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【横浜】雨の日まったり穴場デート！レトロ空間や社会科見学～サウナまでおすすめスポット5選

梅雨の季節に港町でお散歩デートを計画するなら、できるだけ濡れずに過ごせる屋内を選べば、スマートにまったり満喫できます。今回はデザイナーのINDULGEさんが「屋内でも横浜らしさを満喫できる穴場スポット」をご紹介します。屋内で快適に　6月上旬から1カ月程度は雨降りの日が続く梅雨の季節。雨の日でも濡れずに過ごせる屋内なら、デートも満喫できます。 　この記事では、屋内でもたっぷり楽しめる期間限定の穴場スポットを選んでみました。東京のデートに飽きたなら、横浜まで少し足を伸ばしてみてはいかがでしょう？ 港町情緒たっぷり！大正浪漫の面影を残した幻のレストランへ（画像：JR東日本ホテルズリリースより）●【関内】横浜武道館「CHILL CLASSIC CONCERT 2023 -spring/summer-」／くつろぎながらJ-POPのオーケストラアレンジを楽しめる人気公演！　オーケストラコンサートの良さはそのままに、リラックスして自由に楽しめる新しいコンサートとして大人気の「CHILL CLASSIC CONCERT（チルクラシックコンサート）」。 　第3回目となる「CHILL CLASSIC CONCERT 2023 -spring/summer-」は、横浜武道館にて6月10日（土）・11日（日）開催予定です。今回あまりの人気のため、両日ともに昼2公演追加開催されることになりました。 飲み物もOK！寝転がってリラックスして楽しめるオーケストラコンサート（画像：株式会社indiリリースより）　通常のオーケストラコンサートと大きく違うのは、小声での会話や飲み物を飲みながらの鑑賞、写真撮影もOKなところ。ハンモックやビーズクッションに寝ころがって楽しめる席や、リクライニングチェアに寝そべって演奏を楽しめる席が用意されており、リラックスして演奏を楽しめます。 　新日本フィルハーモニー交響楽団2nd首席ヴァイオリニストなど、新進気鋭の演者を含む約30名の特別なオーケストラにより、クラシックだけでなく、『魔法のコトバ』や『夜空のムコウ』といった平成を代表するJ-POPの名曲から人気アニメや映画のヒットソングまで、特別にアレンジされたものが演奏されるとのこと。ワクワクしますね！ 　雨の日は、自由な体勢で音楽を聴いてまったりリフレッシュしてみてはいかがでしょう？ 過去開催の様子。みなとみらいの街で、壮大な演奏をリラックスして楽しめます（画像：株式会社indiリリースより）●【山下公園】ホテルニューグランド「レトロ喫茶メニュー」／異国情緒を感じるロケーション！　1927（昭和2）年に開業したホテルニューグランドのメインダイニングとして使われていた「フェニックスルーム」で、不定期でオープンする幻のレストラン「ダイニングルームフェニックス」。8月31日（木）までの期間中、このタイムスリップしたかのような歴史を感じる空間で、「レトロ喫茶メニュー」が楽しめます。 映画の世界のようなクラシカルな雰囲気。ホテル発祥メニューの「シーフードドリア」や「スパゲッティナポリタン」、「プリン・ア・ラ・モード」なども提供される幻のレストラン。本館2階にて開催（画像：JR東日本ホテルズリリースより）　少し固めの食感と、卵のコクやバニラ香る風味豊かな味わいが魅力的な「レトロプリン」。開業当時と変わらないレシピで作られているそうです。さくらんぼと生クリームの飾り付けがなんとも愛らしい！ 　他には、エメラルドグリーンにホテルメイドのバニラアイスをのせた「クリームソーダ」や、ほろ苦いアイスコーヒーと上品な甘さのバニラアイスが絶妙な「コーヒーフロート」も。歴史的空間で過ごすティータイムで、ノスタルジックな気持ちに浸ることができそうです。 左から「レトロプリン」（1,265円）、「クリームソーダ」（1,644円）、「コーヒーフロート」（1,518円）（画像：JR東日本ホテルズリリースより）●【川崎】カワスイ川崎水族館「ナゾスイ」＋「バックヤードツアー」／好奇心いっぱいの二人なら！社会科見学も　謎解きにハマっているお2人なら、4月28日にオープンしたばかりの、カワスイ川崎水族館を使った謎解き「ナゾスイ」がおすすめです。 　松丸亮吾氏率いる謎解きクリエイター集団「RIDDLER（リドラ）」とのコラボレーションによって誕生し、水族館と謎解きを掛け合わせた謎解きゲームを楽しめます。 カワスイを周遊しながら謎解きを（画像：株式会社アイ・レジャー・エンターテインメントリリースより）　館内を周遊しながら、謎解き好きの魚「ハテナウオ」から出題される問題に挑戦していきます。水族館の幻想的な世界観に浸りながら、臨場感のある謎解きを楽しんでみては。 　また川崎水族館では、土日祝限定で14時からと15時からの2回、40分間のバックヤードツアーも行われています。社会科見学気分で、普段見ることのできない裏側やディープなお話が聞けるかも？ 「大人のバックヤードツアー」イメージ（画像：株式会社アイ・レジャー・エンターテインメントリリースより）●【中華街】HARE-TABI SAUNA／サウナが好きな2人なら！お得なコラボ「サ飯」も　ショッピングや食べ歩きを楽しんだ後は、4月15日に「観光のハブになるサウナ施設」として中華街にオープンしたばかりの「HARE-TABI SAUNA &INN（ハレタビサウナ＆イン）」へ。本格的でおしゃれなサウナ体験ができると人気です。 　男性サウナは、 ドイツ製EOS社製の車輪型サウナストーブを採用し、近代産業発祥の地である横浜をイメージしたそう。女性サウナは、中国茶のセルフロウリュを体験できるフィンランド式サウナストーブを採用。水風呂は、火照った身体をととのえる漢方水風呂が用意されています。質にもコンセプトにもかなりこだわった内容です。 横浜らしいレンガ使いの内装と漢方水風呂。女性にうれしいアメニティも充実（画像：株式会社アミナコレクションリリースより）　休憩スペースには、ゆらぎ効果など４種の送風装置をセッティング。「ととのう」時間も快適に過ごせるよう、こだわりの椅子が使用されています。 　別料金になりますが、「スターター」「サプライ」「フィニッシュ」などのサウナドリンクも充実。サウナ後に最適なクラフトビール「横浜サウナビール」もありますよ！ 　サウナ音楽は横浜出身のミュージッククリエーターと共同制作したオリジナル。居心地が良く、リピートしたくなるサウナです。 日本初導入の車輪型サウナストーブ（男性サウナ）（画像：株式会社アミナコレクションリリースより）　また、うれしいことに横浜中華街の老舗「重慶飯店・本館」とのコラボ企画として、中華サ飯コース料理「重慶飯店サウナ飯」をお得にいただくこともできます。「重慶飯店」は1959（昭和34）年に創業した四川料理の老舗。創業60年目にリニューアルした本館の外装デザインは、世界的に有名なデザイナー、アラン・チャン氏が手がけています。上質なモダンチャイナな空間で、伝統的で奥深い本格四川料理を堪能できますよ。 　サウナ後には、「辛いもの」「酸っぱいもの」「スタミナのつくもの」が食べたくなるそうです。こうした要素を盛り込んだサウナ飯コースの開発は、日本初の試みだとか。「HARE-TABI SAUNA &INN」のレシート提示が必須の特別価格プランですので、お見逃しなく！ ワンドリンク付き「重慶飯店サウナ飯」1名3,500円(2名～)（画像：株式会社アミナコレクションリリースより）●【桜木町】横浜ランドマークタワー「超高層眺望水族館　SKYGARDEN×SEAPARA」／絶景エリアが一望できる特等席！　横浜に行くならやっぱり夜景も眺めたい。そんな方にぴったりなのが、開業30周年を迎える横浜ランドマークタワーと八景島シーパラダイスのコラボレーション企画「超高層眺望水族館　SKYGARDEN×SEAPARA」。6月11日まで開催中です。 　期間中、69階展望フロア「スカイガーデン」には、色鮮やかな魚たちの水槽が展示されています。各ソファ席の間にも設置されているので、地上273mからの眺望を望みながら海の中にいる気分になれるかも。水槽越しの夜景はSNS映え間違いなし。クラゲもふわふわと漂っていますよ。 「シーパラ×スカイガーデン天空のペアシートチケット」には6月11日までの土日祝の夜の時間限定でドリンクが付いてお得（画像：三菱地所プロパティマネジメント株式会社リリースより）雨の日でも充実！　雨の日のしっとりとした港町はとてもロマンティック。雨に霞むみなとみらいや横浜の風景を眺めたり、音楽に身を委ねたり、人の少ない雨の日にサウナで整う…ぜいたくな1日になりそうです。 　水族館やサウナ施設も屋内なので、雨の影響を受けません。非日常的な体験は、良い気分転換になります。サウナでチルした後、さっくり中華街でご飯を食べて〆れば、大満足な1日になりますね！ 横浜ランドマークタワーから観覧車などみなとみらいを一望。横浜情緒に癒やされる1日を（イメージ画像：photoAC）■CHILL CLASSIC CONCERT 2023 -spring/summer- 開催期間：2023年6月10日（土）・11日（日） 開催場所：横浜武道館 住所：神奈川県横浜市中区翁町2-9-10 公演日時：6月10日（土）開場11:00開演12:00　 6月11日（日）開場10:00開演11:00 料金：CHILL席（ハンモック）：10,800円 SS席（ビーズクッション）：10,800円 S席（リクライニングチェア）：8,800円 A席（リクライニングチェア）：7,800円 スタンド席（ミニクッション付き）：4,800円 アクセス：横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町駅より徒歩4分 JR 関内駅より徒歩6分 ※予約詳細は公式サイトをご確認ください。 ■ホテルニューグランド「レトロ喫茶メニュー」 実施期間：開催中〜2023年8月31日（木） 会場：ホテルニューグランド 本館2F 「ダイニングルーム フェニックス」 住所：神奈川県横浜市中区山下町10 TEL：045-681-1841（宴会予約課10：30～18：30) 営業時間：11:00～16:00（L.O.15:00） アクセス：みなとみらい線 本町・中華街駅より徒歩1分 JR 石川町駅より徒歩13分 ※詳細は公式サイトをご確認ください ■カワスイ川崎水族館「ナゾスイ」 開催場所：川崎水族館 住所：神奈川県川崎市川崎区日進町1-11 TEL：044-222-3207(10:00〜18:00) 営業時間：10:00～20:00 料金：大人1名 2,000円／高校生1名 1,500円／小・中学生1,200円／幼児（4歳以上）600円 ナゾスイ参加料金：「CHAPTER BLUE」(20問) 770円 バックヤードツアー参加料金：1,000円 ※別途入館チケットの購入が必要 アクセス：JR 川崎駅より徒歩1分 京浜急行 川崎駅より徒歩5分 ※詳細は公式サイトをご確認ください ■HARE-TABI SAUNA 住所：神奈川県横浜市中区山下町216 TEL：045-306-7102 営業時間：11:00～23:00(最終受付22:00) 料金：平日2,420円／土日祝2,970円※120分制　30分ごと550円追加 アクセス：JR 石川町駅より徒歩5分 みなとみらい線 本町・中華街駅より徒歩7分 重慶飯店・本館 住所：神奈川県横浜市中区山下町164 TEL：045-641-8288 営業時間：【月～木】11:30～15:00（L.O.14:00）／17:00～21:00（L.O.20:00） 【金】11:30～15:00（L.O.14:00）／17:00～22:00（L.O.21:00） 【土】11:30〜22:00（L.O.21:00） 【日･祝】11:30〜21:00（L.O.20:00） アクセス：みなとみらい線 本町・中華街駅より徒歩2分 JR 石川町駅より徒歩8分 ■超高層眺望水族館　SKYGARDEN×SEAPARA 開催期間：開催中～2023年6月11日(日) 開催場所：横浜ランドマークタワー 69F 展望フロア「スカイガーデン」 住所：神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 TEL：045-222-5015（11:00～20:00） 営業時間：10:00～21:00（最終入場：20:30） 土曜・祝前日10:00～22:00（最終入場：21:30） ※上記時間以外にも特別営業あり（GW等） 料金：【入場券】大人1,000円／65歳以上・高校生800円／小・中学生500円／幼児（4歳以上）200円 【シーパラ×スカイガーデン天空のペアシートチケット】3,000円 ※ペアシート実施は土日祝のみ19:00以降45分制 ※入場券別途、ワンドリンク付(1人各１杯ずつ、計2杯) アクセス：みなとみらい線 みなとみらい駅より徒歩3分 JR・横浜市営地下鉄 桜木町駅より動く歩道で徒歩5分

