二子玉川のホテルが「キュウリ味」「ポップコーン味」のクリームソーダを発売、いったいどんな味?

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二子玉川のホテルが「キュウリ味」「ポップコーン味」のクリームソーダを発売、いったいどんな味?

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新型コロナ禍で注目を集めるようになったクリームソーダ。色違いだけでなく、フレーバーも斬新なものが続々と登場しているようです。

コロナ禍で流行した飲食物といえば

 新型コロナ禍で流行した食べ物・飲み物というと何を思い浮かべるでしょうか。

 2020年4月に初めての緊急事態宣言が発令された直後には、親子が自宅で一緒に調理を楽しめるホットケーキミックスやお好み焼き粉など、いわゆる「粉もの」の需要が急伸して品薄に。高額転売まで報道されました。

コロナ禍で注目を集めるようになったクリームソーダ。かなり変わったフレーバーも続々登場中?(画像:写真AC)



 同年後半以降に注目を浴びたのは「唐揚げ専門店」の増加です。開店までの初期費用が比較的抑えられるうえ、おかずにもおやつにもおつまみにも最適として、繁華街だけでなく住宅街の中にも店舗を見掛けるようになりました。

 そのほか、清涼飲料商品では「炭酸水」の需要が拡大。大手メーカー各社も新商品を次々発売しています。またコロナ禍であらためて健康を意識する機運が高まったことなどから「ノンアルコール飲料」も好調。

 お酒の提供が制限された飲食店やホテルなどでは、ノンアル飲料を豊富に取りそろえて集客につなげる工夫が見られました。

 町田駅近くにあるバーでは、カクテルの代わりに108種類のクリームソーダを期間限定で提供。豊富な種類やカラフルな見た目、風変わりなネーミングが相まって、SNS上などで多いに話題を呼んでいます。

「クリームソーダ」もまた、コロナ禍で注目を集めている飲み物のひとつです。ただ、昭和の頃から親しまれている昔ながらの定番メニューとあって、ベーシックなスタイルにひとひねり加えるのが令和流のよう。

3200円の超高級クリームソーダも

 たとえばホテルニューオータニ東京(千代田区紀尾井町)は緊急事態宣言中、静岡県産の最高峰マスクメロンの果汁を使用したメロンクリームソーダを提供。

 3200円(サービス料別)というぜいたく価格で大人もしっかり堪能できる一品に仕上げました。

最高峰メロンで作る“大人のメロンソーダ”(画像:ニュー・オータニ)



 2018年1月に“アジア初上陸”したホテル、ハイアットセントリック銀座 東京(中央区銀座)は、レトロなグラスに透き通るソーダをそそぎ、それぞれスイカ・ライチ・ローズのフレーバーをまとった3種類(1500~1800円)。

 クリームソーダ発祥の地・銀座らしく、ハイセンスなラインアップをそろえました。

 さてこのように、都内ホテルが都会的でおしゃれなクリームソーダに注力する中、一風変わった商品を展開しているのが二子玉川エクセルホテル東急(世田谷区玉川)です。

 メロン味、パイン味、スイカ味というフルーツベースのベーシックな3種類に加えて、注目すべきは「きゅうり味」「ポップコーン味」「バブルガム味」という、ほかではちょっと聞かない3種類。

 実際にキュウリやポップコーンがトッピングされていて、見た目インパクトも他店とは一線を画します。

 2021年6月5日(土)~9月30日(木)までの期間限定発売とのこと。どのような狙いがあるのか、担当者に話を聞きました。

ミスマッチ感とインパクトで勝負

「ふたこクリームソーダ」と命名された本品は、前述の通り全6種類(各1500円)。それに加えて、メロン・スイカ・パインと、きゅうり・ポップコーン・バブルガムのそれぞれ3種を飲み比べできるセットも用意されています(各1600円)。

 セット名は、それぞれ「昭和レトロセット」と、「クセ強セット」。たしかに後者はクセが強そうです。

※ ※ ※

――なぜ今回、「きゅうり」や「ポップコーン」といったクリームソーダを作ったのでしょうか?

「企画するにあたって、スタンダードなクリームソーダと、何かインパクトのあるもので販売したいと考えていました。使用するシロップの中から、他店では味わえないであろうシロップのチョイスと、ミスマッチ感、インパクトなどを総合して『きゅうり』『ポップコーン』『バブルガム』という少し変わった味に決まりました」

「昔懐かしいナウい『昭和レトロ』と、エモく進化した『クセ強』との対比も楽しんでいただけるのでは、と思っています」

「ふたこクリームソーダ」。左から、スイカ・きゅうり・ポップコーン・バブルガム・パイン・メロン(画像:二子玉川エクセルホテル東急)



――クリームソーダは、以前から提供されていたのでしょうか?

「今回の販売が初めての試みとなります。コロナ禍をかんがみて、各世代に楽しんでいただきたいという思いを込めました」

――気になるのは、やはり「クセ強セット」です。きゅうり、ポップコーン、バブルガムはそれぞれどんなお味なのですか?

果たしてどんな味がするのか?

「きゅうり味は、イイ意味で青臭さもありそのままの味です。イメージよりも飲みやすく好まれるお客さまも多いです」

「ポップコーン味は、液体だけど香ばしさも感じられる、まさにポップコーン味です」

「バブルガム味は、例えるなら『小児科でもらう飲み薬』を飲みやすくした味でしょうか。意外と好まれるお客さまが多いです」

――クリームソーダを注文されるお客さんは、どういった客層の方が多いでしょうか?

「女性中心ですが、各世代で楽しまれています」

――2020年からの新型コロナ禍では、利用客数や売り上げへの影響はあったのでしょうか?

「臨時休業もあり、影響は大きかったです。現在は少しずつですがゲストも戻ってきています」

――今回の新たなクリームソーダは、新しい層の集客につながっていますか?

「40代以上のゲストが中心ですが、ご家族や若い女性の方を中心に少しずつ増えています」

――それでは、実際にクリームソーダを注文したお客さんの反応はいかがでしょうか?

「『クセ強セット』に関しては、完全に好みが分かれています。珍しさもあり、会話が弾む一助となっているかと思います」

――好みが分かれるのですね。「昭和レトロセット」と「クセ強セット」、どちらの注文が多いですか?

「『クセ強セット』ですね」

見た目だけでなく味でも変化球を

 なんと、定番系の「昭和レトロセット」より「クセ強セット」の方が注文数は上のよう。

 しかし考えてみればコロナ以前から、爆盛りスイーツやレインボーカラーフルーツなどインパクトのあるメニューはSNS時代の価値観とマッチして注目を集めていました。

 見た目だけでなく、フレーバーでも進化を遂げているクリームソーダ。懐かしさを新しさを併せ持つその特徴から、各店がこぞって「世代を超えて楽しんで」と呼び掛けています。

 ますます暑くなるこれからの季節、夏らしいスイーツとしてクリームソーダを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

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