「妊活」におすすめしたい【温活法】 今すぐできる実践法を紹介します

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「妊活」におすすめしたい【温活法】 今すぐできる実践法を紹介します

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アーバンライフトーキョー編集部

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現代人は体温が下がっていて冷えの状態にあり、妊娠に悪影響を及ぼすおそれがあります。その冷えを改善するために有効なのが「温活」です。当記事では、温活が重要な理由や手軽に取り入れる方法、温活について学べるを解説しますので、参考にしてください。

 「冷えは万病のもと」とよく言われますが、冷えと体の不調には密接な関係があります。特に、妊娠を望む女性にとっては、冷えは一番やっかいなもの、まさに天敵と言えます。

 妊活をしている方の多くは、毎日基礎体温を測っていると思います。基礎体温は、自分の体のリズムを知ることができ、生理周期や排卵日、妊娠しやすい時期を把握できますよね。あくまでも基礎体温は自分の体を知るひとつのバロメーターであり、目安に過ぎないものの、「高温期と低温期に分かれていない」「体温が35℃台と低すぎる」といったお悩みをお持ちの方もいることでしょう。

 そこで妊活におすすめなのが「温活」です。本記事では、温活が良い理由から具体的な温活方法まで詳しく解説しますので、体の冷え解消の参考にしてください。

※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、講座の紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。

妊活に「温活」が良い理由

 「温活」とは、体を温めて体温を上げ不調を取り除くことであり、温活と妊活は切っても切り離せない関係があります。私たち人間は恒温動物であるため、体温(平熱)は一定に保たれ、健康な状態を保持しています。なかでも、深部体温と言われる体の内部の温度は37℃程度に安定していると、体調を崩しにくく、女性であれば妊娠しやすい状態になると言われています。

 しかし、現代人はストレスによる自律神経の乱れや運動不足による筋肉量の低下、体を冷やす食べ物や飲み物の過剰摂取による食生活で体温が下がりがちです。このように常に体が冷えた状態では、妊娠しやすい体を作ることはできません。

 女性に対し、「あなたは冷え性だと感じますか」というアンケートを取ったところ、「とても冷え性だと感じる人」の割合は22.4%、「やや冷え性だと感じる人」の割合は49.6%となっており、実に72%の人が冷えを感じていることがわかっています。

冷え性に関するアンケート

 冷えるとなぜ妊娠しにくくなるのかについては、以下より詳しく解説します。

子宮や卵巣は冷えの影響を受けやすい

 体が冷えると、生命を維持するうえで、最も重要な臓器である心臓や他の内臓へ血液供給が優先され、子宮・卵巣への血液供給が後回しになってしまうためです。それゆえに、冷えの影響を真っ先に受け、妊活にも悪影響を及ぼします。

 子宮や卵巣が冷えているかどうかについては、自分では知る由もありませんよね。ましてや不調による自覚症状が表れにくい「物言わぬ臓器」でもあります。

 定期的に婦人科検診を受診して、婦人科の病気が隠れていないか確認することは大切ですが、日頃の冷え対策こそ重要なポイントであると言えます。

冷えることで卵巣の機能が低下する

 子宮の左右にひとつずつある卵巣には卵のもとになる細胞があり、毎月の排卵時に約1,000個消費されます。出生時に100~200万個あった細胞は、10代のうちは30万個、20代は10万個、30代で2、3万個と加齢に伴い減少していきます。

 慢性的に冷えたままの状態が続くと、ホルモンバランスが乱れて卵巣機能が低下し、卵子が正常に発育しにくくなります。仮に育ったとしてもうまく排卵できず排卵障害を引き起こすおそれもあります。また、発育が悪い卵子は受精しにくく、妊娠しづらくなります。

冷えることで子宮での着床がしにくくなる

 着床とは、受精卵が子宮内膜に定着することを指しますが、冷えて子宮機能が低下することで、受精卵の着床が阻害されます。当然ながら、子宮内膜に着床しなければ、妊娠は叶いません。妊娠するためには、冷えは大敵なのです。

 たかが冷えなどとは思わずに、根本的に体の冷えを解消し、子宮の機能が低下することを避けることが何よりも大切です。

今すぐできる「妊活」&「温活」

 「温活」は決して難しい内容ではなく、誰でも取り入れることができます。まずは手軽にはじめられる簡単な方法を紹介します。日々の食べ物や飲み物、服装、運動などあなたが取り入れやすいものから早速はじめてみてくださいね。

食べ物で体を温める

 暑い夏には、冷たい飲み物やアイスクリームが恋しくなり、ついつい飲み過ぎたり食べ過ぎたりしがちです。実は、食べ物には体を温める食材と冷やす食材があります。温活には、温める食材を選び、冷やす食材ばかり取らないようにするのがポイントです。

