現在の仕事に不満があったり、ほかにやりたい仕事ができたなど、転職を考える理由は人それぞれです。しかし、まだ若い20代だと、経験やスキルに自信がなく「転職できるのだろうか…」と悩んだり、本当に転職すべきか迷ったりすることもあるのではないでしょうか。
20代のうちは、経験やスキルが積み上がっていなかったとしても転職することは十分に可能です。
本記事では、20代が転職に有利な理由や、やりたい仕事を見つけるヒント、未経験でも挑戦できる仕事などを解説。転職に迷っている20代に向けた情報をたくさん盛り込みました。
また、記事の後半では転職活動で頼れる転職エージェントもご紹介します。
年齢を重ねるにつれて転職の選択肢は絞られていきます。この記事を参考に、転職活動に踏み出してください。
※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、転職エージェント紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。
スキルがなくてもOK!20代は迷わず転職活動するのが正解
20代は、職務経験やスキルがまだ浅いことから、転職するか迷う人も多いことと思います。しかし、むしろ20代だからこそ転職に踏み出すことがおすすめです。
20代は市場価値が高く、未経験での採用枠も多くあります。以下で詳しくご説明します。
転職市場では20代の価値がとても高い
一般的に、年齢が若ければ若いほど転職がしやすくなります。特に20代は、たとえスキルが低くても採用後の成長が見込める年齢なので企業からの需要は高いです。
企業は長く自社に貢献してくれる人材を獲得したいと考えているので、長期的キャリア形成の観点から、若手人材を求める傾向にあります。そのため、第二新卒やスキルに自信がない20代の方でも、企業からは「ほぼ新卒と同じ」と見られるので、幅広い業界・業種への転職のチャンスがあるのです。
また、新卒と比べると、一度社会人経験を経ている転職者は最低限のビジネスマナーが身に付いているため教育コストを抑えられますし、まだ若く柔軟性が高い人が多いので業務の吸収も早く、会社に馴染みやすいというメリットもあります。
20代前半なら未経験でもポテンシャル採用のチャンスがある
20代前半であれば、新卒と採用基準がほぼ変わらない「ポテンシャル採用」を行っている企業も多く存在します。
ポテンシャル採用の場合は、ビジネスマナーやコミュニケーション能力、仕事への意欲などを中心に評価してくれるので、経験・スキル不足を気にする必要はありません。
現職(または前職)の業種・職種だけでなく、未経験の分野にも幅広く目を向けることで、今後のキャリアに新しい可能性を見出せるでしょう。
ポテンシャル採用での転職は1歳でも若いほうが有利なので、早めに転職活動を始めることをおすすめします。
20代後半からの転職は難易度が上がるが30代よりは断然有利
一般的に転職市場では、年齢が上がるほど求められる経験・スキルのレベルは高くなります。
20代後半になると、数年の社会人経験があると見なされ、これまでの業務経験やスキルも評価基準になり、転職の難易度は一気に上がります。
それでも30代と比べれば、20代後半はまだまだ転職のチャンスが多くあります。
経験してきた業種・職種を中心に転職先の企業を探すほうが成功率は上がりますが、20代後半までであれば、まだポテンシャル採用の可能性もあります。
20代は転職しまくりでも問題ない
20代ですでに転職の経験がある人は、転職を繰り返すことで企業にネガティブなイメージを持たれるのではないかと心配するかもしれません。しかし、仮に何度か転職していたとしても、転職活動においてそれが大きな足かせになることはありません。
もちろん、新卒で入社して順調にキャリアを積み上げている方に比べれば遅れをとっていることは事実です。ですが、反対に転職を重ねていることが強みになることもあるのです。
以下で、20代が転職しまくりでも問題ない理由を解説します。
20代なら転職を重ねても市場価値が下がりづらい
日本は現在、深刻な労働力不足に悩まされています。
総務省の調査によると、2021年は前年度と比べて労働力人口(15〜65歳)が15万人も減少しています。将来的にはさらなる少子高齢化が見込まれており、労働力人口が4割も減るという予測もあります。そんな日本では、企業が存続していくために若手人材の確保・育成がますます重要になってきています。
こうした背景から、転職市場は今や「売り手市場」。そのため、20代のうちはたとえ転職回数が多くても市場価値が下がりづらく、いくらでもキャリアの立て直しが可能なのです。
理想の就職先を見つけるために転職を繰り返せるのは20代の特権
30代に突入すると、企業からは「即戦力になれるか」を求められるようになり、他業種や未経験の職種へ転職する人は一気に少なくなります。
もしも今、自分の理想とする企業や業種・職種に出会えていないと感じているのなら、転職市場での需要が高い20代のうちに転職することをおすすめします。前述したように、20代ならポテンシャル採用があり、さまざまな業種・職種に挑戦できます。
理想に合った仕事を見つけるために転職できるのは、20代のうちの特権と言えるでしょう。
転職回数がマイナスと受け取られないようにするコツ
転職回数が多い場合、その事実を変えることはできませんが、伝え方や考え方を工夫することで採用担当者の印象・評価を変えることは可能です。
マイナスな評価を受けないためのコツは、以下の三つです。
- 転職回数の多さを強みにする
- 転職の理由を他責にしない
- 転職回数をマイナスと捉えない企業を選ぶ
転職回数の多さを強みにする
転職回数の多さは、言い換えればさまざまな企業や業務を経験しているということです。どんな経験をしてきたとしても、それが全くの無駄になるということはありません。
これまでの経験で何を学んだか、それを新しい職場でどう活かすかを伝えられれば、採用担当者の不安もなくなり、ポジティブな印象を抱いてもらえるでしょう。
転職の理由を他責にしない
転職回数が多い人は企業選びや自己分析など、就職・転職活動の時点で失敗している可能性が高いです。
たとえ職場環境や人間関係が直接的な転職の理由になったとしても、「その職場を選んだ責任は自分にある」という視点から自身の行動を振り返ることが大切です。
また転職理由が何であるにせよ、短期間での退職はどうしても「責任感のなさ」を疑われます。そのような環境の中でも適応するための努力を怠らなかったことはアピールしておきましょう。
転職回数をマイナスと捉えない企業を選ぶ
転職回数の多さが必ずしも選考でマイナスに影響するとは限りませんが、転職活動をスムーズに進めたいのであれば、人柄重視の企業やベンチャー企業に応募しましょう。
ベンチャー企業はチャレンジ精神や向上心を重視する傾向にあるので、転職回数の多さはそれほどネガティブな評価につながらないでしょう。
転職に迷っている20代がやりたい仕事を見つけるヒント
今の仕事に不満はあるけれど、やりたい仕事がわからないために転職を迷っている人もいるでしょう。ここでは、そんな20代のために、やりたい仕事を見つけるヒントを紹介します。
やりたくないことを明確にする
転職を考えてはいるが「やりたいことが見つからない、わからない」という方は、逆にやりたくないことを明確にするほうが転職先の選択肢を絞りやすくなります。
とはいっても漠然と考えていては中々選択肢を絞り込めないと思いますので、以下のような切り口から考えてみると整理がしやすいでしょう。
- 避けたい業種・職種
- 避けたい職場環境(残業が多い、ノルマを課せられる、競争がある、体力的にキツいなど)
- これまでの仕事で嫌だったこと
- 苦手なこと
たとえやりたいことができる職場でも、それ以上にやりたくない仕事が多ければ負担に感じるものです。やりたくないことの整理は、転職先とのミスマッチの可能性を低くすることにもつながります。
どんな生活を送りたいのかを考える
どんな生活を送りたいのか? という視点から考えることもおすすめです。
あなたは今後の人生、どのような生活を送りたいですか?
