最新乳がん検診は、痛みゼロ&服も脱がない! 都内7箇所で受けられる無痛MRI検診を体験レポート。

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最新乳がん検診は、痛みゼロ&服も脱がない! 都内7箇所で受けられる無痛MRI検診を体験レポート。

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鬼龍院雪乃

美容健康ライター

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 上半身裸になって乳房を挟まれたりグリグリ押されたり……、何かとストレス多めな乳がん検診。今回は、そうしたストレスにへきえきしている女性にオススメの乳がん検診のご紹介です。それは、無痛MRI乳がん検診。服を着たままで行えて、さらに痛みも放射線被ばくもゼロという最新の検診を、美容健康ライターの鬼龍院雪乃さんが体験しました。

MRI装置。乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)用にセットされている状態(画像:Seeds Clinic 新宿三丁目)



 痛みなどのストレスで検診先延ばし……。早期発見を逃すきっかけに。

 無痛MRI乳がん検診の体験レポートの前に、現在の乳がん情報からお伝えします。

 年間約93,000人の女性が罹患(りかん)し、女性のがん1位である乳がん。がんは、良性・悪性、進行速度、ステージなどでその後の治療法や予後は変わります。そこで、体に負担の少ない治療で寛解し良好な予後をもたらすために重要とされているのが、「早期発見」。

 早期発見が重要だとわかっていながらも、「私は若いから大丈夫!」と思っている20〜30代の女性の方も少なくありません。しかし実際は、乳がんは30代から急増する傾向にあるため、ミドルエイジに限っての話ではないのです。このような現状でありながら、日本女性の乳がん検診率は20代で約37%、30代で約42%(2019年国民生活基礎調査)と、アメリカの80%超えと比較すると先進国の中でも検診率が低めであることがわかります。

国立がん研究センターがん対策情報センター 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(2014)より作成した女性の年齢別がん罹患数比較。 (画像:/出典:ドゥイブス・サーチ)

 一般的な乳がん検診といえば、乳房をX線で撮影する「マンモグラフィ」と「超音波検査(エコー)」です。しかし、マンモグラフィでは乳房を専用のプレートで強めに圧迫したり、超音波検査ではプローブ(超音波を発生させる機器)を乳房に押し付けるなど、何かしらの痛みや不快感が生じます。しかも、どちらも上半身裸になる必要があるため他人に胸を見られる嫌悪感も否めません。こうしたストレスから検診をちゅうちょして後回しにした結果、病変の発見が遅れてしまったというケースも多々あるのだそうです。

乳がん検診専用の最新MRIは、痛みゼロ、服も脱がない、映像も鮮明!

 こうした現状に一石投じたのが、今回私が体験した無痛MRI乳がん検診「ドゥイブス・サーチ」の開発者である、放射線専門医で医学博士の高原太郎先生です。「検診時の痛みや不快感などのストレスが原因で検査をちゅうちょし発見が遅れてしまう。そうした女性が少しでも減ってほしい」という高原先生の熱意から誕生した、MRIによる新しい乳がん検診なのです。

MRI装置。乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)用にセットされている状態。照明の色を白、青、緑、赤から選べます。筆者は、赤で遊園地の絶叫系アトラクション気分を味わうか、青や緑で心を鎮静化させるかで迷いに迷った結果、青を選びました。(画像:Seeds Clinic 新宿三丁目)

 所要時間は15分。服を着たまま検査台にある空洞に乳房を入れてうつ伏せになるだけ。特筆すべきは、痛みゼロ&放射線被ばくゼロ!という点です。さらに画像の精度が高いため、乳腺が多くマンモグラフィだけでは病変の発見が難しい「高濃度乳房」にできた病変も発見しやすいのだとか。こうしたことから、受診者のみならずドクターからも高く評価されているそうです。

マンモグラフィとドゥイブス・サーチの画像。(左)マンモグラフィ (右)ドゥイブス・サーチ。 白く写った乳腺の中に白く写った病変を見つけるマンモグラフィ(左)と異なり、ドゥイブス・サーチ(右)では病変だけが黒く写るため見落としを防ぎやすい。(画像:ドゥイブス・サーチ)
高原太郎:1961年東京都生まれ。秋田大学医学部卒業。聖マリアンナ医科大学放射線科勤務、東海大学医学部基盤診療学系画像診断学講師、オランダ・ユトレヒト大学病院放射線科客員准教授などを経て、2010年から東海大学工学部医工学科教授。(画像:ドゥイブス・サーチ)

