羽田空港の絶景「蔦屋書店」&スターバックス。飛行機に乗らず利用できる雑貨豊富な電源ありブックカフェ

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羽田空港の絶景「蔦屋書店」&スターバックス。飛行機に乗らず利用できる雑貨豊富な電源ありブックカフェ

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シカマアキ

旅行ジャーナリスト、フォトグラファー

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東京国際空港(羽田空港)で初めての「BOOK & CAFE」が2023年10月29日にリニューアルオープン。場所は、同空港第2ターミナル国際線エリア4階です。保安検査を受ける前にあるため、飛行機に乗る人だけでなく一般利用も可能。今回はこの店舗の見どころについて、旅行ジャーナリスト・フォトグラファーのシカマアキさんが紹介します。

●開業すぐコロナ休業。再開待ちわびる声多く、約3年半後越しに再オープン

 この店舗の名称は「羽田空港 蔦屋書店」で、実は2020年3月29日、第2ターミナルの新しい国際線エリアの開業と合わせてオープン。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、新国際線エリアは閉鎖。羽田空港 蔦屋書店も、同年4月8日から臨時休業しました。

「羽田空港 蔦屋書店」外観。第2ターミナル新国際線エリア4階にある(画像:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社リリース)



 当時たった10日あまりの営業となり、併設の「スターバックス」店舗と合わせて「行ってみたかったのに…」という声が、実際多くありました。新型コロナ禍が落ち着きを見せ、新国際線エリアが再開し始めて約3年半の年月を経て、やっと再オープンとなりました。

 羽田空港は、国際線の出発はこれまで第3ターミナル(旧・国際線ターミナル)のみでしたが、国際線の需要が増え、第2ターミナルにも新たに国際線施設ができました。2023年夏の再開当初は午前のみ、現在はほぼ終日でANA国際線の多くの便が第2ターミナル国際線を利用しています(ANA国際線は第2、第3の両ターミナルを利用。行き先に注意)

●一般エリアにあるので飛行機に乗らない人も気軽に利用できる

 羽田空港 蔦屋書店は、第2ターミナル国際線エリアの4階にあります。一般エリアにあるため、飛行機に乗る人以外に、飛行機で到着した後、また羽田空港に立ち寄っただけの人でも利用できます。

「羽田空港 蔦屋書店」店内。書籍や雑誌などが並び、中央にコンセント付きの座席も(画像:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社リリース)

 広さ100坪の店内には、飛行機を大きな窓ごしに眺めることができる座席をはじめ、AC電源とUSBポート付きのデスク席など合わせて54席あります。店内の本を読みながらじっくり選んだり、作業に集中したりと、どのニーズにも利用しやすい店舗です。

 その店内に並ぶ書籍は、日本の伝統文化や最新のポップカルチャーを伝える日本や東京からの「お土産になる本」をはじめ、出張が多い国内・海外などで活躍するビジネスパーソンに必要な教養などを提案する本、国際線ターミナルを意識しての洋書、空港や飛行機に関する雑誌、旅行ムック本などが、特に充実しています。

国際線ターミナルにあるため、洋書も販売している(画像:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社リリース)

 店頭には「新刊・話題書」や「ランキング」のコーナーもあり、空港店舗らしく、短時間で素早く本を選んで購入したい人への利便性も重視されています。

 また、書籍だけでなく、文具雑貨も販売。日本の伝統技術によって生み出された本格的な逸品をはじめ、カジュアルに楽しめる日本ブランドなど手土産に最適な商品まで幅広くラインアップ。作り手のこだわりや背景について語り合えるような、会話が弾んで使い勝手もよい選りすぐりの商品が並んでいます。

「日本の逸品」の一例。写真中央「Craft Design Technology」のブックカバー(羽田空港 蔦屋書店限定商品)などを販売(画像:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社リリース)
「カジュアルに楽しめる日本ブランド」の一例。写真左は「AKOMEYA TOKYO」瀬戸内鯛めし。食品のほかデザイン文具、ネクタイやネイルも(画像:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社リリース)

