの社が並ぶ境内社があり、なでると安産と子授け、身体健全、除災招福のご利益のある「子宝いぬ」「安産子育河童」、またブリヂストンの創業者•石橋正二郎氏が奉納した「狛犬」があります。「寳生辨財天が芸能や金運、学業のご神徳があり、3つの境内社とも以前の御社殿にあった時からお守りしている神社になります」（有馬さん）境内社の寳生辨財天（ほうしょうべんざいてん）（画像：石津祐介）左から秋葉神社、火風神社、高尾神社（画像：石津祐介親子の犬が愛らしい「子宝いぬ」（画像：石津祐介）河童の親子像「安産子育河童」（画像：石津祐介）久留米出身の石橋正二郎氏によって奉納された「狛犬」（画像：石津祐介）●人気の授与品や御朱印をいただこう　安産のご利益「安産御守・御子守帯」は、5mの生成り帯と巾着型の御守、福戌御守が一式になっています。他にも「御子守（みすずまもり）」は、水天宮の鈴と五色の鈴の緒をあしらった子どもの御守で、「福むすび絵馬」は願いが実を結ぶことを願う縁起物、また「子授け御守」は安産祈願の御守と共に人気があります。御朱印は、通常のものに加えて時期や行事により種類が増え、また3のデザインの御朱印帳があります。「ご参拝いただいた方に、季節感やその時期を感じていただけるよういろいろな御朱印をご用意しております」（有馬さん）帯と御守がセットになった「安産御守・御子守帯」（画像：石津祐介）左から子授け御守、福むすび絵馬、御子守（みすゞまもり）（画像：石津祐介）水天宮の御朱印帳と御朱印（画像：石津祐介）今回、神社を案内していただいた権禰宜の有馬里佳さん（画像：石津祐介）■水天宮（すいてんぐう）住所：東京都中央区日本橋蛎殻町2-4-1 TEL：03-3666-7195 開門時間：7:00～18:00 神札所：8:00〜18:00 ご祈祷受付：8:00〜15:15 アクセス：東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」より徒歩1分東京メトロ日比谷線「人形町駅」より徒歩6分都営地下鉄浅草線「人形町駅」より徒歩8分都営地下鉄新宿線「浜町駅」より徒歩12分

スポット
人形町駅
水天宮前駅
浜町駅

【アフタヌーンティー(2)】新感覚体験！名画の世界やロンドンバスからの夜景を味わう特別な時間

近年アフタヌーンティーは、シェフやパティシエのこだわりが詰まったスペシャルなメニューを非日常空間で味わえると人気です。また会場はホテルだけにとどまらず、さまざまな空間をデザインして提供されるようになってきています。今回は、この時期だけのステキな体験ができる新感覚のアフタヌーンティープランを2つご紹介します。ホリデーシーズンならではの楽しいプラン　アフタヌーンティーは、季節によってメニューが変わります。特にこのホリデーシーズンには、趣向を凝らしたプランが目白押し。今回は、数多くあるプランの中から、特別な体験を味わえる2つのアフタヌーンティーをご紹介します。＞＞関連記事：【アフタヌーンティー(1)】ラグジュアリーホテルの珠玉のスイーツでホリデーシーズンを彩るクリムトの『接吻』をモチーフにしたアフタヌーン・エキシビジョン「キス（Kiss）」（画像：JR東日本ホテルズプレスリリースより）　最初にご紹介するのが、ホテルのスタイリッシュなバー＆ラウンジで体験する、名画をモチーフにしたアフタヌーンティー。続いてご紹介するのは、ロンドンバスに乗りながらイルミネーションルートを楽しむアフタヌーンティー。どちらも刺激的で、魅力的なプランです。ロンドンバスの車内で楽しくアフタヌーンティー！（画像：株式会社アップスタープレスリリースより）　スカイツリーや東京のウォーターフロントなど、美しい眺望を堪能できるホテル「メズム東京、オートグラフコレクション」。16Fに位置するバー＆ラウンジ「ウィスク（Whisk）」では、名画をモチーフにしたアフタヌーンティー「アフタヌーン・エキシビジョン」が評判です。美しい東京のウォーターフロントや歴史ある浜離宮恩賜庭園を一望できるバー＆ラウンジ「ウィスク」（画像：JR東日本ホテルズプレスリリースより）　2023年3月31日（金）まで平日20食限定で提供されているのが、19世紀のオーストリアを代表する画家グスタフ・クリムトの傑作『接吻（The Kiss）』の世界観を表現したアフタヌーンティー「キス（Kiss）」。　