痛みどころか、居眠りするほどにストレスゼロな乳がん検診。

 筆者も年に一度の超音波検診でプローブのプレスの痛みにもん絶しています。ですので、この無痛MRI乳がん検診の話を聞いた時は耳を疑いました。「痛みゼロとて多少の辛抱は必要なのでは?」と。そこで、多くの女性が抱くであろう私のこの猜疑心(さいぎしん)を払拭(ふっしょく)すべく、無痛MRI乳がん検診を受けられる新宿のクリニック「Seeds Clinic 新宿三丁目」でドゥイブス・サーチを体験させていただきました!

検査の流れ

 受付し問診票に記入→検査着に着替え→MRI室に移動→事前説明を受け診察台にうつ伏せになる→検査開始→検査終了

受付(画像:鬼龍院雪乃)
問診表(画像:鬼龍院雪乃)
検査着(画像:鬼龍院雪乃)

新宿駅三丁目駅E3出口直結という好アクセスな「Seeds Clinic 新宿三丁目」。問診票を書いたらゆったりとした肌触りの良い検査着に着替えます。

スタッフ2名。 磁気と電波による検査のため放射線被ばくゼロ。看護師さんも検査技師さんも優しく朗らかなので緊張感もゼロ。(画像:鬼龍院雪乃)

 検査終了後、私が最初に発した言葉は、「すみません、寝てしまいました」です。そして、事前情報通り痛みが全くなく、これまでの乳がん検診とは明らかに異なることを寝ぼけながらも実感できました。大げさではなく「最近肩こりがひどいから整体でも行くか!」というレベルでストレスも煩雑さもゼロ。「他の苦痛を伴う検査や治療も、今後さらに進化してストレスなく行える技術が生まれるはず!」と明るい未来を想像してしまうほどに医学の日進月歩に感動しました。

検査中は磁気と電波の音が大きいためヘッドフォンをして音楽を聴くのですが、機器の稼動音がうるさいと感じることは一切なく、やがてスヤスヤと心地よい眠りに……。ちょっとしたシエスタ。(画像:鬼龍院雪乃)

 今回体験させていただいた「Seeds Clinic 新宿三丁目」では月に約100名の検診予約が入るそうですが、予約枠さえ空いていれば当日予約もできます。仕事や家事育児で忙しい女性にとって、当日の体調や気分、生理の有無、突然できた空き時間などで予約できるシステムはとても合理的で都会的。東京のライフスタイルにもピッタリですね。筆者も仕事と育児で明日の予定すら確約できない日々を送っているので、こうしたシステムは嬉しいものです。

 そして、2週間後に届いた結果は「異常なし」。実際の画像も添付されているので、自分の目で確認できるのも嬉しいポイント。この安心感は桁違い!

 ドゥイブス・サーチの検診は22,000円(税込)〜と高額なものなので、金額面では気軽に受けられるとは言えません。しかし、マンモグラフィや超音波検査では見落とされがちな小さな病変を発見できるメリットがあるので、2年に1回のペースなどで検診するのもオススメです。自分の体を守れるのは、自分だけ。痛みのストレスや見落としの不安を払拭するために、健康維持のスペシャルケアの一つに加えてみてはいかがでしょうか。

■Seeds Clinic 新宿三丁目
住所: 東京都新宿区新宿3-5-6 キュープラザ新宿三丁目3F
TEL:0120-983-073
https://www.seeds-clinic.jp

■株式会社ドゥイブス・サーチ
https://www.dwibs-search.com

■その他、無痛MRI乳がん検診を受けられる都内のクリニック

東京北部病院(足立区)
http://www.tokyo-hokubu.jp/

板橋中央総合病院(板橋区)
https://www.ims-itabashi.jp/

森山脳神経センター病院(江戸川区)
http://mr.moriyamaikai.or.jp/

東京都立大久保病院(新宿区)
https://www.tmhp.jp/ohkubo/

八王子クリニック新町(八王子市)
http://hachicli.or.jp/dock/

武蔵野徳洲会病院(西東京市)
https://www.musatoku.com/

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