新橋なのに1500円? 旬野菜たっぷりのディナービュッフェが凄い

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新橋なのに1500円? 旬野菜たっぷりのディナービュッフェが凄い

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新橋に2018年10月にオープンして以来、新鮮で美味しい野菜をふんだんに食べられることで、人気と注目を集める「旬八キッチン&テーブル」。その3つの特長を紹介します。

最も食べごろのものを「新鮮」と位置づけて美味しく調理

 新鮮で、美味しい野菜が適正価格でたっぷり食べられる――。オフィス街、新橋にそんなヘルシーな店「旬八キッチン&テーブル」があります。

旬八キッチン&テーブルは旬の野菜がたっぷり。写真はディナータイムのビュッフェから盛り付けた野菜(2019年3月、宮崎佳代子撮影)



 昨年(2018年)10月にオープンした旬八キッチン&テーブルのコンセプトは、「都市の不本意な食生活を送る全ての人に、豊かな食生活を」。青果物の販売ほか、それらを使ったお弁当やビュッフェ、加工品などをリーズナブルな価格で提供しています。

 同店は東京と神奈川に店舗展開する旬八青果店の姉妹店で、他店にない特長が3つあります。ひとつは、野菜たっぷりのビュッフェが1500円(税抜、90分)という価格で楽しめること。平日はディナータイムに、土日は終日利用できます。旬八キッチン&テーブルは元々、このビュッフェを主体としてオープンした店で、その力の入れようがうかがえる内容です。

 ビュッフェメニューは野菜だけでなく、肉や魚を使った料理、ご飯もの、おでんなどもあります。訪れた日は15種類の料理がラインアップ。

 大根と卵の甘辛煮、赤玉ねぎのポテトサラダ、菜の花と人参のナムル、春野菜の串揚げ、新玉ねぎとトマトのマリネ、うどのきんぴら、カラフル大根と白菜人参のみそ漬け、菜の花のおひたし、イワシのエスニック風混ぜ込みごはん、サラダ、おでん、蒸し焼き野菜(2種類のソース)、蒸し鶏と春キャベツのオニオンソース、鶏の竜田揚げカレー風味、りんごのパウンドケーキなどさまざまです。

 15種類と聞いて、数自体はそんなに多くないと感じる人もいるかもしれませんが、食物繊維たっぷりなので満腹感を得やすく、また旬で新鮮な野菜を美味しく存分に食べられたという満足感も得られます。

「新鮮とは、必ずしも採りたての野菜とは捉えていません」

 旬八キッチン&テーブルでは「新鮮な野菜」という意味を、単に「採りたての野菜」という意味に捉えず、「その野菜の最も食べごろ=新鮮」と捉えていると、店舗を統括するアグリゲート(品川区五反田)の広報担当者は話します。

 それは、栄養価も高い旬野菜の素材そのものの美味しさを知って欲しいから。確かに、出荷のために早く収穫して固かったり、甘くなかったり、葉物を除けば野菜は必ずしも採りたてが「フレッシュ」「美味しい」とは言えません。

 そのため、メニュー内容の多くが日替わり。「毎晩通える価格帯で、家庭料理のワンランク上のものが食べられることもコンセプトです」と店長は話します。

 記者も実食しましたが、胃に優しく落ち着く家庭的な味わいで、味付けもよく箸が進みます。それゆえか、女性だけでなく、男性客も多いそうです。

こぼれんばかりに果物を使ったサワーが450円〜のコスパ!

 ふたつめの特長が飲み物のラインアップです。

 ワインは日本ワインを中心とした品揃えで、グラス売りが400円(日本ワイン)からと手頃。「いろいろ試してみていただきたいので」と店長は話します。生ビールは1杯380円で、瓶ビールは全国から選りすぐったクラフトビールをメインとしています。

 また店長のオススメは、果物を使ったお値打ちなサワー。基本的にアルコール入りですが、希望者にはノンアルコールで提供しているとのことです。

左が「いちごのサワー」680円、右が「旬サワー」580円。旬サワーの内容は日替わり(2019年3月、宮崎佳代子撮影)



「いちごのサワー」は、イチゴが溢れんばかりにたっぷりで、飲み物というより食べ物のようなお酒です。1000円以上に見えますが、なんと680円。「旬サワー(450円〜)」は、その時々でスタッフがオススメの果物を使って作ってくれます。

 店頭にある果物のなかから、リクエストに応じてアレンジしてもらうことも可能です。暖かくなると、パイナップルやパッションフルーツなども入荷し、「苦味や酸味がある方がアルコール飲料に合うので、サワーにピッタリです」と店長。また、2種類の自家製サングリアも女性に人気で、一押しだそうです。

ランチタイムは惣菜コーナーやカレー、お弁当も

 3つめは、ランチと青果です。

左がランチボックス用の惣菜、右が野菜たっぷりのお弁当(2019年3月、宮崎佳代子撮影)



 ランチタイムには、カウンターに並んだ10種類近くの惣菜をパッケージの蓋が閉まるまで詰められる「ランチボックス」(800円)が登場。こちらも、旬八キッチン&テーブルのみのサービスです。

 そのほかに、「八百屋の平弁」と呼ばれるお弁当(550円〜)が6〜7種類並び、肉や魚入りのものから、野菜をメインとしたものまであります。

 また、2つの大釜に日替わりメニューが用意され、自分で丼にあふれるまで詰めて持ち帰ることのできる「旬八丼」(500円)も、同店のみのスタイル。この日は2種類のカレーでした。

 店頭には青果物が並び、食べ頃を過ぎそうなものはビュッフェなどに使用するため、棚の回転率がよいのも同店の強みだそうです。購入者に食べ頃を伝える心配りも。

東京有数のオフィス街でお値打ち価格にて提供できるワケ

 それにしても、新橋というオフィス街にも関わらず、なぜこのような価格帯で提供できるのでしょうか。

 前出のアグリゲート担当者に聞いたところ、規格外品の有効活用や、自社農場・市場・産地直送といった複数の仕入れ元の利用、サトウキビ廃材の食器利用、セルフサービスによる人件費の節約などが挙げられるそうです。

 店長はメジャーな青果だけでなく、流通に乗らないものを仕入れることで、地域が少しでも活性化することを目指すといいます。その一方、「新鮮」な野菜で都会の人たちの食生活をヘルシーで豊かにするため、利用者が毎日足を運びたくなるよう、「お値打ち品」の提供を図っていくとのこと。また、商品ラインナップも、今後増やしていきたいといいます。

※掲載の情報は2019年4月現在のものです。

●旬八キッチン&テーブル
・場所:東京都港区新橋4-1-1 新虎通りCORE1F
・日時:平日 8:00〜22:00 (モーニング8:00〜、ランチ11:00〜、セルフバーのディナーブッフェ17:00〜22:00)、土日祝 11:00〜20:00 ※土日祝は終日ビュッフェのみ(テイクアウト可)
・定休日:無休 ※新虎通りCOREの営業時間に準じます
・アクセス:各線「新橋駅」烏森口出口から徒歩約6分、都営三田線「内幸町駅」A1出口より徒歩約5分

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