日本一の超高層ビルができる「麻布台」ってどこ? 気になる再開発の詳細にも迫る
2019年9月23日
お出かけ日本一の超高層ビルを建てるために工事が急ピッチで進められている麻布台エリア。同エリアとビルの詳細について、都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。
日本一の超高層ビルが建つ港区麻布台
みなさんは「日本で最も高い超高層ビル」と聞くと、2014年に竣工した高さ約300mの「近鉄・あべのハルカス」(大阪市阿倍野区。2014年から1位)や、それまで約20年間にわたってナンバーワンだった「横浜ランドマークタワー」(横浜市西区)、日本最初の超高層ビルであった「霞が関ビルディング」(千代田区霞が関)、池袋のシンボル「サンシャイン60」(豊島区東池袋)などを思い浮かべるのではないでしょうか。
こうした超高層ビルたちは、いずれも街の、そして地域のシンボルとして多くの人々に親しまれてきたものばかりですが、次に「日本一」を塗り替える建物が誕生する地は港区の「麻布台」です。地元民以外は、あまりピンと来ないエリアかも知れません。

具体的なイメージが沸かない場所に生まれる「日本一高い超高層ビル」。果たしてどのようなものになるのでしょうか。
そもそも麻布台って、どこ?
日本一高い超高層ビルが生まれる港区麻布台は、東京タワーの西側に位置する町。「麻布」と言っても、麻布十番商店街からは北に徒歩15分ほど歩くことになります。
日比谷線ユーザーなら「神谷町駅から赤羽橋方面に5分くらい歩いた場所」、南北線ユーザーなら「六本木一丁目駅と麻布十番駅の中間地点」、首都高ユーザーなら「飯倉ランプの東側」、そして東京タワーを訪れたことがある人には「タワーから富士山の写真を撮るときに足元に写り込む場所」といえば分かりやすいかも知れません。

何かとイメージが沸きづらい麻布台ですが、この地に日本一の超高層ビルを建設するのは森ビル(港区六本木)と日本郵政(千代田区大手町)が中心となった「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合」で、開発名は「(仮称)麻布台・虎ノ門プロジェクト」です。再開発エリアは約8.1ha、総事業費は実に約5800億円、完成時の就業者数は約2万人、居住者数約3500人というビッグプロジェクトになります。
なお、再開発地の中心にあった歴史的建造物「日本郵政グループ飯倉ビル」(旧逓信省貯金局・郵政省本庁舎)は、今回の再開発に伴い惜しくも解体されています。
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