今どき銭湯はスーパー級? 割引自慢の居酒屋をハシゴして「今日もビールがうまい」【連載】新!東京湯巡り、徘徊酒(7)
昔ながらの銭湯でひとっ風呂浴びたら、歩いてなじみの居酒屋へ――。銭湯巡りと飲み屋歩きをこよなく愛するコラムニストの島本慶さんが、東京の魅力的な銭湯と居酒屋のハシゴ歩きへお連れします。第7回は、千代田区の神田からスタートです。日替わりの湯が、ネコちゃんの湯? 神田といっても私(島本慶。コラムニスト)が降りたのは都営新宿線は小川町駅。 東京メトロ丸ノ内線は淡路町駅でも大丈夫。でも東京メトロ千代田線は新御茶ノ水駅からも歩いてちょい。ようするにオフィス街のビルにあるわけです、「RAKU SPA1010」。スゴク違和感があるけど。 ビルの1階から4階までの施設で、まぁ驚きの設備ですよ。とにかく1階のフロントからしてスーパー銭湯みたい。でも入浴だけなら470円ってのがうれしいねぇ。 当然サウナもあるしスパコースってのもあるし、朝風呂(5時から8時)もやっている。でもまぁ私の場合は通常の、いわゆるひとっ風呂ってやつですから、夕方ザンブリコさせていただきました。 でもねぇ、何か脱衣場も浴槽もそんなに広くないねぇ。まぁ気にする私じゃないんですが、洗い場に入ってカランを見ると7個しかないのは不思議。これはサウナ客目当てなのかも? とはいえ私、ちゃんとカランを確保して頭と体を洗います。 いやはやシャンプーもコンディショナーもボディーソープも、いい物を置いてありますよ。こりゃいいやってんで頭と体をゴシゴシ。 スッキリしてからさて、どんな湯があるのか見渡すと、まぁサウナがあるってことで当然水風呂はあるし、ん? 日替わりの湯はこの日、ネコちゃんの湯? 入ってみるとこれが白く濁ったキレイな湯。意味が理解できなくてゴメンナサイ。それと、炭酸の湯がありましたよ。 これが私大好き。ぬるま湯だけど細かな気泡湯で10分もつかっていると汗がジワ~リ。やがて汗が滝のように流れて、かなり体が温まりますな。そうなんですよ、サウナよりよっぽど効きます。オヤジはコレですよ。 御茶ノ水の居酒屋「魚盛」の店構え(画像:島本慶さん制作) でもってシャワーで体を流して(ところで気をつけなきゃいけないのが温度調節。サウナの客が水に設定しちゃってっから)スッキリして外に出ると、うーんさて困った。 このあたりは寒々としたビル街ですから、居酒屋さんの居の字もありません。 「トンデモナイですぅ!」と、女のコの店員さん「トンデモナイですぅ!」と、女のコの店員さん そこで私、やむを得ず御茶ノ水駅に向かいます。ググッと上がって、駅前にたどり着くと、さすがに色んな居酒屋さんがあってホッ。 でまぁ良さげなお店をチェック。目に止まったのが「魚盛」というお店で、777円で1時間飲み放題でビールもオッケェてな表示が目に止まりサクッと入ります。 さすがに込み合ってて、私お2階に通されます。靴を脱いで通されたのが、窓際のカウンター。 でもって店員さんに生ビールを注文。本来ならこの中生は539円ですよ。私は調子こいて立て続けに3杯もグビグビしちゃいましたよ777円で。 思わず若い女のコの店員さんに「スイマセンねぇ!」と言うと「トンデモナイですぅ!」とニッコリ。いいコだねぇ。 ちなみにお通しが小さな器の松前漬けっぽくて貝類が入ってておいしい。 ペロッといっちゃってから、ワカサギの天ぷら(499円)に海鮮バクダン(599円)を注文。 さらに海老シュウマイ2個(1個299円)を頂きます。いやぁ腹ペコだったから、どれもこれもバクバクいっちゃいました。 居酒屋「魚盛」の人気メニュー(画像:島本慶さん制作) ところでこの「魚盛」って店、調べてみると都内に3軒程あるみたい。みんな大箱なのかねぇ。 まぁ安いのは有り難い。あ~いい気分。おなかもおちついてきたし。すると店員さんが「まだ1時間まで10分ありますよ」なんて教えてくれて、迷ったあげくにもぉ一杯いただきました。 やっぱり先ほどの気泡というか、炭酸の湯が効いたみたいです。それにしても若い客が多かったなぁ。でも地元に住んでる人なんているのかねぇ? そういえばコインランドリーとか無かったような気が……。 まいいや。さてと、ここからどうやらって帰ろうかなぁ? 千代田線で帰るかなぁ~。JRは何となくゆったりできそうに思えないし。そうしようそうしよう。
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