夏休みの絵日記でどんなにうまくズルしても先生は全部お見通しだった漫画「ほろ苦い思い出です」
2020年はコロナで絵日記も中止に 前野コトブキさんは東京在住五十余年のイラストレーターで、これまでにビジネス書籍からテレビ番組内のフリップイラストまで幅広く手掛けてきました。会社員時代からのダブルワークを含めるとその歴は25年。そんな前野さんが描くアーバンライフメトロ・オリジナル4コマ漫画。今回のテーマは「絵日記の思ひ出」です。 前野コトブキさんの体験を基に描いた漫画のカット(前野コトブキさん制作)――前野さん、今回の作品を作った背景を教えてください。 普通だと思っていた夏休みの過ごし方が、2020年は普通ではなくなってしまいました。こんなときだからこそ、幼い頃の夏休みの思い出をカタチにしておきたいなぁと思って描きました。 ――作品を読んで、子どもの頃の夏休みを思い出しました。懐かしいです。コトブキさんは、きちんと予定通りに宿題を進める子どもでしたか。 昔から、物事を速め速めに処理していく性格でして、お盆前にはあらかた片付けていましたね(自慢)。 ――えらい! 宿題の中でも絵日記って、何日かサボるとどんどん追いつけなくなっていって大変なんですよねー。 そこで事前に描くことを決めておきました。田舎での過ごし方って、そんなに変化がないので……(笑)。「明日はカブトムシを採りに行くぞ~」なんて感じで、予定を絵日記に寄せるという。 ――なんと計画的な子ども……。それにしても先生、ナイスツッコミです。将来イラストレーターになるコトブキさんに描いてもらっちゃったら、さすがに先生にバレちゃいますよね。 それなりに絵が得意でしたからね~、喜んで描いてましたよ~。当時は、まさか仕事になるとは夢にも思いませんでしたが……。 ――2020年は本当に異例づくしの夏でした。子どもたちにとって、良い意味で記憶に残る夏になるといいのですが。 本当ですね。思い通りにいかないことの方が多くて、今のお子さんたいは大変だなあと思います。でも大きくなったときに、思い出として懐かしく思えるといいですよね。 ――全国の小学生たちにひと言お願いします。 花火も見られない、プールにも行けない……。そんな夏だったけど、2021年はいい夏になると願いましょう! ――漫画の読者にひと言お願いします。 幼い頃の記憶って、世代が違っても共有できる部分がたくさんあると思います。少しでも古き良き夏休みを思い出していただけると光栄です!
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