日本一高い「麻布台ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ」無料展望スポット比べてみたら―行き方や見どころをレポート!
東京の新名所「麻布台ヒルズ」。人気の店舗や話題の展覧会のほか東京タワーや富士山を見渡せる無料展望台もあり、連日盛況です。今回は都市商業研究所の若杉優貴さんが、注目のグルメスポットが続々オープンしている「虎ノ門ヒルズ無料展望スポット」についてもあわせてレポートします。東京の新名所「麻布台ヒルズ」に無料の展望施設が! 昨年(2023年)11月に一部開業を迎えた日本一高い超高層ビル「麻布台ヒルズ」。この建物に、無料で絶景を眺めることができる展望施設が設けられていることをご存じでしょうか。 日本一高いビル「麻布台ヒルズ森JPタワー」。実は無料の「巨大展望施設」が設けられています。(写真:若杉優貴)【その他の画像】>> 「麻布台ヒルズ」展望施設にはどうやって行く? 2023年11月に開業した「麻布台ヒルズ」は旧逓信省・郵政省本庁舎(近年は麻布郵便局として利用)の跡地などに生まれた再開発エリアで、その総事業費は約5,800億円。まだまだ工事中の街区も少なくないですが、昨年12月には初めて開催されたクリスマスマーケットが話題を呼ぶなど、早くも多くの人でにぎわいを見せています。 麻布台ヒルズは高さ日本一となる330m・64階建ての超高層オフィス・レジデンス棟「麻布台ヒルズ森JPタワー」を中核に、主に住宅となる2棟の「麻布台ヒルズレジデンスA/B棟」(タワーマンション、B棟は建設中)、商業機能を主体とする「ガーデンプラザ」、クリスマスマーケットなどイベントにも活用される中央広場などで構成されていますが、そのうち展望施設が設けられているのは最も高い棟・麻布台ヒルズ森JPタワー内。森JPタワーへは、麻布台ヒルズ開業に合わせて設けられた東京メトロ日比谷線神谷町駅の5番出口を出て、連絡通路のセントラルウォークを歩きつつ中央広場方面へと向かえばたどり着きます。 麻布台ヒルズのコンセプトは「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街-Modern Urban Village-」。緑あふれる中央広場の周辺にはいくつものパブリックアートが設置されているため、来街した際にはそれらを探しながら散策するのも良いでしょう。 中央広場から入るとタワープラザ地下1階は地上部分に当たります。 タワープラザエントランス近くには2月29日に「エルメス麻布台ヒルズ店」がオープン。3月13日にはガーデンプラザにベーカリーの「コム・ン トウキョウ」やイートインのある「パーラー矢澤」など、グロッサリーや食材の専門店に加え「鮨さいとう」などの有名店が集積する「麻布台ヒルズ マーケット」のほぼ全店が開業します。(写真:若杉優貴) 展望施設「スカイロビー」は森JPタワー33階(この「地下1階」は中央広場からだと地上部分にあたるので要注意!)。タワープラザ地下1階のロビー付近に33階へと向かう直通エレベーターが設けられています。日本一のビルに設けられた「無料」の展望施設。果たしてどのような眺めなのか――早速昇ってみましょう。 タワープラザ地下1階の吹き抜けから33階直通エレベーターへ。エレベーターの速さにも注目です。(写真:若杉優貴)無料とは思えない絶景!高さ約170メートルから大パノラマを望むカフェも スカイロビー直通のエレベーターを降りると、眼前に広がったのは高層階とは思えないほどの開放的な空間。スカイロビーは吹き抜け構造になっており、窓は2フロアにわたって、南側を中心に孤を描くかたちで半円状に設けられています。そのため、東側にある東京タワー方面から西側にある富士山方面までの広い範囲を一望することができます。 エレベーターホールを抜けると目に飛び込むのは高い天井に大きな窓で囲まれた開放的な空間。(写真:若杉優貴) 建物の中層とはいえ、その高さはおよそ170メートル。これほどの眺めを誰もが無料で楽しむことができるのは「大盤振る舞い」といえるでしょう。 スカイロビーで真っ先に目に入るのは下側までハッキリと見える東京タワー。 その奥にはレインボーブリッジや臨海副都心、東京湾を望むこともできます。(写真:若杉優貴)六本木方面の景色の後ろにはうっすらと富士山が。(かすんでいたため良く写っていませんが…ぜひ実際に足を運んで見て欲しい!)(写真:若杉優貴) スカイロビーの吹き抜け中央には34階へと続く大階段があり、階段中央にはベンチが設置されているため、ここで景色を眺めている人の姿も多くありました。 この大階段を上がった先にあるのは「Hills House Sky Room Cafe & Bar(ヒルズハウス スカイルームカフェ&バー)」。「超高層階のカフェバー」といっても、エスプレッソコーヒーは450円から、アルコール類は700円からとリーズナブル。