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奥渋からはじめる甘い旅。チョコとカフェと夜景スケートを楽しむ一日デートプラン【渋谷区】

おしゃれなお店が立ち並ぶ代々木上原駅から渋谷駅にかけての奥渋エリア。今回はエデュケーショナルライターの日野京子さんがゆるりと散策しながら夜景スケートにたどり着くおすすめデートプランについてご紹介します。　今年もバレンタインの季節が近づいてきました。主に欧米では、恋人や家族など親しい人にプレゼントを贈る行事として定着していますが、日本では1970年代頃から「女性が好きな人にチョコレートを贈る日」として女性からの告白や義理チョコや友チョコなど独自の文化が生まれました。最近は「自分へのご褒美」として普段買わない価格帯のスペシャルなチョコを買ってもいい日、という認識が浸透し、バレンタイン商戦は多様化しています。　今回は、おしゃれなお店の多い奥渋エリアから渋谷周辺のバレンタインデートにおすすめの期間限定体験スポットをご紹介していきます。蛇口からチョコが飲めると話題の「小楽園」。チョコレートの山脈には火山や花々の咲く高山地帯、桃源郷の山頂、氷の湖、神々の密林、熟成のバター砂漠、などエリアによってそれぞれ物語が。（画像：株式会社KLOKAリリース）【その他の画像】＞＞ ●スイーツショップ＆ティーサロン「小楽園」／開催中～2月14日　代々木上原の和洋菓子店「小楽園　TEA SALON ＆ BOUTIQUE（しょうらくえんティーサロンアンドブティック）」では、オープン1周年を記念して「Shorakuenʼ s The Utopian Hidden Mountains」と題したバレンタインイベントを2月14日（水）まで開催しています。店舗外観。「桃源郷の土産物屋」をコンセプトにした和洋折衷のお菓子やドリンクが楽しめる（画像：株式会社KLOKAリリース）　店内には2016年に伊勢丹新宿店で大きな話題を集めた「チョコレートの山」が山脈にバージョンアップして登場。山脈マップを参考に6種類から好みの味のチョコレートを2種類チョイス。山岳地帯を発掘員である店員さんにオーダーすると、ハンマーとノミで掘り出してくれます。掘り出された「山のかけら」は、物語が描かれたミニブックとともに“からくり人形” が運んできてくれるのだそうです。華やかな小瓶はタッセルで飾り付けできる（画像：株式会社KLOKAリリース）　チョコレートはかわいらしい瓶に詰められますが、店内で販売しているタッセルで飾ることもできます。アトラクション感覚で商品を選べる面白さがある人気イベント。事前ネット予約はすでに満杯です。当日は12時から数量限定で予約整理券が配布されるのでお早めに。　この他にも蛇口をひねるとホットチョコレートが好きなだけ飲める「小楽園の蛇口～ホットチョコレート飲み放題～」も。ホイップクリームや岩塩、スパイス、オレンジリキュールなどをトッピングできるセット「蛇口のお味変」（330円）で味に変化をつけられ、さまざまな角度からチョコレートを味わうことができます。味に変化をつけてホットチョコレートを楽しめる「蛇口のお味変」（330円）（画像：株式会社KLOKAリリース）　「桃源郷の土産物屋」をコンセプトにした「小楽園」にはこの他にも看板商品の「山菓子」を含め、バレンタイン用にピッタリのエキゾチックで個性豊かな商品がそろっています。異世界に迷い込んだようなお店でチョコレートを存分に楽しんでみるのもいいですね。写真左：「YAMATSUBUTE／山礫」は蜂蜜とレモンのピーカンナッツチョコ、黒胡麻ミルクのピーカンナッツチョコ、黒すぐりのアマンドショコラの3種／写真右：インパクト大の「山菓子」（画像：株式会社KLOKAリリース）●Minimal The Baking 代々木上原「バレンタインお試しセット」／開催中～2月14日　伊勢丹新宿店でチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」が初開催された2003年頃から全国にチョコレート専門店が増えていき、2010年代からははビーントゥーバー（Bean to Bar）のお店も増えました。　2014年に創業したスペシャルティチョコレート専門店Minimalの姉妹店、「Minimal The Baking 代々木上原」では、2月14日までの期間限定でガトーショコラ食べ比べ体験ができる「バレンタインお試しセット」を提供しています。「バレンタインお試しセット」（コーヒーまたはティーセット1,900円／ラテセット2,010円）（画像：株式会社Baceリリース）　お得なメニュー内容は、新作「生ガトーショコラ苺 ―いちご家めい―」を含む5種のスイーツとドリンクのセット。カカオ豆の特徴を活かした「生チョコレート・タンザニア」やチョコレート菓子の王道である「生ガトーショコラ ―PRIME―」も味わえます。「生ガトーショコラ苺 -いちご家めい（画像：株式会社Baceリリース）　Minimalは仕入れからカカオ豆作りから販売までを自社が行うスタイル。カカオ豆の癖や特徴を理解した商品を口にすることができます。　愛の告白のお供的な存在だったバレンタインのチョコレートは、昭和、平成そして令和と時代の変化の中で、恋愛を抜きにした「自分へのご褒美チョコ」という新しい在り方がすっかり定着しています。専門店のこだわりスイーツで味わいの違いを体験して、より奥深いチョコの世界をのぞいてみたいですね。 Minimal The Baking 代々木上原（画像：株式会社Baceリリース）●CÉ LA VI SKY SKATE RINK／開催中～3月9日　日中は少し春らしさを感じる日差しになってきましたが、まだまだ寒い時期が続いています。冬の定番レジャーの一つ、アイスリンクが実は渋谷にもあるのをご存知でしょうか。　奥渋エリアから徒歩約20分、渋谷駅すぐ近くの東急プラザ渋谷17階の「CÉ LA VI Tokyo（セラヴィトウキョウ）」では、「CÉ LA VI SKY SKATE RINK（セラヴィスカイスケートリンク）」が3月9日（土）までの期間限定で開催。ルーフトップテラスに、衣服が濡れる心配もなく滑らかにスケートできる樹脂製のアイスリンクが登場しています。　最大の特徴は、通常のスケートリンクと異なり17階というスペシャルな場所にある点。夜は渋谷のビルの輝きを眺めながらスケートを楽しめるという非日常を経験できます。 17階から見える渋谷の夜景とDJミュージックをバックに滑れるスケートリンクは動画映えしそう（画像：株式会社ICONIC LOCATIONS JAPANリリース）　CÉ LA VIはシンガポールの「マリーナベイ・サンズ」をはじめ、世界のルーフトップで展開するエンターテインメントレストランです。　2019年12月に東急プラザ渋谷の17階と18階にオープンし、18階のファインダイニング「CÉ LA VI RESTAURANT ＆ SKY BAR（レストラン＆スカイバー）」ではモダンアジア料理が楽しめるほか、17階には展望カフェ＆バーの「BAO（バオ） by CÉ LA VI」、インターナショナルな雰囲気が漂うクラブラウンジ「CÉ LA VI CLUB LOUNGE」、そしてその横にルーフトップテラスが広がっています。