転職は、一昔前に比べると一般的になりました。学校の先生も例外ではなく、小学校、中学校、高校問わず、教員から転職する人も増えているようです。教員と言えば公務員、公務員といえば安定、というイメージが昔はありました。また教員になる方も、夢や理想や希望を持って教員になったはずです。
しかし、いざ教員になってみると、
- とにかく仕事量が多い
- 部活の引率などで休みが取れない
- 保護者のクレーム対応などが大変
- 生徒がなかなか言うことを聞いてくれない
- 教員としてやっていく自信がない
など現実はなかなか大変なようです。
そこで今回は、20代の教員の方向けに、いつ転職するのか、どうやって転職するのかなどを説明します。現在辛くて、転職を考えている20代の教員の方には、お得な情報が満載です。
ぜひ最後までご覧ください。
※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、転職エージェント紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。
20代の教員が転職を考える理由
20代の教員が転職を考える理由はさまざまです。勤務時間が長い、休日が取れないこと、保護者との関係、生徒との関係性などいろいろあります。以下では代表的な問題を取り上げて、ひとつずつ説明します。あなたにも心当たりはあるのではないでしょうか。
若い教師は生徒や保護者になめられやすい
一つ目の理由は、若い教師は生徒や保護者に下目に見られる点です。大学を卒業して教員になった場合、まだ20代前半ですよね。生徒はコミュニケーションの延長線上で、タメ口などで話をすることもあるでしょう。小学生であれば、まだ可愛いなと思えます。しかし中学生や高校生になると、年齢も近くなり、もし関係がうまくいっていない場合、ストレスになります。距離が近すぎるあまり、ちょっかいを出されたり、いたずらされたり、それがエスカレートして、授業にならないなんてことにもなりかねません。
また保護者もストレスの原因になっています。親しみをもって話してくれる保護者ならいいですが、そんな人ばかりではありません。威圧的で責任ばかり押し付けてくる人には、どうしても小馬鹿にされることもあります。生徒にも保護者にも威厳を持って接したくても、できない現状があるようですね。
部活の顧問や雑務を押し付けられて休みがとれない
筆者も、学生時代はサッカー部でした。平日は夕方から夜まで練習、土曜日も昼から練習、日曜日は遠征、もしくは練習試合などのスケジュールでした。顧問の先生は、平日は練習終わりに顔を出す程度でしたが、日曜日の試合のときには必ず引率してくれました。当時は特に何も思いませんでしたが、今考えると、「先生はいつ休んでいたんだ?」と思います。
最近では地域のクラブチームが盛んなので、昔ほどではないかもしれませんが、まだまだ学校の部活は大変なようで、強豪校ならなおさらです。顧問の先生が数人いればいいですが、運営上なかなか難しく、一人の先生に負担がかかっているのが実情です。
激務とストレスでうつ病を発症することも
うつ病や精神疾患など、メンタルダウン系の病気の認知度はかなり上がってきました。教員の間でも、激務やストレスでうつ病を発症する人が増えてきています。厚生労働省のリサーチでは、公立学校の教員で、精神関連の病気が原因で休職している教員の数は、5,987人(2021年度)という結果も発表されています。
上記の結果では、20代の割合が増えており、いかに20代の教員がストレスにさらされているのかがよくわかります。
生徒や保護者との問題、部活の顧問で休みが取れないなどが重なり、メンタル系の疾患を発症、休職した結果、退職していくというパターンも増えています。
教員からの転職が難しいと思われている理由
教員の転職は難しいというイメージがあります。教育業界は狭く閉鎖的なため、一般企業で働く同年代と比べ少し異質な印象があるのが理由のようです。ここからは、なぜ教員からの転職が難しいと思われているのかについて解説します。
元教員は「使えない」というイメージがある