クリムトが生まれ育ったウィーンをはじめ、オーストリアの食文化をスイーツ＆セイボリー8種やペアリングモクテル、シャンパンジュレのパフェで表現しています。ザッハトルテやクグロフなどクリムトの世界観を堪能できるスイーツ＆セイボリー8種（画像：JR東日本ホテルズプレスリリースより）　モエ・エ・シャンドンをふんだんに使用した「シャンパンジュレパフェ」は、『接吻（The Kiss）』の鮮烈なインパクトを表現しており、思わず見とれてしまう美しさです。なめらかで甘酸っぱいレモンクリームとシャンパンジュレを混ぜ合わせて口に運ぶと、華やかなマリアージュが口いっぱいに広がります。メインのシャンパンジュレパフェ（イメージ画像：JR東日本ホテルズプレスリリースより）　『接吻（The Kiss）』は、クリムトの日本様式への強い関心が現れている作品なのだそうです。時間や海を越えて東京でこんなアフタヌーンティーをいただけるなんて、なんだか不思議。　ウォーターフロントを眺めながら過ごす時間は、優雅でぜいたくなひとときになることでしょう。　地上4.3mの高さがあるロンドンバスに乗って、イルミネーションとアフタヌーンティーが楽しめるユニークなバスツアーが「エレミスクリスマススペシャルアフタヌーンティーバスツアー」。　ロンドンのプレミアムスキンケアブランド「エレミス」とコラボレーションした、英国尽くしのクリスマス特別仕様のアフタヌーンティーです。ツアー参加者全員に「エレミス」の「プロコラジェンクレンジングバームお試しサイズ」をプレゼント（画像：株式会社アップスタープレスリリースより）　もみの木と「エレミス」のホリデーコレクションをイメージしたデコレーションに、思わずテンションが上がりそう。サンタショートケーキにクリスマスクラッカーをイメージしたピザロール、ワッフルサンドやブッシュ・ド・ノエル風エクレアなどの「エレミス」特別メニューも、クリスマス前のわくわく感を演出してくれます。写真にも映えるホリデーデコレーション（画像：株式会社アップスタープレスリリースより）　バスは「青の洞窟 SHIBUYA」をはじめ、表参道、けやき坂、六本木と東京を代表するイルミネーションルートを周ります。この期間限定の特別なバスクルージング、デートはもちろん、女子会で使うのも楽しそうですね。まばゆいイルミネーションを眺めながらのアフタヌーンティーは最高！（画像：株式会社アップスタープレスリリースより）特別感を味わえるアフタヌーンティーで自分にご褒美　ホリデーシーズンのアフタヌーンティーは、わくわくするようなプランがそろっています。アート作品と食文化の豊かな世界観に浸ったり、誰かに話したくなるような体験ができたり、自分へのご褒美にもぴったりなプランを見つけることができますよ。　思い出に残るホリデーシーズンを過ごして、良い年の締めくくりにしましょう。華やぐシーズンを楽しみましょう！（イメージ画像：Pxhere）「キス（Kiss）」開催日程：開催中～2023年3月31日（金）の平日 ※1日20食限定開催場所：メズム東京16F バー＆ラウンジ「ウィスク（Whisk）」 TEL：03-5777-1112 開催時間：14 :00～／14 :30～／15 :00～（90分制）料金：1名5,600円（税サ込） ※予約詳細は公式サイトをご確認ください。 ■メズム東京、オートグラフコレクション住所：東京都港区海岸1-10-30 TEL：03-5777-1111 アクセス：ゆりかもめ竹芝駅より徒歩3分 JR・モノレール浜松町駅より徒歩6分都営大江戸線・浅草線大門駅より徒歩7分「エレミスクリスマススペシャルアフタヌーンティーバスツアー」運航予定：開催中～2022年12月25日（日） ※12・13日は運休発着地：塩田ビル前周辺（東京都港区南青山5-10）運航時間：1便目15:00〜16:30／2便目17:00〜18:30／3便目19:00〜20:30 料金：大人（中学生以上）1名6,800円／小人（小学生以下）1名3,000円 ※予約詳細は公式サイトをご確認ください。アクセス：東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線表参道駅より徒歩3分 ■Afternoon Tea Bus Tour 住所：東京都港区南青山6-11-1 TEL：0120-839-559

