車両基地からレトロ飲み屋街まで 都心のエアポケット「大井町」を巡る
2020年10月23日
お出かけ東京を代表する巨大ターミナル・品川駅からひと駅の場所にある大井町駅。そこには便利さだけでなく、昭和の香りがまだ残っていました。まち探訪家の鳴海侑さんが解説します。
独特の魅力がある大井町
都心の大きなターミナル駅のひとつ、品川駅からJR京浜東北線の横浜方面行きの電車に乗ると次に停車するのが大井町駅です。

東急大井町線やりんかい線が乗り入れるターミナル駅ですが、周辺のまちに関して言えば注目される機会は決して多くありません。
それでも、大井町駅周辺は商店をはじめとしたさまざまな施設が集積しており、独特の魅力がある場所です。
大型家電量販店から変わり種の商業施設まで
大井町駅はJRを基準に見ると中央口と東口・西口のふたつに分かれています。中央口から見ていくと、中央口には駅直結の商業施設「アトレ大井町」(品川区大井1)があります。
アトレはJR東日本の子会社が恵比寿や秋葉原、川崎をはじめ、各地で展開する駅直結型を中心とした商業施設です。施設内は暖色系の空間演出が特徴で、アトレ大井町も同じように暖色系のライトが目立ち、テナントはアパレルを中心におしゃれなブランドが入っています。
アトレの東にはペデストリアンデッキがあり、デッキは大型家電量販店の「ヤマダ電機 LABI品川大井町店」(同区東大井)に直結しています。もともと、この場所にはファッションビルの丸井がありましたが、2007(平成19)年に撤退し、同店が代わりに入居しました。

今度はアトレ大井町の西側へ向かいます。こちらには駅前に「阪急大井町ガーデン」(大井1)があります。
阪急は関西の大手私鉄として有名ですが、グループ企業では商業施設を展開しています。阪急大井町ガーデンも阪急グループの企業が運営している施設のひとつです。
特にこの阪急大井町ガーデンは阪急グループ内でもかなり特殊な施設で、食料品売り場、テナントフロア、温浴施設、ホテルなどがひとつの建物に集約されています。
中でも特徴的なのは食物販で、「阪急百貨店大井町食品館」として阪急百貨店の1店舗として展開されており、百貨店らしい食料品売り場となっています。食料品売り場のほかは、どちらかと言うとショッピングセンターのようなテナントが入居しています。

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