収入の多さを重視する人もいれば、好きな場所で働けることを優先する人もいるでしょう。あるいは、いろいろな人に会ってみたい、有名になって賞賛されたいといった希望があるかもしれません。
収入が多いほうがいいからインセンティブがある営業職、好きな場所で働きたいからパソコンだけで仕事ができるIT関連の職種、といったように、理想とする生活スタイルからやりたい仕事が見つかることもあるでしょう。
自己分析を突き詰める
徹底的な自己分析で自分の性格や特性を掘り下げていくのも、やりたい仕事を見つける方法です。
これまでのキャリアやスキルだけでなく、何に興味を持っていて、どんな長所・短所があるのかといった部分まで考えてみましょう。
以下に、自己分析の項目の一部を挙げてみました。
- 自分の性格
- 長所・短所
- 好きなこと
- 嫌いなこと
- 趣味・特技
- どんな作業が好きか
例えば、コツコツとしたルーティンワークが苦にならない人は、事務職に向いている可能性があります。
自分を細部まで見つめなおすことで、やりたいことを掴むことができるかもしれません。
身につけたいスキルは何かを考える
自分が身につけたいスキルを中心にして仕事を考えるのもいいでしょう。
仕事を通じてどんな自分になりたいか、どう成長したいかを明確にすることで、企業や業務内容ではない基準で仕事を探せるようになります。
前の項で説明した「自己分析」が済んでいるのなら、もっと伸ばしたい強みもあるのではないでしょうか。
企業の中には、資格取得を支援してくれるところもあります。なりたい自分を軸にして、仕事を選ぶのもおすすめです。
譲れない条件をはっきり決める
今の仕事に不満があって転職を考えている場合、不満を全て解決してくれる転職先を探してしまうこともあるでしょう。
やりたい仕事が見つからない、したいと思える仕事がないという人は、転職先に求めている多くの条件を全て満たそうと考えてしまっているのかもしれません。
条件に優先順位を付けて、どうしても譲れない条件だけに絞り込み、妥協できる条件は削ると、選択肢が広がってやりたい仕事が見つかる可能性があります。
多くの職種があることを知る
多くの人は、自分が経験した仕事以外の業種・職種についてあまり詳しく知りません。世の中には、想像しているより多くの仕事があります。厚生労働省の調査によると、日本にはなんと1万7,000種類以上の職業が存在しているのです。
さまざまな業種・職種を知れば、それだけ選択肢が広がり、やってみたいと思えるような仕事に出会える確率が上がります。
知らない業種・職種でも「自分には無理だ」とは思わずに、詳しく調べてみることをおすすめします。
次の章では、数ある仕事の中から未経験からでも挑戦できる仕事をピックアップし、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
20代なら未経験からでもOK!職種カタログからやりたい仕事を見つけてみよう
では、未経験でも挑戦できる仕事を見ていきましょう。今回は、30の職業を以下のカテゴリーに分けてご紹介します。
- IT系エンジニアの職種
- 機械・回路系エンジニアの職種
- クリエイティブ系の職種
- マーケティング系の職種
- 営業系の職種
- 事務系の職種
- コンサルタント系の職種
ぜひ、自分の興味がある仕事を見つけてください。
IT系エンジニアの職種
IT系エンジニアにはさまざまな職種があり、職種によって仕事内容や求められるスキルは大きく変わってきます。
ここでは、未経験からの転職におすすめのIT系エンジニアを紹介します。
前提として、システム開発を進める手順を知っておくことで、各IT系エンジニアの職種へのイメージが付きやすくなるでしょう。
プログラマー
プログラマーとは、SEが設計した仕様書に基づいてプログラミングを行い、システムを構築する仕事です。
未経験からIT系エンジニアとして転職する場合は、プログラマーとして経験を積むことからキャリアをスタートさせるのが一般的です。また、プログラマーはWeb系から組み込み系、汎用系、アプリケーションなど分野が多岐にわたりますので、まずはどの分野から参入するのかを決めましょう。
プログラマーの仕事は黙々とコードを書いてシステムを構築していくことがほとんどですが、エンジニアとして経験を積めば将来的にはシステムエンジニアへキャリアアップすることも可能です。
向いている人
- 地道な作業が苦にならない
- 新しい手法を取り入れたり工夫することが好き
Webアプリ開発
Webアプリ開発の主な仕事は、Google ChromeやSafariなどのブラウザ上で使用するアプリケーションの開発です。要件定義から設計、開発、運用・保守まで全てを担います。
プログラミングスキルだけでなく、プロジェクトのチームメンバーと円滑な関係を築くためのコミュニケーションスキルや、納期を管理する能力も求められます。
大勢が協力し苦労して作り上げたサービスをリリースする瞬間は、Webアプリ開発のやりがいと言えるでしょう。
Web業界は移り変わりが非常に早く、常に最新のトレンドや技術に触れられます。エンジニアとしてのスキルを常にアップデートしておかなければならない分、成長実感も得られるでしょう。
そのため、常に刺激的な環境に身を置きたい人や時代の最先端で仕事をしたい人におすすめです。
向いている人
- 正確で細かな作業への耐性がある
- 新しい技術やスキルを身に付けることに喜びを感じる
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの中でもユーザーの目に触れるブラウザ部分の設計・構築を行います。Webサイトのデザイン面を担うという意味ではクリエイター的な側面もあります。
フロントエンドエンジニアにはHTML・CSS・JavaScriptのスキルが必要ですが、これらの言語は他のプログラミング言語と比べると習得難易度はそれほど高くありません。
また、WebサイトのUI/UXはSEOにも関わってくるので、SEOをはじめとしたWebサイト全般の知識も必要になってきます。
