京王プラザホテルが「カップヌードル」をアレンジ? 斬新すぎるメニューにツイッター民1万人が爆笑「声出して笑った」

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京王プラザホテルが「カップヌードル」をアレンジ? 斬新すぎるメニューにツイッター民1万人が爆笑「声出して笑った」

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日本初の超高層ホテルであり、西新宿エリア再開発の草分け的存在の「京王プラザホテル」。開業50周年を迎えた2021年夏、思いもよらぬ記念企画を展開してツイッターをザワつかせています。同じく50周年を迎えた「カップヌードル」(日清食品)とのコラボメニュー。担当者に狙いを聞きました。

日本初の超高層ホテル、異色のコラボ

 日本初の超高層ホテルであり、西新宿エリア再開発の草分け的存在である「京王プラザホテル」(新宿区西新宿2)。

 1971(昭和46)年に開業した当時、47階建て・地上178mは日本一高い建築物。まっさらな土地に屹立(きつりつ)するその姿は、新宿だけでなく東京のシンボルでもありました。

 その後もホテル初の常設ウェディングチャペル(1975年)や超高速インターネット無料サービス(2001年)など、新奇性の高い取り組みを続けてきた同ホテル。

 開業50周年を迎えた2021年夏、またしても一風変わった記念企画を展開し、インターネット上で話題を呼んでいます。

 同じく今年50周年を迎えた、日清食品(新宿区新宿)「カップヌードル」とのコラボメニュー企画です。

「カップヌードルが貴族の料理に……」

 この企画をたまたまネットで発見し、驚きの感想とともにツイッターに投稿したのは、じんじん的ななにか(@zin_zin)さん。

「京王プラザのカップヌードルコラボメニュー、狂気すぎて行きたすぎる」

というつぶやきとともに、同ホテルサイトの企画特集ページのスクリーンショットを4枚投稿しました。

新宿の“顔” 京王プラザホテルが展開する「カップヌードル」コラボメニューにSNSが騒然?(画像:じんじん的ななにか さんのツイートより、京王プラザホテルのサイトページ)



<ホテルシェフが考えた至高のカップヌードル料理>という前書きの添えられたスペシャルメニューは、

・3種類のカップヌードルの味から選べる炊き込みご飯(サービス料・税込み1200円)
・2度揚げヌードル旨辛豚骨風味 海鮮土鍋仕立て(3400円)
・カップヌードル シーフード ウオッカベースのカクテル(1650円)

など、これまで聞いたことのない数々。投稿を見たフォロワーたちからも

「これはすごい。カップヌードルが貴族の料理になってる」
「ひさしぶりに声出してワロタ」
「京プラらしい斬新さ! 嫌いじゃないよ!」
「値段ありえんって思ったけど、よく見るとおいしそうじゃん!」

といった反応が寄せられ、2021年8月21日(土)14時30分までに約1.1万件の いいね が集まりました。

一番食べてみたいメニューは?

 じんじん さんは、メニューのページを発見したときの第一印象について、

「ホテルのコラボ企画としては珍しく、これはびっくりと思いました。また、単品の料理ではなく複数のレストランなどで横展開していること、メニューも多岐にわたっていることが、よくある単純なコラボレーションとは違うと感じました」

と驚きをもって語ります。

 特に食べてみたいメニューを尋ねたところ、

「どれも食べてみたいですが『2度揚げヌードル旨辛豚骨風味 海鮮土鍋仕立て』が一番食べたいです。これは一番自宅で再現できなさそうと感じるので」。

カップヌードルを使ったカクテル? 驚きのツイートに1.1万件の いいね が(画像:京王プラザホテル)



 カップヌードルには子どもの頃から親しんでいたという じんじん さん。好きな味は、子どもの頃はカレーで、大人になった今はシーフード。また、京王プラザホテルも仕事などで利用したことがあるといい、