ドレスコードのある大人の社交場としてラグジュアリーな空間が満喫できます。アジアンバーガーなどを提供しているBAOの「ディナーセット」（6,000円・税込・サ別・ドリンク3本付き）（画像：株式会社ICONIC LOCATIONS JAPANリリース）　スケートリンク利用には、スケート滑り放題・保険料を含む特別な料理セット「スケート・バーガーセット」（税込4,000円・サ別）か、「ディナーセット」（税込6,000円・サ別・ドリンク3本付き）、「ミニBAOセット」（税込2,000円・サ別・子どものみ）などの注文が必須です。　個性的でおしゃれなお店の多い奥渋散策の後は渋谷の坂を下りてきて、ルーフトップスケートリンクで夜景と音楽に酔い、ディナーを堪能する、という一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。通常時のルーフトップも開放的（画像：株式会社ICONIC LOCATIONS JAPANリリース）●バレンタインをさまざまな角度から楽しもう　バレンタインには純粋に期間限定チョコレートを楽しんだり、大人買いしてプチ贅沢してみたり、過ごし方も多種多様になっています。元々バレンタインデーは、スイーツや花束などを恋人や家族、友達に贈る日。凍える日々も熱くする2月最大のイベントに、思い切り乗っかってみてはいかがでしょうか。 ■Shorakuenʼ s The Utopian Hidden Mountains 開催場所：小楽園 TEA SALON ＆ BOUTIQUE（東京都渋谷区元代々木町10-9）開催期間：開催中～2024年2月14日（水）営業時間：12:00～19:00（期間中は20:00までの営業） ※「チョコレートの山脈」体験は当日12時から配布される整理券が必要アクセス：東京メトロ千代田線、小田急小田原線「代々木上原駅」より徒歩5分 ※最新情報など詳細は公式サイトをご確認ください ■Minimal The Baking 代々木上原「バレンタインお試しセット」住所：東京都渋谷区上原1-34-5 TEL：03-6407-8292 営業時間：11:00～19:00 販売期間：2024年2月14日（水）までアクセス：東京メトロ千代田線・小田急小田原線「代々木上原駅」より徒歩2分 ※料金は税込みです。最新情報など詳細は公式サイトをご確認ください ■CÉ LA VI SKY SKATE RINK 開催場所：CÉ LA VI Tokyo（東京都渋谷区道玄坂1-2-3 東急プラザ渋谷17F ） Tel：0800-111-3065 開催期間：開催中～2024年3月9日（土）営業時間：11:00～20:00 利用方法：テラス横のBAOで指定の料理セットを注文アクセス：JR、東急東横線、田園都市線、京王井の頭線、東京メトロ半蔵門線・銀座線・副都心線「渋谷駅」より徒歩約3分（西口連絡通路「渋谷フクラス歩行者デッキ」直結） ※料金は税込み、サービス料別途。ノンアルカクテル付きプランなど詳細は公式グルメサイト等をご確認ください
カフェ・スイーツ

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渋谷駅
自分好みのスペシャルティコーヒーを探せ！コーヒーを究める場所3選【目黒・世田谷・江東区】

10月1日はコーヒーの日。自分好みの味に出会うには、豆のプロに教えてもらうのが一番の近道です。東京には多くの豆に精通するプロから直接相性を教えてもらえる場所が豊富にありますが、今回はコーヒー好きのデザイナーINDULGEさんが厳選したおすすめのスポットをご紹介します。コーヒー豆のプロよりご指南を　ハマればハマるほど奥深さが見えてくるコーヒーの世界。ちょっとハードル高いかも？と感じてしまいがちですが、自分なりの極め方や楽しみ方を取り入れるなら、日常が豊かになります。　お取り寄せでもお気に入りのコーヒー豆を探すことができますが、東京では、実際に豆を見て、香りを嗅ぎ、味わえるリアルな場所がたくさん存在します。自分好みのスペシャルティなコーヒー豆に出会うには、バリスタなどコーヒー豆のプロに指南していただくのがいちばんですよね。　今回は、「コーヒーを究める場所」として、ぜひ足を運んでほしいスポットを3つご紹介します。自分好みのコーヒー豆を見つけて、秋のコーヒーブレイクの準備を整えてみてはいかがでしょうか？下北沢に世界各国から厳選したロースタリーのコーヒー豆専門店がオープン！（画像：PostCoffeeリリースより）【中目黒】スターバックスリザーブ（R）ロースタリー東京　まずは2019年のオープン以来、東京名所として観光客にも人気の「スターバックスリザーブ（R）ロースタリー東京」。ロースタリー（焙煎機）を所有するスタバとして世界で5番目にオープンし、コーヒーの専門知識と技術を極めたバリスタや、ロースター（焙煎士）とのコミュニケーションを楽しめます。　隈研吾氏とスターバックスデザインチームによって作られた4階建ての店舗では、それぞれの階で、コーヒー、ティービバレッジ、カクテルを体験できます。そんな「スターバックスリザーブ（R）ロースタリー東京」では、9月1日（金）より、秋の新商品が登場しています。　入ってすぐの場所にある「STARBUCKS RESERVE（スターバックスリザーブ）」。メインバーでは、バリスタとの会話を楽しめます。ここで味わえる新作は「チョコレート　クリーミー　フォーム　アイス　エスプレッソ」。濃厚な深みのあるエスプレッソショットにまろやかな優しい甘さが広がるオーツミルクを合わせたチョコレート風味のコーヒードリンクです。「ふわふわ」した口あたりと、「とろり」としたなめらかさの両方が楽しめます。「チョコレート　クリーミー　フォーム　アイス　エスプレッソ」(イートイン900円／テイクアウト884円)（画像：スターバックスコーヒージャパン株式会社リリースより）　新しいティー体験を提供している2階「TEAVANAバー」では、11月9日までプリンチ×TEAVANAがコラボした「ロースタリーパスティッチーニフライト」が2年ぶりに登場。「パスティッチーニ」はイタリア語で「小さなお菓子」を意味し、栗やカボチャ、洋梨などの秋ならではの素材を使用した、ひと口サイズの焼き菓子8種、サンドイッチなどのセイボリー3種と相性の良い4種の茶葉から1種がポットで提供されます。人気のため80分制となっており、予約はWEBまたは店頭で行われています。　3階「アリビアーモバー」では、コーヒーを使ったクラフトカクテルなどが味わえます。蒸留器や実験器具を想起させるサイロを眺めながら、ゆっくりと香りに酔いしれてみては？「ロースタリーパスティッチーニフライト」(5,280円) （画像：スターバックスコーヒージャパン株式会社リリースより）セットで提供されるティー4種（画像：スターバックスコーヒージャパン株式会社リリースより）【下北沢】PostCoffee Offline Store／コーヒー診断や試飲も　10月1日「コーヒーの日」、下北沢にオープンするのが「PostCoffee Offline Store」。こちらでは、世界中のロースタリーの中から厳選した常時30店以上の著名ロースタリーのコーヒー豆が常時ラインアップ。