カフェ・スイーツ
大門駅
浜松町駅
竹芝駅
表参道駅

劇場まるごと芸術作品！まもなく100歳の「三越劇場」見学会でその魅力に浸る

2016年に国の重要文化財に指定された日本橋三越本店本館。その6階には約100年前にオープンした劇場があるのをご存じでしょうか。今回は不定期開催されている見学ツアーについて、都市商業研究所の若杉優貴さんが体験取材しました。　「日本初の百貨店」として知られる日本橋三越本店。この日本橋三越本店に、まもなく誕生から100年を迎える劇場――その名も「三越劇場」があるのをご存じでしょうか。　今回は、日本橋三越本店で不定期に開催されている「三越劇場見学会」に参加して「劇場自体が芸術作品」として名高い三越劇場の魅力を探ってみました。日本橋のシンボル・日本橋三越本店。館内にはまもなく開場100年を迎える素敵な劇場があります。（写真：若杉優貴）【その他の画像】＞＞三越と百貨店の歴史に想いをはせる「三越劇場見学会」　筆者が参加したのは2023年12月におこなわれた三越劇場の見学会。三越劇場は日本橋三越本店の本館6階に設けられており、本館内の歴史ある装飾を堪能しながら向かいました。クリスマスシーズンということで、エントランスではサンタ帽を被ったライオン像が迎えてくれました。（写真：若杉優貴）　筆者が三越劇場の館内に入るのは初めてのこと。居並ぶシャンデリアに出迎えられドアをくぐると、目の前に広がった光景はまるで異世界のよう。　荘厳な装飾に包まれながら深紅の座席に腰を下ろすと、まずは三越劇場副支配人・齊木由多加氏によって、スライドによる説明を交えつつ三越と百貨店、そして三越劇場の歴史がひもとかれます。エントランスにはシャンデリアが。入館前から胸が高鳴ります。（写真：若杉優貴）　三越の前身は老舗呉服店「越後屋」。1673年に伊勢商人・三井高利によって設立され、つねに時代の最先端をいく店づくりで話題を集めました。1904年の「デパートメントストア宣言」によって呉服店から西洋式の「デパート」へと転換、1914年には現在の建物へと続く日本初のエスカレーターを備えたビルとなり、このころに中央通り沿いの正面入口にシンボルの「ライオン像」も設置されますが、1923年の関東大震災によって大きな被害を受けてしまいます。　三越劇場は、この関東大震災からの復興に合わせて1927年に「三越ホール」として開設されたもので、震災で大きな被害を受けたなか「建物だけでなく、文化的復興を」という想いがあったといいます。劇場の設計は横河工務所（現：株式会社横河建築設計事務所、品川区）。同社は1914年に日本橋三越本店のビル化を手掛けて以来、現在まで同店の建物の改修に携わっており、21世紀に入って以降も日本橋三越本店本館の免震バリアフリー化工事を行っています。　三越ホールは戦中・戦後の一時閉鎖を経て、1946年に「三越劇場」として営業を再開。間もなく開場100年を迎えますが、現在も開場当時のままの装飾が観客を迎えてくれます。2016年に日本橋三越本店本館が国の重要文化財に指定された際は、この三越劇場の美しい装飾が当時のまま維持されていることも高く評価されたそうです。まずは三越劇場副支配人・齊木由多加氏によって劇場の歴史についてのレクチャーが行われました。戦前の「三越ホール」時代は現在よりも客席数が多く、座席間隔も狭かったそう。（写真：若杉優貴）優美な装飾に包まれる三越劇場、「当時の最新設備」にも注目　それでは、劇場内の見学へと移ります。　三越劇場の客席数は全514席（1階402席・2階112席、1階は可動席があるため席数が少ない場合あり・後述）で、客席から舞台が近いことも特徴の1つです。なお、1927年の開場時はもっと座席間隔が狭く、客席数も多かったとのこと。また出入口などの高さも近年造られた劇場よりも低く、100年前の人々との「体格差」を感じさせられます。客席は1階と2階の2層構造。2階席の柵にも緻密な装飾が。 2階下側の天井は低く、100年前の人々との「体格差」を感じることができます。（写真：若杉優貴）　劇場の内装はロココ調を基調にアレンジされたもの。ロココ調のみならず、ルネッサンス調、コロニアル調、和などさまざまな様式を感じさせられるような意匠も用いられており、見る角度――つまり座席の場所（席番）によっても印象が変わるため、訪れるたびに新たな発見がありそうです。　