【所沢・上野・日本橋】没入体験型エンターテインメントの世界へ迷い込もう!
デジタル技術を駆使したり五感を刺激する演出で観客を巻き込んだりと、さまざまに進化を続ける「没入体験型エンターテインメント」の世界。今回はエデュケーショナルライターの日野京子さんが、都内近郊で体験できる人気の非日常空間をご紹介します。 近年、技術進歩著しいVRを着装したものだけでなく、特定の世界にいるような没入感を味わうエンターテインメントが世界的に人気を集めています。 2000年代にロンドンの劇場から始まった「椅子に座って劇を見ている観客から、劇にいる一人として扱われる観客」という全く新しい体験ができるイマーシブシアターは、その後ニューヨークでも人気を集め、世界に広がりを見せています。 来場者も巻き込んだ劇以外にも、プロジェクションマッピングで表現された名画の世界に迷い込むような展覧会も開催されています。 今回は、東京都内で体験できる人気の没入型エンターテインメントの世界をご紹介していきます。 人気の展覧会の第2弾が開催!(画像:Immersive Museum実行委員会リリースより)【所沢】体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春/少年王の生きた時代を体感するプロジェクションマッピング 古代遺跡の中でも最も有名であり、豪華な装飾品で多くの人の注目を集めてきたツタンカーメン王。昨年の2022年は世紀の大発見から100年という記念すべき年でした。 古代エジプトの遺跡発掘調査は現在も行われ、技術進化とともに新発見が続いています。角川武蔵野ミュージアムでは、100年の時を経ても人々を魅了するツタンカーメンの秘宝にクローズアップした「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」が7月1日(土)より11月20日(月)まで開催されます。 生身の人間としての少年王・ツタンカーメンの生涯を豊かに想像できる展示空間(画像:株式会社KADOKAWAリリースより) 黄金のマスクや副葬品の数々といった世界に3セットしかない貴重なスーパーレプリカを展示。来場者が古代エジプトを体感できるよう、古代エジプトの世界をプロジェクションマッピング等で再現します。 現代から古代エジプトへのタイムトラベルをぜひ味わってみてください。 「黄金のマスク」や「金箔が施された木製の内蔵入れの厨子と天蓋」といった副葬品約130点の「超複製品(スーパーレプリカ)」が展示される(撮影:村尾昌美)(画像:株式会社KADOKAWAリリースより)【上野】イマーシブシアター「Lost in the pages」/香りも演出の一部!幻想的な小説世界に巻き込まれていくリアリティ 2022年3月に惜しまれつつも閉館したお台場のヴィーナスフォート。その一角に開設していたダンスカンパニー「DAZZLE(ダズル)」によるイマーシブシアターが4月より上野に舞台を移し、「Lost in the pages」として再始動しました。 お台場で上演されていた「Venus of TOKYO」(画像:株式会社 DAZZLEリリースより) 夏目漱石や森鴎外をはじめとする文豪との縁のある上野の常設シアターにて、2023年4月末から2024年6月末まで「文学」をテーマにした作品を上演しています。 新しい演劇の表現である没入型演劇作品・イマーシブシアター。来場者は演者の一人のような存在として、レトロでミステリアスな劇の中にたたずみ、物語の推移を見守ります。 短期間限定の会場でイマーシブシアターが上映されることはありますが、常設シアターは日本でも珍しい存在。特別な体験をしたい方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。 舞台を外側から鑑賞するのではなく、観客も登場人物の一人となり空間全体で世界観を共有し合う没入体験型の「イマーシブシアター」。謎めいた世界へ足を踏み入れてみては?(イメージ画像:Lost in the pages公式サイトより引用)【日本橋】Immersive Museum TOKYO 2023/世界的名画の世界に迷い込もう! 2022年に引き続き、7月7日(金)から10月29日(日)の期間中「Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST IMPRESSIONISM」が開催されます。 東京日本橋の日本橋三井ホールにて、これまでの美術鑑賞の常識を覆す、誰もが知る名画の中に迷い込んだような体験ができます。 絵画の世界に迷い込める展覧会(画像:Immersive Museum実行委員会リリースより) 2022年はモネやルノワールといった印象派の巨匠の作品を展示しましたが、今年はポスト印象派の代表格であるゴッホやセザンヌ、ゴーガン(ゴーギャン)の名作が登場します。 展示予定は約80点になり、その中にはゴッホの『ひまわり』や『星月夜』も含まれています。大胆な筆のタッチや作者の色使い、それぞれの個性をより体感してみてはいかがでしょうか。 視界いっぱいに広がるゴッホのひまわりの世界に没入。描いた作家の目線で細部のこだわりにまで気付くことができる(画像:Immersive Museum実行委員会リリースより)没入感の世界へ 世界的な広がりを見せているイマーシブエンターテインメントの世界は、見る側が関わる新しい鑑賞のスタイル。これまで演劇鑑賞や美術鑑賞と聞くと、「敷居が高そう」という印象を抱いていた人でも気軽に楽しめます。 画面の向こうで見たことのあるものも、五感すべてを使って体験してみると捉え方が変わってきます。非日常空間で没入体験をしてみてくださいね。 ■体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春 開催日程:2023年7月1日(土)~11月20日(月) 開催場所:角川武蔵野ミュージアム1F グランドギャラリー 住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内 TEL:0570-017-396 開館時間:10:00~18:00(金土〜21:00)※入館は閉館30分前まで 休館日:第1・3・5火曜日 料金:一般(大学生以上)2,400円/中高生1,800円/小学生1,000円 アクセス:JJR武蔵野線 東所沢駅より徒歩10分 ※詳細は公式サイトをご確認ください。 ■イマーシブシアター「Lost in the pages」 住所:東京都台東区上野4-8-4 ABAB UENO 2階 TEL:03-3833-3111(ABAB UENO) 営業時間:平日14:00/16:30/19:00 土日祝11:30/14:00/16:30/19:00 ※月曜休演。ただし、祝日の場合は上演 料金:平日6,000円/土日祝7,000円 アクセス:JJR上野駅より徒歩5分 東京メトロ銀座線 上野広小路駅より徒歩2分 ※詳細は公式サイトをご確認ください 画像引用:https://lost-in-the-pages.com/ ■Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST IMPRESSIONISM 開催日程:2023年7月7日(金)〜10月29日(日) 開催場所:日本橋三井ホール 住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 – 4F 電話:03-5200-3210 開館時間:平日10:00~20:00 (19:20 最終入場) 土日祝 9:00~20:00 (19:20 最終入場) 料金:大人 2,500円/大学生・専門学生 1,800円/高校生・中学生1,500円 アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅直結 東京メトロ銀座線 日本橋駅より徒歩7分 JR・東京メトロ丸ノ内線 東京駅より徒歩9分 ※詳細は公式サイトをご確認ください。
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