アメリカを拠点としバリスタチャンピオンを多く輩出している「Onyx Coffee Lab(オニキスコーヒーラボ)」、「街のロースタリーから世界へ」をコンセプトに掲げる人気店「LEAVES COFFEE ROASTERS(リーブスコーヒーロースター)」など、味わってみたかったコーヒーばかり！カフェ利用も可能（画像：PostCoffeeリリースより）　それもそのはず、日本最大級のコーヒー専門通販サイト「PostCoffee（ポストコーヒー）」の初のリアル店舗となる旗艦店ということで、ワクワクがとまりません。憧れのロースタリーのコーヒー豆を手軽に手に入れられる！（画像：PostCoffeeリリースより）　さらにお店では、コーヒー診断やバリスタによるカウンセリングを通じて、好みに合ったコーヒーをセレクトしてもらえるそうです。コーヒー試飲や、それぞれの豆に合わせた入れ方、ペアリングなど、さまざまなコーヒーに関する相談をしつつ、自分好みのスペシャルティコーヒーを選べますね。コーヒー診断で、初心者はもちろん、玄人も新たな出会いを楽しめるかも！（画像：PostCoffeeリリースより）【東京ビッグサイト】SCAJ ワールドスペシャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビション 2023／9月27日～30日　コーヒーの知識をもっと深めたいなら、スペシャルティコーヒー業界関係者が世界中から集まる、年に一度のコーヒーの祭典「SCAJ2023」もおすすめ。9月27日（水）から30日（土）までの期間中、東京ビッグサイトで開催されます。中南米、東南アジア、アフリカなど多くの生産国や地域が公式参加しており、テイスティングやカッピングをしながら生産者、輸入者に直接話を聞く貴重な機会となっています。さらに、国内外の有名バリスタ＆ロースターが各種イベントや実演に登壇するので、トレンドもキャッチできます。　中でもおすすめしたいのが、「堀口珈琲」の出店ブース。スペシャルティコーヒー専門店として、最高品質の生豆だけを使用し、ブレンドや深煎りを含め、コーヒーの多様な楽しみ方を提案してきた「堀口珈琲」の出展は、10年ぶりとのことです。堀口珈琲の出展コンセプトは「スペシャルティコーヒーってなんだろう？」（画像：株式会社堀口珈琲リリースより）　西3ホールの出店ブースでは、「クリーン」「個性」「到達点」という3つのテーマに合わせた複数のコーヒーを試飲できます。テーマをイメージしつつ味わうコーヒー…楽しみ方が広がりますね。　「堀口珈琲」のブレンダーが「堀口珈琲の深煎り、今ここ」というテーマで創り上げた「ROASTERS’」にも注目。現在の堀口珈琲の技術と知識を結集させて創った深煎りのコーヒー、ぜひ味わってみたいものです。写真左：ブレンダーの渾身の一作「ROASTERS’」／写真右：「ROASTERS’」入りのSCAJ限定「スペシャルセット」（3,500円）（画像：株式会社堀口珈琲リリースより）　ほかにも「スペシャルティコーヒーってなんだろう？」をテーマに、日本を代表するソムリエやブレンダーとのトークショーも開催されます。言葉のなりたちやコーヒーの風味など、あらゆる角度からスペシャルティコーヒーを掘り下げた特別編集のタブロイド紙も会場限定で無料配布されるそうなので、会場を去る頃には、かなりのコーヒー通になっているかも！楽しい学び　コーヒーの世界は深く、知れば知るほど楽しくなります。自分の気分や体調、季節や時間、シーンによって選ぶようになると、どんどん世界が広がります。　今の自分にぴったりなスペシャルティコーヒーを見つけに出かけてみませんか？ ■スターバックスリザーブ® ロースタリー東京販売期間：2023年9月1日（金）～11月9日（木）予定住所：スターバックスリザーブ® ロースタリー東京　各階（東京都目黒区青葉台2-19-23）営業時間：7:00〜22:00（L.O. 21:30）「ロースタリーパスティッチーニフライト」 13:00～／14:30～／16:00～(80分入れ替え制)　アクセス：東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線「池尻大橋駅」より徒歩11分東急東横線・東京メトロ日比谷線・副都心線・みなとみらい線「中目黒駅」より徒歩12分 ※詳細については公式サイトをご確認ください ■PostCoffee Offline Store オープン：2023年10月1日（日）12:00〜プレオープン : 2023年9月16日（土）〜30日(土) ※不定休住所：東京都世田谷区北沢2-28-2 深澤ビル1F 営業時間：12:00〜17:00 定休日：火曜アクセス：小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」より徒歩2分 ※詳細については公式サイトをご確認ください ■SCAJ ワールドスペシャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビション 2023 開催期間：【西3・4ホール】2023年9月27日（水）～ 29日（金）【南3ホール】9月28日（木）～ 30日（土）会場：東京ビッグサイト西展示棟 3・4ホール＋南展示棟 3ホール（東京都江東区有明3-11-1）開催時間：10:00～17:00 （最終日は16:00まで) ※入場には事前登録が必要料金：当日2,500円／事前登録1,500円アクセス：ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」より徒歩3分りんかい線「国際展示場駅」より徒歩7分 ※詳細については公式サイトをご確認ください
カフェ・スイーツ

下北沢駅

中目黒駅

国際展示場駅

東京ビッグサイト駅
ドーナツ・クレープ・シメパフェも！クリームがおいしい新スイーツショップ3選

新しいステージがはじまり、わくわくすることが多い4月。変化を体験したり、緊張するシーンもあったりすると、無性に甘いものが食べたくなりませんか？そんなみなさまの欲求を満たしてくれる、この春オープンしたばかりのクリームがおいしいスイーツショップをご紹介します。甘いものをチャージして、ポジティブシンキングでGWまでがんばりましょう！新しい環境を楽しむパワーをチャージ　春は変化を感じる季節です。環境が変わったり、新しい出会いがあったり、なにかと緊張することが多いかもしれません。そんなときにはクリームたっぷりのスイーツをほおばれば、緊張もほぐれてホッとした気持ちになれるかも。　新年度を迎えてがんばっている方に紹介したい、2023年春オープンしたばかりのステキなスイーツショップを見つけました。丁寧に素材を吟味して作られたスイーツたちは、やさしくココロを癒やしてくれるはず！ごほうびスイーツを選ぶ、わくわくする瞬間（画像：otonomics株式会社リリースより）●【池袋】「HELLO! DONUTS」／人気の韓国ドーナツ専門店　新大久保の人気韓国ドーナツ専門店「HELLO! DONUTS（ハロードーナツ）」の2号店が、3月10日池袋パルコにオープンしました。たっぷり甘めのクリームが詰まったドーナツや、キュートなトッピングに目を奪われます。　花のトッピングがかわいらしい「ウユクリーム」（418円）は、濃厚なミルククリームがぜいたくなシュガードーナツ。ふわもち食感のドーナツは重さを感じず、ぺろりと食べられてしまいます。