1階席の正面、舞台を取り囲むプロセニアムアーチ（額縁）の左右を彩る装飾は、三越のシンボルであるライオン。見学会ではこの翼が生えたライオンも間近に見ることができます。プロセニアムアーチを護るライオン。これだけ間近で見ることができるのも見学会ならでは。（写真：若杉優貴）　1階席から視線を横に向けると、大理石の壁を彩る優美な石膏造りのレリーフが目に入ります。レリーフには、貝やタツノオトシゴ、魚の鱗（うろこ）など海の生き物をモチーフとしたものが多く見られるのも三越劇場の特徴の１つ。よく見ると、壁面レリーフの上部や足元（床面）には空調と通気・排気のための穴が空いており、それらの蓋（ふた）にも丁寧な装飾が施されています。こうした空調設備や消火用スプリンクラーも約100年前の開場当時から設置されていたそう。いかに近代的な劇場であったかが分かります。大理石の壁面を飾るのは石膏のレリーフ。壁面レリーフ上や足元の穴は空調と通気・排気のため。蓋にも装飾が施されています。（写真：若杉優貴）館内には随所に「海の生き物」をモチーフにしたと思われるデザインが見られます。（写真：若杉優貴）2階席は「ステンドグラス」と「天井画」が目の前　続いて、2階席へ。2階へと向かう通路はあまり広くないものの、その途中にもシャンデリアが設置されています。　当時の人々の体型に合わせて造られているためか、天井が低い場所も。それゆえ各所に施された彫刻や、さらにはステンドグラスや天井画も間近に眺めることができます。　この三越劇場のシンボルの1つともいうべき照明のステンドグラスは、国会議事堂や警視庁旧庁舎などのステンドグラスも手掛けた別府七郎によるもの。別府七郎は伊勢丹新宿本店のステンドグラス（階段室に現存）を制作した「宇野澤スティンド硝子工場」の設立にも関わった人物で、こんなところにも三越・伊勢丹という老舗百貨店同士のつながりを感じることができます。 2階席の彫刻。まるで高級家具のよう。丁寧な仕事を手が届く距離で感じてみましょう。（写真：若杉優貴）2階席からは1階客席を見下ろすことができます。2階からも舞台の見え具合はバッチリ。（写真：若杉優貴）　2階から見ると、1階からは分からなかった天井照明を彩るステンドグラスの立体感に驚かされること間違いなし。訪れた際にぜひ注目して欲しいポイントです。　また、天井画はステンシルで複数の色と模様を組み合わせたもの。よく見るとここにもライオンが描かれています。ステンドグラスの緻密さに息を飲んだあとは、天井を護るライオンの姿を探してみましょう。 2階席からはステンシルで描かれた天井画も目の前。よく見るとステンドグラスは立体構造であることが分かります。（写真：若杉優貴）昭和レトロを全身で感じたあとは「スター気分」に！？　最後は舞台に上がらせていただきます。舞台の間口は約12メートル（6間）、奥行きは約6メートル（3間）。先述したようにプロセニアムアーチにも豪華で緻密な装飾が施されており、両端には翼の生えたライオンが控え、そして上部には三越の（越）マークが輝きます。舞台を囲むプロセニアムアーチにも緻密な彫刻が。上部には（越）マーク。（写真：若杉優貴）　舞台上はもともと「ホール」として建てられたこともあって意外とコンパクト。舞台袖も狭く、また劇場専用の搬入口も無いそうで、演劇を行う際にはさまざまな苦労があることでしょう。　1階席の最前列は取り外せるようになっており、公演の際には舞台を広げることができるとのこと。また、戦前は下手側に常設の花道が設けられていたものの現在は撤去されており、可動式の花道を設ける場合には1階座席の中央部分に張り出すかたちで設置されるそうです。　舞台を彩る緞帳「麗」は、三越の株式会社化100年を記念して2004年に造られたもの。緞帳の後ろ側には、各地の舞台でよく見られる「火の用心」の文字に加えて「不撓不屈」の文字。そしてブザーが鳴って緞帳が上がると、別のエリアを見学しているお客さんから拍手が…気分はスターです。緞帳には「不撓不屈」の文字が。手は説明をおこなう齊木副支配人。（写真：若杉優貴）ステージから客席を眺めると気分は昭和の大スター！？（写真：若杉優貴）　三越劇場では、今回のような有料見学会を不定期で開催しています。参加するには、三越オンラインストア「三越劇場チケットショップ」、または三越劇場専用フリーダイヤル、日本橋三越本店店頭での事前予約・チケット購入が必要。気になる人は開催スケジュールをチェックして、「昭和の舞台スター気分」を味わってみてはいかがでしょうか。参考：三越劇場見学会資料（2022）：三越劇場三越オンラインストア「劇場について・座席表」 https://mitsukoshi.mistore.jp/bunka/theater/about.html 取材協力：三越劇場

