レトロな時間旅行へ!生まれ変わった駒込の「都電とふれあう公園」―都電愛を感じる本気のリニューアル

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レトロな時間旅行へ!生まれ変わった駒込の「都電とふれあう公園」―都電愛を感じる本気のリニューアル

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若杉優貴

都市商業研究所

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都電が展示されている「神明都電車庫跡公園」が2023年2月にリニューアル。展示車両もきれいに塗り直され、現役時代を思わせます。かわいい字体や広告など、細部にまでさまざまなこだわりが。今回は駒込のレトロな時間旅行を楽しんだ都市商業研究所の若杉優貴さんが公園の詳細をレポートします。

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    駒込で1970年代への時間旅行を――。(画像:若杉優貴)
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    上野松坂屋前からかつての都電20系統をなぞる都バス上58系統に乗車。 不忍池を過ぎたあたり、池之端二丁目バス停近くの車窓からは都電荒川線で活躍した7506号車(更新7500形)、台東区循環バス「めぐりん」との出会いも。(画像:若杉優貴)
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    バス停前には都営住宅や勤労福祉会館が。神明都電車庫跡公園があるのはその裏側。 神明町車庫は1920年開設、赤レンガが印象的な3階建ての局舎と車庫があったそう。 公共施設部分も車庫跡であり、かなり大きな規模だったことが伺えます。(画像:若杉優貴)
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    都電の電停にあった時計塔を模したこだわりの看板が目印の「文京区立神明都電車庫跡公園」。リニューアルの本気度が伺えます。 現在、時計塔付電停案内は三ノ輪橋電停、庚申塚電停などで見ることができます。(画像:若杉優貴)
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    まるで新車のような美しさになった6063号。実はスバル製! 方向幕や「乗降者優先」の独特なフォントも再現されています。(画像:若杉優貴)
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    復元された側面サボ(サイドボード)の交通標語。かわいいフォントは必見! 車内外にある検査表記は荒川車庫時代の1977年のもの。 車体に取り付けられた「20系統・須田町/神明町車庫」の表示(1971年廃止)と合ってないのはご愛嬌。(画像:若杉優貴)
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    板張りの車内はほのかに「昭和の電車」らしい独特な匂い。木目調の内装もきれいに修復されており、レトロ好きは必見です。 都電が舞台の1つとなった1970年代のテレビドラマ『男たちの旅路』を思い出した人も居るのでは。(画像:若杉優貴)
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    車内には6063号が廃車となった1978年の運賃表が掲出されており、運賃は「大人70円」。神明町車庫が廃止となった1971年は30円だったそう。(現在は170円) 天井の紐を引くと信鈴の「チン!」という音が車内に響きます。(画像:若杉優貴)
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    運転台は立って運転するスタイル。1970年代に一部の都電に貼られていた「お先へどうぞ」ステッカーも復元されています。 マスコン(マスターコントローラー)の真ちゅう部分は磨き上げられ、消火器置きには新しい消火器を設置、替えサボ(サイドボード)置き場には予備の行き先サボまで…この電車、現役なのでは!?(画像:若杉優貴)
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    車内掲示の際限度も必見。優先席や各種注意の表記板もあるほか、掲示枠には1960年代の路線図や修復記録が。 広告の「第一家庭電器」は2002年に倒産、旧秋葉原本店ビルには現在「GiGO(旧セガ)」と「カラオケまねきねこ」が入居中。(画像:若杉優貴)
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    特徴的な木造車体の「乙2号」は資材を運ぶ電動貨車。終戦直後は食品を運んでいたこともあったそう。 注目は「ねじ」部分。なんと当時の「マイナスねじ」で復元するというこだわりが!(画像:若杉優貴)
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    乙2号の運転台・荷台など木造部の大部分は造り直されたもの。 小さな2軸台車「ブリル21E」には「BRILL」のロゴが。ブリル社は米国大手の鉄道車両メーカーだったものの1941年に廃業しており、恐らく100年以上前のもの。(画像:若杉優貴)
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    事業用車両だけあって簡素な運転台。 メーター類は無く、制動装置はハンドブレーキのみ。シンプルだけど運転できる自信はない…。(画像:若杉優貴)
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    2両の生い立ちを記した案内板も設置されました。(画像:若杉優貴)
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    リニューアル前の乙2号運転台と6063号はこちら。 見違えるようにきれいになったことが分かります。(画像:若杉優貴)
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    神明都電車庫跡公園全体がリニューアルされたため、遊具もリニューアル。 訪問日も多くの家族連れでにぎわっていました。(画像:若杉優貴)
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    歴史スポットが沢山ある駒込。 大きな富士塚に登れる「駒込富士神社」は都電車庫跡公園から徒歩5分ほど。(画像:若杉優貴)
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