一つ目の理由は、企業から「即戦力にならない」「使えない」と思われている点です。学校では許されても、一般企業では常識的に許されないことがわかっていない、といったことがあります。また教員の場合、ある程度威厳を保つために、偉そうに振る舞わなければならない時があり、そんな習慣やクセが一般企業ではなじまないなどが挙げられます。
他にビジネス経験がないため、ビジネスマナーや PCスキル、顧客への対応など、各業務に適応できないとも考えられているようです。企業の場合は、利益を上げることが最優先です。例えば、企業ではコピーはモノクロが一般的ですが、教員の場合は、生徒の見やすさを優先し、カラーで何枚もコピーするというように、優先順位が異なります。教員は教育のことを最優先に考えなければならないため、意識の違いがあるのかもしれません。
ビジネス感覚やビジネスマナーが身についていない
教員という職業の特性上、ビジネスの感覚が身に付いていないという点も挙げられます。ビジネスの感覚が乏しいので、民間の営利企業にはなかなか適応しづらいということもあります。一般企業であれば、研修やOJTなどで身に付けられるビジネスマナーや社内での気配りなどは、独特の世界で働いてきた教員が持っていない感覚です。
そもそも働き方が違うので、教員の方たちを責めるわけにはいきませんが、雇う側からすると上記のようなことが懸念となっています。業界によっては独特の商慣習もあり、感覚やマナーが売上に影響することもあります。例えば営業の仕事などは、扱うものは違っても売り方や顧客へのアプローチ、商談での対応、クロージングや顧客のフォローなどの経験がない分、採用しづらいという背景があります。
教員は転職の準備に割ける時間がない
三つ目の理由は、「転職のために準備する時間がない」点です。普段の業務が多忙なため、転職先の情報を集めたり、行きたい業界の研究をしたり、人脈を広げたりなど、転職に割く時間がなかなか取りづらいというのが実情です。休日も生徒を引率したり、放課後生徒の予想外のトラブルに巻き込まれ呼び出されるなど、自由な時間がない点があります。
1日でも早く!20代なら教員からの転職が成功しやすい
転職するなら若い方が有利というのは教員の場合も同様です。若ければ若いほど、会社や社会に馴染みやすいということも挙げられます。ここからは20代なら教員からの転職がしやすいということにフォーカスして説明します。
転職市場は20代の人材を求めている
20代なら教員からの転職が成功しやすい理由の一つとして、「20代の価値は高い」ことが挙げられます。よほどのスキルを持った方なら別ですが、社内の人員構成、給料、ビジネスマンとしての可能性など、転職市場は、20代の人材を求めています。
上記の理由からも、求人数が一番多い年代は20代です。求人の数が多いということは、それだけチャンスがあるということ。若さは武器と言われますが、まさにそのとおりです。知識や経験は年齢が高い方に負けるかもしれませんが、アクティブさや人間性をクライアントに可愛がってもらえるなど、20代ならではの強みがあります。
20代なら未経験でもポテンシャル採用されるチャンスがある
二つ目の理由は、「20代であれば未経験でもポテンシャル採用されるチャンスが高い」という点です。ポテンシャル採用とは、業界の経験や知識がなくても、可能性に期待して採用してくれること。
同じ程度の知識や経験であれば、年齢が若い方が採用される傾向が高いはずです。若ければPCなどのIT系のスキルの向上も容易なことが多いですし、さまざまなことを受け入れ吸収して、企業に柔軟に馴染んでくれるのではないかという思惑もあります。
年齢が高くなればなるほど、自分のやり方や経験をもとにした考え方に固執して、転職してもうまく力を発揮できないということもあります。そういう意味でも、20代の未経験者を採用するメリットは大きいのです。
20代後半からの転職は難易度が上がるが30代よりは断然有利
20代で転職するなら早い方がいいと上記しましたが、20代後半になるとスキルがない点や経験が浅い点などが理由で、転職の難易度は上がっていきます。