大ヒット映画の聖地、日本唯一の「気象神社」も！高円寺氷川神社―東京神社案内【4】

東京都には約2,000社の神社があると言われています。初詣や祈願成就で参拝したり、散歩がてらに立ち寄ったりと神社に行く機会は何かと多いのでは。本シリーズでは写真家の石津祐介さんが、神社の見どころや土地とのつながり、オススメの授与品を紹介し、神職の方からお話を伺います。第4回は「高円寺氷川神社」です。映画の聖地巡りでも有名な高円寺氷川神社（画像：石津祐介）境内に日本唯一の「気象神社」がある氷川神社　高円寺氷川神社は、埼玉県や東京都に200社以上ある氷川神社の一つで、御祭神は素戔嗚尊（スサノオノミコト）です。そして境内には、日本で唯一という「気象神社」があり、映画『天気の子』の聖地としても知られています。今回は、禰宜の紺谷大進さんに神社を案内していただきました。 「映画『天気の子』の人気で、境内にある気象神社には国内外から多くの参拝者が訪れるようになりましたが、氷川神社は源頼朝公による奥州征伐の際に創建され、農業の神としてこの地で信仰を集めていました」（紺谷さん） 日本で唯一という気象神社（画像：石津祐介）旧日本陸軍で創建された気象神社　もともと気象神社は、1944（昭和19）年に、杉並区馬橋地区にあった旧日本陸軍の陸軍気象部の構内に創建され、気象予報を行う観測員が予報的中を祈願したといいます。そして戦後に高円寺氷川神社に移されました。 「気象神社は戦後、GHQの神道指令で撤去されるはずでしたが、調査漏れにより残されたようです。そして、先々代の宮司が受け入れることになり高円寺氷川神社に遷座されることになりました」（紺谷さん） 　気象神社で祀（まつ）られているのは八意思兼命（ヤゴコロオモイカネノミコト）です。日本神話では、天照大神が「天の岩戸」に隠れ世界が暗闇になる「岩戸隠れ」で、八意思兼命は岩戸から天照大神を出す知恵を出します。 「天照大神は太陽の神ですので、世界に太陽を取り戻した八意思兼命は『気象の神』として祀られました。また名前の『八』から晴、曇、雨、雪、雷、風、霜、霧の八つの気象条件を司ることができるとされています」（紺谷さん） 　気象神社は、その名の通り気象に関する祈願成就のために参拝者が訪れますが、その目的は必ずしも「晴天」祈願だけでは無いようです。 「やはり晴天祈願の参拝者が多いのですが、気象予報士の合格祈願や、『天気の子』の聖地巡礼の方もいます。晴天祈願は横浜DeNAベイスターズさんをはじめ、屋外スポーツ関係者やイベント会社の方も多く祈祷に訪れます。面白いのはエアコンメーカーさんが『猛暑』祈願に来たり、タイヤメーカーさんがスノータイヤが売れるように『降雪』祈願に来たりします」（紺谷さん） 映画『天気の子』に登場する下駄絵馬（画像：石津祐介）境内にある百葉箱。「参拝の際には、ぜひ記録もお願いします」と紺谷さん（画像：石津祐介）人気の授与品や御朱印をいただこう　高円寺氷川神社の御朱印はカラフルで凝ったデザインが人気で、遠方からも多くの方が求めに来るといいます。 「もともとはシンプルなデザインでしたが、デザイナーの提案でカラフルな御朱印となりました。以前は天候によって授与する御朱印が異なっていましたが、今では月替わりのデザインとなっています」（紺谷さん） 月替わりの御朱印。氷川神社と気象神社が対になっており、合わせると1枚のデザインとなります（画像：石津祐介）ご朱印帳は表紙が氷川神社、裏表紙が気象神社になっています（画像：石津祐介）　授与品は、仕事や就職がうまくように祈願する氷川神社の「仕事守」、気象神社では晴天祈願の「晴守り」や、神社の名物猫だったミケさんをモチーフとした「みまもり」などが人気です。 左から氷川神社の「仕事守」、気象神社の「晴守り」と「みまもり」（画像：石津祐介）「天気」による高円寺の街おこし　2022年、高円寺氷川神社では「高円寺お天気フェス」が開催され、クイズ大会や気象予報士によるトークショーが行われました。 「高円寺を『天気の街』にしようと、街おこしでフェスを開催しました」（紺谷さん） 　日本で初めて天気予報が行われた6月1日の「気象記念日」には、毎年例大祭が行われ、また境内には気象観測装置が設置されているなど、とことん天気にこだわっています。 「気象神社だけ参拝される方も多いのですが、まずは氷川神社を参拝してからお参りいただければと思います。今後、神社の入り口に気象予報の電子掲示板も設置する予定ですので、そちらにも注目していただければと思います」（紺谷さん） 境内に設置されている気象庁の合格を受けた気象観測装置（画像：石津祐介）自らも気象予報士の資格を持つ禰宜の紺谷さん（画像：石津祐介）■高円寺氷川神社(こうえんじひかわじんじゃ) 住所：東京都杉並区高円寺南4-44-19 TEL：03-3314-4147 参拝時間：早朝〜17:00 社務所受付：9:00～16:00（不定休） アクセス：JR高円寺駅より徒歩2分 ※最新情報は公式サイトをご確認ください