シロップ漬けのサクランボが乗ったキュートな見た目の「ミックスベリー」（418円）は、甘酸っぱいミックスベリークリームがさわやか。ほかにも「ヌテラクリーム」や「あんバター」など、食べ比べてみたくなるラインアップ。何人かでシェアしても良いですね。　池袋パルコ店限定の、紫いも･チーズ･抹茶モンブランも魅力的。ドーナツに生絞りモンブランというぜいたくな組み合わせに、幸せも倍増しますよ。ちょこんと乗ったアクセントがかわいすぎる！（画像：株式会社パルコリリースより）●【下北沢】「Megan」／バタークリームと焦がしバター香る大人顔のこだわりクレープ　世田谷代田駅〜東北沢駅間の線路跡地にできた「reload」の一角で、3月28日オープンしたばかりの「Megan（ミーガン）」。「スタンダードプラスワン」をテーマに、キラリと光るエッセンスを加えた長く愛され続ける定番の焼き菓子を提供しています。毎日丁寧に手作りされるスイーツに込められた小さな発見が、気持ちをほっこり癒やしてくれるかも。新メニューも続々登場。国内生産者の厳選フレッシュフルーツをたっぷり使ったタルトなど（画像：株式会社GREENINGリリースより）まず、国内生産のその時期いちばんおいしいフルーツを使用したタルトが目に入ります。広島県瀬戸田町のレモン農園「citrusfarms たてみち屋」のレモンを使った「レモンタルト」（680円）や、和歌山県のみかん農園「善兵衛農園」の糖度の高いオレンジ使用の「清見オレンジのシブーストタルト」（650円）など、フレッシュフルーツに遊び心を加えたタルトです。　今回注目の新メニューが、ブランド初登場・下北沢店限定メニューは生地が主役の「クレープ」。全粒粉に焦がしバターの香ばしさとバターミルクの爽やかな酸味が味わえる生地のクレープは、名物になりそうな予感。シモキタの街歩きをしながらの食べ歩きにぴったりなスイーツです。左は赤ワインとシナモンの香りをまとった「無花果ロイヤルミルクティー」（850円）、右は春らしい味わいの「ストロベリーマスカルポーネ」（950円）（画像：株式会社GREENINGリリースより）●【押上】「夜アイス専門店真夜中牧場」／深夜に出会う濃厚シメパフェ　3月25日にオープンした「真夜中牧場」は、その名のとおり夜にオープンするアイス専門店。深夜24時まで開いているので、残業でクタクタのときも、酔い覚まししたいときも、ユニークなネオンサインがあかあかと光り、やさしく出迎えてくれます。スカイツリー近くなので、観光帰りや夜ドライブのお供にも！（画像：otonomic株式会社リリースより）　「牧場」とあるように、主役はミルク感たっぷりな濃厚でリッチなアイスクリーム。やさしい甘さが身体に染み渡ります。　フレーバーは全部で8種類。チョコブラウニーとチョコソースがたっぷりかかった「チョコ・マミーレ！」（840円）や国産イチゴの甘酸っぱさがたまらない「マヨナカイチゴ」（880円）など、ネーミングの面白さにも注目。　テイクアウトがメインですが、スタンディングカウンターがあり店内でも食べられます。家にたどり着けないほど疲れた日には、こちらでしっかりスイーツチャージして、元気におうちへ帰りましょう。子ども時代を思い出す「ナツカシノヤーツ」（680円）。カラフルなカラースプレーたっぷりでかわいい。「牧場からUFOで輸送されてきた自慢の濃縮濃厚アイス」を表したロゴもかわいい。（画像：otonomic株式会社リリースより）お気に入りリストに加えて気分をアゲよう　がんばった自分へのごほうびや、もうひとがんばりのエールなど、お気に入りのスイーツはいろいろな役目を果たしてくれます。キュートなドーナツや丁寧に作られたクレープ、ちょっぴり背徳感を味わいながらいただく真夜中のアイスなど、気分がアガりますよね！　スイーツ巡りのリストを増やして、これからも充実した毎日を送りませんか？ ■HELLO! DONUTS 池袋パルコ店住所：東京都豊島区南池袋1-28-2池袋PARCO 本館 B2F TEL：03-6380-2449 営業時間： 11:00～21:00 アクセス：JR・東武東上線・西武池袋線東京メトロ有楽町線・丸ノ内線・副都心線池袋駅直結 ■Megan 住所：東京都世田谷区北沢3-19-20　reload 1-9 TEL：03-6407-9899 営業時間：11:00～19:00 定休日：不定休アクセス：小田急線下北沢駅より徒歩4分小田急線東北沢駅より徒歩4分 ■夜アイス専門店真夜中牧場住所：東京都墨田区押上3-3-8 1F 営業時間：16:00～24:00 (※予定数に達し次第、販売終了) 定休日：年中無休アクセス：東京メトロ半蔵門線・都営浅草線押上駅より徒歩2分京成押上線押上〈スカイツリー前〉駅より徒歩2分東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅より徒歩4分
カフェ・スイーツ

下北沢駅
マスカルポーネ大福に甘納豆ガトーショコラ？和スイーツの進化に目が離せない

最近のスイーツは勢いがあり、斬新な組み合わせや表現にびっくりさせられることがあります。ガトーショコラに甘納豆が使われ、マスカルポーネとイチジクが大福になるなど、なじみのある定番スイーツがアップデートされ、ステキに進化。春の時期だけの限定スイーツもあるので、未体験の味わいを楽しんでみてはいかがでしょう？新鮮な組み合わせに心ときめく　昔ながらの製法を守り、いつの時代も変わらない味わいを提供してくれる老舗スイーツは私たちを素直に感動させてくれますが、最近の進化している新スタイルのスイーツは、ときめきや新鮮な驚きをもたらしてくれます。パティシエや職人たちのセンスや自由なアイデアは、私たちをわくわくさせてくれます。　今回ご紹介するスイーツは、老舗和菓子発の和スイーツや、丁寧にチョコレート作りに励む職人チームが手掛けたガトーショコラなど、技やアイデアが光るスイーツを選びました。今の気分にぴったりマッチする、お気に入りが見つかりますように！和素材使いのガトーショコラは5月末までの期間限定（画像：株式会社Baceリリースより）●餅菓子専門《KIKYOYA ORII -since 1607-》「いちじくとマスカルポーネの大福」　2022年11月3日に世田谷区駒沢にオープンした和スイーツブランド「餅菓子専門《KIKYOYA ORII -since 1607-》」。1607年創業の三重県伊賀の老舗和菓子店19代目が、伝統・技術を受け継ぎつつ現代のトレンドも取り込んだ色とりどりの本格的な餅菓子は、SNS等を中心に話題を集めています。木製の「ばんじゅう」が並ぶスタイリッシュで和モダンな店内（画像：株式会社えんリリースより）　「十九代目の豆大福」と名付けられた当日朝ついたばかりのお餅で仕上げる豆大福は、「映えスイーツが数多にリリースされる昨今だからこそ、基本のお菓子を最高に美味しく提供したい。」との思いが詰まったもの。砂糖や添加物を使わないフワフワもっちりの食感です。　その他、季節限定の日替わりブランドいちごなどを使った甘さ控えめなフルーツ大福も。　注目はニューノーマルな時代にぴったりな創作大福「白いちじくとマスカルポーネの大福」。マスカルポーネクリームとラム酒漬けしたドライ白いちじくを使った甘酸っぱいあんを、柔らかなお餅で包み上げています。