20代後半になれば、通常の大卒の方であれば、入社して数年が経過しており、ある程度スキルも求められるようになります。業界未経験であればなおさらで、同じ未経験者であれば、どうしても年齢が若い方が採用される傾向が強くなります。
また、29歳と30歳、年齢差は1歳しかありませんが、29歳であればまだ20代と言えるので、年齢のアドバンテージを最大限活かしましょう。
20代の教員が転職して後悔しないために知っておくこと
ここまで読んでいただき、20代の教員の方も転職に希望を持ってくれたことかと思います。ただし転職する上で、注意する点もあります。いざ転職して、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないようにしたいですよね。
年収は下がる可能性が高い
教員から転職して後悔しないために知っておいてほしいことの一つ目は、「年収は下がる可能性が高い」点です。
一般企業では、年功序列や終身雇用などの制度が崩壊しつつあります。一方、教員業界は、まだまだその傾向が強いです。 以下は教員と一般企業における年齢別給与をまとめたものです。
年代 | 教員 | 一般企業 |
20代 | 298~514万円 | 348万円 |
30代 | 370~683万円 | 444万円 |
40代 | 479~782万円 | 510万円 |
50代 | 653~898万円 | 613万円 |
参照元:doda「学校の先生の年収を解説」
教員の場合は、金額にばらつきがありますが、勤続年数が高くなれば給与も上がっていく傾向が強くなります。そういう意味でも、一時的に年収が下がるということは覚悟しておく必要があるでしょう。
安定した収入やボーナスが保証されなくなる
二つ目は、「安定した収入やボーナスが保証されなくなる」です。教員(公務員)であれば、退職しない限り、年功序列での昇給や定期的なボーナスなどで、生涯高収入をある程度保証されていますが、転職すればそれらがなくなる可能性もあります。また、民間企業であれば、会社の業績によりリストラや倒産、ボーナスカットなども十分に考えられます。
ここ3年ほど、コロナ禍ということもあり、そのようなニュースを見聞きしたこともあるかと思います。そういう意味でも、これまでの生活を少し変える場面が出てくるかもしれませんね。
福利厚生のレベルが下る
教員(公務員)であれば、各種手当や福利厚生が充実している傾向が強く、収入だけではない利益や恩恵を受けられる可能性は高いです。例えば産休中の給料は、教員(公務員)なら100%もらえますが、民間の場合は基本的に支払われません。。
近年は一般企業でも、産休や育休などの制度が一般化してきましたが、給与の補償など、まだまだ公務員には及ばない点は多いようです。そういう意味でも教員(公務員)の福利厚生は手厚いと言えるでしょう。これまで貰えたものが、急に貰えなくなる可能性があるため、注意が必要です。
クレジットカードの作成やローンを組むときの信用度が落ちる
四つ目の理由は、教員(公務員)は、社会的信用度が高いということです。教員(公務員)は民間企業の正社員よりも、信用度が高いのでクレジットカードの作成やローンの審査に通りやすい傾向があります。
もし実際に転職するのであれば、クレジットカード作成、ローン審査(予定があれば)を済ませておくのも重要でしょう。
転職先がブラック企業の可能性がある
教員生活が辛く、辞めたい気持ちが強く、転職を焦って決めた結果、ブラック企業に入社してしまうこともありえます。
教員生活が大変でわざわざ転職したのに、状況が変わらない、もしくは余計に悪くなるなんてこともありえますので、気をつけたいですね。退職するという覚悟を持って、行動に移すのは大事ですが、転職先は慎重に選びましょう。
とはいえ、教員を辞めて転職した人は後悔していない
上記で後悔しないための注意点を挙げましたが、教員を辞めて転職した人は、後悔していない人の方が多い傾向です。
- 自分のやりたいことができている
- 給料は下がったが、日々やりがいを感じている
- 頑張ったら頑張ったぶんだけ給与も上がるのでやる気が出る
