おしゃれして出かけよう!展覧会でモードや芸術に触れて深まりゆく秋を満喫

  • カフェ・スイーツ
  • 三越前駅
  • 京橋駅
  • 渋谷駅
  • 銀座・新橋・有楽町
おしゃれして出かけよう!展覧会でモードや芸術に触れて深まりゆく秋を満喫

\ この記事を書いた人 /

アーバンライフ東京編集部のプロフィール画像

アーバンライフ東京編集部

編集部

ライターページへ

秋はおしゃれして出かけたくなる季節。芸術の秋でもあるこの季節に、東京の美術館では、秋心を刺激するすてきな展覧会が数多く開催されます。この記事では、モードや芸術をテーマにした展覧会と、展覧会の余韻を楽しむ過ごし方をご紹介します。おしゃれして街に繰り出して、芸術の秋を満喫しませんか。

おしゃれして出かけたくなる至極の展覧会3選(©CHANEL )



おしゃれな展覧会からインスピレーションを受けよう!

 東京には大小問わず、個性あふれるすてきな美術館やホールがたくさんあります。2022年の秋には、モードや芸術など女心を刺激するテーマの展覧会がいくつも開催されます。

 いろいろと我慢を強いられたここ数年間。出かけたり旅に出るのにそろそろ解禁の兆しが見えて、おしゃれして闊歩(かっぽ)したくなります。そんな気持ちを後押ししてくれる、この秋に東京で開かれる展覧会を3つ選びました。さらに展覧会の余韻を楽しめるお店や映画をご紹介します。

 秋を感じつつファッションを楽しみたくなるこの季節に、うんとおしゃれして展覧会へ出かけませんか。

モード系展覧会で、おしゃれ心に火をつけよう!

 なかなか外出もままならなかった時期を経て、今年はおしゃれして出かけたいという気持ちがムクムク湧き起こっている方が多いのではないでしょうか。マスクをしていてもキチンとメイクして、お気に入りのファッションで身を包み、おしゃれな靴に履き替えて、モード系の展覧会を観覧しましょう。

【銀座】CHANEL NEXUS HALL(シャネル・ネクサス・ホール)/「à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展」

 シャネル銀座ビルディング4Fに位置する「シャネル・ネクサス・ホール」。芸術を愛し支援したガブリエル・シャネルの精神を受け継いで、展覧会をはじめさまざまな文化プログラムを開催しています。こちらを訪れる際は、シャネルへのオマージュを意識したシックなファッションが似合います。

 10月2日(日)まで開催されている「à mains levéesシャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展」は、フランスの写真家アンヌ・ドゥ・ヴァンディエールがシャネルのアトリエを取材した写真展。パリ・カンボン通り31番地のシャネルのオートクチュールのアトリエや、フランス国内にあるメティエダールの15のアトリエを取材し、アンヌらしい「手」にフォーカスを当てた作品が紹介されています。

オートクチュールの真髄を感じます(©CHANEL )

 メティエダールの中心を担う場所として、またその継承を目的に2021年にパリ郊外に誕生したle19M。長年にわたりシャネルはかけがえのない職人たちとクリエイティブな関係を築いてきましたが、これまでその卓越した技術を公開することはほとんどありませんでした。今回、アンヌはこの展覧会のために、le19Mのメティエダールのアトリエ…刺繍のルサージュ、羽根・花細工のルマリエ、帽子のメゾン ミッシェルなどを取材しました。シャネルのメティエダールの精神や、息を呑むような美しい手仕事に出会えます。

手仕事なしでは完成しないエレガンスの極み(©CHANEL )

【銀座】「ベージュ アラン・デュカス 東京」

 シャネルの世界観に浸った後は、「シャネル」と「デュカス・パリ」のコラボレーションによる「ベージュ アラン・デュカス 東京」でのランチはいかがでしょう。

彩りも鮮やかな一皿にうっとり(Photo by Pierre Monetta)

 総料理長・小島景が創りだす料理は、革新と伝統を感じます。シェフこだわりの新鮮な鎌倉野菜を含む厳選された日本の食材とフランス産の最高食材が使われた料理は、舌も目にも華やかで、味わうごとに幸せな気持ちに。シェフパティシエのトマ・ジェラールが手掛けるデザートも絶品で、コースの最後まで感動が続きます。

思わず写真に撮りたくなる「ル・ショコラ・アラン・デュカスのカメリア」(Photo by Pierre Monetta)

 世界中のシャネルブティックの内装を手掛けるデザイナーによるインテリアは、モダンでエレガント。上品でゴージャスな空間で、一流の料理をいただきながら、展覧会の話題で盛り上がる…特別な秋の一日になりますね。

【渋谷】Bunkamura ザ・ミュージアム「マリー・クワント展」

 マリー・クワントといえば「デイジーアイコン」でおなじみのコスメを思い浮かべるかもしれません。マリー・クワントは、1960年代のロンドン・ストリートカルチャーを牽引したデザイナーであるとともに、女性起業家のパイオニアとして活躍したカリスマデザイナーです。

マリー・クワント自らファッションアイコンに!