フロントエンドエンジニアとして活躍していくうえでは、日々高度化していくWebサイトの機能に対応していくために最新技術を取り入れなければならないので、エンジニアとして常に成長していたい人にも向いているでしょう。
向いている人
- 設計書の意図を読み取り構築ができる
- コミュニケーション能力がある
サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアはバックエンドエンジニアとも呼ばれ、主にサーバー側の処理に必要なプログラム開発・運用保守を行います。
フロントエンドエンジニアがユーザーの「目に見える部分」を処理するのに対し、サーバサイドエンジニアは「目に見えない部分」のデータ処理などを扱います。
サーバサイドエンジニアにもいくつかの分野がありますが、ほとんどがWebアプリケーション開発に従事しています。
近年ではクラウドソーシングサービスが普及しているように、サーバーサイドエンジニアに求められるスキルは日々進化しています。それだけに自らのスキルを高められれば報酬アップにもつながるので、エンジニアとして成長するモチベーションにもなるでしょう。
向いている人
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、顧客へのヒアリングから要件定義・システム設計を行う上流工程をメインに担当します。
未経験からシステムエンジニアを募集している企業も多いですが、これは「育成枠」という意味合いだということを理解しておきましょう。
基本的には下流工程を担当するプログラマーとして経験を積むことから始め、徐々にシステムエンジニアを目指していくという形になります。
プログラミング能力も求められますが、そのほかにも顧客やメンバーとのコミュニケーション能力やスケジュールなどを管理するマネジメント能力が求められる職種です。
システムエンジニアはプロジェクト開始から指揮を執って開発を進めていく立場にあるので、プログラマーと比べると業務における裁量も大きくなります。
向いている人
- 顧客折衝力やヒアリング力がある
- 最新の技術に興味を持ち、勉強を続けられる
機械・回路系エンジニアの職種
機械・回路系エンジニアの主な仕事内容は、機械の設計や製作、保守管理などです。
もう少し嚙み砕いて言うと、車やパソコンなどの機械が動く仕組みを考えて作り上げるのが機械・回路系エンジニアの主な仕事です。
いずれの職種もモノづくりへの興味・関心は必須です。設計図を見るのが好き、プラモデルを作るのが好き、という人は機械・回路系エンジニアに向いているかもしれません。
高い技術を求められる職種なので、技術を身に付けるまでの大変さがありますが、技術を高めていけば、一つのことを究める面白さを感じられるでしょう。
以下では、未経験からでも挑戦できる職種を四つ紹介します。
機械設計
機械設計エンジニアの仕事は、PCやタブレット、スマホなどの軽工業から、自動車や飛行機、プラントなどの重工業まで、機械が正常に作動する仕組みを設計します。
具体的にはCADを使って設計図を作成したあと、CAM(Computer-Aided-Manufacturing)やCAE(Computer-Aided-Engineering)を活用して解析・シミュレーションを繰り返します。
機械設計エンジニアとして活躍するためには、機械力学・流体力学・熱力学・材料力学の四つにわたる「機械工学」に関する基本的な知識を身に付けておく必要があります。
機械設計エンジニアはものづくりの上流工程をメインに担当するので、何らかの製品を作る際に一から製作に携われます。ものづくりの一端ではなく、全体から現場を指揮できるのは機械設計エンジニアのやりがいの一つと言えるでしょう。
向いている人
アナログ電子回路設計エンジニア
電子機器を意図した通りに動作させるためには、アナログ回路を通した信号の伝達が必要で、アナログ回路は道路でいうところの信号機のような役割を果たしています。
アナログ電子回路設計エンジニアの仕事は、このアナログ回路を設計することです。
実際のアナログ回路設計では電子工学などの専門的知識・技術が必要になります。逆にいえば経験やスキル次第では自身の専門性を追求できるので、いくらでもエンジニアとしての価値を高められるでしょう。
また、業務内容はアナログ回路の設計だけではなく、設計前の製品設計者とのすり合わせといった上流工程の業務も行うので、高いコミュニケーション能力が同時に求められます。
こうした専門性の高い技術の習得は難易度が高いですが、努力次第では他のエンジニアと差を付けて市場価値を高められますし、それは報酬にも反映されるので、大きなモチベーションにもなるでしょう。
向いている人
- 電子回路への強い興味・関心がある
- 難しい課題に挑戦することが好き
デジタル回路設計エンジニア
デジタル回路設計エンジニアも、アナログ電子回路設計エンジニアと同じく電子回路の設計を行うのが仕事です。
ただ、アナログ電子回路設計は電気や音、電波などのさまざまな信号を扱いますが、デジタル回路設計は0か1かの二つの信号しか扱わないので、より単純な信号伝達方法となっています。
デジタル回路設計は近年、EDAツールというソフトウェアを使用した自動化が進んでおり、より属人的なアナログ回路設計よりも技術レベルの習得難易度は低いといえます。
また、アナログ電子回路の場合は仕様変更の際に回路をエンジニアが直接変更しなければなりませんが、ソフトウェアを取り入れているデジタル回路であればインターネットを通じて回路を変更することが可能です。
そのため、デジタル回路設計は世の中のニーズに合わせて技術が進むのが速いという特徴があります。そうした最新技術に常に触れられることは、デジタル回路設計エンジニアの醍醐味とも言えるでしょう。
向いている人
- 技術を身に付け成長することに喜びを感じられる
- 論理的思考力がある
生産管理
