【医師監修】白玉注射(白玉点滴)とは?効果やデメリット、クリニックの選び方を解説

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【医師監修】白玉注射(白玉点滴)とは?効果やデメリット、クリニックの選び方を解説

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クリアな透明感のある肌は多くの人のあこがれであり、キレイな女性の大切な条件と言えるもの。今回アーバンライフメトロ編集部では肌に透明感をもたらす「美白対策」について、みなさんの実践状況をアンケート。さらに美容専門の医師に即効性の高い美白対策法を取材し、今話題の白玉注射(白玉点滴)の効果について伺いました。施術を受けた方の体験談も座談会形式でご紹介しているので、美白対策の参考にしてください。

三輪先生 写真

 この記事を監修した医師
 美容皮膚科医
 三輪 菜つ美

2013年北里大学医学部卒業。都内クリニックで勤務経験を積み、2020年よりロナロナクリニック院長を務める。研修医時代に肌荒れに悩んだ経験をもとに、食事や生活習慣など根本からの解決を目指す医療を提供している。

2019年に著書「ラメラの秘密」(出版:幻冬舎)が各書店で週間1位を獲得。Web、TV、雑誌など幅広く活躍中。

※監修者は「選び方」「記事の内容」について監修しています。掲載している店舗・商品は監修者が選定したものではなく、アーバンライフメトロ編集部が独自に選定したものです。

半数近くが20代までに何らかの美白化粧品を経験?

 「美白対策」していますか?

 近年すっぴんで美容法を発信している有名人が増えています。そんな動画や写真を見ていると、メイク要らずで勝負できる「クリアな透明感のある肌」へのあこがれが募っていきます。


 アーバンライフメトロでは、美白対策の実態を調査するため、10代から50代の女性300人に対して、美白化粧品を使い始めた年齢についてアンケートを実施しました。

 調査結果によると、美白対策を開始した年齢では20代前半が最も多く、21.7%でした。また、全体の半数以上にあたる52.4%の人が20代までに美白化粧品の使用を始めていることがわかりました。

 美白ケアを始めた理由を年代別に聞いたところ、20代までの回答で最も多かったのは「透明感のある肌になりたいから」で、83.9%が該当しました(全年齢では66.7%)。2位の「しみが気になるから」の40.3%を大きく上回り、若い女性たちの「透明感のある肌」に対するニーズがとても高いことがわかりました。

美白化粧品の効果を皮膚科医・三輪先生に取材

 ドラッグストアに行けばズラリと美白化粧品が並んでいて、人気のあるアイテムを使ってみても効果がいまいちだったり、肌に合わなかったり…どうしたら透明感のある美肌を手に入れられるのかと、試行錯誤をくり返している方も多いようです。

 そこで今回は美容皮膚科医の三輪菜つ美先生に、人気の美白化粧品から得られる実際の効果と、美白肌を手に入れるためのポイントについてお話を伺いました。

Q.肌の透明感を出すにはどうすれば良い?

肌の透明感を出すには?イラスト

 若い女性のほとんどがあこがれる「透明感のある肌」ですが、実際に手に入れるためには、どんな点に気を付けてスキンケアすればよいのでしょうか。

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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

 透明感のある肌はどんな状態をさすかというと、肌にシミがないこと、くすみがないこと、そばかすがないこと、そしてキメが整い潤っている状態であることです。

 シミやくすみといった肌トラブルの原因は、紫外線により肌内部に生成されたメラニンの蓄積です。紫外線を浴び続けると肌の内側にダメージが積み重なり、光老化が起こります。

 光老化で肌の再生能力(ターンオーバー)が低下すると、肌はメラニンを排出しきれずどんどん蓄積していきます。そうなると、肌に残ったメラニンがシミやくすみといった目に見える形で現れてくるのです。

 また、活性酸素が増えることで生じる「酸化」や、体内で余分な糖分がたんぱく質や脂質と結びつくことで生じる「糖化」によっても、細胞が劣化してターンオーバーが乱れ、くすみやシワが発生します。

 ですから肌の透明感を出すには次の三つが非常に重要です。

● メラニン色素の生成を抑える
● ターンオーバーの正常化
● 酸化や糖化を防ぐ

Q.美白化粧品に美白効果がどのくらいあるのでしょうか?