教員で辛い経験をした分、民間企業に転職すると違和感はあるものの、慣れれば楽しく自分らしく仕事ができる方も多いようです。教員と一般企業、どちらで働くのが正しいということはありませんが、現在教員として働き、違和感を感じるのであれば検討してみるのもよいでしょう。
資格なし・未経験でもOK!20代におすすめの職種・業種
ここからは20代におすすめの職種や業種を紹介していきます。資格不要、未経験可など、20代が転職できる、20代ならではの職種や業種を紹介していきますので、見ていきましょう。
教員からの転職にぴったりな「教育業界」
教員からの転職に最適なのが「教育業界」です。教育業界と言ってもさまざまな職種があります。例えば学習塾の講師や教材の販売会社、他にコンサルなどの仕事もあります。おすすめな点は、教員時代に積み上げた経験や知識などが活かせる点です。特に学習塾などは、教員の延長上のようなもので、経験や知識をフルに活かせます。
日本では少子化が進み、教育業界の先細りも心配な点ではありますが、少子化だからこそ一人の子どもの教育にかける費用は増加傾向にあります。最近では塾の他に、スイミングや英会話、プログラミングなど、子どもの将来に役立つような習い事も活況です。
親の教育への意識は高くなりつつあり、我が子には将来苦労してほしくないという気持ちの表れなのかもしれません。また最近では未就学児の習い事も増えており、裾野は広がっています。
未経験からでもOK!需要が高まる「ITエンジニア」
未経験からの転職先として需要が高まっているのは、「ITエンジニア」です。ITエンジニアとは、ITの技術者のことで、プログラマーやエンジニア、ネットワークエンジニアなどの職種があります。
専門的な技術が必要なので、自分には無理だと思うかもしれませんが、ほぼどの企業でも、3カ月から半年程度の研修期間を設けていますので、そこで知識をつければ大丈夫です。パソコンが苦手な方でも、研修で知識を身につけてキャリアアップも可能です。
経験よりも人間性が大切な「営業職」
おすすめの職種として「営業職」もあります。理由は、職種として存在する業界が多いという点です。特に以下の業界などでは、人材を積極的に募集しています。
- 生命保険
- 不動産関連
- OA機器関連
- 人材関連
- アウトソーシング
教員時代に身につけたコミュニケーション力などが活かせる職種です。業界により売るものは違いますが、営業職でよく言われるのが商品を売る前に自分を売るということ。人間性や熱意など、教員時代とはまた違った役割が求められますが、クライアントに「ありがとう」と言われると、また頑張ろうと思える職種です。
営業職も個人向けや法人向け、新規開拓営業、既存顧客フォロー型のルート営業など多岐に渡りますので、自分に合った営業職についてリサーチしましょう。
女性に人気の「事務職」
昔から女性に人気がある職種と言えば、「事務職」です。事務職とは、来客の受付や営業のアシスタント、経理事務や一般事務など、会社の規模や状況によりさまざまな働き方があります。
求められる代表的なスキルとしてはPCスキル。ExcelやWordなどのソフトを使えるとより有利になるでしょう。ただし事務職は、人気職種のため離職者が少なく、ややハードルが高いため、注意しましょう。事務職に転職したいのであれば、スキルを磨いて、自己アピール出来るようなアピールポイントを持っておくと有利かもしれません。
語学スキルがあるなら「外資系コンサル」
英語などの語学スキルを活かしたいのであれば、「外資系会社でのコンサル業務」などもおすすめです。コンサル業とは、企業から相談された経営上の課題や問題を解決するために、アイデアや解決策を提案する仕事です。外資系コンサルのメリットとして
- 給与が高い
- 成果主義であること
- 結果を出していれば長期休暇も可能
などが挙げられます。
ただし注意すべき点もあります。もちろん会社にもよりますが、
- 業務が多忙
- 結果が出なければ解雇されやすい
- 高い英語力が必要
などがあります。
完全成果主義の会社が多いため、結果が伴わないと、会社や上司からのプレッシャーもきつくなり、自分を追い込むことになるかもしれません。また上記条件を含め、日系の会社とは雰囲気が違うため、合う人合わない人の差があります。興味がある人は口コミやレビューなどでリサーチして、業界情報を集めてみましょう。
