大人気の「回転スイーツ」を解剖!待ち時間や人気メニュー、回る理由も聞きました
回転寿司のレーンでスイーツがくるくると回る——。「回転スイーツ」のお店が、今夏のオープンとともに大人気です。大人気となるとやはり行列に並ぶのでしょうか。聞いてみたところ、画期的なシステムが導入されていました。回転寿司のレーン、かわいすぎる姿で原宿に登場! その中身は? 2018年夏、回転スイーツのお店が原宿に誕生しました。全長38mのレーンの上をくるくる回るのは、一口サイズのかわいいスイーツたち。全種類が食べ放題です。 レーンを1周まわるのにかかる時間は約5分20秒(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) その名も「MAISON ABLE Cafe Ron Ron(メゾンエイブル カフェロンロン)」は、その斬新さとかわいさとが相まって、オープンとともに大人気。取材に訪れた日も、開店前からすでにお店の前に大勢の人が集まっていました。 開店直前、10:55ごろには、すでに80人ほどの列が(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) そんな人気ぶりを目の当たりにして、どうしても気になることがありました。お店に入るまでの待ち時間です。 ほかにも、どんなメニューがあるのか、ひとり何皿くらい食べているのかなど、気になることは尽きません。そもそも、なぜスイーツを回してみようと思ったのでしょうか。 5つの疑問をお店で確認してみました。 ・お店に入るまでに並ぶ? 待ち時間は? ・どんなスイーツメニューが人気? ・スイーツ以外のメニューは? ・最高記録はひとり何皿? 平均は何皿? ・そもそもなぜスイーツを回したのか? 40分間食べ放題で1800円(税込)。「メゾンエイブル」をLINEの友だちに追加すると100円割引になる(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) 人気店となると、どうしても避けがたいのが行列です。一体どのくらい待つのでしょうか。 お店に確認したところ、極力並ばずにすむ「整理券制」が導入されていました。来店時に整理券が手渡され、順番が近づいてきたら携帯に連絡が入る仕組みです。 整理券の順番はお店のタブレットで管理。取材時(11:30ごろ)はその液晶画面に「93分待ち」の表示が出ていました。ちなみに夏休みの最高記録は約5時間だそうで、9月に入ってからも、日によって差はあるものの、混雑する日は多いとのこと。 並び待ちだとちょっと辛いですが、携帯が鳴るまで自由に過ごせるのはありがたいです。 なお、開店時間の11:00より前に限っては、並ぶ必要があるそうです。 スイーツは約25種類。そのなかでも特に人気なのは「ワッフル」と「クレープ」とのこと。どちらもクリームたっぷり。可憐な出で立ちです。 「手に持って写真を撮るのもおすすめ」というワッフル(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)人気のクレープ。添えられたベリー4種はみずみずしく甘酸っぱい。ブラックベリー、ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリー(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)しっぽが生えたマカロン。足跡つき(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)花びらは食用。食べられる(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)ケーキの上にちょこんと置かれた猫(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) ピンクや黄色、夢みたいな色をした「わたがし」や、猫のしっぽがが添えられた「マカロンコットンキャンディ」、猫のシルエットが添えられた「ロールケーキ」なども人気だそうです。ちなみに猫はチョコレートではなくモナカです。 ミニミニサイズのお団子は訪日外国人にも人気だそう(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) 甘いものを食べ続けていると、反動でしょっぱいものが恋しくなることもあります。そんな時、手を伸ばしたくなるフード系のラインナップも約10種類、しっかりとありました。 まずはこちら。アイスではありません。ポテトサラダです。 食べてから「アイスじゃなかったんだ」とびっくりする人もいるらしい(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) 手にすっぽり収まるサイズ感のやきそばバーガーもあります。 内側にたっぷり入ったマヨネーズが良いアクセントに(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) ポテトチップスも人気で、「けっこうみなさん、ポテチばっかり取っていかれたりもします」とのこと。 