予約の取れない縁結びスポット！吉宗ゆかりの鎮守の杜・赤坂氷川神社―東京神社案内【２】

東京都には約2,000社の神社があると言われています。初詣や祈願成就で参拝したり、散歩がてらに立ち寄ったりと神社に行く機会は何かと多いのでは。本シリーズでは写真家の石津祐介さんが、神社の見どころや土地とのつながり、オススメの授与品を紹介し、神職の方からお話を伺います。第2回は「赤坂氷川神社」です。赤坂の高台に鎮座する氷川神社。こちらは南側にある一の鳥居（画像：石津祐介）緑に囲まれた高台に鎮座する神社　赤坂氷川神社は、埼玉県や東京都に200社以上ある氷川神社の一つです。「厄除けと縁結び」のご利益がある神社として知られ、とくに女性に人気があります。今回は、権禰宜（ごんねぎ）の神屋宗太郎さんに神社を案内していただきました。 氷川坂に面した一の鳥居。都心とは思えない程に木が生い茂っています（画像：石津祐介）江戸幕府の八代将軍、徳川吉宗ゆかりの神社　もともと神社は一ツ木村（現在の赤坂４丁目付近）にありましたが、紀州徳川家出身の徳川吉宗が江戸幕府の将軍職を継ぐにあたり、紀州藩の屋敷が赤坂にあったことから「天下一の将軍の神社を、地域一体が見渡せる高台の広い場所へ」と、現在の地に遷座され社殿が造営されたといいます。 　「もともと神社は今の赤坂見附駅の近くにありました。この地に移ってから吉宗公のご参拝があり、将軍家と縁のある神社となりました」（神屋さん） 建立当時の姿を伝える御社殿は、東京都の有形文化財建築物に指定されています（画像：石津祐介）厄除けと縁結びのご利益　赤坂氷川神社では、素盞嗚尊（スサノオノミコト）、奇稲田姫命（クシイナダヒメノミコト）、大己貴命（オオナムジノミコト）の3柱を御祭神としています。 　「日本神話では、素盞嗚尊は八岐大蛇（ヤマタノオロチ）を退治しましたので、そのことから『厄除け』のご利益、素盞嗚尊と奇稲田姫命は夫婦神で、出雲大社で有名な大己貴命（大国主命）をお祀りしていますので、『縁結び』のご利益があります」（神屋さん） 三の鳥居から楼門を望む。鳥居の銘板には「氷川大明神」と記されています（画像：石津祐介）大人気の神事「縁結び参り」　赤坂氷川神社では、月に一度行われる「縁結び参り」の神事があります。 　「神事では男女のご縁など、さまざまな『縁結び』を御祭神にお祈りしていただき、その後に授与品をお渡しします」（神屋さん） 　斎行日はホームページにて案内されますが、受付開始からものの数分で予約が埋まるという人気ぶりだとか。また3月3日の「桃の節句の縁結び参り」や、7月7日の「星合ひの縁結び参り」など季節の縁結び参りも行われています。 　境内には、梛（なぎ）の木にさくらんぼの根付を結ぶ「さくらんぼ結び」や、格子に願い事を書いた紙を結ぶ「縁結ひ（えんゆい）」があり、とくに女性の参拝者に人気です。 ちりめん根付のさくらんぼを木に結ぶ「さくらんぼ結び」（画像：石津祐介）もともと社殿に使われていた格子に、願い事を結ぶ「縁結ひ」（画像：石津祐介）勝海舟ゆかりの四合（しあわせ）稲荷　境内にはいくつかの稲荷神社が鎮座していますが、その中でとくに注目したいのが四合稲荷です。明治に神社の近くに鎮座していた4社の稲荷神社を合祀した際に、幕末に活躍した勝海舟により「4社を合祀」、幸福の「しあわせ」、「志を合わせる」をかけ、「四合（しあわせ）稲荷」と名付けられました。 　「縁結び参りでお渡しする授与品『四合御櫛（しあわせみくし）』は、ここから名前をいただいていますので、ぜひご参拝いただければと思います」（神屋さん） 幕末に志士、勝海舟が名付けた四合（しあわせ）稲荷（画像：石津祐介）人気の授与品や御朱印をいただこう　縁結びの神社ですので、一番人気の授与品は縁結びのお守りです。赤坂氷川神社オリジナルデザインの「縁結守」の2種類受けることができます。 　青海波に千鳥を組み合わせた「波に千鳥」は、「困難を共に力を合わせて乗り越えてゆく」人との出会いを祈願し、七宝文様は円のつながりがご縁、円満、調和を意味しています。 　御朱印は、通常の御朱印として氷川神社と四合稲荷のものがあり、また季節ごとに特別な御朱印も用意されています。 人気の縁結守、波に千鳥紋様（左）と七宝紋様（右）（画像：石津祐介）境内の大銀杏（イチョウ）の葉をデザインした御朱印帳（左）と氷川神社の通常御朱印（右）（画像：石津祐介）いろいろなご縁に巡り合えるように　「赤坂氷川神社は、縁結びの神様をお祀りしている神社ですので、ご自身の良縁はもとより、ご家族や友人、お仕事などさまざまなご縁を、お願いに来ていただければと思います」（神屋さん） 「祈願成就されましたら、ぜひお礼参りにお越しください」と、権禰宜の神屋さん（画像：石津祐介）■赤坂氷川神社（あかさかひかわじんじゃ） 住所：東京都港区赤坂6-10-12 TEL：03-3583-1935 社務所受付時間：9:00～17:00 縁結び参り斎行日：7月日程は5月30日9:00に発表（6月分は予約満了） アクセス：東京メトロ千代田線 赤坂駅より徒歩8分 東京メトロ日比谷線・都営大江戸線 六本木駅より徒歩8分 東京メトロ南北線 六本木一丁目駅より徒歩9分 東京メトロ銀座線 溜池山王駅より徒歩13分

【日本橋・早稲田・渋谷】時代劇の舞台で時を重ねる。お江戸東京歴史さんぽ

徳川家康が幕府を開いて420年。経済が大きく発展した要因の一つとして、物流のため江戸という土地を拠点に選んだことにあると考えられています。長寿時代劇にもたびたび登場する歴史の舞台についてエデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。　今年の大河ドラマは徳川家康が主人公。戦国時代の大河ドラマでは必ず登場する超重要人物ですが、単独の主役となるのは実に40年ぶりになります。現在の東京が世界的な大都市となったのも、徳川家康が江戸に幕府を開いたからで、今の繁栄も家康のおかげといえるでしょう。 　さて、江戸時代を舞台とするドラマと言えば時代劇。昭和の頃は当たり前のようにお茶の間に流れていましたが、地上波での放送はすっかり減少しました。移り変わりの激しい東京都心にも、時代劇の舞台となった地名や場所が現在も残っています。 　今回は、時代劇の面影を残す都心のスポットや大人気時代劇『暴れん坊将軍』から生まれた「マツケンサンバⅡ」とのコラボカフェなどをご紹介していきます。 ●【日本橋～東京駅周辺】時代劇でおなじみの八丁堀　日本橋界隈に隣接する中央区八丁堀は、江戸時代の頃に今でいう警察官にあたる与力やその部下である同心が多く住む町でした。勤務先である奉行所は今の東京駅や有楽町駅付近にあり、職場から近い八丁堀に組屋敷があったからです。 東京駅日本橋口周辺には「遠山の金さん」で有名な北町奉行所、有楽町駅南東側には南町奉行所があった（画像：photoAC）　時代劇でも「八丁堀の旦那」と呼ばれるシーンも多く、東京に住んでいない時代劇好きな人にもなじみのある町です。「堀」という字の通り、江戸時代の木材などの物資を運ぶ水路が入り組んでいる場所でしたが、現在は埋め立てられて当時をしのぶものも限られています。 　日本橋クルーズ(R)の「お江戸TOKYOクルーズ」では江戸城を守る外堀の役割もあった日本橋川から当時の石垣などを間近に見ることができます。東京観光の定番の一つですが、都内在住だとかえって水際から風景を眺めるような体験をする機会が少ないのでは。水の流れに身を任せる江戸時代の時間感覚を体験してみてはいかがでしょうか。 関東平野の真ん中であり川の終着点が集まる江戸の地は、鎌倉のように山に阻まれることもなく水路を張り巡らし物資を運ぶのに都合の良い土地だった。日本橋から上流へ向かってから川を下る「お江戸TOKYOクルーズ60分」では、江戸城の石垣の一部が残っている場所も周遊。TV番組のようにベテランガイドの解説付きで楽しめる（画像：photoAC）●【新宿区】江戸最大級の大名屋敷を誇る尾張藩跡　数々の大名屋敷があった江戸の町。その中でも最大規模を誇ったのが、将軍家の御三家の筆頭格である尾張藩です。人気時代劇『暴れん坊将軍』の主人公、徳川吉宗のライバル役として登場する徳川宗春は、尾張藩の藩主でした。 　大名屋敷は藩主や妻が住む上屋敷、世継ぎなどが住む中屋敷、そしてお付きの者が住む下屋敷と分類されていました。 市ヶ谷の防衛省一帯は尾張藩の藩主や妻子が住む上屋敷だった（画像：photoAC）　尾張家の上屋敷は市ヶ谷にある防衛省一帯、中屋敷が四ツ谷駅近くの上智大学一帯、下屋敷は現在の新宿区にある戸山ハイツや戸山公園を含む13万6千坪の土地を拝領していました。その広さは桁違いの広さを誇り、御三家筆頭にふさわしいものでした。 　尾張藩の屋敷跡の中でも、公園として整備されている戸山公園には当時の面影を残す人口の築山「箱根山」があり、大名屋敷のスケールの大きさを体感することができます。 西早稲田駅からほど近い戸山公園。山手線内で最も標高の高い山「箱根山」（画像：photoAC）●【渋谷】時代を超えて「上様」と盛り上がろう　数ある時代劇の中でも人気の高いシリーズの一つが『暴れん坊将軍』です。 　松平健さん演じる八代将軍・徳川吉宗が身分を隠して江戸の町で起きる事件を解決する時代劇は1978年から2002年にかけてレギュラー放送された長寿番組でした。 家紋風の焼き印入りどら焼きが乗った和パフェなど、トロピカルメニューと和の融合が楽しい（TOKYO PARADE goods＆cafeプレスリリースより)　俳優としての地位を確立した松平健さんは歌手としても活動し、2004年に大ヒットした『マツケンサンバⅡ』は長い間幅広い年齢層から人気を集めています。そんなマツケンサンバの世界が渋谷パルコ6階の　「TOKYO PARADE goods＆cafe」で堪能できます。 眠りさえ忘れて踊り明かしたくなりそうなドリンクがそろう。写真右奥は「ビバ~マツケンサンバⅡ ワールドカフェ~オレ！」。絵柄は2種類（TOKYO PARADE goods＆cafeプレスリリースより)　情熱的なサンバと時代劇という、一見するとミスマッチな世界観から生まれたマツケンサンバ。まばゆく陽気なメニューを食べながら江戸の街に思いをはせてみてはいかがでしょうか。 オリジナルグッズショップはカフェ予約なしで入場できる（※5月12日～15日以降。入場制限がかかる場合あり）（TOKYO PARADE goods＆cafeプレスリリースより)■日本橋クルーズ(R) 住所：東京都中央区日本橋１-9（日本橋船着場） 電話：03-5679-7311（10:00〜17:00） 定休日：水曜（祝日の場合翌日休） 料金：【お江戸TOKYOクルーズ45分】平日1,500円／土日祝1,700円 【お江戸TOKYOクルーズ60分】平日2,000円／土日祝2,200円 【神田川クルーズ(R)】平日2,500円／土日祝2,800円 【東京湾クルーズ】平日2,000円／土日祝2,200円 【サンセットクルーズ】平日3,500円／土日祝3,800円 アクセス：東京メトロ銀座線・半蔵門線　三越前駅B6出口より 徒歩3分 都営浅草線、東京メトロ銀座線・東西線　日本橋駅B12出口より徒歩5分 ※その他予約等詳細は公式サイトをご確認ください ■戸山公園 住所：新宿区戸山1～3丁目、大久保3丁目 TEL：03-3200-1702（戸山公園サービスセンター） アクセス：東京メトロ副都心線　西早稲田駅より徒歩6分（大久保地区）・徒歩8分（箱根山地区） 東京メトロ東西線　早稲田駅より徒歩10分（箱根山地区） 都営大江戸線　若松河田駅より徒歩15分（箱根山地区） JR・東京メトロ東西線 高田馬場駅より徒歩7分（大久保地区）、徒歩21分（箱根山地区） JR山手線　新大久保駅より徒歩10分（大久保地区）・徒歩25分（箱根山地区） ■ビバ ~マツケンサンバⅡワールドカフェ~オレ! 開催場所：TOKYO PARADE goods＆cafe 住所：東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ6F TEL：03-5679-7311（10:00〜17:00） 開催期間：2023年5月12日（金）～6月26日（月） ※5月26日（金）のみ16:00閉店 営業時間：11:00〜21:00（L.O. 20:00） アクセス：東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅B6出口より徒歩3分 都営浅草線、東京メトロ銀座線・東西線 日本橋駅B12出口より徒歩5分 ※予約等詳細は公式サイトをご確認ください