おすすめの食べ物

 体を温める食材に共通して言えることは、地面の下で育つ野菜であること、旬が冬の野菜であること、色は黒・赤・オレンジであることです。一方、体を冷やす食材に共通しているのは、地面の上で育つ野菜、旬は夏、色は白・青・緑です。

 なかには、トマトやハクサイのような例外もあります。果物の場合は、大まかに寒い地域で収穫されるものは、温めるもの、暑い地域で収穫されるものは冷やす作用があると覚えておくと良いでしょう。

体を温める食材体を冷やす食材
・しょうが
・とうがらし
・にんにく
・にんじん
・かぼちゃ
・ごぼう
・だいこん
・れんこん
・たまねぎ
・じゃがいも
・りんご
・さくらんぼ
・オレンジ
・ぶどう
・納豆
・味噌
・キムチ
・ヨーグルト
・チーズ
・うなぎ
・ナッツ類
・なたね油
・あまに油
・豚肉
・玄米
・そば
・大豆
・アセロラ
・ブロッコリー
・パプリカ
・冬キャベツ
・なす
・トマト
・とうがん
・小麦
・きゅうり
・レタス
・キャベツ
・バナナ
・パイナップル
・レモン
・メロン
・ハクサイ
・ほうれんそう
・小松菜
・ゴーヤ
・セロリ
・もやし
・オクラ
・マンゴー
・スイカ
・みかん
・グレープフルーツ
・キウイ

おすすめの飲み物

 体を温めるおすすめの飲み物は、しょうが湯やしょうが紅茶、ココア、ノンカフェインの発酵茶などです。たんぽぽ茶やルイボスティー、甘酒もおすすめです。お酒好きな人なら、赤ワインも良いですが、過度な飲酒は不妊のリスクにもなり得るため、飲みすぎないように気をつけましょう。

 また、寒いときほど緑茶やコーヒーが飲みたくなるものですが、逆に体を冷やす原因になりますので、ほどほどにしておくのがベターです。

服装で体を温める

 日頃から体が冷えやすい服装をしていると、体調を損ねる原因になりかねません。何よりも首を冷やさないことが大切です。服装であれば、手軽に取り入れられますよね。

 首元はネックウォーマーやストールなどを活用すると、肩こり改善にも効果的。お腹や子宮、腰の冷えには腹巻きがおすすめです。最近の腹巻きは薄手でアウターに響きにくく、保温性に優れています。くれぐれもきつい下着の着用で、血行不良にならないように注意してください。

<温活グッズ>

オールシーズン

  • 腹巻き
  • ストール
  • リストウォーマー
  • リストバンド
  • レギンス

冬場

  • ネックウォーマー
  • レッグウォーマー
  • タートルネック
  • タイツ
  • カイロ

運動で体を温める

 定期的に運動することも温活効果があります。特に、下半身の筋肉を鍛えると基礎代謝量が増えて、血の巡りも良くなります。

 ここでいう運動とは、マラソンのように何キロも走ることを強要したり、スポーツクラブに通って運動をしたほうが良いというものではありません。もともと運動経験のない人が、いきなりハードな運動をしても、かえって疲労物質だけが溜まり、良い結果にはつながりません。おすすめの運動法を三つ紹介します。

  • ウォーキング
    有酸素運動の代表格「ウォーキング」は、ランニングに比べて負荷が少なく、どのような年齢層の人にとっても気軽に取り入れやすい運動です。足の筋肉を鍛えられて、血液の巡りが良くなるため、1日15分以上の運動を継続することでさらに冷えの改善につながるでしょう。
  • スクワット
    ちょっとしたスペースがあれば、家事の合間にでも手軽にできるスクワット。お尻や太ももの筋肉を中心とした、下半身の大きな筋肉を鍛えられる効率的な運動です。基礎代謝量が増えて、血の巡りが良くなります。慣れないうちは10回程度から始めて、慣れてきたら回数を増やしていってください。
  • つま先運動
    つま先の上下運動は、スネの筋肉を刺激することで、足首のむくみ改善に効果があります。合わせてかかとの上げ下げ運動も行うと、ふくらはぎに刺激を与えられて、下肢の血行が促進されます。つまずきにくくなる効果もあります。

入浴で体を温める

 「仕事で遅く帰って来てお湯を湯船にためるのが面倒」「暑いから」などの理由で、シャワーで済ませてしまう人も少なくありません。シャワーで汚れを洗い落とすことはできても、体の芯から温めることはできません。

 人によって、心地よいと感じるお湯の温度は異なりますが、熱すぎないお湯(38℃〜40℃くらい)にゆったりとつかることで、血流改善の効果や夜にぐっすり眠れる効果も期待できます。熱いお湯に浸かって、一気に汗をかこうとするのは心臓に負担がかかり、逆効果ですのでくれぐれも避けてくださいね。