これは貴腐ワインなどの甘口ワインと合いますね。絶妙な組み合わせの「白いちじくとマスカルポーネの大福」（480円）（画像：株式会社えんリリースより）●Minimal「生ガトーショコラ -あんバター-」「ガトーショコラソフト -5種の甘納豆-」　日本発のスペシャルティチョコレート専門店として人気の高い「Minimal – Bean to Bar Chocolate – （ミニマル）」。チョコレートに和素材を合わせた2つの新作ガトーショコラを販売中。5月末までの期間限定です。　見た瞬間に「これあんバターだ！」とわかるほど、見た目のインパクトがある「生ガトーショコラ -あんバター-」。　チョコレート生地につぶあんが混ぜてあるため、しっかりあんこを感じつつ余韻にチョコレートが感じられるよう作られています。　さらに、中央にもあんバタークリームを忍ばせて、どこを食べてもあんバターの味わいを感じられるよう仕上げたとのこと。あんバター好きにはたまらない一品です。「生ガトーショコラ -あんバター-」（3,650円）。トップのバターと自家製煮小豆がうれしい（画像：株式会社Baceリリースより）　さらに4月11日（火）から代々木上原店限定でお目見えするのが「ガトーショコラソフト -5種の甘納豆-」。　ココア生地には青えんどう豆、手亡豆、ひよこ豆、金時豆、白花豆の5種類の甘納豆を混ぜ込んであります。中央にはコクのあるチョコレートガナッシュを仕込み、ぜいたくな味わいに。優しい甘さの和洋折衷ガトーショコラは、目上の方へのお土産にも喜ばれそうですね。「ガトーショコラソフト -5種の甘納豆-」（3,650円）。バターが香るさくっとしたクランブルがアクセント（画像：株式会社Baceリリースより）スイーツ談義に花が咲く　定番の洋菓子が和の素材を取り入れたり、逆に伝統的な和菓子が洋の素材を取り入れたり。パティシエや職人たちのアイデアやセンスによってアレンジされた新しいスタイルのスイーツは、自分へのごほうびやプレゼントにもぴったりです。スイーツ談義にも花が咲きそう。　これからも多彩に変化していく新しいスタイルのスイーツから目が離せませんね！「KIKYOYA ORII -since 1607-」のいちご大福（520円）は厳選したブランドいちごを日替わりで使用（画像：株式会社えんリリースより）■餅菓子専門《KIKYOYA ORII -since 1607-》東京駒沢店住所：東京都世田谷区駒沢1-4-11　Kハウスツノダ1F 営業時間：11:00～18:00（売り切れ次第終了）　定休日：火曜（その他月毎の定休日あり）※祝日の場合は営業アクセス：東急田園都市線駒沢大学駅より徒歩1分 ■Minimal The Baking 代々木上原住所：東京都渋谷区上原1-34-5 TEL：03-6407-8292 営業時間：11:00～19:00 定休日：なしアクセス：東京メトロ千代田線・小田急線代々木上原駅より徒歩2分
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新時代を迎えた焼きいも。東京伝統のスイーツが装いを新たによみがえる。

最近、焼きいもが注目を集めるようになっています。さつまいもの品種や焼き方にこだわった高級な焼きいも専門店も登場してきました。この焼きいもブームは、実は三回目のブーム。過去にも二回の焼きいもブームがあったのです。東京の焼きいもの歴史について、食文化史研究家の近代食文化研究会さんが解説します。新世代の高級焼きいも店が登場　近年、スーパーやコンビニの店頭に、冬になると焼きいもが登場するようになりました。　店内に漂う甘い香り。その甘さにもかかわらずカロリー控えめで食物繊維たっぷりの焼きいもに、ついつい心のハードルも下がってしまい、一つ二つと手に取ってしまいます。　そして東京の街には、新世代の高級焼きいも店が登場するようになりました。　夜は高級クラブの女性が闊歩する銀座7丁目に、壺が並んだ奇妙な店があります。銀座つぼやきいも（画像：近代食文化研究会）　この店は焼きいも専門店「銀座つぼやきいも」。インド料理店のタンドール窯のように、炭火を入れた壺でじっくりと焼き上げたつぼやきいもは、ねっとりとしてまるではちみつのような甘さがあります。銀座つぼやきいも（画像：近代食文化研究会）　また、豪徳寺には、行列ができる小さな焼きいも専門店「ふじ」があります。若主人が焼く焼きいもは珍しいさつまいもの品種が多く、どれを食べるか迷ってしまいます。豪徳寺の焼き芋専門店「ふじ」のやきいも（画像：近代食文化研究会）「学生の羊羹」だった明治時代の焼きいも　森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」に、次のような一文が登場します。　“その頃書生の金平糖といった弾豆、書生の羊羹といった焼芋などを食わせられた。” 　主人公が11歳の頃、明治時代初めの頃の学生（書生）は、実によく焼きいもを食べました。当時の焼きいもは非常に安く、貧乏学生でもお腹いっぱい食べることができたのです。　“当時の学生は一般に貧しかったので、食べ盛りの若者たちにとって欠くことのできない間食も勢い質素なものにならざるを得なかった”（上村行世『戦前学生の食生活事情』1992年刊）　明治30年代に学生だった生方敏郎によると、当時の金額で2銭もあれば、食べきれないほどの焼きいもを食べることができたのだそうです。　“甘藷（かんしょ）は俗に書生の羊かんとよばれていたほどで、冬になると焼きいもを盛んに食べた。しかし安かったから一人で二銭食べる者は豪傑だったろう”（生方敏郎『明治大正見聞史』中公文庫1978年刊）　なぜ学生たちに焼きいもが重宝されたかというと、その安さもさることながら、当時は外食店が少なく、自炊設備もコンビニもスーパーも弁当店もなく、食事の手段が限られていたという事情があったからです。　“外へ出ても、食べに行く所と言っては汁粉屋とそば屋位のものだった”（同上『明治大正見聞史』）　焼きいも店は、寒い時期以外はふかしいもを提供していました。安くて調理いらず、買ってすぐ食べられる炭水化物を、一年中提供していた便利な店が焼きいも店だったのです。　焼きいも店に行列ができていた明治時代の銀座　野口孝一『明治の銀座職人話』1983年刊は、銀座在住の職人の明治時代の終わり頃の聞き書きですが、その頃の銀座には焼きいも店が多く存在し、人々は行列をなして買い求めていたそうです。　“そのころ銀座八丁のなかに芋屋は七軒くらいはあったろうか” 　“午後二時～三時のお八つの頃ともなると、外に列が出来るほどの黒山の客で賑わった。大店の小僧などは岡持を片手に、あるいは籠か風呂敷を持って買いに来た” 　当時の銀座は、商業と家内制手工業の街。そこには住み込みの番頭や小僧、職人が多く働いていました。　学生街と同じく、銀座においても彼らに食事を提供する外食店などは未発達でした。三食の食事は住み込み先で提供されますが、間食となると学生と同じく、焼きいもが重宝されたのです。　明治時代末に路面電車網が東京中に整備されると、銀座などの地価の高い場所で住み込みで働いていた人たちは、地価の安い場所から電車で通勤するようになります。すると店で三食を提供することもなくなり、ミルクホールなどの簡易な飲食店が銀座に隆盛するようになります。次第に焼きいものライバル店が増えていったのです。