スポット
三越前駅
新日本橋駅
日本橋駅

金魚ちょうちんからメリーゴーラウンドまで！フォトジェニック空間で楽しむビアガーデン5選

東京のビアガーデンは年々おしゃれに進化しており、駅チカアンテナショップで行われている穴場的ちょい飲みビアテラスから、夜景がきらめくルーフトップ、世界のBBQ料理が楽しめる遊園地のようなビアガーデンまでよりどりみどり。今回はビール好きのデザイナー・INDULGEさんおすすめのビアガーデンを５つご紹介します。サクッと派もじっくり派も！　いよいよ夏本番、ビアガーデンのシーズン到来です。TOKYOのビアガーデンは年々進化しており、夜景がきらめくルーフトップや、ビールと料理の相性が抜群な「無限ペアリング」に溺れてしまう充実系など、よりどりみどり。シーンや気分で選べます。　今回は、東京の夜景を独り占めにしているような気分になれるビアガーデンや、夏祭りを思わせる和のビアガーデン、都会にいながら旅行気分に浸れるビアガーデンなど計5つご紹介します。　サクッと1杯飲みたくなって仕事帰りに立ち寄ったり、前々から予約してイベントとして楽しんだり、それぞれの使い方をして、今年の夏もビアガーデンをフル活用してみてはいかがでしょう？フォトジェニックなスペシャルドリンクも！世界の料理で旅をする新宿ルミネ1屋上「BBQビアガーデンHello.」（画像：株式会社Tune upリリースより）【画像】ロケーションやメニューなど映えすぎ注意のビアガーデン！＞＞ ●【渋谷】渋谷ストリーム「サマークラフトビアガーデン」／～7月30日まで　2018年に誕生した「渋谷ストリーム」に8月10日ニューオープンする沖縄発のビストロ「ocean good table（オーシャングッドテーブル）」。オープンまでの約1カ月間、渋谷ストリーム前稲荷橋広場にて豊富な種類のクラフトビールとペアリングメニューを提供する「サマークラフトビアガーデン」がプレイベントとして開催されています。渋谷ストリーム1階に8月10日オープンする「ocean good table」が手がけるプレイベント（画像：株式会社スパイスワークスホールディングスリリースより）　用意されているクラフトビールは12種類で1杯700円。3杯飲み比べセット（1,200円）などという気の利いたメニューも存在します。自分がどんなクラフトビールが好きなのかを知る良い機会になりますね。クラフトビール好きにはたまらないラインアップ（画像：株式会社スパイスワークスホールディングスリリースより）　「南の島のビストロ」として大人気の「ocean good table」が今回提供するのは、「ローストビーフ」「牛ビール煮込み」「シーフードマリネ」（各500円）の3種類。クラフトビールとの相性もぴったりで、ついつい杯もすすみます。平日にサクッと立ち寄りたいビアガーデンです。ワンコインがうれしい「ローストビーフ」（500円）（画像：株式会社スパイスワークスホールディングスリリースより）●【目黒】ホテル雅叙園東京「和のあかり×ビアテラス」／～8月31日まで　日本美のミュージアムホテルとして知られている「ホテル雅叙園東京」。Cafe＆Bar「結庵」のテラス席では、和の情緒感じる「和のあかり×ビアテラス」が8月31日まで開催中です。山口県柳井市の民芸品である「金魚ちょうちん」が飾られた空間は、なんとも幻想的。心地よい風が吹き抜けるテラスで、夏祭りのような雰囲気を味わいつつ過ごせます。不思議な世界観に浸れる「和のあかり×ビアテラス」（画像：株式会社目黒雅叙園リリースより　「和のあかり×ビアテラス」のフリーフローメニューは、生ビールやワイン、カクテルなどアルコール15種に加え、「コットンキャンディーレモネード」や「サンセットオレンジ」などホテルクオリティーのノンアルコールメニューも10種以上と充実。アルコールを飲まない方も安心ですね。