美白化粧品イメージイラスト

 実際に「使用したことがある美白化粧品のアイテム」としては、「化粧水」と答えた人が77%と最も多く、20代では80.9%の人が美白化粧水を使用していることが分かりました。

 「使用したことのある美容成分」で最も多かったのは、「ビタミンC誘導体」で80%(20代まででは80.9%)でした。これは、2位の「トラネキサム酸」の36.7%に比べて圧倒的な差をつけており、手に取りやすい人気の美白成分と言えそうです。

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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

 美白効果を発揮するには、有用成分をしっかり肌の奥まで届けることが大切です。

 人気のビタミンC誘導体は、ビタミンCと一緒に使用することで肌の内部にまで成分を届け、「メラニンの生成を抑え」、「ターンオーバーを促す」といった働きがあります。

 このビタミンC誘導体と同じように、肌の奥深くまで浸透する成分を含む化粧品を使うことで、シミやくすみ、そばかすに対して、ある程度予防効果が期待できる可能性はあります。

Q.肌に透明感を与えてシミ・くすみを防ぐ効果的な方法は?

 人気の美白化粧品ですが、使用しても効果をなかなか実感できない人もいます。シミやくすみ、そばかすを防ぐ、より効果的な方法はあるのでしょうか。

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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

 肌の透明感を追求し、シミやそばかすを防ぎたい人におすすめなのが、美白成分を肌の奥へと直接届ける美容医療です。

 中でも近年人気を集めているのは、「白玉注射(白玉点滴)」と呼ばれる治療法です。この治療法は、韓流スターなど海外セレブにも愛用されていて、日本でも人気が高まっています。

 美白成分を直接血管に送り込む白玉注射は、肌の表面に塗布するよりも美容成分の吸収性が高い美容法です。手軽に受けられるため多くの女性に支持されています。

 外側からの刺激にゆらぎやすい季節でも内側からターンオーバーが正常に行われるようサポートしてくれるので、より自然な形でのトーンアップ効果促進が期待できます。

Q.シミ・くすみに効果的な白玉注射(白玉点滴)とは?

 内側からの美白ケアというとビタミンCサプリなどを飲むことも多いですが、白玉注射にはどういった成分が含まれているのでしょうか?

白玉注射・白玉点滴のイメージ

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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

 「白玉注射」とは、抗酸化作用の強い美容成分「グルタチオン」を直接血管に注入する治療法です。グルタチオンはもともと人間の肝臓や皮膚、目の水晶体などに含まれている成分ですが、体内で作られるグルタチオンは20代をピークに減少していきます。血管から肌へとダイレクトにグルタチオンを継続して行き渡らせることで、ターンオーバーを整えてメラニン色素排出を促します。

 またグルタチオンにはメラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」の働きを阻害する作用もあるため、メラニンの排出を促すだけでなく、新しいメラニンを作らせない予防効果もあります。

 グルタチオンは、肌に有益な3種のアミノ酸「グルタミン酸」、「システイン」、「グリシン」で構成されています。

【三つのアミノ酸のもつ働き】

●グルタミン酸:

抗酸化作用・解毒作用・成長ホルモン促進・免疫力向上


●システイン:

メラニン抑制・ターンオーバー正常化


●グリシン:

コラーゲンの生成・保湿効果・抗炎症作用・血行の促進

Q.白玉注射(白玉点滴)の効果

 より多くの成分が全身で作用し、メラニンを作らせないだけでなく排出も促してくれるのですね。現在続けている美白対策に加えて減少していくグルタチオンをコンスタントに補給できれば、効果が実感しやすそうです。

白玉注射の効果 イラスト
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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

白玉注射の効果としては、

美白・美肌効果(透明感アップ)
エイジングケア
シミやくすみ、そばかす、肝班の予防・改善

が挙げられます。

また、美白以外にも

ストレスや慢性疲労の回復
湿疹や皮膚炎等の肌トラブルの改善
二日酔い改善

といった作用もあり、健康的な日々を送るサポートもしてくれます。

 白玉点滴も、白玉注射と同様にグルタチオンを注入します。点滴は注射と違って施術時間が30分~60分ほどかかりますが、そのぶん一度に多くの有効成分を注入することができます。

白玉注射(白玉点滴)の副作用・注意点

 白玉注射(白玉点滴)には副作用やダウンタイムはあるのでしょうか。治療を受ける際の注意点などあれば教えてください。

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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

 グルタチオンには解毒作用があるため、元々つわりや妊娠中毒の治療に使用されていました。そのため副作用は極めて少なく、安全性の高い治療法です。他の美容医療と違ってダウンタイムなどもありません。

 施術は血液検査などと同じく、腕の静脈に注射針を刺して注入します。そのため体質によってはまれに赤みや発疹、内出血や胸部の不快感といった症状が出る可能性はあります。過去に注射でそういった経験のある方は事前に伝えておきましょう。

白玉注射(白玉点滴)の値段

 芸能人の愛用で話題の白玉注射(白玉点滴)ですが、一般人でも続けられる金額なのでしょうか?