生産管理の仕事は、市場リサーチから生産設計、生産実施、品質管理まで、製品の生産に必要な全ての工程をマネジメントすることです。
品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)を意識した生産管理を行うことで、利益の最大化を図ります。
生産管理に求められるスキルは非常に幅広いです。生産設計や製造の実務においては機械設計や製造に関する知識が求められますし、全体の生産工程を管轄して計画通りに生産を進めていくためには論理的思考力や各部門との調整力、不測の事態が起きた際の判断力を含む高いマネジメント能力が求められます。
このように、生産管理はものづくりにおいて司令塔的な存在なので責任も大きく、求められるスキルも多岐にわたりますが、その分、生産の現場を効率的に稼働させられた時の喜びは大きいでしょう。
向いている人
- 物事の効率化を考えるのが好き
- 高いマネジメント能力がある
クリエイティブ系の職種
基本的にWebプロデューサーとWebディレクターに転職するためには実務経験が求められる場合が多く、まずはWebデザイナーやWebライターとしてWeb業界での経験を積むのが望ましいです。
ですが、Web業界で多少の経験があったり、何かしらのプロジェクトリーダーやディレクションの経験があれば、未経験でもWebプロデューサー・Webディレクターに転職できる可能性があります。
ご自身の経験を踏まえたうえで転職可能なクリエイティブ職を考えてみてください。
Webプロデューサー
Webプロデューサーの仕事は、Webサイトの運用や立ち上げのために収益予測・予算策定・資金調達・人員配置など、経営およびマーケティングの面から戦略・企画を立案することです。
また企画を経営層や顧客にプレゼンしたり、Webディレクターとコミュニケーションを取って戦略を実務レベルに落とし込ませたりと、社内外での調整も求められる仕事です。
責任が重い仕事ではありますが、自らが指揮を取ってWebサイト制作の上流工程から携われる分、プロジェクトが成功した時の喜びはひとしおでしょう。
向いている人
- 戦略的に物事を考えるのが得意
- コストや収益など、物事を数字で捉えるのが得意
- 論理的思考力が高い
Webディレクター
Webディレクターの仕事は、Webデザイナーや編集者、Webライターなどから成るメンバーを、Webサイト制作のために指揮することです。
WebプロデューサーとWebディレクターの役割はどちらもWebサイト制作の全体を指揮するという意味で混同されがちですが、前者が戦略を立案するのに対して、後者はその戦略をWeb制作の実務レベルに落とし込むためにメンバーを指揮するという役割に分かれています。
Webディレクターは、Webプロデューサーよりもメンバーとコミュニケーションを取ることが多いので、プロジェクトが成功した時はメンバー同士で喜びを分かち合えるというポジションでもあるでしょう。
向いている人
- Webサイト制作を実務レベルで指揮したい人
- コミュニケーション能力が高い人
- 課題解決能力が高い人
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトの機能性・操作性・美しさを担保するためのデザインを行います。
Webデザイナーとして活躍するためには、Webサイトのレイアウト設計に必要なUl・UXの知識をはじめ、IllustratorやPhotoshopなどのデザイン設計を行うためのグラフィックソフトや、HTML、CSS、JavaScriptなどのWebサイトを構築するためのプログラミング言語の習得が不可欠です。
未経験からWebデザイナーを目指す場合、グラフィックソフトが使用できたり、Webサイトの制作経験があったりすると選考の際に有利になります。
向いている人
- 絵やデザインに興味がある
- 職人気質で、一つのことを突き詰めるのが好き
- 地道な作業が苦にならない
編集者・ライター
編集者・ライターの仕事は、紙媒体・Webメディアなどに載せるコンテンツを制作することです。
編集者がコンテンツ企画や入稿までのスケジュール管理、校正などの上流工程を担当し、ライターは編集者の管理のもと取材・原稿執筆などの下流工程を担当します。
また、Webメディアの編集者・ライターはこうしたコンテンツ制作はもちろん、自社メディアのコンテンツをより多くのユーザーに届けるためにはSEOの知識も必要になってきます。
編集者・ライターは他のWeb系職種とは異なり、実際にユーザーの目に直接触れるコンテンツ部分を担当する仕事です。
向いている人
- スケジュール管理が得意
- 細かい点まで注意が行き届く
- トレンドへの好奇心・情報収集能力
マーケティング系の職種
マーケティングとは世間のニーズを探り、そのニーズを満たす商品やサービスを届ける仕事です。企業のマーケティング担当者は、自社やクライアントの商品・サービスの売上アップを目的としたさまざまな業務を行います。
商品・サービスの企画や市場調査、営業戦略やプロモーションの立案など業務内容は多岐にわたります。
目的のために行動計画を立て、実行し、結果が数字として現れるようなプロセスが好きな人にはマーケティング系の職種が向いていると言えます。
ECの台頭によって、Webマーケターの求人数は多く、未経験者の採用も多くなっています。
Webマーケター
Webを利用したマーケティングを行うのが、Webマーケターの仕事です。主に、Webサイトのユーザーのデータを分析し、検証・改善を行うことで利用者数やPV数の増加を図ります。
業務内容は多岐にわたり、コンテンツ制作やSEO、SNSの運用、広告管理などもWebマーケターの仕事です。
施策の結果はPV数や商品の購入数として反映され、自分の戦略がどれだけユーザーを動かしたかが実感できるため、やりがいにつながります。
向いている人
- 論理的思考力が高い
- 数字に向き合うのが好き
- 目に見える結果がモチベーションになる
- スピーディーな環境で働きたい
営業企画・マーケティング