体力とやる気があるなら「上場を目指すベンチャー企業」
体力ややる気に自信があるなら、「上場を目指しているベンチャー企業」もおすすめです。ベンチャー企業であれば、社長も若いケースが多いので、20代で転職した際、年代も近いということもあり仕事がしやすいかもしれません。また上場を目指していることから社員の意識も高いため、日々モチベーション高く業務に励めるはずです。
皆さんご存知の楽天やメルカリでは、上場によって、ストックオプションをもらった社員が大金を手に入れたということもありました。会社の成長に関わり、将来的には自分も出世する可能性だってあります。
ただしベンチャー企業の場合、人材が充足しているわけではないので、やるべき業務も多く、何より体力とモチベーションが必要になります。教員など異業界からの転職だと学ぶべきことも多いので、大変な業務を自分のやる気に変えて仕事ができれば、自己成長にも必ずつながるでしょう。教員時代とは違ったハラハラドキドキを味わえるかもしれませんね。
データ分析に興味があるなら「Webマーケティング担当者」
細かい作業が得意、またデータ分析に興味があるなら「Webマーケティング担当者」を目指すのもいいでしょう。Webマーケティングとは、ホームページやSNS、メルマガや自社サイトなどを利用して施策するマーケティング活動全般に関わる仕事です。楽天やAmazonなど、ECサイトを使った購買行動が増加している現在では、需要が高い職業です。
最近ではどんな会社もSNSに力を入れており、インフルエンサーなどを使って自社の商品をPRして、販売強化や認知度拡大に努めています。そんな背景もあり、これからさらに需要が拡大していくと見られています。
他にもSEO対策やWeb広告の運用など、業務は多岐に渡ります。知識や経験をつければ、Webコンサルなどのキャリアもありますので、興味がある方は調べてみましょう。
20代の教員が転職を成功させる五つのポイント
ここまで20代の教員が転職する際に注意する点やおすすめの職種を紹介しましたが、転職を成功させるためには、コツやポイントがあります。ここからは代表的な5項目を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
徹底的に自己分析をする
一つ目のポイントは「徹底的な自己分析」です。自己分析とは、自分の長所や短所、好きなこと、得意なこと、苦手なこと、などを客観的に振り返ることです。また他にどんな経験をした、問題が起こった時にこういう行動をとったなど、成功体験なども加えると良いかもしれません。
日夜業務に忙殺されている教員の方であればなかなか振り返る時間もないかと思います。改めて自己分析することで、今後自分はどうなりたいか、将来どんな生活を送りたいかなど、再認識することにより、転職の足掛かりとなるでしょう。
自分を振り返ることで、面接時にスムーズに答えられるかもしれません。ぜひ自己分析して自分の可能性について改めて考えましょう。
面接を受ける企業について入念にリサーチする
二つ目のポイントは、「転職先の入念なリサーチ」です。業種や職種のリサーチももちろん必要ですが、応募する企業が決まれば、企業について徹底的に調べる必要があります。代表的な例として
- 事業内容
- 取引先
- 業界の展望
- 企業の方向性
- どんな人材を求めているか
- 競合会社
などです。応募したい企業のホームページを見れば、採用情報なども記載されており、採用のポイントなどの情報があるかもしれませんので確認してみましょう。
最近では、転職の口コミなどもインターネットでリサーチすることが可能です。自分が希望する会社に転職した人、その会社を退職した人など、リアルな声を知ることができます。
実際にその会社に就職もしくは転職した人の声を聞けば、よりイメージが湧きます。またそれを見て自分が本当に行きたいのか、やはりやめておこうと考えるのか判断もできます。口コミからその会社のブラック度合いも分かりますので必ずチェックしましょう。