 彼女のデザインした洋服はミニスカートが代名詞ですが、今では当たり前のようにファッション用語辞典に載せられている「ロリータ・ルック」「ウェット・ルック」なども、マリー・クワントが生み出したスタイルです。そんなマリー・クワントの世界巡回展が、11月26日(土)よりBunkamura ザ・ミュージアムで開催されます。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の約100点の衣服を中心に、小物や写真資料、映像などで、クワントのデザイナーとしての業績と、時代を切り開いた起業家としての歩みをたどり、英国モードの戦後の歴史を肌で感じることができます。

 1960年代にカリスマスタイリストのヴィダル・サスーンがスタイリングしたクワントのショートヘアは最高にキュート! ヘアスタイルを変えて、きれいなカラーのファッションを身につけたくなりますね。

いま見てもおしゃれでカッコいい!(「マリー・クワントと、ヘアスタイリングを担当していたヴィダル・サスーン」1964年 © Ronald Dumont/Daily Express/Hulton Archive/Getty Images

【渋谷】Bunkamura ル・シネマ『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』

 展覧会後に映画を見るか、映画を見たうえで展覧会を見るか迷うところですが、ぜひセットで見ていただきたいのが、こちらのドキュメンタリー映画『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』。展覧会開催初日の11月26日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開されます。

伝説を作り上げたクワントと彼女の夫アレキサンダー、ブランドアイコン「デイジー」(©2021 MQD FILM LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.)

 1960年代に、ビートルズやツイッギー、ローリング・ストーンズとともにファッションや音楽で世界中の若者を熱狂させたマリー・クワントの軌跡をたどります。ファッション革命を起こした伝説の彼女の横顔を、当時を知る関係者へのインタビューとアーカイブで構成。ファッショニスタとしても知られるロンドン出身の女優、サディ・フロストが監督を務めました。

 伝統や階級を重んじるイギリスで、マリー・クワントが時代を切り開き、先導していく様は、私たちに元気と勇気を与えてくれます。60年代のロンドンカルチャーを意識した、ちょっとエッジの効いたモード系ファッションで、秋も深まる渋谷の街を闊歩(かっぽ)しませんか。

チェルシーのブティック「BAZAAR」からクワントの快進撃がはじまった!(Courtesy Terence Pepper Collection)

旅に出るのが楽しみになる!

 「円安だし燃油サーチャージ高いけど、そろそろパリに行きたい!」そんなパリ愛に拍車がかかる展覧会が開かれます。パリの芸術に刺激を受けて、旅立ちの計画を立ててみませんか。

【京橋】アーティゾン美術館「パリ・オペラ座─響き合う芸術の殿堂」

 バレエやオペラの殿堂として知られるパリ・オペラ座。前身は太陽王ルイ14世によって設立された王立音楽アカデミーで、創立以来350年以上もの歴史があります。現在私たちが目にすることのできる美しい劇場は、建築家シャルル・ガルニエによるもので、ガルニエ宮とも呼ばれています。

ゴールドと赤のコントラストが美しい、絢爛豪華な観覧席(パリ・オペラ座ガルニエ宮内観Photo © Jean-Pierre Delagarde / Opéra national de Paris)

 11月5日(土)からアーティゾン美術館で開催される「パリ・オペラ座─響き合う芸術の殿堂」では、パリ・オペラ座の歴史を17世紀から現在までたどりつつ、芸術的、文化的、社会的な視野からパリ・オペラ座の多面的な魅力を紹介します。見どころのひとつが、フランス国立図書館やオルセー美術館などから約200点の作品が来日するということ。オルセー美術館所蔵エドガー・ドガの『バレエの授業』やクリスチャン・ラクロワによる衣装デザイン画など、国内外から集結したオペラ座に関する作品が集結します。

当時のレッスンの空気感が伝わるドガの作品(エドガー・ドガ『バレエの授業』1873-76年、オルセー美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée d’Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF)

 アーティゾン美術館では、エドゥアール・マネのパリ・オペラ座を題材とした作品『オペラ座の仮装舞踏会』を所蔵しています。今回、ワシントン、ナショナル・ギャラリーからエドゥアール・マネの『オペラ座の仮面舞踏会』が来日することになり、東京で同時に見るという素晴らしい経験ができます。このような貴重な機会にふさわしい、パリジェンヌのような小粋なファッションに身を包んで、パリの芸術を満喫しませんか。

