20代男女必見！夏の最旬トレンドヘアスタイル＆アレンジとケア方法を人気サロンにリサーチ

　「美容男子」という言葉が定着しつつあるように、髪色を大胆に変えたりパーマでイメチェンしたりと、20代のヘアスタイルに関する美意識は男女問わず高まっていると言います。そこで、代官山にある人気サロン「Liike（リーケ）」の美容師さんたちに、この夏イチオシのヘアスタイルやアレンジをリサーチしてきました！

　まずは、クール＆モード系のスタイルが得意なスタイリストの山田杏樹さんにお話を伺いました。

【写真】おすすめのヘアケアアイテムも＞＞

――今トレンドのヘアスタイルを教えてください！

「継続して人気なのは切りっぱなしのミニボブです。パツっとしたタイトなラインを意識したヘアなので、髪質は直毛な方が似合うと思います。私も切りっぱなしが好きなので、毛先は２週間に１度くらい切っています。」（山田さん）

「一方で、ロングヘアや重めのスタイルに飽きた人は、顔周りにレイヤーを入れた韓国っぽい巻き髪ヘアも人気があります。レイヤーを入れることで、顔周りに動きが出しやすいのが特徴です。ボブとロングのいいとこどりになって雰囲気が変えやすいので、思い切り切る勇気がない人にもおすすめです。」（山田さん）

――髪のうねりはどうすれば解消できますか？

「湿気による髪のうねりに悩む方は多いですが、実はシャンプーで解決できるんです。いちおしは髪の補修もしてくれるオージュアのタイムサージやインメトリーです。うねる髪というのは、毛の水分量の偏りによるものなので、日常から水分補給をすることが大事になってきます。市販のシャンプーは洗浄力が高い分、色も落ちやすいんです。さらに、うねる髪は毛穴自体が丸じゃないので、乾かす時に引っ張りながら乾かすのもポイントです。」（山田さん）

――サロンで髪型を失敗しないためにはどうすればいいですか？

「自分と好みが近いヘアスタイリストを見つけるとイメージが共有しやすいので、失敗しにくいと思います。私はクールで大胆なヘアスタイルが得意なので、お客さまも”攻めたい人”、”モードなファッションが好きな人”が多いです。もちろん、Instagramなどでなりたい髪型を見つけたら、それを見せるのも全然ありです。スタイリストはお客さまにカウンセリングをしながら、どんなファッションやライフスタイルが好きなのかをリサーチしていくので、好きな音楽やファッション、SNSなどを話してくれるとすごく助かると思いますよ。」（山田さん）

「少し前にTikTokでオレンジの加工が流行ったこともあり、今はオレンジ系のカラーリングが人気です。髪色は、黒→茶→オレンジ→黄色という順番で明るくなるので、オレンジは比較的肌のなじみもいいんです。今私がしているように全体をオレンジにする人もいますが、毛先から金髪→オレンジ→黒とグラデーションに染めていく、通称“キツネカラー”もおすすめです。」（高橋さん）

――ブリーチする上での注意点はありますか？
「髪の染まりやすさは、その人の“髪の履歴”によって決まります。ヘアカラーをしたことがある髪よりも今まで一度も染めたことない髪の方が、髪色が抜けやすい（ブリーチしやすい）です。何より、ブリーチなどのヘアカラーはケアの仕方で持ちが変わってきます。髪は濡れてる間に色も落ち痛むので、「早く乾かす」「寝ている時になるべく摩擦を与えない」ことはもちろん、スキンケアと同じイメージで、タオルドライのあとに洗い流さないトリートメントで保湿してあげてください。」（高橋さん）

――ハイトーンカラーにおすすめの夏ヘアアレンジはありますか？

「ハイトーンこそアレンジが映えるので、タイトなお団子やツインテール、三つ編みも可愛いと思います。ポイントはオイルでツヤを出すこと。スタイリングの際は、たっぷりのオイルでツヤを出し、つむじまわりはマスカラタイプのオイルでパサつかせないのがきれいに仕上げるポイントです。」（高橋さん）

　お次はシンプルかわいい、ナチュラルなスタイリングが得意なスタイリストのなまいりえさんにお話を伺いました。

――この夏のシンプルかわいい系のおすすめヘアは？

「シースルーバング（前髪）や顔周りのレイヤードは引き続き人気があります。マスクを外す機会が増えて、顔を出す面積を少しでも減らしたいから前髪や顔周りの髪でシェード（影）を作って安心したいという心理なのかもしれませんね。厚みは少なくても、オイルなどのスタイリング剤のツヤのある質感でみせるのがおすすめです。」（なまいさん）