【柴又】着物の若者も増加中！雑貨や老舗甘味処巡りが楽しいレトロなまちさんぽ

葛飾・柴又と言えば映画『男はつらいよ』の舞台として知られていますが、実は都内で唯一「重要文化的景観」として認定されている街でもあります。今回は老舗甘味処やレトロな街並みが残る柴又の魅力について、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。　今年もゴールデンウィークの季節が近づいてきています。東京都心でもさまざまなイベントが催され、久しぶりににぎやかな雰囲気が戻ってきています。 　連休中ふらりとお出かけするのにおすすめなのが、都内で唯一国の重要文化的景観として認定されている葛飾区の柴又エリアです。 　今回は、ゴールデンウィーク中に立ち寄りたい、懐かしい下町の雰囲気を残す柴又のおすすめスポットをご紹介していきます。 「結構毛だらけ猫灰だらけ」は寅さんの口上の一部。柴又は浅草よりのんびりした雰囲気（画像：photoAC）国民的映画の舞台となった柴又　柴又といえば「寅さん」。昭和から平成初期にかけて国民的映画として人気を集めた映画『男はつらいよ』の主人公、車寅次郎の実家が柴又帝釈天の参道にある団子屋という設定で、全国的な知名度を誇るようになりました。 　1969年に映画第一作が公開されてから50年以上が経ち、リアルタイムで『男はつらいよ』を見ていない世代も増えていますが、地上波や配信サービスでは人気の継続しているコンテンツです。 柴又駅前には何かとすぐに旅立ってしまうフーテンの寅さんと心配の種が尽きない妹のさくらが佇む（画像：photoAC）　柴又と寅さんが結びつかない人にとっても、高層ビルが立ち並ぶ都心とは違い、柴又周辺は空が広く感じられてレトロな街並みの残る魅力的なエリア。のんびりと散策し、「人情味あふれる古き良き時代の門前町」を体感してみませんか？ 風情ある石畳の街並み。駅近くには「昭和レトロ喫茶店 セピア」など、乙女心をくすぐる雑貨に出会える場所も（画像：photoAC）●約400年の歴史を持つ柴又帝釈天　柴又のシンボル的存在なのが柴又帝釈天こと題経寺。創建は江戸初期の寛永6（1629）年です。 　建造物への色彩装飾もあまりなく落ち着いた雰囲気ですが、戦火を免れたこともあり、見ごたえのある明治から昭和初期の各時代の精密な彫刻作品が残されています。 　柴又帝釈天では60日に一度回ってくる庚申の日が縁日の日と定められており、多くの人が訪れにぎわいをみせます。ゴールデンウィーク期間の5月2日（火）は庚申の日に当たるので、食べ歩きしに足を運んでみてはいかがでしょうか？ 庚申前日には江戸の火消し「纏（まとい）」が練り歩く奉納行事が夕方16時ごろに行われています（画像：photoAC）●食べ歩きが楽しい柴又帝釈天門前参道商店街　2018年、「葛飾柴又の文化的景観」が国の重要文化的景観として都内で初めて認定されました。重要文化的景観とは、風土に根ざして営まれてきた生活やなりわいにより形成された景観地を保護する制度です。 　男はつらいよシリーズの影響で柴又一帯は都内有数の観光地となり、多くの観光客が訪れる観光スポットになりましたが、再開発されることなく今も当時と変わらぬ町並みを残しています。 柴又名物の草団子。老舗が数多く軒を連ねる。寅さんの実家のモデルとなったお店も（画像：photoAC）　エリアの中心である柴又帝釈天門前参道商店街には、下町の雰囲気を壊さないような統一感のある店舗が並び、老舗の団子屋や和菓子屋、川魚やうなぎなどの老舗料理店があります。 　おいしそうな匂いがあちらこちらから漂う石畳の参道を歩きながら、お気に入りのお店を探してみるのも楽しいですね。 昭和レトロな店内に駄菓子やおもちゃが並ぶ「ハイカラ横丁」。2階にはおもちゃ博物館が。スマートボールやインベーダーゲームなどで遊ぶこともできる（画像：photoAC）●葛飾柴又寅さん記念館にはカフェや謎解きゲームも　柴又と言えば寅さん。若い世代にとってはなじみの薄い寅さんですが、「葛飾柴又寅さん記念館」に立ち寄れば柴又をもっと楽しめます。 　帝釈天から歩いて5分のところにある寅さん記念館には、実際に撮影で使われた寅さんの実家である団子屋「くるまや」のセットがそっくりそのまま再現されています。衣装や小道具の展示や映像演出などに加えて「帝釈人車鉄道」の客車を再現したレトロな撮影スポットも。 　2019年にはかわいい寅さんのイラストが描かれたカプチーノなどが楽しめる「TORAsan cafe」がオープンし、2022年からは常設で謎解きゲームも楽しめるようになっています。店内の設備は昭和レトロさ全開です。 　このほかにも昭和30年代の帝釈天参道を再現したジオラマがあり、昭和を知らない世代にとっては新鮮な空間が広がっています。 帝釈天の渦巻きマーク「雷紋」（画像：photoAC）●都内唯一の渡し舟「矢切の渡し」　交通網が発達する以前、船で向こう岸に渡る「渡し舟」は重要な交通手段でした。今はすっかり見られなくなりましたが、江戸川に隣接する柴又エリアには都内唯一の渡し舟となった「矢切の渡し」が現役です。 　文芸作品や有名演歌、そして『男はつらいよ』にも登場する渡し舟は、江戸時代、地元民の移動手段として運用したのが始まりとされています。 　寅さん記念館から徒歩10分の江戸川河川敷にある木製の船に乗ると、川の向こう側の千葉県松戸市に到着します。 手書きの文字と木の桟橋に風情があります（画像：photoAC）のんびりとした一日を過ごしてみよう　東京都内には観光スポットがたくさんありますが、柴又のように参道と帝釈天を軸にエリア全体の雰囲気が統一されている観光スポットは珍しいです。 　グルメを堪能したり、写真撮影を楽しんだりと昭和の下町気分を一日中楽しんでみてはいかがでしょうか？ 帝釈天には日本庭園もあるので、着物をレンタルしてそぞろ歩きするのも楽しそう（画像：photoAC）■柴又帝釈天 住所：東京都葛飾区柴又7-10-3 TEL：03-3657-2886 開門時間：5:00～20:00 アクセス：京成線　柴又駅より徒歩3分 北総鉄道　新柴又駅より徒歩12分 ■葛飾柴又寅さん記念館 住所：東京葛飾区柴又6-22-19 TEL：03-3657-3455 営業時間：9:00～17:00 定休日：第3火曜日（ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日） 及び12月第3火・水・木曜 料金：山田洋次ミュージアムとの共通券 一般500円／児童・生徒300円／シルバー400円（65歳以上） アクセス：京成 柴又駅より徒歩8分 北総鉄道 新柴又駅より徒歩12分 ■矢切渡船 住所：東京葛飾区柴又柴又7-18先 TEL：047-363-9357 営業時間：10:00～16:00頃まで 【夏季】毎日運航 【冬季】土日祝日及び庚申の日のみ運航 料金：大人片道200円／子ども片道100円 アクセス： 京成線　柴又駅より徒歩10分 ※荒天の場合のほか、臨時でお休みになる場合あり