営業企画・マーケティングは、市場を分析して商品やサービスを売れるような仕組みを作るのが仕事です。大まかに分けると、製品やサービスを軸に売上アップやイメージアップの戦略を立てるのが営業企画で、戦略を立てたり実行するための情報収集を行うのがマーケティングです。企業規模によっては、二つの職種を兼任することもあります。
営業企画・マーケティングのスキルは汎用性が高く、さまざまな業界で求められる仕事でもあることから、身に付ければ大きな武器になるでしょう。
結果が厳しく求められる職種ではあるものの、施策が当たったときは会社全体へ与える影響も大きく、喜びとやりがいを感じられる仕事です。
向いている人
広告宣伝・PR
広告宣伝・PRは、企業の商品やサービスの情報を発信する仕事です。広告宣伝はメディアへの広告出稿など販促活動を行い、PRはメディアに掲載される情報の対応を行います。
広告宣伝は広告出稿に関する広告代理店や制作会社とのやり取り以外にも、イベントの企画、サンプル配布など商品・サービスの情報を消費者に届けるための施策の企画・実施も担当します。PRは市場調査や分析、PR戦略の作成・実行、効果検証を行います。企業によっては、二つの職種を兼任することもあります。
未経験者の場合、未経験可の求人を探す以外にも、広告代理店などでのアシスタント職からチャレンジする道があります。
向いている人
営業系の職種
営業はどの業界にも存在することから求人数が多く、資格や専門スキルが不要なため、未経験者でも挑戦しやすい職種と言えます。
顧客と関わる機会が多いため、高いコミュニケーション能力は必須。相手に対し自社の商品・サービスをわかりやすく説明できる能力もあるといいでしょう。
企業によってはインセンティブがあるため、高収入を得ることも可能ですし、前述のようにどの業界でも求められる仕事のため、好きな業界で活躍できます。一方で、ノルマや営業目標があったり、初対面の人と会う機会があったりと、ストレスを感じる人もいるでしょう。
法人営業(新規開拓)
法人営業(新規開拓)は、その名のとおり、新しい顧客を開拓する仕事です。営業のイメージにもなっている「飛び込み営業」や、「テレアポ」などは新規開拓の手法です。一般的に契約成立に至るまでが難しく、精神的にきついと感じる人もいます。
法人営業は個人営業と比べると、費用対効果や具体的なメリットなど論理的な根拠が成約の決め手になる傾向があります。プレゼンの機会もあるため、商品知識だけでなく資料作成やプレゼンスキルも身に付けておくことで大きく活躍できるでしょう。
向いている人
- コミュニケーション能力が高い
- 経済や業界の動向にアンテナを張っている
法人営業(ルート営業)
法人営業(ルート営業)は、既存の顧客に対して営業を行う仕事です。納品のときに新商品の情報を提供したり、顧客の悩みやニーズを汲み取って解決できる商品を提案したりして次の契約を取ります。
また、すでに利用してもらっている商品のアフターフォローもルート営業の仕事です。不具合や問題点がないか確認し、解決することで顧客からの信頼を高めます。
既存の取引先に行くことから、新規開拓に比べると、営業初心者でも取り組みやすいと言われています。
向いている人
- 顧客の悩みやニーズを引き出せる
- 商品をアピールする能力がある
個人営業
個人を相手に商品やサービスを販売するのが個人営業です。販売する商品は、保険や不動産など多岐にわたります。論理的な根拠が成約の決め手になる法人営業に対し、個人営業は営業マン本人の人間性や、顧客との信頼関係が決め手になる傾向があります。
個人営業はテレアポや飛び込み営業をする場合もあり、そうした努力が実を結ばないこともあります。しかし、その分契約が成立した時の喜びは大きいでしょう。
向いている人
広告代理店(広告営業)
広告代理店(広告営業)は、広告枠を持っているメディアと、広告を出稿したい企業をつなぐ仕事で、企業の広告出稿をサポートすることで、手数料を取るビジネスモデルです。
広告営業は、クライアント企業の広告企画・提案やスケジュール・予算管理などを行います。企業の広告宣伝部門と緊密にコミュニケーションを取ることで受注につなげます。
広告営業になるために必須の資格などはありませんが、Webの知識は必須です。未経験の場合、Webマーケティングのスキルを証明する資格を取っておくとアピールになります。
向いている人
- フットワークが軽い
- コミュニケーション能力がある
- トレンドに敏感
MR
MR(医薬情報担当者)とは、医師や薬剤師に対して自社やクライアント企業の医薬品の情報を提供する仕事です。MRには2種類あり、製薬会社で自社の医薬品を取り扱うMRと、医薬品の営業のアウトソーシングサービス会社に所属して製薬会社に派遣されるコントラクトMRがいます。
医師とコミュニケーションを取り、フィードバックを受けて自社の製品開発に活かすのもMRの役目です。また、業務で蓄えた知識をもとに病院などで講習会を開き、医療従事者の医薬品に対する理解を深めるのもMRの仕事です。MRは、人の健康に関わる、社会貢献性が高い仕事と言えるでしょう。
向いている人
- 物事をわかりやすく説明できる
- 社会貢献性の高い仕事をしたい
事務系の職種
事務は書類作成やファイリング、データ入力、電話・来客応対などを担う仕事です。営業事務、経理事務などさまざまな職種を総称して「事務職」と呼ばれており、昔から人気のある職種です。
専門的な知識や特別な資格が不要な場合も多く、未経験からでもチャレンジが可能ですが、人気職種だけあって離職者が少なく、中途採用での求人数はあまり多くはありません。
一般事務
一般事務は、書類作成やファイリング、データ入力、電話・メール・来客対応、郵便物の仕分けや発送などの業務を担います。ほかに、清掃やコピーといった雑務を行ったり、企業によっては営業や経理の仕事を補佐することもあります。
一般事務は残業が発生しにくく、プライベートを重視する人から人気があることから求人倍率が高い傾向があります。配属される部署によってはさまざまな業務にあたる可能性もあり、個人のスキルアップも望めます。
