インスタ映え間違いなし? 「君の名は。」聖地すぐそばに「見晴らしの良い坂」があった【連載】拝啓、坂の上から(6)
2020年11月19日
知る!TOKYOビルばかりの東京都内にも見晴らしの良い坂がひっそりあるのをご存じでしょうか。今回は新宿区と大田区のふたつの坂について、フリーライターの立花加久さんが解説します。
良い坂の条件は「高低差」「道幅」
新型コロナ感染予防のため、手洗いやうがい、マスクの着用、「3密」を避けることはすっかり常識となりました。そんななかオススメなのが、開放感を満喫できる「見晴らしの良い坂」です。
ここでいう見晴らしの良い坂とは、いったいどんな坂でしょうか。
まず大切なのは、ある程度の「高低差」「道幅」です。それから、坂自体が途中で曲がらずに真っすぐ坂下まで伸びきり、坂上から坂全体が見通せること。眺望をさえぎる高いビルや建物が周辺になければさらによく、加えて空がドームのように大きく広がっていれば完璧です。
そんな坂の上に立って坂全体を眺めていると、大地がまるでうねっているかのような躍動感を味わえますし、パノラマをのぞいているような、なんともいえない錯覚も覚えます。また、もし明治時代ならこの景色はどうだったのか、はたまた江戸時代なら……と想像するのも楽しめます。
高層ビルが林立する都心ではそのような条件に合った坂に巡り会うのはなかなか難しいですが、それでも高台に建つ神社仏閣を訪ねると、眺望の良い坂にふと出くわすことがあります。
そんな代表的な坂のひとつに東福院坂(新宿区若葉)があります。

場所は都心の四谷3丁目かいわい。街を東西に走る新宿通りから南に真っすぐ下る坂で、名前の由来は坂の途中にある阿祥山東福院にちなんでいます。なお阿祥山東福院は、弘法大師ゆかりの寺院で構成する御府内八十八箇所(ごふないはちじゅうはちかしょ)の、21番目の霊場でもあります。

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