夕涼みにぴったりなテラス席で味わうドリンクは格別（画像：株式会社目黒雅叙園リリースより）　料理は好きなメニューを単品で注文できます。「塩麹マリネグリルチキンと夏野菜の串焼き（1,540円）」や「フライドチキンとスパイシーフライドポテト（1,100円）」、「日替わりピザ（1,320円）」などビールに合うものや、「3種のフルーツかき氷（1,320円）」など、お腹の空き具合やその日の気分で選べます。仲間を誘っていろいろと注文してシェアして食べるのも楽しそう！　メニュー一例：中央「塩麹マリネグリルチキンと夏野菜の串焼き」、右「4種のソーセージ盛合せ」（1,760円）、右奥「3種のフルーツかき氷」ほか（画像：株式会社目黒雅叙園リリースより）●【築地】RESTAURANT LUKE with SKY LOUNGE「天空のビアガーデン2023」／～9月30日まで　聖路加ガーデンの47階、地上221mから東京タワーやスカイツリーを一望できるモダンイタリアン「RESTAURANT LUKE with SKY LOUNGE（レストランルークウィズスカイラウンジ）」。開放的なテラスでは、9月30日まで「天空のビアガーデン」がオープンしています。ダイナミックな景色は圧巻！大切な人とじっくり楽しみたいロケーションです。東京の夜景を一望できるテラス席（画像：株式会社ポジティブドリームパーソンズリリースより）　ビアテラスプランは、8,000円のプラン（全6品）と9,000円（全8品）の2種類。国産牛フィレ肉や美明豚などを使用した「ロースト」や「蛤と帆立の白ワイン蒸し」など、ビールとも相性抜群のメニューが並びます。　いずれのプランにも120分制の約40種以上のフリーフローメニューが付いており、「隅田川ブルーイングペールエール」やイタリアンビールの「ペローニナストロアズーロ」を生ビールでサーブしてくれます。飲み放題に＋1,000円すれば、スパークリングワインも追加できます。デートにもピッタリ※メニューはイメージ（画像：株式会社ポジティブドリームパーソンズリリースより）●【日本橋】ここ滋賀R階テラス「琵琶ガーデン」／毎週水・木・金曜開催中　日本橋の「ここ滋賀」ショップにて、6月中は毎週金曜日限定で開催されていたビアガーデン「琵琶ガーデン」。あまりの人気に、7月以降は毎週水・木・金曜の週3日間実施が決定しました。仕事帰りにサクッと立ち寄り、クイっと引っ掛けるのにぴったりです。好評につき7月以降は毎週水・木・金曜日の開催が決定！（画像：アインズ株式会社リリースより）　1階マーケットにて「ここ滋賀ビアガーデンセット」を購入して、R階テラスで楽しむというシステム。滋賀のクラフトビール「長浜浪漫ビール」缶2本に、「寛閑観近江牛コロッケ」や「近江牛牛串」などがセットになっており、滋賀B級グルメを堪能できます。日本橋の街並みを一望しながら、仲間とワイワイ楽しめるプランです。「ここ滋賀ビアガーデンセット」（3,000円）（イメージ画像：アインズ株式会社リリースより）●【新宿】ルミネ1屋上「世界を旅するBBQビアガーデン Hello」／～10月15日まで　「新宿駅からすぐの屋上で世界を旅する。」がコンセプトの「世界を旅するBBQビアガーデン Hello」。昨年3.7万人が来場した大人気のビアガーデンが、2023年は10月15日までオープンしています。空の遊園地のような空間には、メリーゴーラウンドやエスニックなアートなどがお目見えし、ポップでフォトジェニックなフォトスポットに、ワクワクすること間違いなし。メリーゴーラウンドには実際に乗って写真撮影できます（画像：株式会社Tune upリリースより）　「旅するBBQプラン」では、アメリカ、韓国、メキシコをイメージした見た目もポップなBBQの3コースに、それぞれライト、スタンダード、プレミアムの3プランが用意されています。加えて今年は、3コースの内容をいいとこどりした新コース「ワールドトリップコース」が登場。お得に世界の味を詰め込んだ豪華なコースです。　これらのコースには世界のビール4種類に160種のカクテル&サワーが付いて、2時間飲み放題！他にも「食材持ち込みプラン」での予約も可能なので、夏のイベントとして企画するのも良いですね。 2023年誕生の新コース「ワールドトリップコース」（画像：株式会社Tune upリリースより）　暗くなってからは、逗子海岸映画祭を手掛けるクリエイター集団「CINEMA CARAVAN」の映画が上映されます。