――シンプルかわいい系の定番ボブヘアですが、自分に似合うボブスタイルはどうやって見つければいいでしょうか？

「一言でボブといっても、いろいろ種類があります。まずは『首が見えるか見えないか』、さらに『耳にかけるかかけないか』、そして『レイヤーが入るかどうか』。この３つを意識してなりたいボブを選んでみるといいと思います。夏は日焼けしない程度に首を隠せる長さのボブも人気があります。あとは、サロンへの来店周期にもよるので、スタイリストさんと相談してみるといいと思います。」（なまいさん）

――シンプルかわいい系に合うこの夏のヘアカラーは？

「夏の太陽はオレンジっぽく、冬の光はブルーっぽいので、夏こそブルー系の寒色も似合う時期です。夏らしさを楽しむなら、ブルー系でもオレンジ系でも彩度（鮮やかさ）をあげるといいと思います。ちなみにより透明感のある色にしたいなら、ブリーチをするのをおすすめします。さらに、ハイライトのところに鮮やかな色を細くさり気なく入れると、地毛になじむので、シンプルかわいいスタイルの方にも抵抗もなくトライできると思います。あとは、普段よく使うリップの色と髪色を合わせるのもオシャレに見えますし、色白さんはいろんなカラーが似合うので、ブルべやイエベにこだわらず、挑戦してみてほしいですね。」（なまいさん）

　最後は、スタイリストの倉持来希さんに、メンズヘアのトレンドをお聞きしました！

――メンズはどんな髪型が人気ですか？

「サイドの刈り上げは変わらず人気ですが、韓国系の流行りもあって、前髪を流す人が多いです。前髪を流すポイントは、“ドライヤーで髪の根本をしっかりと立ち上げて毛先を流す”こと。」（倉持さん）

「猫っ毛の人は時間が経つと垂れてくるので、スプレーやワックスを根本にだけつけて、動きを出したい毛先にはバームやオイルを使うなど、スタイリング剤を使い分けるといいと思います。ワックスは慣れないとつけ方が難しいので、バームやオイルがおすすめです。」（倉持さん）

「あとは、ざくざくとした切りっぱなしの髪もオーダーが多いですね。ワックスやジェルを髪全体につけてくしゃくしゃするだけなので、実は見た目ほどスタイリングが大変じゃないのも人気の理由です。ツヤを意識してラフに仕上げるとおしゃれです。」（倉持さん）

「３つ目は、スパイラルパーマです。これはSNSのインフルエンサーの影響だったりするのですが、スケーターなどのストリート系ファッションが人気というのも影響していると思います。スタイリングはジェルやムースでパーマを出してから緩めのジェルをつけるだけ。ラクちんでおしゃれ見えするヘアです。」（倉持さん）

――メンズのヘアカラーはどんなものがおすすめですか？

「学生か社会人かなどによってできる髪色が異なりますが、夏場はハイトーンの金髪やシルバーか、暗めの色で男っぽくする人が多いです。細いハイライトでメッシュ風にすると、社会人の方でもお仕事にさほど影響がないと思います。」（倉持さん）

――美意識が高い男子が増えたと感じますか？

「僕のお客さまと話した感じだと、ヘアアイロンの所持率は3割くらいいますし（ストレートヘアの人はほぼ全員持っています）。今は動画で手軽にやり方を知れるので、Instagramを見てアイロンの使い方を練習しているという方も増えています。」（倉持さん）

――メンズの髪に関するお悩みではどんなものが多いですか？

「毛量が多くてボリュームが出すぎてしまうという人が多いですね。そんな人におすすめしたいのがドライヤーのかけ方です。はちまわりを手で押さえて冷風で冷ます、を2～3回繰り返してからワックスを髪の根本付近にだけつけると、重みでボリュームおさえられます。ワックスを髪の表面だけにつけると逆に広がってしまうので注意してください。」（倉持さん）

　男女問わず、ブリーチをしたヘアカラーを楽しむ人が増えていますが、ポイントはツヤ！

　また、お悩みや髪型に合わせたスタイリング剤の使い分けも勉強になりました。　

■Liike
住所：東京都渋谷区恵比寿西1-35-5 鶴巻ビル2F
TEL：03-3477-1218
営業時間：平日11:00～21:00／土曜10:00～20:00／日・祝10:00～19:00
定休日：毎週火曜、第1・３月曜日
アクセス：東急東横線 代官山駅より徒歩1分
JR山手線・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩８分