浅草に「忍者体験」カフェがオープン、なぜか茶道も学べる いったいどういうこと?
浅草に忍者をテーマにしたカフェ「忍者カフェ&バー」がオープンしました。忍者体験とユニークなこだわり満載の空間や飲食が楽しめます。
忍者修行したスタッフがもてなす、エンターテイメント型カフェ
浅草寺や仲見世の賑わいから少し離れたエリアに、忍者をテーマにしたカフェが、この(2019年)7月にオープンしました。その名も「忍者カフェ&バー(NINJA Cafe & Bar)」(台東区西浅草)です。

「オープン前は外国人の方以外の来店は少ないだろうと予想していたのですが、意外にも3割程度は日本のお客さまです」
そう話すのは、同カフェを運営するHoliday Jack(江東区豊洲)の代表・矢野智之さん。100か国以上を旅した経験を元に同社を5年前に立ち上げ、イベント企画や運営、集客コンサルティングなどを主体に事業を展開しています。忍者カフェ&バーは、インバウンドに人気の高い忍者体験を楽しめる施設が、浅草にないことからオープンするに至ったと話します。
「気軽に体験」と言えど、「忍者ツアー」を催行していた矢野さんのこだわりはかなりのものでした。
店の扉は昔ながらの引き戸で、開けようとするとあまりに重く、「もしや、まだ開店していないのではないか」と思ったほど。かつて酒蔵で使われていた扉を、骨董品店経由で見つけて購入したそうで、「忍者の店なのに、扉が軽々しく開いたら変でしょう?」と言って一笑。
矢野さんは自ら店に立ってサービスに当たり、自身も含めスタッフはみな黒の忍び装束を着用しています。甲賀で1か月に渡って、忍者修行をしたとのこと。
店内装飾は4か月かけて、忍者をイメージしたものに自分たちの手で作り替えたそうです。武家屋敷に見られる「なまこ壁」を再現したり、朱塗りの鳥居に手裏剣がふたつ刺さっていたり、天井からぶら下がる縄に電球を取り付けていたり、手が込んでいます。あっと驚いたのは、豊臣秀吉も真っ青の金一色のトイレ。
「実物に近いものを再現したというより、外国人が忍者に持っているちょっと誤解のあるイメージを再現しました。その方がアミューズメントパーク感覚で、忍者の世界観を楽しく体験できるからです」と矢野さん。
そう聞くと、日本人が見たら白けるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、細部にまでこだわりが徹底しているのが面白く、「エンターテイメント型カフェ」として楽しめる内容です。実際、土日は日本人の来店者も少なくないとのこと。

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