シティポップに描かれた80年代の「東京」を探しに出かけよう

SNSや音楽配信サービスの台頭で世界的にシティポップが流行し始めて数年。洋楽から派生した新しい音楽として独自に発展した楽曲が描く「東京」の姿は、80年代の活気や哀愁を含んでいます。今回はエデュケーショナルライターの日野京子さんが今も残る「80年代の風景」を感じられる場所をご紹介します。　インターネットでの音楽配信サービスが浸透し、80年代のシティポップが世界的に人気を集めています。NHKの情報番組「あさイチ」でも特集が組まれるほど、シティポップは昨今のレトロブームを飛び超えた音楽ジャンルになっています。 　洗練されたメロディーからは、バブル経済へと向かう活気あふれる都会の姿が浮かんできます。東京は常にどこかしらで再開発が行われアップデートし続ける世界都市ですが、一方で80年代の下町の面影が残る場所も街の個性として共存しているのがおもしろいところ。今回は東京都心に残る「80年代の風景」を感じられるエリアをご紹介していきます。 シティポップには都会の恋愛模様が描かれることが多い（株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド　プレスリリースより）かつてフジテレビがあった新宿区河田町　「フジテレビ」と聞くと、お台場が浮かびますよね。球体展望台が特徴的なフジテレビ本社は、レインボーブリッジと同じくお台場のランドマークとなっています。 　80年代、テレビ界で圧倒的な影響力を誇っていたフジテレビが臨海副都心であるお台場に移転したのは1997（平成9）年でした。子どもや若い世代がお笑い番組やトレンディドラマに夢中になっていた80年代、フジテレビは新宿区の河田町に本社がありました。かつての本社に隣接する場所にある商店街「あけぼのばし通り商店街」は、かつて「フジテレビ通り」と呼ばれ、テレビ局関係者が往来する通りでした。 　フジテレビ移転後の跡地には高層マンションが立ち、テレビ局があったとは思えないほどすっかり様変わりしていますが、商店街は80年代の雰囲気を残す佇まいを残しています。 新宿三丁目駅から一駅、曙橋駅前に広がる商店街（画像：photoAC）新宿ゴールデン街　都内屈指の繁華街である新宿歌舞伎町。1980年代以降、再開発事業で高層ビルが立ち並ぶ新宿でも、とくに歌舞伎町1丁目にあるゴールデン街は昭和の街並みがそのまま残っているスポットです。 　新宿のような都市部では当たり前のように行われる再開発を拒み、令和の今も300件近い小さな飲食店がひしめき合うように並ぶ貴重な場所です。 レトロな字体もあちこちに（画像：photoAC）　80年代には全国の繁華街でよく見られた光景ですが、バブル経済による土地の値上げや再開発でここまで街として残っているのはとても珍しいです。20代にとって、生まれてから見たこともないような「1970年代や80年代を彷彿とさせる飲み屋街」は新鮮に映るのでは。 　 　最近では外国人観光客が立ち寄る人気スポットとして大いににぎわいを見せています。日本人だけでなく外国人も魅了する新宿ゴールデン街は、東京では消滅しつつある「80年代の居酒屋」です。タイムトラベラーになった気分で足を運んでみてはいかがでしょうか。 木造長屋が並ぶ路地に200軒以上のバーが集まる。作家や役者の集まる文化人の街としても有名（画像：photoAC）レトロな雰囲気が残る上野周辺　北の玄関口としての役割を担ってきた上野駅は2000年代に商業施設アトレがオープンし、周辺は現代風なエリアへと変わりました。 昔の雰囲気を残したまま改修が行われた駅舎（画像：photoAC）　その一方で、上野周辺はアメ横や老舗喫茶店といった昭和の風景が残るエリアです。古き良き喫茶店が多い理由は、日本初の喫茶店が上野に誕生したことや、列車の待合などでニーズがあったため。今なおその伝統が残っています。 戦後の雰囲気を今に伝えるアメヤ横丁（画像：photoAC）　上野駅から徒歩2分の場所にある創業1977年のギャランは、ドラマロケ地としても使用されている喫茶店です。今では珍しい全席喫煙可能で、テーブルにはタバコ皿が置いてあります。豪華な照明や内装からは昭和時代そのままの雰囲気を感じられます。 　今ではチェーン店が多くなりましたが、80年代は「行きつけの喫茶店のマスターに恋愛相談をする」というのが若者の定番で、ドラマでもそうした描写が度々登場していました。シティポップで歌われている「華やかな都会の生活」の背景にあった東京の雰囲気を堪能してみては？ ナポリタンやオムライス、クリームソーダといった昔ながらのメニューが時を超えてリアルに残っている場所（イメージ画像：photoAC）東京タワー　スカイツリーが誕生するまで東京の絶対的なシンボルだったのが東京タワーです。テレビの電波塔として昭和33（1958）年に完成した頃は周囲に高層ビルはなく、まさにそびえ立つタワーでした。 東京タワーの高さは333m。建築基準法が改正された70年代から、都市部では超高層ビルが次々と建設されていったがその高さは200m級にとどまる(画像：photoAC)　シティポップの代表的な一曲、角松敏生の『TOKYO　TOWER』でも歌われている東京タワー。1950年代後半～70年代前半の高度経済成長期のシンボルとして見られることが多い東京タワーですが、ビルが高層化していなかった80年代においても別格の高さを誇る建造物でした。電波塔としての役割はスカイツリーに譲ったものの、今もなお東京のシンボルとして人々の心をつかんでいます。 飲食物やレジャーシート、テントの持ち込みも可能（イメージ画像：株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド　プレスリリースより）　東京タワーを間近に臨む「ザ・プリンス パークタワー東京」と「東京プリンスホテル」では、5月4日（木・祝）～6日（土）の3日間、ピクニックイベント「PARK　DAY　2023」が開催されます。プリンス芝公園には入場無料で野外ライブやキッチンカーが用意され、誰でもピクニックを楽しむことができます。 　グランピングテント内でピクニックを楽しめる有料プランでは、ドリンクやスナックセット、ボードゲームが貸出され、コンピュータゲームのなかったアナログな時代を体感することもできます。 　また東京タワーがライトアップされる夜には、普段は入ることのできないプリンスホテル屋上で夜ピクニックができるという、バブル時代を彷彿とさせる宿泊限定プランも。目の前の東京タワーを眺めながら、お酒を片手に都会的なアウトドアシアターが楽しめます。 80年代を探しに出かけよう　若い世代のハートをつかむシティポップ。音楽は時代を超えて受け継がれていきます。「かつての若者が見た風景」を進化し続ける東京で探し、当時に思いをはせてみるのも悪くはないですね。 　懐かしい風景を探しに出かけてみてはいかがでしょうか？ 都会に埋もれる孤独と哀愁（イメージ画像：photoAC）■あけぼのばし商店街 住所： 東京都新宿区住吉町8-5 アクセス：都営地下鉄新宿線 曙橋駅より徒歩2分 ■新宿ゴールデン街 住所：東京都新宿区歌舞伎町1 アクセス：東京メトロ丸の内線　副都心線　都営地下鉄新宿三丁目駅より徒歩3分　JR新宿駅より徒歩で6分 ■コーヒーショップ　ギャラン 住所：東京都台東区上野6-14-4 TEL：03-3836-2756 営業時間：8：00～22：30 アクセス：JR/ 東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅より徒歩2分 ■東京タワー 住所：東京都港区芝公園4-2-8 TEL：03-3433-5111 営業時間： 9:00～23:00（メインデッキ最終入場 22:30） 定休日：年中無休 アクセス：都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅より徒歩5分 都営三田線 御成門駅より徒歩6分 東京メトロ日比谷線 神谷町駅より徒歩7分 都営浅草線 大門駅より徒歩10分 JR浜松町駅より徒歩15分 ■「PARK DAY 2023」 開催日程：2023年5月4日（木・祝）～6日（土） 開催時間：11:00～19:00 開催場所：ザ・プリンス パークタワー東京 プリンス芝公園、神殿「神明」（2F） 東京プリンスホテル 屋上 ・ザ・プリンス パークタワー東京 住所：東京都港区芝公園 4-8-1 ・東京プリンスホテル 住所：東京都港区芝公園 3-3-1 ※有料プラン詳細は公式サイトをご確認ください