向いている人
営業事務
営業担当者の補佐として事務仕事を代行するのが営業事務の仕事です。主な業務は顧客情報やスケジュールの管理、文書作成、電話・メール応対ですが、場合によっては営業に同行して取引先へ行くこともあります。
業務を通じて営業職に対する知識を深めることができ、営業職を目指している人にもおすすめの職種です。営業職の前段階として営業アシスタントや営業事務を経験させる企業もあり、未経験者の求人数も多い傾向があります。未経験から営業事務を目指す場合には、基本的なPCスキルやビジネスマナーを身に付けておくといいでしょう。
向いている人
- メールやスケジュールなどの確認作業が得意
- 人をサポートするのが好き
経理
経理は、会社のお金の管理を行います。1日単位の現金の出納管理や伝票整理、経費精算から、月ごとの給与計算や売掛・買掛金の回収や支払い、そして年単位で発生する決算書や賃借対照表の作成などが主な業務です。
お金を扱う業務のため、ミスがないよう集中して取り組む必要があります。現在は経理の人材が不足していると言われており、中途採用の求人数は増加傾向にあります。未経験者が目指す場合は、日商簿記などの会計資格を持っていると有利に働くでしょう。
向いている人
人事・採用
人事は企業の人員配置や教育、人事考課制度の管理・整備などを行う仕事です。採用は人事部に含まれることが多く、新卒・中途の採用や説明会を行います。「組織づくり」という面から企業の成長に携わることができる仕事です。
人が関わる仕事なので想定どおりにいかないことも多く、ストレスに感じる場合もありますが、一人ひとりと深く関われることが仕事の面白さとも言えます。未経験者の求人自体は少ないですが、新卒と年代が近い若い世代を人事・採用として募集している企業もあります。
向いている人
総務
総務は、会社の運営に関わる仕事のうち、他部署が行えない業務全般を担う仕事です。業務範囲は幅広く、施設や機器・備品の管理から防災訓練の実施まで対応します。企業によっては法務や人事、広報などを総務が兼務している場合もあります。
縁の下の力持ちとして企業の円滑な運営を支える総務ですが、業務が多岐にわたることや従業員からさまざまな問い合わせが持ち込まれることには難しさを感じるかもしれません。反対に、多くの業務に携われることや人から頼りにされることに喜びを感じることができれば、大きなやりがいにつながるでしょう。
向いている人
コンサルタント系の職種
コンサルタントとは、個人や組織などのクライアントが抱える課題についてアドバイスし、解決をサポートする仕事で、各分野に専門のコンサルタントが存在します。
コンサルティングを行う企業(コンサルティングファーム)に所属するか、フリーランスとして独立する方法があり、どちらも専門とする分野についての高い知識が求められます。
コンサルティング業界は拡大傾向にあり、コンサルタントの数は過去10年で約2倍になっています。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、ITを使用した提案でクライアントの課題を解決する仕事です。どこに課題があるのかを探るために、クライアントについて理解を深め、周辺情報を集めます。コンサルティングファームでは、複数の分野の専門家がチームを組んで一つのクライアントに当たることが多いです。
高収入のイメージが強いITコンサルタントですが、その反面ハードな仕事でもあります。高度な知識や顧客折衝経験を必要とするため、未経験者がいきなりITコンサルタントを目指すのは難しいと言えます。しかし、研修制度を設けて未経験者を採用している企業もあります。営業など顧客折衝経験がある人は活かせるでしょう。
向いている人
経営コンサルタント
経営コンサルタントは、クライアント企業の経営戦略についてのコンサルティングを行います。企業の状況を調査・分析し、課題を見つけて戦略プランを提案するのが主な業務です。コンサルティングファームに所属している場合、チームでコンサルティングに当たることはITコンサルタントと同じです。
コンサルティング業界の拡大に伴い経営コンサルタントのニーズは高まっていますが、全くの未経験から目指すのは簡単ではありません。しかし、20代であれば営業経験やコミュニケーション能力を買われて採用される可能性もあります。
向いている人
M&Aコンサルタント
M&Aとは合併や買収により二つ以上の企業が一つになることです。M&Aコンサルタントは、M&Aに関わる企業の相談に乗り、支援する仕事です。M&Aによってクライアントの価値を高めたり、M&Aによる企業の利益を大きくすることが、M&Aコンサルタントの目的です。
業務内容はM&Aに関する調査や分析、戦略作り、相手との交渉などです。
財務や税務、法務などの専門知識が必要なため、会計資格や法律系資格を保有していると転職の際有利に働くでしょう。また、M&Aに関する民間資格も存在します。
向いている人
- 専門知識を意欲的に学習していくことができる
- コミュニケーション能力が高い
財務・会計コンサルタント
財務・会計コンサルタントは、企業の財務・会計に関連するコンサルティングを行います。業務プロセス改善や資金調達戦略などのアドバイスをしたり、会計業務フローの最適化支援や法規制があった場合のサポートをしたりすることで、クライアント企業にコスト削減や投資の成功などのリターンをもたらします。
企業の経営層とのやり取りが発生したり、経営面に直接影響がある仕事のため、プレッシャーに感じる人もいるでしょう。しかし、その分大きな達成感を得られる仕事でもあります。未経験から目指す場合は、金融業界や財務・会計部署での職務経験が活かせるでしょう。
向いている人
まとめ
ここまで30種の職業をご紹介してきました。中には、存在を知らなかった仕事や、名前は知っていても業務内容までは把握していなかった仕事もあったかと思います。
この中に、「やってみたい」と感じる仕事はあったでしょうか?
