旅の達人が教える「フィンランド」の魅力!―グラスアートから北欧デザインを学ぶ展覧会情報も【港区】

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旅の達人が教える「フィンランド」の魅力!―グラスアートから北欧デザインを学ぶ展覧会情報も【港区】

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シカマアキ

旅行ジャーナリスト、フォトグラファー

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森と湖の国で知られる、北欧のフィンランド。オーロラが見られる「ムーミン」の故郷として知られ、デザイン性の高い食器や雑貨なども有名です。今回は旅行ジャーナリスト・フォトグラファーのシカマアキさんが、羽田からの直行便やおすすめの航空券、都内で開催中のフィンランド・グラスアート展情報も交えてご紹介します。

●自然が身近にある、冬はオーロラが見られる確率が高い!

 フィンランドは「自然」が直に感じられる国です。住宅地の近くに公園や森がすぐあり、春夏秋冬で景色がガラリと変わります。ベストシーズンは、日照時間が最も長い「白夜」となる初夏から夏にかけての時期で、イベントも多く開催。本場の「ムーミンワールド」は、フィンランド南西部の都市ナーンタリにあります。

フィンランドの森と湖(画像:photoAC)



 一方、冬の雪におおわれたフィンランドもまた趣があり、旅行客が少なくて快適という側面も。日本人旅行客に人気が高い「オーロラ」鑑賞もこの時期です。クリスマスのサンタクロースに1年じゅう会えるのは、フィンランド北部のロヴァニエミです。

フィンランドで見られるオーロラ(画像:photoAC)

 国土の7割以上が森というフィンランドでは、ただ散策するだけで身も心も癒やされます。湖は18万以上あり、しかも水もきれい。映画『かもめ食堂』ロケ地のヌークシオ国立公園はヘルシンキからも近く、ハイキングが気軽に楽しめます。

フィンランドは「ムーミン」デザインの商品がとても多い(画像:シカマアキ)

●フィンランドはデザイン大国、「ロバーツコーヒー」も本場!

 北欧ならではの「ショッピング」が楽しめるのもフィンランド。まず、ガラス食器で知られる「イッタラ」は1881年創業で、日本人にもおなじみのブランドです。

 普段使いのグラス、花瓶などが、現地ならリーズナブルな価格で手に入ります。ヘルシンキ中心部にある本店は、「フィンランドのモダニズムの父」と呼ばれたアルヴァ・アアルトが生前にデザインした天窓があることで有名。アアルト自邸&アトリエは、今の時代に見てもステキな空間です。

マリメッコの社員食堂「maritori」は一般利用も可(画像:シカマアキ)

 ヘルシンキ郊外に本社がある「マリメッコ」は、北欧を代表するファブリックメーカー。その本社併設のアウトレットショップと社員食堂は旅行客も利用できる、一大人気スポットです。

フィンランドのコーヒーチェーン「ロバーツコーヒー」とシナモンロール(画像:シカマアキ)

 フィンランドは世界屈指のコーヒー大国でもあります。ヘルシンキ中心部のアカデミア書店にある「カフェ・アアルト」は、コーヒーとアアルトのデザインの両方が楽しめるスポット。東京の麻布十番などにある「ロバーツコーヒー」も、フィンランドが本場。さらに、フィンランドの郷土料理では「トナカイのシチュー」「ザリガニ」「コルヴァプースティ」(シナモンロール)などが名物です。

●東京からは直行便が便利、価格重視ならセールや乗り継ぎ便を狙おう

 東京からファンランドまで行くには、直行便が便利です。フィンエアーが羽田と成田からヘルシンキまで、日本航空(JAL)が羽田からヘルシンキまでの直行便をそれぞれ運航しています。日本発は約13~13時間半、ヘルシンキ発は約13時間半~14時間です。

フィンエアーは羽田と成田から直行便を運航するフィンランドの航空会社(画像:シカマアキ)

 直行便が便利ではあるものの、「少しでも安く」と考えれば、乗継便もおすすめ。例えば、スカンジナビア航空の羽田-コペンハーゲン線だと、デンマークからコペンハーゲンは1時間半ほど。ドイツやポーランドなども近く、日本からの直行便があります。

 いずれも早めに予約したり、セール時に購入したりすると安くなることも。タイミングを見計らって購入しましょう。

●デザイン大国のルーツを珠玉の「グラスアート」でたどる展覧会

 東京都庭園美術館では、「フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン」展が9月3日(日)まで開催中です。フィンランドの家具・インテリア・食器などのプロダクトは、機能性かつ高品質、デザインの美しさを兼ね備え、近年は日本でも人気が高まっています。

展覧会「フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン」ポスター(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリースより)

 フィンランドは、1917年にロシアから独立した後、さまざまな分野で「モダニズム」を推進しました。1930年代には万国博覧会や国際美術展に参加するため、ガラスの分野にもデザイン性が求められるようになります。アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルトら優秀なデザイナーによる芸術的志向の高い「アートグラス」はその頃に発展し始めました。

アルヴァ&アイノ・アアルト《アアルト・フラワー》1939年 カルフラ/イッタラ・ガラス製作所(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリース)

 第二次世界大戦後、アートグラスは若手デザイナーにより、戦後の国家復興を担いました。1950年代には国際展示会へ出品されるたびに高い評価を受け、デザイン大国・フィンランドとしての確固たる地位を築くのにも貢献し、今日に至ります。

マルック・サロ《アートグラス、ユニークピース》2017年 ラシコンッパニア(画像:公益財団法人東京都歴史文化財団リリースより)

 今回の展覧会では、1930年の台頭期から50年代以降の黄金期、そして現在に至るまで8名のデザイナー・作家による約140もの作品を紹介。フィンランド・グラスアートの系譜をたどりつつ、素材と対峙する姿や作品の魅力、ガラスに込められたメッセージなどを知る機会となるのではないでしょうか。

■展覧会「フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン」
開催日程:開催中~2023年9月3日(日)
開催日時:10:00~18:00(日時指定の事前予約制)
開催場所:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
TEL:03-3443-0201
休館日:月曜
入館料:一般1,400円/大学生1,120円/中高生・65歳以上700円/小学生以下および都内在住在学中学生は無料
アクセス:東京メトロ南北線・都営三田線 白金駅より徒歩6分
JR山手線・東急目黒線 目黒駅より徒歩7分

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