転職先に求める条件を絞る
「転職先に求める条件を絞る」ということも大事なポイントです。理由は、転職先に求める条件が厳しすぎると転職がなかなか決まらないからです。条件が良く、安定している会社は、新卒を採用し、既存の社員がなかなか辞めません。つまり中途採用をあまりしていない可能性があります。わざわざ転職するのであれば、安定した会社に入りたいという気持ちももちろんわかります。ただし条件を追い求めすぎて転職が決まらないのであれば、それは本末転倒です。
譲れない条件があるのは悪いことではありませんが、許容できる部分を明確にしながら転職活動することも大切なポイントです。条件を明確にすることによって、行きたい業界ややってみたい職種などが見えてくる場合もありますのでぜひ検討してみましょう。
できるだけ早く行動する
20代前半と後半では、企業から求められることが変わってくるため、なるべく早めに転職活動することをおすすめします。理由は、企業が少しでも若い人材を求めているからです。「自分にはスキルがないからちょっと勉強してから考えよう」「もう少し落ち着いてから」など、何かと考えるかもしれませんが、教員から転職する場合、どの業界に行こうとほぼ未経験になります。そこはある程度開き直って、やる気や情熱などをアピールしていきましょう。
まずは入社し、いろいろな業務を経験して少しずつ成長していく姿勢と意欲が大切です。最初は失敗ばかりで大変なことがあるかもしれませんが、若手であれば先輩からも可愛がられ、いろんな業務を教えてもらえるはずです。とにかく1歳でも若いうちに、行動していきましょう。
転職エージェントを活用する
教員の方が転職する際、自分でリサーチするのもいいですが、転職エージェントを利用するのも一つの手段です。転職エージェントとは、転職に関わる業務を代行してくれる会社のことです。求人の紹介、希望する会社の情報提供、面接対策の実施、書類の添削など、広範囲に渡ります。
業務が多忙な教員の方にとっては最適なサービスです。事前の面談で、行きたい業界や職種、希望年収や希望勤務地など条件を伝えれば、後は転職エージェントが転職先を探してくれます。
一度登録すればあとは連絡を待つだけでいいのがポイントです。自分で転職先をリサーチするのもいいですが、エージェントに登録するだけでもいいでしょう。
会社にもよりますが、利用料もほぼ無料で、転職ノウハウや転職時の悩みごとなども聞いてくれるため、気持ちがかなり楽になります。転職は孤独になりやすいため、こういうサービスがあると気分的にも安定します。また最近では、20代などの若手向けのエージェントもあるため、是非リサーチしてみましょう
20代・資格なしの転職に役立つ転職エージェント5選
ここからは「20代・資格なし」の転職に役立つ転職エージェントを紹介していきます。上記したとおり、たくさんメリットがありますので、一緒に見ていきましょう
20代の転職にエージェントを利用するメリット
20代の方が、転職の際エージェントを利用するメリットは多数あります。
例えば、
- 求人情報の収集
- キャリアアドバイザーへの相談
- 企業情報の収集
- 面接対策
- 書類の添削
などがあります。
他のメリットとして、各社独自の求人を持っているということも挙げられます。転職サイトや他社では扱えない独占求人を持っている場合があり、インターネットなどで検索しても出てこないので貴重な求人と言えるでしょう。
また他にも、転職に関するノウハウや情報が豊富な点もメリットとして挙げられます。転職エージェントで登録者に対応するのがキャリアアドバイザーで、企業の面接官の傾向やどんな人材を以前採用したかなどの情報が蓄積されています。エージェントに紹介してもらった求人に応募して面接する際、転職成功のための情報を多数持っています。そういう意味でもエージェントを利用すると、転職が成功しやすいかもしれませんね。
リクルートエージェント
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おすすめポイント:好条件や高条件案件多数。あなたを全力で後押し!
