コロナ禍で再注目の「アイメイク」 各ブランドの限定アイテムに共通する納得の傾向とは?
マスクが欠かせない新型コロナ禍で、あらためて人気が高まったアイメイク。各ブランドが発表した限定アイテムから、それぞれの特徴を探ります。コロナ禍で再注目の「アイメイク」 新型コロナ禍では「メイク事情」も大きく変化しました。 もともとメイクが好きだった人も「どうせマスクで隠れてしまうから」と工程を簡略化するようになったり、「メイクがマスクに付いてしまう」「蒸れて崩れてしまう」といった新たな悩みを抱えた人も少なくないようです。 コロナ禍で人気が高まったアイメイク(画像:写真AC) インターネットリサーチを手掛けるNEXER(豊島区池袋)のアンケートサイト「ボイスノート」の調べによると、コロナ以降にメイクの頻度が「減った」と回答する女性は54.4%と過半数。 さらに、マスク着用時は「フルメイク」をする人の割合(27.8%)よりも「一部だけメイクする」割合(48.0%)の方が多いという結果になりました。 一方、パーツ別に見ると、マスク着用時にほどこすのは1位が「眉メイク」(78.6%)、次いで「アイメイク」(74.5%)と、顔の上半分に集中しています。 アイメイクは、カラー選びによって印象が変わったり一気に華やかになったりする重要なパーツ。コロナ禍を機にあらためて注目度が高まり、ナリス化粧品の調査によればコロナ前後で「アイシャドウ」を最も重要なアイテムだと考える女性は倍増しました。 今回はそんなアイメイクを中心に、各ブランドがこの冬に発表した、東京都内で購入できる「ホリデーコレクション」の傾向を紹介したいと思います。 各社アイテム、意外な共通点各社アイテム、意外な共通点 クリスマスや年末年始の時期が迫るとよく耳にするようになる「ホリデー」という修飾表現。特にコスメ関係では「ホリデーコレクション」「クリスマスコフレ」などと銘打った華やかな限定アイテムがいくつも登場しています。 百貨店に並ぶ高級ラインのコスメブランドはもちろん、最近ではプチプラブランドでも同様のアイテムが多数登場。選択の幅が広がっていることが分かります。 東京もいよいよ本格的なクリスマスシーズン(画像:写真AC) そんなホリデーコレクションですが、ラインアップを見ていて気付くのは、近年アイシャドウパレットを「2カラー展開」で発売するブランドが多いこと。 新宿や銀座など都内百貨店の売り場で必ず見かける「shu uemura(シュウ ウエムラ)」や「ADDICTION」「RMK」。それから街中の雑貨ショップやドラッグストアでもおなじみの「KATE」や「RIMMEL(リンメル)」「インテグレート」などがこれに該当します。 いったいなぜなの? どっちを選べばいいの? と思う人もいるのではないでしょうか。 各社アイテムに面白いほど共通しているのは、ふたつのカラーバリエーションのうち、ひとつはピンク系、もうひとつはオレンジ系という点です。 これは近年、女性たちの間で定着してきている「パーソナルカラー(PC)診断」に基づくもの。PCはイエロー系の肌色(イエベ)と青みのある肌色(ブルベ)に大別されて、これに沿って自分に似合うカラーメイクやファッションを選ぶことで本来の肌色がよりきれいに見えるというものです。 基本的に、イエベにはオレンジ系のメイクが、ブルベには青みのあるピンクが良く似合うとされています。 「ホリデーコレクション」は、1年を通して最も華やかさが増すシーズンに、各ブランドが自信のカラーを厳選して詰め込むぜいたくな逸品。自分の肌により合う色合いを選んで、特別な季節を楽しんでみてください。 ○ プチプラ編○ プチプラ編 あらためて各社の今季アイテムを振り返ってみたいと思います。 まずはプチプラ編。 資生堂が展開するブランド「インテグレート」からは「アイゾーンパレット(ラブリースターズ)」が発売。冬の星空をモチーフにし、きらめきとふんわり質感を強調しています。 このパレットが優れものなのは、アイシャドウだけでなくアイブロウ・ハイライト・ノーズシャドウ・アイライナーと、目もと&眉メイクのための機能をひとつに納めているところ。頼もしいアイテムなので、お出かけのときにも重宝しそうです。 6色入りで、カラーは「スターライトオレンジ」と「スターライトピンク」。 カネボウ化粧品の「KATE」は、それぞれ4色のシャドウを入れた「トラップアイパレット」を発売。モーブなピンクやシルバーラメの入った「罠の駆引」と、オレンジやゴールドが印象的な「蜜の誘惑」という、名前も個性的な2カラー展開です。 KATE「トラップアイパレット」(画像:カネボウ化粧品) コロナ禍で口紅の需要が落ち込むなか大ヒットを記録した「リップモンスター」など、勢いに乗っているKATE。先述の資生堂インテグレートが機能性を前面にしているのに対して、KATEのパレットはエモーショナルな世界観も表現しています。 また、「RIMMEL」(コティジャパン)の人気シリーズ「ショコラスウィート アイズ」からは、ホリデーコレクションとして華やかな2カラーが登場。 美しく燃え盛るバラからインスパイアされたとうたい、ハッとするほどのきらめきを放つピンクとオレンジのツヤカラーがそれぞれセットされています。 ○ デパコス編○ デパコス編 続いてデパコス編です。 ひときわ目を引く8色をひとつのパレットに閉じ込めたのは、コーセーのブランド「ADDICTION」。 ADDICTION「ETERNAL IN PINK」(画像:コーセー) 凛とした色味の「クールピンク」と温かみを感じる「ウォームピンク」を2カラー展開。コレクション名はずばり「ETERNAL IN PINK」で、パールやマットなど質感の異なる多彩なピンク色に思わず胸が高まります。 同じく日本発のブランド「シュウ ウエムラ」は、ハローキティとのコラボアイテムを発表。 私たちがよく知るかわいらしいキティーちゃんのイメージとは一転、ロックでワイルドでアクティブなキティが、限定アイテムのパッケージを彩っています。 こちらは目もとに輝きをプラスするマルチハイライター。きらめきとウェットな質感を両立させた今っぽい仕上がりの単色パレットです。カラーはクールな「クリスタルミラージュ」とグラマラスな「ロージーグレア」。 そして、「RMK」(エキップ)からは「プリズマティックラスター アイシャドウパレット」が登場。 マット、シマー、シャイニーとこちらも質感の異なる6色をセット。特別なシーズンだけでなく日常のシーンでも使いたくなるような王道かつ華やかなカラーがひとつのパレットにそろいました。「ウォームラスター」と「プラチナラスター」の2展開です。 ※ ※ ※ マスクをすることで、これまで以上に強調されて見える目もと。だからこそアイメイクをもっと楽しんでほしいという各社の意気込みが伝わってくるようなホリデーコレクションの数々です。 “特別な季節”を口実に、いつもより踏み込んだアイカラーを取り入れてみるのも断然アリ。来るクリスマスと年末年始をより華やかにハッピーに彩ってくれるはずです。
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