7月末には「アコースティックライブウィーク」が開催される予定です。公式SNSや公式サイトをチェックしてみてください。新宿駅の屋上とは思えない空間で、旅する楽しさを…（画像：株式会社Tune upリリースより）2023年のビアガーデンを思いっきり楽しんで！　毎年ますますおしゃれにフォトジェニックに進化しているビアガーデン。大人数でにぎやかに過ごすのも楽しいですし、女友達とプチ旅行気分で訪れたり、大人デートにも使えます。駅チカなので、帰りも安心ですね。　今のTOKYOならではのビアガーデンを思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか？ ■サマークラフトビアガーデン開催期間：開催中～2023年7月30日（日） ※7月15日・16日は別イベントのためビアガーデン営業はなし開催場所：渋谷ストリーム1F　広場住所：東京都渋谷区渋谷３-21-3 開催時間：【平日】16：00～22：00／【土日祝】12：00～22：00 アクセス：JR、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線渋谷駅C2出口直結 ※雨天中止。最新の状況は公式SNSをご確認ください ■和のあかり×ビアテラス開催期間：開催中～2023年8月31日（木） ※日曜日を除く（7月16日、8月13日は営業）開催場所：Cafe＆Bar「結庵」（ホテル雅叙園東京内）　住所：東京都目黒区下目黒1-8-1 TEL：050-3188-7570（レストラン総合案内10:00～19:00）時間：月～土17:30～21:30（L.O.）※90分間フリーフロー料金：1名 3,850円／30分延長1,100円（サ別）アクセス： JR・東急線・東京メトロ南北線・都営三田線目黒駅より徒歩3分 ※予約詳細は公式サイトをご確認ください ■天空のビアガーデン2023 開催期間：開催中〜2023年9月30日（土）開催場所：RESTAURANT LUKE with SKY LOUNGE　住所：東京都中央区明石町8-1 聖路加ガーデン47F TEL： 03-3248-0211（11:30～22:00）時間：17:00～19:00／20:00～22:00 ※7月15日～9月18日は2部制料金：スタンダードビアテラス1名8,000円／贅沢ビアテラス1名9,000円アクセス：東京メトロ日比谷線築地駅より徒歩5分東京メトロ有楽町線新富町駅より徒歩7分 ※サービス料込。予約詳細は公式サイトをご確認ください ■琵琶ガーデン開催期間：開催中～（毎週水・木・金曜開催）開催場所：滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」R階テラス住所：東京都中央区日本橋2-7-1 TEL：03-6281-9871 時間：17:00～20:00（L.O.19:00）料金：ここ滋賀ビアガーデンセット3,000円アクセス：東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅より徒歩1分 JR東京駅八重洲北口・日本橋口より徒歩6分 ※雨天中止。詳細は公式サイトをご確認ください ■世界を旅するBBQビアガーデン Hello. 開催期間：開催中〜2023年10月15日（日）開催場所：ルミネ1-RF エルテラス住所：東京都新宿区西新宿1-1-5 TEL： 03-6302-0558（予約）営業時間：7月1日～8月31日11:00～23:00 9月1日～9月24日12:00～23:00 9月25日～10月15日【平日】16:00～23:00 【土日祝】12:00～23:00 料金：【アメリカンコース、韓国コース、メキシカンコース共通】・ライトBBQプラン1名5,390円・スタンダードBBQプラン1名5,940円・プレミアムBBQプラン1名6,490円・持ち込みBBQプラン1名2,728円～（BBQセット＋席料）※飲み放題オプション追加可能【ワールドトリップコース】1名7,590円 ※持ち込みプラン以外すべて120分飲み放題付き。ラストオーダーは30分前アクセス： JR・小田急線・京王線・都営新宿線・東京メトロ丸ノ内線新宿駅直結 ※詳細は公式サイトをご確認ください