「リクルートエージェント」は、テレビCMなどでもおなじみの人材会社で、リクルートグループの人材エージェントです。
特徴
- 業界トップクラスの求人数(約60万件以上)
- 人材ビジネスのノウハウや情報が豊富
- 上場企業の「非公開求人」がある
- 登録料や利用料は無し、すべて無料
求人の年齢層が幅広いという点も、20代におすすめできる点です。人材会社は、専門性に特化した人材を紹介する場合が多いですが、リクルートエージェントの場合、20代向けの求人も充実しています。また転職希望者向けにセミナーやイベントを開催し、情報交換やスキルアップが可能です。
業界最大手ということもあり、リクルートエージェントしか持っていない非公開求人を紹介してもらえるという点も大きいでしょう。
また扱っている求人の業種や職種などが幅広いのも特徴です。とにかく一つでも多く求人を紹介してほしい、給与や待遇についての条件交渉が不安という方にはお勧めのエージェントです。
転職希望者の満足度も高く、知名度・実績ともにトップクラスと言えるでしょう。
求人数 | 604,776件 (非公開も含む) |
運営会社 | 株式会社リクルート |
公式サイトで詳しく見る
マイナビジョブ20’s
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おすすめポイント:マイナビで、自分の行きたい道を「真」発見!
「マイナビジョブ20s」は、20代の若年層を対象にした人材エージェントです。人材業界大手の「マイナビ」グループのため、転職情報や知識が豊富です。
特徴
- 未経験求人が充実している
- 若手向けの求人が多い
- 20代向け転職のノウハウが豊富
- 登録料や利用料は無し、すべて無料
20代の若手に特化したエージェントのため、登録は20代しか受け付けていません。登録者を絞っているため、若手向けの未経験求人が豊富にあり、初めて転職する方にはピッタリの人材会社と言えるでしょう。
20代の若手に限定しているため、キャリアアドバイザーも20代向けの求人について熟知しており、他のエージェントとは違った情報を入手できます。
マイナビジョブ20sでは登録する際、適性診断を受けなければいけません。この適性診断をもとにカウンセリングが行われ、自分が避けていた業界が意外に向いていることが判明するなど、自分だけでは気づかなかった可能性に気づく場合もあります。未経験で、自分のキャリアに自信がない方は是非相談してみましょう。
求人数 | 3,921件 |
運営会社 | 株式会社マイナビワークス |
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doda
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おすすめポイント:転職するならdodaでどーだ?
転職エージェント「doda」、最近テレビCMでもよく見る人材会社ですよね。dodaの一番の特徴は、求人情報サイトと転職エージェントが一体化している点です。
特徴
- 転職者の満足度ナンバーワン(電通バスリサーチ調べ)
- 人材紹介以外のサービス(転職サイト、スカウト)も充実
- 都市部以外の地方の求人も取り扱いあり
- 登録料や利用料は無し、すべて無料
若手向けの求人も豊富で、業種や職種も幅広く扱っています。またdoda独自の非公開求人もあり、他社では取り扱っていない求人もあります。
人材会社は大手企業の求人が多いため、勤務地がどうしても都心部に偏りがちですが、dodaの場合は地方の求人もあり、大都市以外の方も安心して利用できます。また独自のサービスやツールも充実しており、職務経歴書を作成するための「レジュメホルダー」や企業からオファーがもらえる「スカウトサービス」など、求職者がすぐに使えるツールが盛りだくさんです。人材エージェントと転職サイトを併せ持つdodaをぜひ検討してみましょう。
>dodaの公式サイトはこちら
求人数 | 216,271件 (非公開も含む) |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
公式サイトで詳しく見る
ワークポート
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おすすめポイント:転職決定人数No1は、ダテじゃない!