「今は新型コロナ禍で行かれないのですが、打ち合わせで(館内レストランの)『樹林』にはよくうかがいました。昔勤めた会社のOB会のパーティーもこちらでしたし、友人の結婚披露宴でも行きました。いいホテルですよね」。

 なじみの深い両者のコラボなだけに、“感慨”もひとしおだったようです。

ホテル担当者に聞く、企画の狙い

 果たして今回の企画の狙いは? そして利用客の反応は? 京王プラザホテルの広報担当に話を聞きました。

 まず、同企画を発案した経緯について。

「このたび京王プラザホテルが50周年を迎え、1971年の開業当時から“多くの人が集まる広場(プラザ)”を目指してきた当社だからこそできること、そして新宿の地から多くの人がワクワクするような楽しみを届けたいとの思いから、全社一丸となって新たな挑戦として取り組みました」

 発案のキーワードとなったのは、「50周年」「新宿」「楽しさ」。

 偶然にも、同じく新宿に本社を構える日清食品の看板メニューのひとつカップヌードルも、発売から2021年で50周年を迎えることから「ともに新たな試みをしましょう」と今回のコラボレーションが実現したのだといいます。

異色のコラボ、実現の苦労は?

 それにしても、1個税込み200円ほどのカップヌードルと、数万円のディナーコースも提供するホテルのレストランやバー。きわめて異色の取り合わせと言えますが、メニューの決定までにはどのような苦労があったのでしょうか。

「すでに完成されたカップヌードルをいかにホテル・クオリティーにするか、ホテルの味として作り上げることができるのか、和洋中シェフおよびバーテンダーたちが悩んでおりました」

「例えばですが、カップヌードルの麺の食感を柔らか過ぎないようにすること、スープの味をどのようにそれぞれのジャンルの料理やカクテルに生かすかなど、さまざまな試行錯誤がありました」

 そうして完成したのが、館内5店舗で提供しているメニュー計20種類。

 先ほど紹介した3例以外にも、「欧風チーズカレーのポットパイスープ」(1500円)や「シーフードヌードルのグラタン、レモン風味」(ビュッフェ)など、上品さと親しみやすさを持ち併せた顔ぶれがそろいました。

 利用客にはどのメニューも好評とのことですが、

「和食の『カップヌードル御膳』や、ビュッフェメニューの『カップヌードル カレーと謎肉の焼菓子』は、斬新さとおいしさが組み合わさり、特に好評を得ています」

とのこと。

カップヌードル味噌(みそ)を使ったチョコレートムース(画像:京王プラザホテル)



 カップヌードルにとって欠かせない具材「謎肉」は今回の企画でも存在感を発揮していて、「謎肉 & 神戸牛 カップヌードル カレーのチャーハン」(2800円)では高級和牛との競演も果たしています。

 同ホテルの広報担当者は、

「ぜひこの機会に、カップヌードル定番8種類と謎肉を使用した、西洋料理・日本料理・中国料理のシェフたちとバーテンダーのアイデアと技術によってホテル・クオリティーに仕上げた味をお楽しみください」

と呼び掛けています。同企画は2021年8月31日(火)までです。

コロナ禍、ホテル・観光業界も打撃

 2020年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大は、ホテルなどの観光関連産業にも大きな影響を及ぼしました。

 帝国データバンクが2021年5月に発表したデータによると、旅館・ホテル業の約97.1%が、新型コロナにより「マイナスの影響を見込む」との回答をしています。

 京王プラザホテルでは、検温・消毒・換気などの基本対策に加え、食事の際の座席間隔の確保やマスク収納ケースの提供といった対応を実施。

 また、国際的な認証機関ビューローベリタスが定めた「SAFEGUARD(セーフガード)ラベル」を取得するなどして、安心・安全をアピールしています。

 館内のメインバーである「ブリアン」は2021年8月21日(土)現在休業しており、ビュッフェ「グラスコート」で提供しているカクテルはノンアルコールのものに切り替えているといいます。

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