開店は130年前 上野にあった「日本初の喫茶店」を支えた明治人の壮大過ぎるロマンとは
2020年10月4日
知る!TOKYO日本人になじみ深く、愛好者も多い喫茶店。その第1号は上野にありました。その歴史について、フリーライターの本間めい子さんが解説します。
コーヒー1杯で「ねばる」時代は終わった?
東京にはいつの時代も、「日本初の○○」といったものが次々と生まれては消えていきます。これは東京の人口が多いだけでなく、文化を発信する都市と考えられているからでしょう。
そんななか、さまざまな「日本初」の中でふと気になったのが喫茶店です。編集やライターを仕事にしていると、喫茶店は執筆や打ち合わせで身近な空間。しかし近年、昔ながらの喫茶店は姿を消し、トレンディーなカフェや安価なコーヒー店に次々と変わっています。
また、ひとつのお店に長居しづらい空気も広まっています。コーヒー1杯で「ねばる」という表現も最近は耳にしません。

昭和から平成にかけての東京には、特徴ある喫茶店があちこちにありました。例えば客層です。歓楽街にはホステスの同伴出勤で夕方からにぎわう店が随分ありましたし、どうみても「あちらの世界の人たち」が御用達にしている店もありました。
インターネットカフェがなかった当時は、終電を逃したら深夜営業の喫茶店へ――というのが定番でした。このような店は24時間営業ですが、なぜか睡眠は禁止。中にはうっかり寝てしまうと、女性店員がメニューで頭をたたきに来るという店もあったほどです。
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