＞＞関連記事：かつて東京に多く存在したミルクホールはなぜ「ミルク」で「ホール」なの？衰退する焼きいも店　夏目漱石の『三四郎』では、三四郎が帝国大学（現・東京大学）の近くの店「淀見軒」でカレーライスを食べています。　淀見軒は実在した洋食店。『食道楽』（1907年6月号）の記事「學生の食道樂」にその様子が描かれていますが、淀見軒はいつも学生で満杯。近くの天ぷら屋の天丼と同じ値段の10銭のカレーライスは、通常の二倍の量があったそうです。　淀見軒以外にも、本郷や神田などの学生街には複数の洋食店があり繁盛していました。明治時代中頃の、汁粉屋とそば屋しかなかった頃と比べて、外食店が充実してきたのです。　大正時代には学生食堂ができました。東京市が安く食事を提供する公衆食堂、民間の大衆食堂など、食事環境は次第に充実していき、焼きいもは学生の食事の地位から遠ざかっていきます。　昭和時代になると、白十字などの喫茶店チェーンや三好野などの甘味チェーンが店舗網を広げ、ソーダやみつ豆などの新しい甘味をリーズナブルな値段で提供するようになりました。＞＞東京発祥・愛され「みつ豆」の出世物語。駄菓子からタカラジェンヌの憧れに至るまで　森永製菓や明治製菓もチェーン店を展開し、西洋菓子を販売するようになりました。間食という意味でも、焼きいもはその独占的地位を失っていったのです。石焼きいもと第三次焼きいもブーム　加太こうじ『江戸のあじ東京の味』（1988年刊）によると、焼いた石の間に焼きいもを並べた「石焼きいも」の行商人が、1935年頃から東京の下町に登場するようになります。　この石焼きいもの行商は戦後盛んになり、私の記憶では夜の住宅街や繁華街を多くのリアカーが流していました。　都会人が宵っ張りになるにつれ、夜の食事や間食のニーズが増えていきます。この夜の食事ニーズにいち早く対応したのが、石焼きいもやラーメンの屋台、おでんの屋台などだったのでしょう。　しかしながら、レストランやファストフード店の深夜営業、コンビニの普及、インスタント食品や冷凍食品の普及により、夜の食事・間食の選択肢も多様化していきます。一時期は多く見られた石焼きいもの行商人や、ラーメン・おでんの屋台も、最近は数を減らしました。　そして現在、焼きいもはコンビニやスーパーのヘルシーなおやつとして、あるいは新世代の焼きいも店の高級スイーツとして、三度目の復活を遂げつつあるのです。 ■銀座つぼやきいも所在地：東京都中央区銀座7-6-4 GINZA7ビル1階 TEL：03-6263-8773 営業時間：平日12:00～22:00／土日祝12:00～18:00 定休日：夏季休業・年末年始アクセス：東京メトロ丸ノ内線・銀座線・日比谷線　銀座駅B3出口より徒歩3分 JR・東京メトロ銀座線新橋駅より徒歩5分 JR・東京メトロ有楽町線有楽町駅より徒歩6分 ■焼き芋専門店ふじ所在地：東京都世田谷区豪徳寺1-7-11 TEL：03-6413-7215 営業時間：10:00～19：00（18:00以降売り切れ次第終了）定休日：木曜日アクセス：小田急線豪徳寺駅より徒歩約5分東急世田谷線山下駅より徒歩約4分
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忙しい都会人にピッタリ！気軽でおいしい、東京の「駅近モーニング」5選

仕事に追われ、毎日の朝食も満足に食べられない東京人は少なくありません。そんな人たちにぴったりなお店を、ウェブライターの中村スバルさんが紹介します。忙しい東京人にピッタリ　忙しい東京人は、朝食をおろそかにしがちです。朝食を食べる暇があったら1秒でも多く寝ていたい――そんな人は多いのではないでしょうか。　しかし健康のためには、朝から栄養のある食事をしっかりととることが大切。もちろん早起きして自炊するのがベストですが、仕事や学校の疲れで自炊できない日もあります。そんな日は、近くのお店でモーニングを食べてみてはいかがでしょうか。モーニングのイメージ（画像：写真AC）　今回は平日の忙しい朝でもサクッと食べることができる、東京の駅チカモーニングを五つご紹介致します。 1.BERG　まずご紹介するのは、JR新宿駅東口改札を出てすぐの場所にある「BERG（ベルク）」（新宿区新宿）です。 BERGのウェブサイト（画像：BERG）　BERGは1970（昭和45）年に喫茶店として営業開始して以降、長年にわたって東京人に愛されてきた老舗の名店です。年に3日の駅ビルの休み以外は、年中無休で朝7時から営業。全てのメニューをどの時間帯でも楽しむことができます。　おすすめは、マイスター・ベーコン＆チーズのモーニングセットです。ボリューム満点のマイスター・ベーコン＆チーズに加え、天然酵母トーストとサラダ、ホットコーヒーが付いており、価格は472円。　ホットコーヒーはアメリカンやエスプレッソなどをはじめさまざまな種類があり、じか火式焙煎（ばいせん）の天日乾燥コーヒーを味わうことができます。立ち食いカウンター席もありますので、忙しい朝には最適です。 2.アロマ珈琲2.アロマ珈琲　次は、東京駅の八重洲地下街にある「アロマ珈琲（コーヒー）」（中央区八重洲）です。アロマ珈琲のウェブサイト（画像：ロータスフィールド）　アロマ珈琲は創業50年で、八重洲地下街で最も長い歴史を持つ老舗。令和になった現在でも、店内は昭和レトロな雰囲気で、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。　平日は朝6時半から営業しており、座席数は70席。おすすめは、厚切りイギリスパンのモーニングセットです。分厚くボリューミーなイギリスパンにバター、ジャム、ゆで卵、あんこ、ブレンドコーヒーが付いて、価格は550円。　こだわりのイギリスパンは、お客さんの要望を聞きながら徐々に分厚くしていったそうで、あんこもお客さんのリクエストに応えてメニューに追加したそうで。ブレンドコーヒーはおかわり自由で、おなかを満たしつつ目を覚ましたい人にはぴったりです。　忙しい朝に、サービス精神にあふれたお得なモーニングセットを楽しんでみてはいかがでしょうか。 3.Dean & DeLuca カフェ渋谷ストリーム　次にご紹介するのは、渋谷駅直結の「Dean & DeLuca カフェ渋谷ストリーム」です。 Dean & DeLuca カフェ渋谷ストリームのウェブサイト（画像：ウェルカム）　同店は2018年にオープンしたばかりの新しいカフェで、現代の東京を象徴するおしゃれな店内になっています。平日は朝7時から営業しており、座席数はテラス席も含めて81席、、Wi-Fiや電源などの設備が充実しています。　おすすめは、アボカドトーストのモーニングセットです。栄養たっぷりでSNS映えするアボカドトーストに、バリスタが入れる香り豊かなオリジナルコーヒーが付いて、価格は756円。　開放的なテラス席で、おしゃれな渋谷の街を眺めながら、おいしいトーストとコーヒーを食べれば1日頑張れるのではないでしょうか。 4.R・ベッカーズ池袋東口店4.R・ベッカーズ池袋東口店　次は、池袋駅直結の「R・ベッカーズ池袋東口店」（豊島区南池袋）です。 R・ベッカーズ池袋東口店のウェブサイト（画像：JR東日本クロスステーション）　同店はファストフードレストランをコンセプトにしたカフェで、平日は朝6時半から営業。