●空港にあるスターバックスで「蔦屋書店」とのコラボ店舗はここだけ

 全国に22店舗(東京都内では6店舗)ある蔦屋書店・蔦屋家電・T-SITEの「BOOK&CAFE」スタイル、カフェはここもスターバックス コーヒーです。

スターバックス コーヒー「羽田空港 蔦屋書店」(左)(画像:シカマアキ)

 レジカウンターでドリンクなどを購入し、コーヒーなどを片手に本を読んだり、作業を行ったりすることできます。ドーナツやサンドイッチなどのフード、日本各地のご当地マグカップなどグッズの販売もあり、いずれもテイクアウト可。

 なお、座席は羽田空港 蔦屋書店と共通です。空港の有料待合室(4部屋)も隣接し、商談やビジネスの打ち合わせなどの利用に便利。インターネットは、空港のフリーWi-Fiが利用できます。

「羽田空港 蔦屋書店」に隣接する空港の有料待合室(画像:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社リリース)

 ドリンクを国際線に持ち込むことはできませんが、国内線ターミナルも隣接しているため、国内線の搭乗客にも利用価値大。というのも、第2ターミナルの一般エリアにはスターバックスの店舗がなく、保安検査後エリアにある店舗は中央よりやや離れた場所のため、搭乗ゲートによってはここで購入して持ち込むほうが便利なことも。

 国際線の出発エリアがある3階からエスカレーターを上がった4階にかけては、天井が高い吹き抜けになっています。そのためカフェからは飛行機、そして滑走路も望める素晴らしいロケーション。ずっと座って眺めていると、いつの間にか時が経つのを忘れるほど、本当に居心地のいい場所です。

●居心地のよさから人気が高まりつつある現在、利用しやすい時間帯は?

 蔦屋書店とスターバックスがコラボレーションした店舗は、東京都内では「銀座 蔦屋書店」「代官山 蔦屋書店」などがあります。いずれもスターバックスのコーヒーなどを味わいつつ書籍を読むことができ、重宝している人も多いのではないでしょうか。

店の外にも座席があり、1人で利用しやすいカウンター席も(画像:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社リリース)

 羽田空港にあるスターバックスは、現在5店舗。第1ターミナルに2カ所(一般エリア)、第2ターミナル国内線に1カ所(保安検査後エリア)と国際線に1カ所(保安検査・出国後エリア)、そして、この羽田空港 蔦屋書店です。第3ターミナルにはないのでご注意ください(ターミナル間は無料連絡バスなどで移動可)。

 空港店舗というと、出張のビジネスパーソンや出発前など時間の限られた中で利用する人が多いイメージ。しかし、空港がただ単に飛行機に乗るだけでなく、出迎えや見送り、遊びに行く場所としても注目されつつあります。「BOOK&CAFE」が今後、他の空港にも広がっていくかどうか、期待したいところです。

「羽田空港 蔦屋書店」からの眺め(画像:シカマアキ)

 なお、今回ご紹介した羽田空港 蔦屋書店は、営業再開当初は知名度がまだ低く利用者も少なめでしたが、年が明けた現在、時間帯によっては座席がやや混雑気味となっていることも。座席を確実に確保して利用したい場合、朝早い時間から午前中など比較的空いている時間帯の利用がおすすめです。

■羽田空港 蔦屋書店
住所:東京都大田区羽田空港3-4-2 羽田空港第2ターミナル 国際線施設エリア4F
TEL:03-5579-7575
営業時間:【書店】7:00~20:00
【スターバックス コーヒー】6:30~20:00(19:00~20:00はテイクアウトのみ)
アクセス:東京モノレール「羽田空港第2ターミナル駅」
京急空港線「羽田空港第1・第2ターミナル駅」
※最新情報など詳細については公式サイトをご確認ください

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