サ活で温める

 「サ活」とはサウナを楽しむ活動のことで、2021年にはサウナで得られる効果を表した言葉「ととのう」が新語流行語大賞にノミネートされるほど、すっかりおなじみになりました。サウナと水風呂を数回繰り返すことで、血液の流れが良くなり、手足の末端まで血液が行き届き、冷え解消が期待できます

 サウナ施設のあるスーパー銭湯などに行くのも良いですが、最近ではいつでも好きな時にサウナを楽しめる、家庭用スチームサウナも人気です。もっと手軽にサ活をするには、お風呂のフタを半分くらい閉めて半身浴をしたり、自宅のお風呂が簡易サウナに早変わりするアイテムを活用したりするのもおすすめです。

よもぎ蒸しで温める

 よもぎは、いにしえから婦人科薬として使用されてきた薬草であり、マグネシウムやカルシウム、クロロフィル、ビタミンC・A・B1・B2を含有しています。韓国では、何百年も前から産後ケアとして取り入れられており、韓国旅行に行った際に、体験したことがある人も多いのではないでしょうか。

 下着は何もつけない状態でマントをすっぽりと被って座浴器に座り、よもぎを煮出しした蒸気を下半身に当てます。体の中心を温めて、血流を改善させるので、冷え性の改善が期待できます。よもぎ蒸しが体験できるサロンのほか、自宅でよもぎ蒸しができるセットも販売されています。

温活の基本は生活習慣の見直しです

 ここまで温活に有効的な食べ物や飲み物、服装に関する注意点、運動、入浴方法について解説してきました。いずれにしても、慢性的な冷え体質から抜け出すためには、日々の生活習慣の見直しを行い、ひとつずつ改善していくことが求められます。

 とはいえ、今までの生活習慣すべてを一気に変えようとするのには、腰が重いと感じるかもしれません。例えば、買い物に行くときには、体を温める食材を中心に買う、シャワーだけで済ませるのを避ける、こうしたことだけでも効果があります。まずはご自身が取り入れやすいものから、始めてみるといつの間にかそれが習慣となって、大変ではなくなってくるはずです。

まとめ

 体の冷えを改善できる温活は、妊活をしている方はもちろん、便秘や肩こりなどさまざまな不調に悩まされている女性の救世主と言って良いでしょう。温活を日々の生活で取り入れることは、決して難しいものではありません。思い立った日が吉日です。本記事で紹介した温活を早速取り入れて、冷えの改善につながることを願っております。

温活を学べる講座

 温活を学んでみたいという人には、専門家が詳しく教えてくれる専門講座がおすすめです。インターネット環境があれば、好きな時に好きな場所で手軽に学べるeラーニング講座のほか、対面講座、対面での集中講座などがあります。講座を受けることで、しっかりとした知識が身につき日々の生活に活かせます。

 具体的には「温活アドバイザー」や「温活薬膳料理士」「腸活アドバイザー」「温灸温活アドバイザー」「体温管理士」「温活セラピスト」「健康ソムリエ」などが挙げられます。ここでは主に健康ソムリエについて詳しく紹介します。

健康ソムリエ講座

 健康ソムリエ講座では、漢方やアーユルヴェーダなどの伝統医学と現代医学の両方から「心身のバランスを整える」理論や、食べ物・薬膳茶のブレンドといった実技について学びます。講座受講後に資格取得試験を受けて、合格すると健康ソムリエの認定証が発行されます。健康ソムリエのライセンス取得後には、定期的なセミナー、ワークショップの開催や香港・台湾への健康ツアーなどが予定されています。

 講座方式は対面や少ない日数で学びたい方向けの短期集中講座、通わずに学べるオンライン講座と、都合の良い方式を選択可能。日々の健康管理に役立つだけではなく、医療関係や飲食・食品関係、美容業界などの仕事をするうえでスキルアップにつながるメリットもあります。

おすすめポイント

  • 対面講座、短期集中対面講座、eラーニング講座の3パターンから好きな形式で学べる
  • 自分や家族の健康管理に役立つ
  • 仕事に活かせる

健康ソムリエの試験について

 健康ソムリエの資格を取得するためには、まず講座受講(対面もしくはeラーニング)が必要です。講座内容は、自律神経とストレスの関係性や各臓器の働きのほか、健康の正しい概念などについて学びます。カリキュラム修了後に受験資格を得られ、筆記試験(90分、Web試験)を受けます。合格すると、健康ソムリエの認定証が発行されます。

講座情報

講座名健康ソムリエ講座
受講期間・対面講座:計3回
・e-learning講座:3カ月
上位資格
試験方法
試験会場web試験
受験料受講料(対面講座:148,500円、e-learning講座:88,000円)に含まれる
合格基準公表なし
合格率公表なし
講座運営会社オアシス株式会社
サポート体制対面講座かe-learning講座基礎から実技の応用までを講座受講後もしっかりサポート
サイトURL公式サイト

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