座席は1階と2階を合わせて127席あり、電源席も多いため、スマートフォンやパソコンの充電を忘れても安心です。　食事は注文を受けてから作り始めるため、常に出来たてを食べることができます。おすすめは、あさバーガーのモーニングセットです。ジューシーで肉厚なハンバーガーにドリンクが付いて、価格は390円。　ここまでリーズナブルな価格で、早朝からハンバーガーを食べることができる駅チカのお店はそう多くありません。朝からしっかり食べて元気を出したい人には最適ではないでしょうか。 5.15℃　最後にご紹介するのは、代々木公園駅から徒歩2分の「15℃」（渋谷区富ヶ谷）です。 15℃のウェブサイト（画像：ウルトラキッチン）　人気ベーカリー「365日」（同）の姉妹店で、大きい窓と木のあたたかみが印象的な店構えになっています。店内もおしゃれで洗練されており、平日は朝7時から営業しています。　休日は大人気でオープンから人が並ぶほどですが、平日は比較的のんびりしています。座席は広めでゆったりしたカウンター8席と、ふたり用のテーブル席が6席あり、合わせて14席。　おすすめは、365日朝ごはんセットです。自然農法のお米を使用したご飯に、目玉焼き、有機野菜を使ったグリーンサラダ、みそ汁が付いて、価格は1155円です。早朝から栄養価が高い健康的な食事をとれば、仕事や勉強で高いパフォーマンスを発揮できるに違いありません。　忙しい平日の朝に、少し早起きして近くのお店でモーニングを食べると、その日のやる気が大きく変わります。“腹が減っては戦ができぬ”ということわざの通り、おなかがすいていたら、職場や学校でベストパフォーマンスを発揮することができません。　大都会・東京だからこそ楽しめる駅チカモーニングで、憂鬱（ゆううつ）になりがちな平日の朝に、少し彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。
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東京とホットケーキ。今は亡き神田の名店「万惣フルーツパーラー」の味を求めて

日本人になじみ深いホットケーキの歴史と、かつて存在した名店の足跡を法政大学大学院教授の増淵敏之さんが解説します。厚さは1㎝以上、中には5cmのものも　日本人は、古くから「カスタマイズ能力」が高いといわれます。ポルトガルのカスティーリョをカステラに仕立て上げ、中国の中華麺をラーメンに展開させ、インドのカリーライスを日本式カレーライスに作り変えました。オーソドックスなホットケーキのイメージ（画像：写真AC）　ホットケーキも、このカスタマイズ能力の産物です。欧米でホットケーキという呼称は一般的ではなく、日本でいうホットケーキはパンケーキと呼ばれることが多いようです。　また日本のホットケーキは生地が厚く、パンケーキは生地が薄いという差異があります。ホットケーキの厚さは少なくとも1㎝以上、中には5cmのものを提供する店舗も。　さらにホットケーキの生地には砂糖が入っておらず、パンケーキの生地には砂糖が入っています。これはまさに、欧米のパンケーキを日本風に仕立てたものだと考えられるでしょう。　筆者は食べ物を通じて日本文化を考察する試みを、『おにぎりと日本人』（洋泉社。2017年）で行いました。日本と同じく米の文化圏にある中国でおにぎりが存在しないにもかかわらず、なぜ日本でソウルフードになったのかを考えました。　そこでわかったのは、冷たいご飯を食すか・食さないかの違いでした。ホットケーキは明治時代以降の食べ物であるため、おにぎりとはもちろん発展過程が違います。ホットケーキミックスのヒットで、家庭に定着ホットケーキミックスのヒットで、家庭に定着　ホットケーキの誕生については諸説あるのですが、日本の食文化史研究家・岡田哲の『コムギ粉の食文化史』（朝倉書店。1993年）によれば、「三越百貨店が、客寄せのために店内に食堂を設けたのは明治41（1908）年のことであるが、その東京日本橋の三越が、関東大震災後に、ハットケーキという名前ではじめてメニューに入れている」とあり、これが百貨店の大食堂でのホットケーキ登場の定説になっているようです。日本橋三越本店の様子（画像：写真AC）　生活雑誌『暮しの手帖』を創刊した大橋鎭子『「暮らしの手帖」とわたし』（暮しの手帖社。2010）には、1937（昭和12）年頃に銀座コロンバンでホットケーキを食べたという記述もあります。　この時期には庶民のあいだで定番になっていたようで、1950（昭和25）年には『暮らしの手帖』のグラビアページで、銀座コロンバンのレシピを使った「誰にでも必ず出来るホットケーキ」が掲載されています。戦後は1957（昭和32）年発売の森永ホットケーキミックスのヒットによって、さらに家庭に定着していくのです。池波正太郎も愛した「万惣フルーツパーラー」　さてホットケーキをこよなく愛した作家・池波正太郎が足繁く通ったのが、2012（平成24）年に閉店した神田須田町の「万惣（まんそう）フルーツパーラー」でした。彼のエッセイ『むかしの味』（1988年）に紹介されています。万惣フルーツパーラーが入っていたビルの跡地。現在は新たに建てられたビルの中にはビジネスホテルチェーンやコンビニエンスストアが入居している（画像：(C)Google）　経営母体の万惣商事は1846（弘化3）年に開業、当初は水菓子と呼ばれた果物を販売していました。また、マスクメロンを日本で最初に販売したことでも知られています。フルーツパーラーの開店は1927（昭和2）年で、ホットケーキの提供は1930（昭和5）年からといわれていますが、諸説あります。　池波正太郎は日本を代表する時代小説家ですが、グルメとして数々の名店を贔屓（ひいき）にしていました。「万惣フルーツパーラー」のホットケーキの特徴というのは、カリッとしてきつね色に焼き上げられた生地に、アングレーズソース（カスタードソース）とバターが添えられるというのが基本形だったようです。　残念ながら、「万惣フルーツパーラー」は2012（平成24）年に本店、支店ともに閉店していますが、同店の流れを継いだ店も都内にいくつかあるので、今回ご紹介します。東京の各地で継承される名店の味東京の各地で継承される名店の味　まず赤坂にある「ホットケーキパーラー Fru-Full 赤坂店」（港区赤坂）は、「万惣フルーツパーラー」で20年以上の経験を積んだシェフが、2013（平成25）年に開店しました。「ホットケーキパーラー Fru-Full 赤坂店」の外観（画像：(C)Google）　ホットケーキはもちろんのこと、添えられているフルーツとクリームもなかなか美味です。しかし人気店のため、順番待ちも時間によっては必至です。蒲田の「シビタス」（品川区西蒲田）は、「万惣フルーツパーラー」開店時のシェフである加茂謙のレシピに基づいて作られていると言われています。　同店は1968（昭和43）年に「万惣フルーツパーラー」の支店として開店したとのこと。スタンダードのホットケーキに、トッピングとしてフルーツとクリームを頼むのが定番とされています。　また、小田急線「梅ヶ丘駅」近くにあった「リトルツリー」がリニューアル移転オープンした「HOTCAKE つるばみ舎」（世田谷区宮坂）も「万惣フルーツパーラー」に勤務していたシェフの店だということです。　これらの店は「万惣フルーツパーラー」系とでもいうのでしょうか。懐かしいホットケーキの味がこうした形で継承されていることは、とても嬉しいことです。　池波以外の作家の作品にも、三島由紀夫の『豊饒（ほうじょう）の海』（全4巻。1969～1971年）や村上春樹の『風の歌を聴け』（1979年）にもホットケーキは登場します。現在もなお、多くの日本人に愛されるスイーツのひとつが日本式パンケーキ、つまりホットケーキといえるのではないでしょうか。