冒頭でお伝えしたように、20代は転職市場でのニーズが高く、有利な年代です。未経験では難しいと感じる仕事でも、これまでの業務経験や持っている能力・スキルが活かせるかもしれません。
興味を持った仕事があれば、ぜひ詳しく調べてみてください。
転職に迷っている20代がスムーズに転職を成功させるコツ
ここからは、スムーズに転職を成功させるコツをお伝えします。
転職を迷う理由の一つとして、「転職がうまくいくだろうか?」「内定が出なかったらどうしよう」という不安があるのではないでしょうか。
この項を読めば、そんな不安も払拭できるはずです。
離職せず在職期間に転職活動をする
スムーズに転職を成功させるコツの一つ目は、「在職期間に転職活動をする」ということです。
退職してから転職活動を始めた場合、金銭面での不安から内定を焦り、希望する条件とは異なる企業に就職してしまう可能性があります。
また、もし転職活動がうまくいかなくても、現職に残るという選択ができ、精神的にも余裕を持つことができます。
企業側としても「現職よりも自社を選んでくれた」と感じ、選考で有利に働く可能性もあります。
在職期間中に転職活動をすることには、多くのメリットがあるのです。
できるだけ早く行動する
転職しようと考え始めたら、できるだけ早く行動を始めるようにしましょう。冒頭でもお伝えしましたが、20代前半と20代後半では企業から求められるものが変わってきます。早めに応募したほうがポテンシャル採用の可能性もあり、転職先の選択肢が広がります。
なお、中途採用の求人が多くなるのは決算期を前にした2~3月と8~9月だと言われています。しかし、自己分析や職業研究などの事前準備もありますし、現職が忙しく思うように時間が取れなくなる可能性もあります。ですから、なるべく早いうちに行動を開始しておいたほうがいいでしょう。
面接を受ける企業について入念にリサーチする
入念な企業研究を行うことも、スムーズに転職を成功させるコツです。
志望する企業のことをしっかり調べることで、その企業の事業内容だけでなく、どんな人材を求めているのかもはっきりしてきます。企業のニーズと自分の強みの共通点を見出すことができれば、面接でのアピールにつながります。
企業研究の際は、企業の理念や沿革、求人内容だけでなく、業界全体の動向や競合企業の特徴も調べておくと、その企業の業界内でのポジションや強みもはっきりしてきます。
自信を持ちたいなら資格を取得する
転職に興味はあるけれど、経験やスキルがないために二の足を踏んでいるという人もいるかもしれません。
そんな人は、資格を取得すると自信につながります。
もちろん自信が付くだけでなく、転職活動においても資格は知識やスキルの証明として有利に働きます。
転職活動で有利な資格は、どんな業種・職種を選ぶのかによっても異なります。
現職の経験を活かして転職するなら、現職に関連した資格を選ぶといいでしょう。キャリアの客観的な証明になります。
未経験の職種を目指す場合は、職種に対する理解を深め、実務に活かせる資格を取得しましょう。
参考として、業界に関係なく役立つ資格を三つご紹介します。
- TOEIC
TOEICは、英語でのコミュニケーション能力を証明する民間資格です。外資系企業や、日系企業でも英語力を要求される業務では、800点以上のスコアが求められます。 - MOS
MOSは、マイクロソフト社のオフィスソフトのスキルを証明する民間資格です。採用試験ではPC実務のスキルを証明することは難しいですが、MOSを保持していれば能力を客観的に証明できます。国際資格のため、海外での転職を目指す際にも役に立ちます。 - 日商簿記
日商簿記は企業の取引を記録する「簿記」の知識や技能を証明する公的資格です。3級は基礎レベルであり、仕事に活かしたいなら2級以上の取得を目指すことをおすすめします。
経理や、会計事務所の事務職員を目指す場合に有利に働きます。
転職エージェントを活用する
スムーズに転職を成功させるコツ、五つ目は、「転職エージェントを活用する」です。
転職エージェントとは、人材を欲している企業と求職者の仲を取り持ってくれるサービスです。求人を紹介するだけでなく、書類作成のサポートや面接対策も受けられます。
エージェントは企業とのつながりがあるため、その企業がどういう人材を求めているのかや、面接の傾向などの情報も持っています。
サポートを受けることで、よりスムーズな転職活動ができるでしょう。
迷ったら頼ろう!20代の転職に役立つ転職エージェント5選
20代の転職の力になってくれる転職エージェントを五つご紹介します。
エージェントごとに特徴があり、得意としている年代や分野、保有する求人数などに違いがあります。
下記を参考に、自分に合うエージェントを見つけてください。
20代の転職にエージェントを利用するメリット
まずは、20代の転職にエージェントを利用するメリットをお伝えします。
20代での転職は、初めての転職であることも多く、そもそもやり方がわからないという人もいるかと思います。転職エージェントでは、担当のキャリアアドバイザーが転職活動の始め方や応募先企業の選び方などの基本的な部分からアドバイスしてくれます。
また、前述したように、書類作成や面接対策のサポートがあることも大きなメリットです。各企業の傾向に合った書類や面接の受け答えを準備することで、内定の確率が高まります。
他に、企業とのやり取りを代行してくれることも、エージェントを利用するメリットです。特に現職で働きながら転職活動を行う場合、面接日程の調整などのやり取りはなかなか負担になるものです。2社、3社と応募している場合、それぞれの選考状況の管理も大変です。転職エージェントでは、そういった煩雑な部分を代わりに行ってくれるので、求職者は書類作成や面接対策に集中できます。
リクルートエージェント
転職支援実績No.1! 非公開求人20万件以上保有の大手エージェント
リクルートエージェントは、新卒・中途採用のリクナビなどを展開するリクルートグループが提供している転職エージェントサービスです。国内のエージェントサービスの中で、採用につなげた人数がNo.1(2021年)の実績があります。