この34階部分にも小さな窓が設けられており、景色を眺めながら一息つくことができます。 大階段を上った34階にあるカフェバー「Hills House Sky Room Cafe & Bar」。(写真:若杉優貴)34階部分にも窓が。東京タワーと向かい合ってお酒を飲むこともできます。(写真:若杉優貴)大階段のベンチに座り、絶景を眺めながら贅沢なひと時を…夜景のころまでゆっくりしても、もちろん料金はかかりません。(写真:若杉優貴)■麻布台ヒルズ 森JPタワー 33階スカイロビー 住所:東京都港区麻布台1-3-1(33F) 営業時間:当面10:00~21:00(土日祝は9:00から) 展望台高さ:約170メートル(推定) アクセス:東京メトロ日比谷線「神谷町駅」連絡通路直結 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」より徒歩5分 ※34F「Hills House Sky Room Cafe & Bar」営業時間は当面10:45~21:00(延長時8:00~23:00予定)。イベント時などは立入不可になることがありますので最新情報は公式サイトをご確認ください ※2024年4月18日(木)からスカイロビーは以下の方のみ利用可能となります。 ◆麻布台ヒルズ 森JPタワー オフィステナント入居者およびその関係者 ◆Hills House Azabudai 利用者 ・Dining 33 を利用する方 ・Sky Room Cafe & Bar を利用する方 ・Dining 33 pâtisserie à la maison で購入する方 (2024年4月5日情報修正) 実は「虎ノ門ヒルズ」にも絶景を楽しめるスポットが! 実は麻布台ヒルズのすぐ近くにある「虎ノ門ヒルズ」にも、麻布台ヒルズスカイロビーよりも高層階からの眺めを楽しめるスポットがあります。 虎ノ門ヒルズ。昨年(2023年)10月には新たにステーションタワー棟が完成しました。(写真:若杉優貴) そのスポットとは「虎ノ門ヒルズ森タワー」51階ロビーにある南側の窓。この建物の47階から52階にかけてはハイアットグループのラグジュアリーホテル「アンダーズ東京」が入居していますが、51階部分は宿泊者以外でも入ることができ、ゲストルーム(客室)と同じ景色を楽しむことができます。もし館内の飲食店などを利用する機会があるならば、注目して欲しい絶景です。 こちらも東京タワーが真正面!高さ200メートル以上の場所から外を眺めることができる場所は貴重です。(写真:若杉優貴)六本木ヒルズの後ろには富士山の白い頂が見えました。(写真:若杉優貴) 2023年10月には新たにステーションタワー棟が完成し、4つの超高層タワー棟が出そろった虎ノ門ヒルズ。ステーションタワーの完成に合わせてオープンした情報発信拠点「TOKYO NODE(東京ノード)」45階アライバルホールからも、スカイツリー方面の景色も見渡せます。 地下2階には食を中心とした新たなショッピングゾーン「T-MARKET(ティーマーケット)」、2024年1月には4階には全20店が集結するレストランフロアなど複数の飲食店がオープン。2月末には2階・3階に東京初出店の名古屋発老舗自転車店やアートギャラリー、ベーカリーカフェなどを含む複合業態「SELECT by BAYCREW’S(セレクト バイ ベイクルーズ)」もオープンしています。麻布台ヒルズ訪問の際には、こちらも併せて訪れてみては。 進化し続ける虎ノ門ヒルズ。10月には新たなショッピングゾーン「T-MARKET」が開店しています。(写真:若杉優貴)■アンダーズ東京 住所:東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー 42~52F(ロビー階51F) 展望スポット高さ:約240メートル アクセス:東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」直結 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」徒歩3分 ※イベント時などは立入不可になることがあります。その他店舗情報などは公式サイトでご確認ください ■TOKYO NODE 住所:東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8F、45F〜49F ※8Fまでは「シャトルエレベーター(7F スカイロビー経由)」または「Cエレベーター」、8Fエントランスから直通エレベーターで45Fへ TEL:03-6433-8200(受付時間10:00~18:00) 開館時間:11:00〜20:00 アクセス:東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」直結
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