【戦後76年】「兄ちゃんはお星様になって」24歳の特攻隊員、戦地から“妹”へ送った遺書と「お人形」

2021年8月15日、終戦の日。先の大戦で命を落とした多くの人々に思いをはせる日です。ノンフィクション作家の合田一道さんが、24歳で戦死したある特攻隊員の“遺書”とそれが書かれた背景について紹介します。


筆者の記憶に残る、76年前の8月15日

 また終戦記念日(終戦の日)が巡ってきました。

 あの日、1945(昭和20)年8月15日、小学6年生だった筆者(合田一道。ノンフィクション作家)は、友達とともに近くの広場で遊んでいて、ラジオから流れる天皇陛下のお言葉を聞いたのです。

1920(大正9)年4月生まれ、安原正文陸軍大尉。1945(昭和20)年3月29日、石垣基地より出撃し、没した(画像:靖国神社 提供)

 話の内容が分からず困惑していると、自転車に乗って通りがかった寺の僧侶に、

「こらっ、何してるっ。敵が来るっ。早く家に帰って母さんや姉さんを守れっ」

 そう大声で怒鳴られ、夢中になってわが家へ駆け戻ったのでした。

 子ども心に、戦争に負けるなんて思ってもいなかったのです。

 大本営発表の「勝った、勝った」の宣伝文句、つまりプロパガンダに踊らされて、東京が敵機B29の大空襲により焼け野原になり、広島・長崎に新型爆弾が落ちたというのに、誰もが、いまに神風が吹く、と信じていたのですから、いま思うと笑い話みたいです。

 ですから後年、発表された学徒出陣兵の『きけ、わだつみの声』など、戦線へ駆り出されて死んでいった若者たちの声を知るにつけ、悔しさが込み上げるのです。

ある特攻隊員が戦地から送った人形


【画像】靖国神社に納められた「遺書」と「お人形」

画像ギャラリー

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