30万件以上の公開求人、20万件以上の非公開求人を保有しており、豊富な求人の中から求職者に合った求人を紹介してくれます。
サポートも充実しており、提出書類の添削や面接対策、業界・企業情報の提供などが受けられます。職務経歴書を簡単に作れる「職務経歴書エディター」機能が使えるのもうれしいポイントです。
■おすすめポイント・特徴
- 転職支援実績No.1
- 公開・非公開合わせて50万件以上の求人を保有
- 充実のサポート内容
求人数 | 600,000件以上(非公開求人含む) (2023年3月27日現在) |
運営会社 | 株式会社リクルート |
公式サイトで詳しく見る
マイナビジョブ20's
20代の転職に特化したエージェント
マイナビジョブ20’sはマイナビワークスが提供するエージェントサービスです。20代を専門にした転職エージェントのため、若手の転職事情に関する深い知見があります。利用者数は累計32万人にのぼり、マイナビジョブ20’sを通して転職した人の定着率は93.6%と高いマッチング率を誇っています。
登録すると、自己分析に役立つ適性試験が受けられるので、自分でも気づいていなかった強みがわかり、企業選びや面接に活かせます。書類作成の際に悩みがちな志望動機や自己PRを一緒に考えてくれるのも心強いですね。
保有している4,100件以上の求人は全て20代が対象で、うち75%が未経験可の求人です。
■おすすめポイント・特徴
- 20代特化のサービスで若手の転職を熟知
- 自己分析に活かせる適性検査が受けられる
- 20代対象・未経験可の求人が豊富
求人数 | 4,100件 (2023年3月27日現在) |
運営会社 | 株式会社マイナビワークス |
公式サイトで詳しく見る
doda
公式サイトで詳しく見る
20代の転職に特化したエージェント
マイナビジョブ20’sはマイナビワークスが提供するエージェントサービスです。20代を専門にした転職エージェントのため、若手の転職事情に関する深い知見があります。利用者数は累計32万人にのぼり、マイナビジョブ20’sを通して転職した人の定着率は93.6%と高いマッチング率を誇っています。
登録すると、自己分析に役立つ適性試験が受けられるので、自分でも気づいていなかった強みがわかり、企業選びや面接に活かせます。書類作成の際に悩みがちな志望動機や自己PRを一緒に考えてくれるのも心強いですね。
保有している4,100件以上の求人は全て20代が対象で、うち75%が未経験可の求人です。
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■おすすめポイント・特徴
- 20代特化のサービスで若手の転職を熟知
- 自己分析に活かせる適性検査が受けられる
- 20代対象・未経験可の求人が豊富
求人数 | 200,000件以上 (2023年3月27日現在) |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
公式サイトで詳しく見る
ワークポート
全国に拠点があり地方在住でも対面で相談ができる
ワークポートは20年の歴史を持つ転職エージェントです。北海道から沖縄まで24拠点を持ち、各エリアの特徴を熟知した専門のキャリアコンサルタントに転職の相談ができます。
希望する企業への応募や面接日程の調整といった選考段階のフォローだけでなく、内定後の条件交渉や入社後のフォローまでしてもらえるのが心強いです。
また、転職活動支援アプリ「eコンシェル」を使えば、キャリアコンサルタントとチャット形式で気軽にやり取りできるので、現職が忙しくなかなか時間がない方でもスムーズに転職活動が行えます。
■おすすめポイント・特徴
- 全国に24拠点あり地方の求人も豊富
- 内定後・入社後もフォローしてくれる
- キャリアコンサルタントとチャット形式でやり取りできる「eコンシェル」
求人数 | 64,000件以上 (2023年3月27日現在) |
運営会社 | 株式会社ワークポート |
公式サイトで詳しく見る
マイナビエージェント
業界の転職事情を熟知した専任アドバイザー
マイナビエージェントは、新卒・中途採用サイトのマイナビなどを運営する株式会社マイナビが提供しているエージェントサービスです。先に紹介したマイナビ20’sとは異なり、こちらは全年代を対象とした求人を扱っており、その分保有求人数も6万件以上と豊富にそろっています。
キャリアアドバイザーは営業職や販売、金融、メーカーなど、職種や業種に特化しており、業界の転職事情を熟知。豊富な求人の中から、希望に沿った求人を紹介してもらえます。また、企業の人事担当者とやり取りしているアドバイザーからは職場の雰囲気など求人票からは分からない情報を教えてもらえます。
公式サイトには転職のノウハウやお役立ち情報も充実しているので、一度覗いてみるといいでしょう。
■おすすめポイント・特徴
- 人材サービス大手・マイナビのサービス
- 業界のことを熟知した専任のアドバイザー
- 求人票にはない情報も教えてもらえる
求人数 | 63,000件以上(非公開も含む) (2023年3月27日現在) |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイトで詳しく見る
まとめ
20代で転職するか迷っているなら、すぐに転職活動を始めることをおすすめします。
20代は転職市場での価値が高く、30代以降と比べて有利に転職できます。理想の仕事を見つけて転職を繰り返せるのは、20代のうちの特権と言えるでしょう。
もし「やりたい仕事がない」という理由で迷っているなら、やりたくないことをはっきりさせたり、今後どのような生活がしたいか、どういうスキルを身に付けたいかなどを考えることで理想の仕事がはっきりする可能性があります。
記事中では、やりたい仕事探しのヒントになる30職種について、詳しくご紹介しました。
スムーズに転職を成功させるためには、在職期間に転職活動をする、できるだけ早く行動するといったコツがあります。中でも、転職エージェントを利用するとさまざまなサポートを受けられるのでおすすめです。記事の後半では頼れる転職エージェントを五つ紹介していますので、ぜひ参考にしてください。