春の陽気に誘われて。芝生のある公園ピクニックでリフレッシュ！

東京には季節の花が美しく咲く公園がたくさんあります。新緑の季節、青々と茂り始めたやわらかな芝生の上で、大人の遠足＝おしゃれピクニックを楽しみませんか？ 今回は、広々とした芝生のある都会のオアシスについて、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。楽しみな学校行事　春は出会いの季節と新しい人間関係がスタートする時期でもあります。小学校の春先の一大行事と言えば春の遠足。新しいクラスの親睦や連帯感アップも兼ねている学校行事です。「楽しみ過ぎて前日の夜はなかなか眠れなかった」「こっそりおやつを多めに持っていった」など、人によって色々なエピソードがあったりしますよね。 　今では校外学習など授業と結びついた活動が増えていますが、公園の芝生にシートを広げてお弁当やおやつを食べるのは普段の学校生活とは違い、解放的な気分を味わえました。 芝生の上で食事するのが心地よい季節（画像：Unsplash）　遠足は、学校の校庭からバスに乗って公園や動物園、水族館に行き、天気が良ければ屋外でお弁当を食べて、またバスに乗って学校に戻ってくる行事です。 　 　おやつを持ってきて良いこともあり、多くの子ども達にとっては学校生活の中でも特別な行事といえます。遠足の歴史は明治以降からと古く、現在でも遠足や校外学習そして修学旅行は文部科学省により「特別活動」として必修科目となっています。 　成長すると「公園の芝生でシートを敷いてお弁当を食べる」という機会がめっきり減りますが、遠足の計画を立てるだけでも子どもの頃のようにワクワクしてきます。 　今回は、都心からのアクセスも良く、四季の草花を鑑賞できてシートを広げられる芝生のある公園をご紹介します。 寝転がって青空を眺めたい！（画像：Unsplash）【王子】飛鳥山公園／サクラやアジサイの花咲く丘に食が充実　北区の飛鳥山公園は日本最古の公園の一つであり、江戸時代から続く桜の名所としても知られています。 3月にリニューアルされてテイクアウトフードなどが充実。22時まで営業しているカフェレストランや、リニューアルした展望ひろばにはキッチンカーも（画像：photoAC）　花見のシーズンは多くの人が訪れますが、桜以外にも園内には10種1万5000株のツツジや山裾の「飛鳥の小径」にはアジサイが植えられており、さまざまな花を鑑賞することができます。 線路脇にいろいろな種類のアジサイが1,300株植えられている。見頃は例年6月中旬（画像：photoAC）　公園の一角にはかつて2021年の大河ドラマの主人公である渋沢栄一の邸宅がありました。現在は旧渋沢庭園として無料開放されています。また、公園内には「渋沢資料館」があり、近代日本経済の父と言われる渋沢栄一について学ぶことができます。 　この他にも「紙の博物館」「飛鳥山博物館」が隣接しており、小学校の頃の校外学習のように学びつつ、自然の中で昼食を食べることができるスポットです。 飛鳥山公園内にある渋沢史料館施設のひとつ。文化財建築「青淵文庫」（画像：photoAC）3月21日にオープンしたばかりの「shibusawa hatれすとらん館」。「my　me　mine」ではサンドイッチやポテトなどの軽食、焼き菓子やケーキにソフトクリーム、カヌレなどがテイクアウトできる（画像：大日本コンサルタント株式会社リリースより）【調布】神代植物公園／ツツジ園やバラ園に大温室も　調布市にある神代植物公園は、1961（昭和36）年に都内唯一の植物公園として開園しました。園内にはバラ園、ウメ園、ツツジ園など植物の種類別に園内30ブロックに分けられています。 芝生広場の真ん中には大人の身長を優に超える「オバケススキ」も。深大寺を挟んで南東に位置する水生植物園にはハナショウブなども（画像：photoAC）　48.97ヘクタールの公園には約4,800種類、10万本・株の樹木が植えられ、四季を通じてさまざまな花々を楽しめます。2016年にリニューアルオープンしたガラス張りの大温室では熱帯地方の植物約1,300品種を見ることができます。 　広大な公園を散策した後は、広々とした芝生広場にシートを敷いて青空の下でお弁当を食べれば、小さい頃の遠足そのものです。 12,000株ものツツジ園は4月11日からツツジウィーク、バラ園では5月9日からバラフェスタを開催。奥に見える大温室ではサボテンなどの熱帯植物を見ることができる（画像：photoAC）外で過ごすのが気持ちよい季節　東京には芝生のある公園が意外と多くあり、季節の移り変わりを感じることができます。 　美しい花々を鑑賞しながらお弁当を食べる。ただそれだけでも心躍った子どもの頃。爽やかな風に吹かれながら外で過ごすのにピッタリの季節、たまには童心に帰って、遠足気分でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか？ 神代植物公園の芝生広場（画像：photoAC）■飛鳥山公園 住所：東京都北区王子1-1-3 TEL：03-5980-9210 アクセス：JR京浜東北線　王子駅よりすぐ 東京さくらトラム（都電荒川線）飛鳥山駅または王子駅前駅よりすぐ 東京メトロ南北線　王子駅より徒歩3分 ・渋沢史料館 TEL：03-3910-0005 開館時間：10:00～16:00（最終入館15:30）※2023年3月～5月 休園日：月曜日 入館料：一般300円　小中高生100円 ※開館日に変動あり。詳しくは公式サイトをご確認ください ■神代植物公園 住所：東京都調布市深大寺元町2・5丁目、深大寺北町1・2丁目、深大寺南町4・5丁目 TEL：042-483-2300 開園時間：9：30～17：00（最終入園16:00） ※水生植物園の閉門時間は16:30 休園日：月曜日（祝日や都民の日の場合、翌日休園）、年末年始（12月29日～翌年1月1日） 入園料：一般・大人500円／65歳以上250円／中学生200円 ※都内在住・在学の中学生は無料、小学生以下無料 アクセス：京王線 調布駅より小田急バスで約15分「神代植物公園前」下車 JR三鷹駅・吉祥寺駅より小田急バスで約30分「神代植物公園前」下車

ソース焼きそばは大正時代の浅草で誕生した？日本最古のソース焼きそばを味わう【後編】

全国各地で愛されているソース焼きそばは、もとはといえば大正時代の浅草で生まれました。なぜ浅草で生まれたのでしょうか？ そしてなぜ、中華麺にイギリス由来のソースをかけるのでしょうか？ 著書『お好み焼きの戦前史』においてソース焼きそばの歴史を明らかにした、食文化史研究家の近代食文化研究会さんが解説します。ソース焼きそばの長い歴史がある街、浅草　現存する中では日本最古の地下街、浅草地下商店街に、1964（昭和39）年創業の老舗ソース焼きそば店「福ちゃん」があります。 浅草の老舗ソース焼きそば店・福ちゃん（画像：近代食文化研究会）福ちゃんの「鉄板焼きそば」（画像：近代食文化研究会）　浅草には福ちゃんをはじめ、ソース焼きそばの老舗が多く存在します。ソース焼きそばは長い間浅草の庶民に寄り添ってきた、浅草のソウルフードなのです。 　戦後直後の食糧難の際には、闇市にソース焼きそばの屋台が立ちました。戦前は縁日などの屋台の定番料理でした。 　浅草で子供時代を過ごした作家・池波正太郎は、子供の頃（昭和初期）のお気に入りの屋台「町田」のソース焼きそばを、次のように描写しています。 　“大人どもも〔町田〕だというと目の色を変える始末だ。〔やきそば〕なども、ソースでいためる前に豚骨のスープをそそいで焼く”（池波正太郎 『食卓の情景』新潮文庫1980年刊） 　洋食コック経験者の屋台「町田」では、豚骨スープを加えたソース焼きそばを焼いていました。その味は子供だけではなく大人も魅了したそうです。 ソース焼きそばは大正時代の浅草で生まれた　現存する最古のソース焼きそば店舗は、オムレツで焼きそばを包んだ「オムマキ」元祖の店、浅草の「デンキヤホール」。オムマキは大正時代から存在するメニューなのだそうです。 デンキヤホールのオムマキ （画像：近代食文化研究会）　焼きそばを研究している塩崎省吾の『焼きそばの歴史《上》』2019年刊によると、ソース焼きそばが生まれたのは大正時代の浅草において。 　なぜ浅草で生まれたのか。その理由の一つは、大正時代の浅草においてお好み焼きが盛んに食べられていたことにあります。 　池波正太郎のお気に入りだった「町田」も、お好み焼き（どんどん焼き）の屋台。 　私が収集した中で最古のソース焼きそばの事例も、1917（大正6）年生まれの井上滝子さんが子供の頃、浅草・千束のお好み焼き屋台で食べたという経験談です（南博（他）編『近代庶民生活誌第18巻』1998年刊）。 　同じ浅草・千束にあるデンキヤホールのオムマキも、その屋台の焼きそばからヒントをえて作られたそうです。 　“初代の祖父が、屋台で見た焼きそばを卵で巻いたら・・という発想のもと、考案したのがオムマキです”（公式ウェブサイトより） お好み焼きの一種として生まれたソース焼きそば　現存する中で東京最古のお好み焼き店「染太郎」では、1937（昭和12）年の創業当時からソース焼きそばを提供しています。 現存する中で東京最古のお好み焼き店「染太郎」（画像：近代食文化研究会）　東京の老舗のお好み焼き店舗には、必ずと行っていいほどソース焼きそばが存在します。なぜなら、ソース焼きそばはお好み焼きの一種として生まれたからです。 　キャベツ、青のり、紅生姜、揚げ玉（天かす）といった具材と、ソース。ソース焼きそばを構成する要素はいずれも、お好み焼きと共通しています。お好み焼きの小麦粉生地を中華麺に取り替えたメニューが、ソース焼きそばなのです。 　「100年の歴史をもつ浅草「大釜本店」で日本最古のソース焼きそばを味わう【前編】」で述べたように、浅草は東京でも最も早く中華麺の製造所が立ち上がった場所。 　お好み焼きが盛んであったことと、東京で中華麺が最初に普及した場所であったこと。この二つの理由により、浅草においてソース焼きそばが生まれたのです。 お好み焼きとは「似ていないパロディ料理」　「えび天にいか天…東京のお好み焼き屋さんの『天』って何？」で明らかにしたように、お好み焼きとはそもそも何かというと、「遊びとしての似ていないパロディ料理」。子どもの食べ物でした。 　大阪や広島などの「お好み焼き」は、東京のお好み焼きの一種である天ぷらのパロディが全国に伝播したものです。 えび天（画像：近代食文化研究会）　あまりにも似ていないので信じられないかもしれませんが、この写真はえび天ぷらのパロディである、お好み焼きメニュー「えび天」。えび天の「天」は天ぷらを意味するのです。 お好み焼きメニュー「カツレツ」の作り方。池波正太郎の証言を元に図解（画像：近代食文化研究会『お好み焼きの物語』2019年刊より）　お好み焼きは、元々「洋食のパロディ」を中心として生まれました。明治末期の東京で流行していたカツレツなどの洋食を模したものです。こちらもあまりに似ていないので信じられないかもしれませんが、このイラストは池波正太郎の証言による、お好み焼きメニューの一つ「カツレツ」です。 　天ぷらなどの和食もお好み焼き＝パロディ料理になりましたが、複数の調味料を用意するのも面倒なので、「カツレツ」などの洋食パロディに使用されていたソースが和食パロディにも使用されたのです。 　他にもお好み焼きにソースを使用した理由があるのですが、その詳細については拙著『お好み焼きの戦前史』を参照してください。 ソース焼きそばは炒麺（あんかけかた焼きそば）のパロディ料理　1910（明治43）年に浅草で創業した広東料理店「来々軒」が大評判となり、浅草に柳麺（ラーメン）、焼売、雲呑（わんたん）、中華まんじゅうなどの広東料理ブームが起こります。すると、お好み焼き屋は中華料理もパロディ化しはじめます。 　染太郎のシウマイ天は、大正時代に焼売のパロディ「シウマイ」として生まれたお好み焼きの一種を、染太郎が取り入れたものです。かつては染太郎でも「シウマイ」という名前で提供しており、「天」の字はありませんでした。 シウマイ天（画像：近代食文化研究会）　また、来々軒では焼きそばも提供していました。当時の中華料理の焼きそば＝炒麺とは、現在でいうところのあんかけかた焼きそばのことです。 　塩崎省吾『焼きそばの歴史《上》』2019年刊によると、このあんかけかた焼きそば（炒麺）のパロディとして、浅草のお好み焼き屋で生まれた料理が、ソース焼きそばだったのです。 あんかけかた焼きそばのイメージ（画像：photoAC）■浅草やきそば 福ちゃん 住所：東京都台東区浅草１-1-12 TEL：03-3844-5224 営業時間：11:30～21:00 定休日：月曜・土日 アクセス：東京メトロ銀座線 浅草駅直結 ■風流お好み焼 染太郎 住所：東京都台東区西浅草2-2-2 TEL：03-3844-9502 営業時間：12:00～14:45、17:30～20:15 定休日：火曜 アクセス：東京メトロ銀座線 田原町駅より徒歩3分 つくばエクスプレス 浅草駅より徒歩3分 東京メトロ銀座線、都営浅草線 浅草駅より徒歩9分