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「世田谷邪宗門」83歳のマスターが紡ぐ比類なき”味” | 老舗レトロ喫茶の名物探訪(1)

下北沢で50余年に渡り純喫茶を営む作道明さん。その手が紡ぐ熟練コーヒーや温かな雰囲気、レトロ感が織りなす居心地よさは、筆者を老舗レトロ喫茶の名物探訪に駆り立てるきっかけとなりました。その中から、女性にオススメの店を連載で紹介していきます。絶滅危惧種？の純喫茶　喫茶店とカフェとの違いとは？「東京都内に純喫茶はほとんどなくなりましたね」　そう話すのは、「世田谷邪宗門（せたがやじゃしゅうもん）」のマスター、作道明（さくみちあきら）さん（83）。この道50余年のベテランマスターです。下北沢の住宅街にある純喫茶「世田谷邪宗門」のエントランス（2018年8月22日、宮崎佳代子撮影）。この道50余年の作道明さん（2018年8月22日、宮崎佳代子撮影）。　ここでいう純喫茶とは、法律的区分において「喫茶店営業許可」を取得し、ソフトドリンクなどのアルコールを伴わない飲み物と、菓子類のみ提供することが認められている喫茶店。都内の保健所に聞いたところ、「喫茶店営業許可」では食べ物はトーストやシンプルなホットケーキといったごく簡単な調理までは認められていますが、具材を挟むサンドイッチようなものは通常の調理として「飲食店営業許可」が必要とのことです。「飲食店営業許可」を取得している店は、アルコール類や調理した料理の提供も認められます。この飲食店営業許可を持っていて「喫茶店」と名乗る店もあり、喫茶店だからアルコールは出せないというわけではありません。またカフェは、おしゃれで喫茶以外にお酒も飲める店とのイメージを持つ人も多いかと思いますが、どちらの営業許可でもカフェと名乗るのは自由だそうです。　この区分での純喫茶は今や、「絶滅危惧種」とも言えるかもしれません。作道さんに飲食店営業に切り替えないのか聞いたところ、「僕はコーヒーしか美味しい作り方を知りませんから」と一笑。人気はオリジナルブレンドとコーヒーが主役のあんみつ　ジャズ音楽の流れる店内はカメラや時計などのアンティークが所狭しと飾られ、壁には火縄銃、天井には多数のランプが吊るされています。その多くは、作道さんが脱サラしてこの道に入るきっかけとなった喫茶店「国立邪宗門（2008年に閉店）」の名物マスター、故・名和孝年さんが船乗りの時代に集めたのを譲り受けたものだそうです。　マジシャンでもあったという名和さんの写真を見せてもらうと、大航海時代の船乗りがタイムスリップしてやってきたような髪型と服装。それがやけに板についていて、ひときわオーラを放っていました。作道さんは名和さんにコーヒーの淹れ方のみならず、マジックも教わったそうです。そんな師匠への永遠の憧れと思慕が垣間見られる個性的な装飾、赤レンガの壁、ほっと寛げる家庭的な雰囲気は、まさに昭和レトロな喫茶店といえます。所狭しとアンティークが並ぶ店内（2018年8月22日、宮崎佳代子撮影）。店の片隅に置かれている、昔懐かしいジュークボックス。曲目のほとんどが美空ひばり（2018年8月22日、宮崎佳代子撮影）。1967年当時のメニュー。コーヒーは紅茶と同じ90円だったそう（2018年8月22日、宮崎佳代子撮影）。　同店では、看板メニューのオリジナルブレンドに加え、あんみつコーヒーが人気とのこと。あんみつは、黒蜜の代わりにコーヒーをかける創作スイーツで、20年近くに及ぶ名物メニューだそうです。人気のあんみつコーヒー 800円（2018年8月22日、宮崎佳代子撮影）。あんみつコーヒーは、コーヒーをそそぎ、寒天、アイス、餡を混ぜ合わせて食べる（2018年8月22日、宮崎佳代子撮影）。　このあんみつコーヒーの主役は「あくまでもコーヒー」です。「コーヒーあんみつ」と呼ぶと注意されるので要注意！　コーヒー（フレンチロースト）にアイスクリームと餡の甘みが溶け込むことで、マイルドな苦味と酸味を伴った甘さとなり、寒天との絶妙な食感や味わいのハーモニーを楽しめます。アイスクリームの乳脂肪分量から寒天の固さに至るまで、「食材の相性に試行錯誤を重ねました」と作道さんは話します。紅茶の淹れ方は森鴎外の娘に教えてもらう紅茶の淹れ方は森鴎外の娘に教えてもらう　世田谷邪宗門には、森鴎外の娘の森茉莉さんがよく来て、お気に入りの席に座って日がな一日原稿を書いていたそうです。イギリスメーカーの紅茶葉をお土産に買ってきて、美味しく紅茶を淹れる方法を教えてくれたのも、茉莉さんだったとのこと。それまで作道さんは日本メーカーのティーバッグを使っており、茉莉さんからもらった紅茶缶を開けた瞬間、その香り高さに「イギリス製の紅茶には女性用の香水が入ってる！と真剣に思った」と言って、笑みを浮かべました。「今は森茉莉さんのように、一日中、店で原稿を書いている、というような人はいなくなりました。サラリーマンの人たちも、昔は営業先訪問までの時間潰しや、3時頃にちょっとサボリによく来ていましたが、今はどこの会社も時間管理が厳しくなったみたいで。学生の下宿もなくなって、人足が遠のきました。会社でも家でも今はいいコーヒーマシーンがありますしね」（作道さん）　そんな話をしながら、ハンドドリップで淹れてくれた邪宗門オリジナルブレンドコーヒーは、モカベース。普段あまり好んで酸味のあるコーヒーを飲まない筆者が、すんなりと飲むことができたのは、香りとコク高いコーヒーの美味しさに加え、作道さんが醸す空気感とレトロな佇まいの3つ”味”が調和してのことに思えました。開業以来ずっと使い続けている豆挽き（左）。何十年と使い続けているカップに注がれた、邪宗門オリジナルブレンドコーヒー（ホット、520円）はモカベース（2018年8月22日、宮崎佳代子撮影）。「あと、1、2年でもう引退かな？」という作道さん。時代はサードウェーブ。そうは言わずに、どんな高性能コーヒーマシーンにも作れない、熟練の味わいを、できる限り長く提供し続けてほしい。　久しぶりに老舗喫茶ならではの温かみや長居したくなる心地良さ、円熟味のある美味しさを味わい、老舗レトロ喫茶とその名物探訪をしてみようと思い立ちました。本連載では、その中から女性にオススメの店を紹介していきます。　 ●世田谷邪宗門・住所：東京都世田谷区代田1-31-1 ・電話番号：03-3410-7858 ・アクセス：京王井の頭線「下北沢駅」南口から徒歩約12分、小田急バス「代沢小学校」下車徒歩約3分、東急バス「代田中筋」下車徒歩約4分・営業時間：9：00〜18：00 ・定休日：木曜日　 ※作道さんの体調により、定休日以外にも休業する場合があります。来店の際は電話で確認することをおすすめします。
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