「ワークポート」は、ITやWeb業界、ゲーム業界を得意としている人材エージェントです。
特徴
- 全国の主要都市に事業所を配置
- コンサルタントの対応が早い
- 地方のみの求人紹介も可能
- 登録料や利用料は無し、すべて無料
ワークポートが扱っている求人を業種別に見ると「システム開発」「情報通信」、職種別では「エンジニア」などが豊富で、他社では扱っていない求人に出会える可能性もあります。
ワークポートは、未経験業種や職種に対しても、精力的にサポートしていますので、これから転職を考えている方にも最適です。また他に営業系や事務系の転職サポートも充実しています。2003年に設立され、業界では老舗に分類されますが、「みんスク」という無料のエンジニアスクールも展開するなど、業界内でも新しいことに取り組んでいます。エンジニアやSE未経験で転職を考えている方、 IT系に転職を考えている方は、一度相談してみましょう。
公式サイトで詳しく見る
マイナビエージェント
公式サイトで詳しく見る
おすすめポイント:新たな道は、「マイナビエージェント」から。
20代の若手や転職未経験の方が、信頼している転職エージェントNo1に選ばれたのが「マイナビエージェント」です。
特徴
- 非公開求人や独占求人が多数あり
- 転職支援サービスが充実している
- キャリアコンサルタントのクオリティーが高い
- 登録料や利用料は無し、すべて無料
20代の若手や第二新卒などの若年層に支持されているということもあり、転職未経験者、第二新卒向けに、転職をスムーズに進めるポイントや専門のサイトを設けるなど、若手の転職支援に注力しています。
好評なサービスが、転職未経験者向けのコンテンツや手厚いサポート体勢です。初めて転職する方はわからないことが多いため、不安や悩みを聞き取り、丁寧に解決する体制を取っています。
面談やサポートに期限がなく、腰を据えて転職活動できる点もポイントです。地方の求人も多数保有しており、Iターンを考えている方やUターンを希望する方など、幅広く利用することが可能です。転職ノウハウも多数が保持しているマイナビエージェントに一度相談してみてはいかがでしょうか。
求人数 | 63,066件 (非公開も含む) |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイトで詳しく見る
転職に失敗しても教員に戻ればいい
20代教員の方が、民間企業に転職して、ちょっと違うなと感じた場合も大丈夫です。理由は、教員もしくは、残業が少ない非正規教員に戻るという手段があるからです。
現在、教員は不人気のため、人手が足りず、採用されやすいという側面があります。20代なら転職に思い切ってチャレンジして、万が一失敗しても、教員時代には体験できなかったことが必ずあり、そのほうが後悔なく生きていけるはずです。
もし一般企業が合わないと感じても、フリーランスで独立して働くことも可能です。最近は、稼ぎ方の幅も広がり、フリーランスになる方も増えています。それぞれメリットやデメリットがありますので、しっかりと検討してみましょう。
まとめ
ここまで「20代教員の転職は早いほうがおすすめ」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。ポイントをまとめると、以下となります。
- 20代の教員が転職を考える理由
- なぜ教員からの転職が難しいのか
- 転職するなら20代のうちがおすすめ
- どんな職種がおすすめなのか
- 20代の教員が転職を成功させるポイント
20代の教員の中には、現在大変な状況にある方もいることでしょう。また教員の仕事が楽しくてやりがいを感じているのであれば、そのままでもいいかもしれません。
教員も素晴らしい仕事ですが、世の中にはさまざまな仕事があります。もし現状に行き詰まり、今後について考えているのであれば、上記したようにすぐ動き出しましょう。業務が多忙で時間がなかなか取れない場合は、いろいろなサービスを駆使し、夢の実現のために、行動しましょう。
考えてばかりいても、現状は何も変わりません。行動した結果、自分に合った仕事が見つかるかもしれません。悩んでいる方は、ぜひ行動に移してみましょう。あなたの将来が楽しく、明るいものであることを祈っております。