クルーズや謎解きで特別な思い出を作ろう！春のイベント3選

桜の季節のお花見は日本人にとって春の訪れを感じる定番イベント。ライフスタイルが変化しSNSが当たり前のツールとなり、お花見の楽しみ方も年々多様化しているようです。今年は4年ぶりにスペシャルな花見を楽しみたい！と考えている方に、東京だからこそ体験できる特別なお花見プランをご紹介。桜色に染まる春のイベントをお楽しみあれ！自分らしいお花見プランを　桜の開花時期となり、お花見の季節がやってきました。ここ数年でライフスタイルが変化し、お花見の楽しみ方も年々多様化しているようです。きれいな画像を撮ってSNSで発信して「いいね！」をもらったり、楽しい体験を友達とシェアしたり、みなさん思い思いのお花見を楽しんでいます。 　お花見イベントもどんどん進化しています。今回ご紹介するのは、デジタルテクノロジーを駆使した水族館のお花見イベントや、ワインブランドとコラボしたクルージング、謎解きお花見など。いままでちょっぴり我慢してきたぶん、今年は特別なお花見プランを体験したい気分になりますよね！ 　それぞれ特化したお花見プランのなかから、自分好みのものを見つけて、思い出に残るお花見を楽しんではいかがでしょう？ （画像：スパイスサーブリリースより）●品川「ＮＡＫＥＤ ＳＡＫＵＲＡ ＡＱＵＡＲＩＵＭ」　最先端の技術を用いた演出が美しい！ と評判の「マクセル アクアパーク品川」。2023年4月23日（日）までの期間中、クリエイティブカンパニー「NAKED, INC.（ネイキッド）」がデジタルアートで描く満開の桜が海の世界を彩る春のイベント「ＮＡＫＥＤ ＳＡＫＵＲＡ ＡＱＵＡＲＩＵＭ（ネイキッド サクラアクアリウム）」が開催されています。 　満開の桜アートと春ならではのストーリーが組み合わされ、館内は春らんまん。「舞桜の庭」では、デジタルアートにより満開の桜と枯山水の模様が描かれ、絵巻物のような美しい空間を散策しながら見学できます。夜桜を彷彿とさせる幻想的な空間でクラゲを眺める「ジェリーフィッシュランブル」や、桜がつぼみから満開、そして桜吹雪となるまでのストーリーを魚たちで表現した「零れ桜」など、５つの「水槽展示エリア」を楽しめます。 海の世界でお花見をしているかのよう！（画像：株式会社 横浜八景島リリースより）　迫力満点なのが最先端テクノロジーによるドルフィンパフォーマンスです。イルカたちの華麗な舞によって春の訪れを表現したデイバージョンの「春息吹-HARU IBUKI-」と、幻想的な桜景色の中でイルカたちがダイナミックにパフォーマンスするナイトバージョンの「桜語り」。時間が許せば両方体験したいものですね。 　ほかにも、生き物たちのライブ映像を生態解説付きで楽しめる「ワイルドライブビューイング」や、「コツメカワウソのミニパフォーマンス」など、生き物好きにはたまらないプログラムも見学できますよ。 ドルフィンと、デジタルアートの桜が舞うナイトパフォーマンス「桜語り」（画像：株式会社 横浜八景島リリースより）●目黒川「目黒川お花見CHANDONクルーズ／貸切」　両サイドに約800本の桜が植えられている目黒川は、東京を代表する桜名所のひとつ。今年は桜並木のライトアップが4年ぶりに行われるとのこと、大勢の人で混雑することが予想されます。そんな混雑を避けて、船上から花見ができるのが「目黒川お花見クルーズ」です。なかでも人気なのが、特別仕様の貸切クルーザーで「シャンドン ロゼ」をいただきつつ、優雅に桜を鑑賞する「目黒川お花見CHANDONクルーズ」。3月20日～4月9日の期間中運航されています。 約４キロに渡る桜並木を船上から優雅にお花見（画像：スパイスサーブリリースより）　クルージングは、港区海岸2丁目のプライベート桟橋から乗船し、桜トンネルを眺めつつ雅叙園前で折り返すというコース。手を伸ばせば桜に触れることができそうなくらい、間近で桜を堪能できます。夜の便では、日中とは違った幻想的な夜桜鑑賞が。「シャンドン ロゼ」にピッタリな特製お花見フィンガーフードBOXも用意され、スペシャルなお花見を体験できます。 　6名最低保証で貸切り可能となり、最大8名まで乗船できるので、特別な女子会や、ファミリーイベントにぴったりです。素敵な写真を撮りあったり、美しい桜の光景を共有したり、笑顔に包まれる時間となるでしょう。やわらかい桜色にデコレーションされたおしゃれなクルーザーで、きらきらと輝くロゼをいただきつつ、ちょっとリッチに春の訪れを体感してみては。 少人数貸切りが魅力のプラン※船内装飾は2022年以前のもの（画像：スパイスサーブリリースより）●千代田区「怪盗ブロッサムの挑戦状」　「千代田のさくらまつり」では、4月16日までの期間中に、謎解きイベント「怪盗ブロッサムの挑戦状」が開催中です。年々参加者が増え、メディアの露出も増えてきている人気のリアル謎解きゲームです。 怪盗ブロッサムから届いた「今年の春を頂戴した。」という謎のメッセージをもとに、参加者が探偵になりきり、千代田区内の桜スポットや観光スポットを巡ります。 桜にちなんだ謎が盛り込まれるなど、春を感じられるゲーム内容（画像：株式会社ハレガケリリースより）　まずはゲームキットをGETして、謎解きをスタート。ゲームキットにはいろいろな情報が記載されており、謎解きを楽しみながら、千代田区周辺の歴史やお花見スポットに詳しくなれます。周遊エリアの店舗・施設などで使えるクーポン券や、謎解き参加者のみが使用できる特典もあるのでお得です。出題される謎は、謎解き初心者でも充分に楽しめるくらいの難易度なので、気負わずに参加できますよ。 　「千代田のさくらまつり」は3月24日～4月4日に開催予定。4年ぶりの開催となる今回は、「千鳥ヶ淵緑道」のLEDライトアップや、お濠の水上より夜桜を堪能できる「区営千鳥ヶ淵ボート場」の夜間特別営業などが実施されます。AIカメラによる混雑状況がリアルタイム配信されるそうなので、チェックしてお出かけくださいね。 約700メートルにわたり美しくライトアップされる「千鳥ヶ淵緑道」（画像：株式会社ハレガケリリースより）４年ぶりの開放感を味わって　4年ぶりに桜まつりが開催されたり、夜桜のライトアップが再開されるなど、今年のお花見は開放感にあふれています。いま体験してもらいたい、特別感を味わえるスペシャルなお花見イベントを選んでみました。 　東京の美しい春の季節を、久しぶりに開放感を味わいながら満喫してみてはいかがでしょう？ ■「ＮＡＫＥＤ ＳＡＫＵＲＡ ＡＱＵＡＲＩＵＭ」 開催期間：販売中～2023年4月23日（日） 開催場所：マクセル アクアパーク品川 開館時間： 【3月20日（月）～4月7日（金）】 10:00～20:00(最終入場19:00) 【4月8日（土）～4月23日（日）】 平日：10:00～20:00（最終入場19:00） 土休日:10:00～18:30（最終入場17:30） 料金：おとな（高校生以上）2,500円／小・中学生1,300円／幼児（4才以上）800円 ※詳細は公式サイトをご確認ください ・「春息吹-HARU IBUKI-」（各回約15分間） 開催時間：11:30／13:00／14:30／16:00／17:30 ・「桜語り」（各回約15分間） 開催時間：3月1日（水）～4月7日(金) 19:00 ※4月8日～4月23日は平日：19:00／土日：休止 マクセル アクアパーク品川 住所：東京都港区高輪4-10-30(品川プリンスホテル内) TEL：03-5421-1111 アクセス：JR、京急線 品川駅より徒歩約2分 ■「目黒川お花見CHANDONクルーズ／貸切」 開催期間：開催中～2023年4月9日(日) 発着場所：芝浦CRIB桟橋 運航時間：10:00～19:30の間に出航 (90分クルーズ貸切) 料金：平日1名13,200円、週末1名16,500円　※6名最低保証 ※詳細は公式サイトをご確認ください 芝浦CRIB桟橋 住所：東京都港区海岸２-1-23ベイサイド 1F Lounge CRIB（クリブ） アクセス：ゆりかもめ 日の出駅より徒歩3分 JR・モノレール 浜松町より徒歩11分 ■リアル謎解きゲーム「怪盗ブロッサムの挑戦状」 開催期間：開催中～2023年4月16日（日） キット販売場所： ・千代田区観光案内所（10:00〜18:00） ・東京シティアイ 観光情報センター K I T T E B1F （8:00〜20:00） ・Marunouchi Happ. Stand & Gallery 丸の内2丁目ビル1F (月～金8:00〜22:00／土日祝11:00〜20:00) ※Marunouchi Happ. Stand & Galleryは現金のみの取り扱い ・靖國神社外苑販売テント(3月24日〜4月4日 9:00〜17:00) ※詳細は各施設の公式ホームページをご確認ください 料金：500円（税込） ■千代田のさくらまつり 開催期間：2023年3月24日（金）〜4月4日（火）（開花状況により変更となる場合あり） 千鳥ヶ淵緑道 アクセス：東京メトロ半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅より徒歩5分 東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅より徒歩5分