【京橋】アーティゾン美術館「ミュージアムカフェ」

 アーティゾン美術館の1Fに位置する「ミュージアムカフェ」。ガラスに囲まれた開放感あふれる、明るく気持ちの良いオープンカフェです。おしゃれでおいしいランチコースが評判ですが、展覧会後の余韻を楽しみながら、夕暮れ前に、ゆったりとお茶するのもおすすめです。

 アート作品のように美しいビジュアルのミルフィーユや、絵画のように色鮮やかなオープンサンドなど、食べるのが惜しくなるようなメニューが人気です。苦味の効いたコーヒーと合わせれば、パリのカフェテラスでいただいているかのような気持ちになってきます。ワインやクラフトビールもあるので、芸術の余韻に浸りながら、まったりと過ごすことができます。

サクサクの発酵パイ生地とメレンゲの食感が楽しい一皿(画像提供:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館)

 カフェの飾り棚には、イタリアデザイン界の巨匠、エットレ・ソットサスによるヴェネチアンガラス器を中心に、倉俣史朗の作品などが展示されています。アートに囲まれながら、ヨーロッパに思いを馳せてみてはいかがでしょう。

ついつい長居したくなるモダンで洗練された空間(画像提供:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館)

本物に触れて、刺激を受けよう

 この秋におしゃれして出かけたくなる、東京で開催されるおすすめの展覧会と、展覧会の余韻の楽しみ方をご紹介しました。

 私たちはしばらく外出を控える日々が続きました。本物を実際に見ることによって感性や好奇心が刺激される経験は、新鮮に感じます。モードや芸術は、私たちの気持ちや暮らしを豊かにしてくれます。

 本格的な秋はもうすぐ!お目当ての展覧会を楽しむために、おしゃれして美術館へ出かけませんか。

■「à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展」/CHANEL NEXUS HALL
会期:2022年8月31日(水)~10月2日(日)
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
TEL:03-6386-3071
開館時間:11:00 ~ 19:00 会期中無休
アクセス:東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅より徒歩1分
東京メトロ丸ノ内線・銀座線・日比谷線 銀座駅より徒歩2分

■ベージュ アラン・デュカス 東京
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング10F
TEL:03-5159-5500(お問い合わせ・ご予約専用)
営業時間:ランチ11:30~15:30(L.O.13:30) /ディナー17:30~22:00(L.O.20:00)
定休日: 月曜/火曜/夏季/年末年始
アクセス:東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅より徒歩1分
東京メトロ丸ノ内線 銀座線 日比谷線 銀座駅より徒歩2分

■「マリー・クワント展」/Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2022年11月26日(土)~2023年1月29日(日)
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:〈月~木・日〉10:00〜18:00/〈金土〉10:00〜21:00 *入館は30
分前まで
休館日: 2022年12月6日(火) /2023年1月1日(日・祝)
アクセス:東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線 副都心線 渋谷駅より徒歩5分
JR、京王井の頭線、東京メトロ銀座線 渋谷駅より徒歩7分

■「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」/Bunkamura ル・シネマ
公開日:2022年11月26日(土)よりロードショー予定
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 6F
TEL:03-3477-9264
休館日: 元旦
アクセス:東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線 副都心線 渋谷駅(A2出口)より徒歩5分
JR、京王井の頭線、東京メトロ銀座線 渋谷駅より徒歩7分

■「パリ・オペラ座─響き合う芸術の殿堂」/アーティゾン美術館
会期:2022年11月5日(土)~2023年2月5日(日)
住所: 東京都中央区京橋1-7-2 6・5F 展示室
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
開館時間:10:00 ~ 18:00 (毎週金曜日は20:00まで)*入館は閉館の30分前まで
定休日:月曜/(1月9日は開館)、12月28日(土)~1月3日(火)、1月10日(火)
アクセス:JR東京駅 八重洲中央口・東京メトロ銀座線 京橋駅(6番・7番出口)
東京メトロ銀座線 東西線 都営浅草線 日本橋駅(B1出口)より徒歩5分

同時開催:石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 アート・イン・ボックス–マルセル・デュシャンの《トランクの箱》とその後

■ミュージアムカフェ/アーティゾン美術館
住所: 東京都中央区京橋1-7-2 1F
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
営業時間:11:00〜18:00/〈展覧会開催中の祝日を除く金〉11:00〜21:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌平日)、展覧会開催中の美術館休館日、他
アクセス:JR東京駅 八重洲中央口・東京メトロ銀座線 京橋駅(6番・7番出口)
東京メトロ銀座線 東西線 都営浅草線 日本橋駅(B1出口)より徒歩5分

関連記事