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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

 白玉注射(白玉点滴)は自由診療ですので、クリニックによって料金に幅があります。一般的には1回5,000円前後となっています。

 1回の白玉注射には一般的に600mg程度グルタチオンが配合されています。一部のクリニックでは1,200mg配合している場合もあり、投与量に伴い10,000円前後が目安となります。

 グルタチオン以外の美容成分は、プラセンタやビタミンCなど、クリニック独自の配合で混ぜ合わされたカクテルメニューとなっていることもあれば、成分ごとにオプションで追加する場合もあります。希望する成分が含まれているか前もって確認しておきましょう。

白玉注射・点滴の値段や頻度は?

白玉注射(白玉点滴)を行う頻度

 白玉注射(白玉点滴)はクリニックによって成分の配合量が違うのですね。効果を実感するにはどのくらいのペースで通えばよいのでしょうか?

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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

 個人差があるため一概には言えませんが、施術を受け始めて2カ月くらい週1回ペースでしっかり通えば、その後は1カ月に1回程度継続して通うことで何らかの効果を実感できたという方が多くなっています。肌への効果を実感されるのは一般的に5~10回目くらいから。

 ブライダルなどで即効性を求める方は、医師に相談しながらスケジュールを決めることが重要です。

白玉注射(白玉点滴)がおすすめな人

 白玉注射(白玉点滴)はどのような肌を求める方に向いているのでしょうか?

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医師のコメント
三輪 菜つ美 先生

 グルタチオンは、メラニンの新たな生成を防ぎながらターンオーバーによって排出されていくのを自然な形で促します。元々体内にあり加齢とともに減少していく成分を補うものなので、ナチュラル志向の方や副作用を心配される方に向いています。

 個人差はありますが、即効性を期待する方はスキンケアやサプリなどと併用すれば効果を実感しやすくなるかもしれません。ストレスや疲労感が気になる方にも向いています。

● 美白効果を早く実感したい人
● 副作用を心配する人
● ストレスや疲労感も気になる人

【座談会】白玉注射(白玉点滴)体験談

 今回、業界や職種の異なる4人で白玉注射(白玉点滴)をテーマに座談会を行いました。白玉注射を継続中の方と検討中の方に分かれ、実際の効果や費用、通院頻度、他の施術との併用などについて、率直に意見を交換してもらいました。ポイントは次の三つです。

● 価格が手ごろ

● 化粧品に比べ美白効果が大きい

● 副作用の心配が少なく、手軽に受けやすい

【医師監修】白玉注射ができるクリニックの選び方

 白玉注射の施術を行っているクリニックはたくさんありますが、その中でも自分に合ったクリニックを選ぶには、次の四つのポイントを押さえておくとよいでしょう。

●【グルタチオンの成分量】

 グルタチオンの配合量は一般的に1回600mgからとなっていますが、効果を1~2週間持続するには、1,000mg以上の成分が必要です。

 毎週通うのが面倒な場合、配合量が多いものを選ぶとよいでしょう。配合量が多い場合は、ゆっくりと注入する必要があるので点滴という形で治療を受けると安心です。

●【グルタチオン以外の美容成分】

 白玉注射(白玉点滴)には通常、グルタチオン以外にも美容成分が含まれています。

 例えば、メラニンを抑制する高濃度のビタミンCや、代謝をサポートしてくれるビタミンB類のリメファー、その他抗糖化作用のあるα-リポ酸など、クリニックによって独自の配合で混ぜ合わされています。

 自分に合ったカスタマイズがしたい方は、その他の美容成分が単体のオプションメニューとして自由に組み合わせることができるクリニックを選ぶとよいでしょう。

●【通いやすさ】

 白玉注射(白玉点滴)は、肌のターンオーバーにアプローチする治療ですので、定期的なメンテナンスとして通い続けることが必要です。そのため通いやすい場所にあるクリニックを選ぶことも大切です。

 自宅や職場の近くであれば、気軽に通えるため便利です。仕事帰りに通いたい場合は、クリニックの開院時間も確認しておくとよいでしょう。

●【施術メニューの豊富さ】

 白玉注射(白玉点滴)だけでは解決が難しい濃いシミには、ピコレーザーなどの別の治療法を組み合わせる必要があります。

 さまざまな治療法を提供しているクリニックなら、肌の問題に対するトータルサポートを受けられるため、自分の体調や肌に合わせてカスタマイズできるオプションメニューが用意されていたり、他の治療法を組み合わせることもできたりと、より高い満足感が得られるでしょう。

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