写真映えこそしないけれど、いざという時に頼れる存在(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) そのほかにも、ポップコーン、肉まん、サンドイッチ、スパムサンド、キッシュなどが、かわいい一口サイズで流れています。 スパムサンドは、粗挽き胡椒とスパムの塩味が効いている(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)野菜のキッシュ(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) 飲みものはストロベリーカルピス、ローズウォーター、アイスとホットそれぞれのフレーバーティーやコーヒーなどの14種類。食べ放題の料金に含まれます(1ドリンク)。飲み残した場合、紙コップに入れてテイクアウトすることもできます(容器は持ち帰りできません)。 ローズウォーター。口の中にバラの香りが広がる(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)テイクアウトできる紙コップ(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) 2018年8月2日時点での最高記録は、大食いYouTuberさんが叩き出した59皿とのこと。40分で59皿ということは、ざっくり計算すると1分あたり1.5皿。脅威のスピードと胃袋です。 ちなみに、全体の平均はひとり10皿~15皿くらい。回転寿司で食べるお皿の数よりも、ちょっと多めに積み上がるようです。 ひとつひとつが小さいので、結構いっぱい食べられる(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)なぜスイーツを回転? その裏にある仕掛け人の思いなぜスイーツを回転? その裏にある仕掛け人の思い ところで、カフェロンロンを運営しているのは不動産会社のエイブルです。2018年8月1日に創立50周年を迎えた同社ですが、その長い歴史のなかでも、飲食店を出すのは初めてだといいます。 賑わう店内の様子(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) なぜ、エイブルが飲食店を始めたのでしょうか。その経緯には、エイブルが2016年に発足した、ひとり暮らしの女性を応援するプロジェクト「MAISON ABLE(メゾンエイブル)」が関わっています。 同プロジェクトは、「衣・食・住」の3方向から女性の生活を応援するもので、これまでに「衣」として洋服のレンタルショップ「airCloset×ABLE(エアークローゼットエイブル)」を、「住」ではエイブルの直営店舗で「女子割」を展開し、ひとり暮らしの女性のお客様への仲介手数料の割引を実施。未着手であった「食」を応援するために、このたび「カフェロンロン」をオープンしました。 回転皿には、応援メッセージが書かれている。「a piece of cake」は「朝飯前さ!」的な意味合いを持つ(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)「たくさんのスイーツを、どれか一品に限ることなく、パンケーキ、ロールケーキ、ティラミス、アイスとかゼリー、色々なものをちょっとずつ満足いくまで食べていただけるよう、食べ放題にしています」(エイブル赤星さん) スイーツを回転させたことには、インスタグラムの動向が関わっていました。 「フォトジェニックというワードが流行りましたが、これからは、ムービージェニックだと思っています。インスタグラムの『ストーリー機能』が主流になってきているなかで、『動画映え』が求められていると思うのです。 動的で、映えるものをつくりたいと思っていたところに、このカフェの企画・運営を担当しているTRANSIT社から『回転寿司のレーンにスイーツ』という提案をいただいていて、それは絶対おもしろい!と思いました」(赤星さん) 入口はいってすぐ、ぐるっとターンするレーンは動画映えスポットだそう(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影)。メイク直しもできちゃう カフェの2階には、メイク直しができるスペースもあります。2018年8月現在、資生堂のマキアージュの商品がお試しできるほか、クレンジング剤、ヘアアイロンなども無料で使えます。 カフェ2階のパウダールーム。椅子もあるので座って利用できる(2018年8月2日、高橋亜矢子撮影) 見た目もかわいいドレッサー。回転スイーツに訪れた際にはぜひ、このドレッサースペースにも足を運んでみることをおすすめします。 ●MAISON ABLE Cafe Ron Ron(メゾンエイブル カフェロンロン) ・住所:東京都渋谷区神宮前6-7-15 ・交通アクセス:千代田線・副都心線「明治神宮前駅」から徒歩3分 ・開館時間:11:00~20:00(ラストオーダー19:00) ・定休日:なし 料金:40分食べ放題(1ドリンク込)1800円(税込) ※「メゾンエイブル」をLINEの友だちに追加した場合、1700円(税込) ※メニューは取材日(2018年8月)時点の情報、所在地・料金・営業時間は記事公開時点の情報です。
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