東京都内で富士登山? 駒込にある前方後円墳「駒込富士」とは

都内に数十ある「ミニ富士山」。そんななかでも、文京区本駒込にある駒込富士を取り上げ、歴史に迫ります。解説してくれるのは、フリーライターで古道研究家の荻窪圭さんです。


都内に数十ある「ミニ富士山」

 毎年7月1日は富士山の山開きの日。でもおいそれと登れるわけじゃないし、そもそも新型コロナ禍で入山できるかどうかもあやしい今日この頃(2020年は山開きしませんでした)。そんなときは都内の富士山に目を向けてみるのも一興です。

 実は江戸から明治までにかけて作られた人工のミニ富士山が東京にいくつも残っているのです。直接富士山へ行けない分、近くに遙拝(ようはい)所を作って参拝したのですね。江戸時代らしい工夫です。

 ミニ富士山(富士塚といいます)を作ったのは、富士講という富士信仰の集団。江戸時代後期に富士信仰が流行し、各地に富士講ができ、富士塚が作られたのです。

 明治以降に壊されてしまった富士塚もありますが、残っているだけでも

・千住神社(足立区千住宮元町)にある千住富士
・千住大川町にある富士塚
・護国寺(文京区大塚)にある音羽富士塚
・成子天神社(新宿区西新宿)にある富士塚
・鬼王稲荷神社(同区歌舞伎町)の富士塚
・十条富士(北区中十条、道路拡幅によって移設工事中)

などなど大小を合わせると数十はあります。

今回紹介する富士塚は文京区本駒込に

 数年前、とある雑誌で東京の富士塚ベスト3を選んでくれと依頼されたことがあります。

 私(荻窪圭、フリーライター)が選んだのは、

・鳩森八幡神社(渋谷区千駄ヶ谷)にある千駄ヶ谷富士
・富士神社(文京区本駒込)にある駒込富士
・品川神社(品川区北品川)にある品川富士

でした。

 どれも十分な高さを持ち、富士山らしさを持つ立派な富士塚なのでおすすめですが、その中で今回紹介するのは富士神社の駒込富士。何はともあれ行ってみましょう。

正面から見た駒込富士神社。まっすぐ頂上の社殿に向かう階段があり、両脇に江戸時代の石碑が多く残されている(画像:荻窪圭)

 駒込富士があるのは文京区本駒込。本郷通り(江戸時代は岩槻街道、あるいは日光御成道〈おなりみち〉)沿い。

 街道から少し東へ入ると一の鳥居。そこからまっすぐ続く参道の奥にこんもりした丸い山があり、中央に山頂へまっすぐ上る急な階段があり、ときどき振り返りながら上ると登山感がちょっとあってたまりません。

 平らな頂上には立派な社殿が鎮座。富士塚のてっぺんにしてはあまりに広く感じます。

ちょっと異色な駒込富士


【事前にチェック】江戸時代の富士神社

画像ギャラリー

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