住みやすさ抜群の錦糸町を散策しよう！錦糸町のおすすめスポットをご紹介

錦糸町と聞くと、下町や繁華街のイメージが強く、ごちゃごちゃした町というイメージをお持ちの方が多いでしょう。しかし、現在は、ファミリー層にも住みやすい街として人気を集めていることをご存じでしょうか。本記事では、不動産ライターの逆瀬川勇造さんが、錦糸町が住みやすい街として人気の理由や錦糸町のおすすめスポットについてご紹介します。　寒い冬も終わりが近づき、卒業や進学、就職など少しずつ春の訪れを感じさせられる今日この頃。進学や就職、はたまた転職など新しい生活に向けて引っ越し先の1つとして錦糸町を検討している方もいらっしゃることでしょう。 　そこで本記事では、住みたい街として人気の「錦糸町」についてご紹介します。 　錦糸町が住みたい街として人気な理由や、街歩きにおすすめのスポットを厳選しましたので、花見ついでに錦糸町に足を運んでみてはいかがでしょう。 駅南側に歩いて8分の距離にある猿江恩賜公園。広大な敷地内には日本庭園の他、じゃぶじゃぶ池や遊具も（画像：photoAC）住みたい街・錦糸町　古くは水運が発達し、物流の拠点として栄えてきた錦糸町エリア。 　現在の錦糸町エリアは、錦糸町駅の北側と南側で印象の異なる街となっており、下町や繁華街といった猥雑なイメージを持つ方が多いでしょう。特に錦糸町駅から南側に出ると繁華街が広がり、ごちゃごちゃしたイメージを抱いている方も多いです。 　一方、錦糸町駅から北側は公園やファミリー向けのマンションなども多く、駅周辺には大型商業施設もあるため、家族連れにも住みやすく人気の街となっています。 　ここでは、錦糸町が住みたい街として人気の理由について以下の通りご紹介しますので、それぞれ見ていきましょう。 ●アクセス抜群の立地 ●公園などの施設が充実している ●駅周辺に商業施設が充実 駅北側にある桜の名所・錦糸公園。錦糸町エリアには芥川龍之介や堀辰雄などが卒業した都立中高一貫校もある（画像：photoAC）●アクセス抜群の立地　錦糸町が住みたい街として人気の理由として、まず「アクセスの良さ」があげられるでしょう。 　錦糸町駅はJR総武線快速やJR中央・総武線、半蔵門線といった3路線が乗り入れており、東京駅や新宿駅、渋谷駅といった主要ターミナル駅へのアクセスも抜群です。都心部へのアクセスに優れているのはもちろんですが、千葉方面にもアクセスしやすい点もポイント。 　こうしたアクセスの良さが、住みたい街として錦糸町が人気である理由です。 乗り換えなしで東京駅まで約10分、新宿まで約25分、渋谷まで約30分。千葉までは快速で約35分（画像：photoAC）●公園などの施設が充実している　住みたい街として錦糸町が人気な理由として、公園などの子育て世帯にとってありがたい施設が充実している点もあげられるでしょう。 　錦糸町駅北口からすぐの錦糸公園をはじめとして、大横川親水公園、江東橋公園、猿江恩賜公園、わんぱく天国といった遊具のある公園施設が多く点在。 　利便性の高いエリアにありながら、公園などの自然にも触れられる施設が充実している点は子育て世帯にはうれしいポイントです。 　また、昔ながらの下町情緒を感じられるような街並みなど、人の温かみやつながりを感じさせてくれる部分も子どもの教育に役立てられるでしょう。 　このように、子育て世帯にありがたい施設が充実している点が人気の理由です。 駅北側エリアにある大横川親水公園（画像：photoAC）●駅周辺に商業施設が充実　錦糸町駅周辺には大型商業施設が点在しており、ショッピングなどの利便性に優れている点も人気の理由としてあげられます。 　ファッションやグルメはもちろん、映画などのエンターテインメントまで楽しめるため、休日のお出かけにも利用しやすいです。 　このように、駅周辺の商業施設が充実しており、利便性が高い点もポイントです。 駅ビルには大手家電量販店、駅直結の「楽天地」には24時間営業のスーパーやシネコン、駅南側のマルイ屋上にはフットサルコートも。駅北側にも大型商業施設オリナスが（画像：photoAC）錦糸町を散策してみよう！錦糸町のおすすめスポット3選！　錦糸町が住みたい街として人気の理由をご紹介しました。ここからは、錦糸町のおすすめスポットをご紹介しますので、それぞれ見ていきましょう。 ●墨田区立錦糸公園　東京ドームよりも広大な敷地面積を持つ錦糸公園。錦糸町駅北口からすぐの場所に位置し、体育館や運動場、テニスコート、噴水広場、遊具広場などが併設されており、休日には多くの家族連れでにぎわっています。 　遊具広場では、小さい子ども向けの遊具広場と大きい子ども向けの遊具広場など遊具施設も充実しており、子ども連れにはありがたいスポット。 　また、桜の木がたくさん植えられているため、春になると満開の桜を眺めながらのお花見スポットとしても人気です。これからの季節におすすめのスポットといえるでしょう。 ■墨田区立錦糸公園 所在地：東京都墨田区錦糸町4-15-1 アクセス：JR・東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅北口より徒歩すぐ 大型遊具や噴水などもあり広々としている錦糸公園（画像：photoAC）●すみだ江戸切子館　駅北側にある「すみだ江戸切子館」もおすすめスポットの1つです。 　「すみだ江戸切子館」では、日本の伝統工芸である「江戸切子」の販売はもちろん、カット体験など気軽に伝統工芸に触れることができます。自分へのご褒美にオリジナルのグラスを作ったり、大切な方へのプレゼントにしたりと世界に1つだけのアイテムを製作してみてはいかがでしょうか？ 　なお、切子体験は専用サイトから予約可能です。気になる方は公式サイトからアクセスしてみては？ ■すみだ江戸切子館 所在地：東京都墨田区太平2-10-9 TEL：03-3623-4148 営業時間：10:00～17:00 営業日：火曜～土曜（祝日・夏期休館・年末年始除く） アクセス：JR・東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅より徒歩6分 お気に入りを見つけたり世界で一つだけの江戸切子作品を作ることができる（イメージ画像：photoAC）●すみだ北斎美術館　江戸時代に活躍し、「富嶽三十六景」などの作品を残した葛飾北斎の生涯をたどれる「すみだ北斎美術館」もおすすめスポットの1つです。 　「すみだ北斎美術館」は、墨田区が世界的にも有名な画家・葛飾北斎が生涯のほとんどを過ごした地であることから、2016年に開館した美術館。 　「北斎通り」の愛称もあるように、墨田区と深いゆかりを持つ北斎の描いた肉筆画や錦絵といったさまざまな作品を楽しんでみてはいかがでしょうか？ ■すみだ北斎美術館 所在地：東京都墨田区亀沢2-7-2 TEL：03-6658-8936（9:30～17:30※休館日除く） 営業時間：9:30～17:30（最終入館17:00まで） 休館日：毎週月曜（祝日または振り替え休日の場合はその翌日）、年末年始（12月29日～1月1日） 利用料金：一般400円／高校・大学・専門学校生・65歳以上300円／中学生以下無料 アクセス：都営地下鉄大江戸線 両国駅A3出口より徒歩５分 錦糸町駅から徒歩20分 有名建築家・妹島和世設計の建物外観。公式サイトの「ゆかりの地MAP」では、何歳の時どこに住んでいたかが分かり、北斎が描いた作品を現在の地図に照らし合わせることもできるので、街歩きが楽しくなります（画像：photoAC）住みたい街・錦糸町を散策してみては？　本記事では、住みたい街として人気の錦糸町についてご紹介してきました。 　錦糸町は、都心部へのアクセスに優れ、下町情緒あふれる街並みはどこか懐かしさを感じさせます。また、子育て世帯にうれしい施設も充実しており、散策するにも楽しいエリアです。住みたい街・錦糸町を散策してみてはいかがでしょうか？