中野駅から徒歩5分 昭和と令和をつなぐ異空間「中野新仲見世商店街」、純喫茶からアバター立ち飲み店まで その魅力に迫る
2019年9月20日
お出かけJR中野駅の北口から徒歩で5分ほどの場所に、まるで映画のセットのような「中野新仲見世商店街」があります。都市探検家・軍艦島伝道師の黒沢永紀さんが解説します。
中野北口に位置、発足は1949年
JR中野駅の北口から徒歩で5分。サンモール商店街を抜けて少し東にある「中野新仲見世商店街」(中野5。以降「新仲見世」)は、まるで映画のセットのような空間に、ノスタルジーとカオスとフューチャーが混在する、ちょっと不思議な商店街。今回は、中野にぽっかりできた異空間のお話です。
中野新仲見世商店街は、戦後の1949(昭和24)年に発足した、中野北口の中では新しい商店街で、隣接する「ふれあいロード」が、その昔は仲見世商店街だったことから「新」と名付けられました。

しかし、ほかの商店街が時代に即してそれなりに変化する中で、新仲見世には発足当時の雰囲気が色濃く残り、今では最も古い商店街の印象です。
私有地に隣接する公共地に桜の木
一本の通路の両側に商店が建ち並ぶのが一般的な商店街だとすると、新仲見世はちょっと複雑な路地の造りが特徴です。おおよそ25メートル四方の土地の中央に、島のように建物が建ち、その周りをぐるりと囲むように路面店が軒を連ねます。

ほとんどの土地は私有地の新仲見世ですが、島のように建つ建物に隣接した小広場だけは、なぜか公共地。これは、江戸から受け継がれた、防火を兼ねる集会場所としての役割を維持するための措置ではないかと思います。
小広場の端には、昭和40年代の後半に植樹した桜が育ち、春には花見、夏には流しそうめんなどが、商店街の行事として行われていたようです。

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