無糖ヨーグルトで保湿と角質ケア!? 食べるついでに 顔にも塗るのが美の秘訣
腸内細菌のバランスを整えてくれるヨーグルト。忙しくてゆっくり食事できない時にチョイスする方も多いのではないでしょうか。また、低カロリーで高たんぱくなヨーグルトは、仕事や一人暮らしで食生活が不規則な女性にとって罪悪感なく食べられる頼もしい存在。しかし、ヨーグルトが働きかけるのは体内だけではありません。ヨーグルトの上澄みでお馴染みの液体「ホエイ」、実は顔に塗ってもすごいパワーを発揮してくれるのです。シミシワ乾燥、あらゆる肌トラブルを解決してくれるホエイ かつて筆者は、ホエイを「無味で無意味な液体」と認識し、ためらうことなく捨てていました。しかし十数年前、実家の冷蔵庫を開けた時にタッパーに入った正体不明の半透明の液体を見つけたのです。母に「これ何?」と聞くと、「ヨーグルトの上澄みのホエイよ。顔に塗ったらスベスベするの!」と嬉々として語り始めたのです。 デザートや朝食として親しまれるヨーグルト(画像:photoAC) 詳しく話を聞けば、図書館で借りてきた本の中に「ホエイには美肌に欠かせない成分がたくさん詰まっている」と書かれており、化粧水やパックとしても使用できることを知ったのだそう。そして、母に勧められるがまま半信半疑で私もホエイでパックをしてみました。すると驚くことに、他のコスメでは経験したことのないナチュラルなスベスベ感を肌の内側から感じられたのです。 その出来事から十数年、筆者は今も定期的にホエイパックを続けています。別の市販のパックに夢中になる期間も多々ありましたが、思い出したように原点回帰してホエイパックをした時は、毎回ホエイならではのスベスベ感に改めて感動するのです。 美肌の鍵となるホエイの主な成分は「ラクトフェリン」と「α-ヒドロキシ酸」の二つ。 ラクトフェリン 皮膚細胞に近いたんぱく質で、抗炎症、抗菌、抗ウイルスの効果を期待できます。また、活性酸素を除去する抗酸化作用も強いため、紫外線やストレス、大気汚染などによるシミやシワ、乾燥、肌荒れなどの様々な肌トラブルをケアしてくれます。 α-ヒドロキシ酸 「AHA(アハ)」という別称で知られている成分で、石鹸やコスメなどにも使用されています。フルーツやワイン、サワーミルクなどに多く含まれていて、古い角質を穏やかに落としてくれるピーリング作用があります。 こうした成分が肌のターンオーバーを促し保湿力も高めてくれるため、肌に直に塗ることで透明感と潤いが生まれるのです。美容業界でもこのホエイパワーへの関心は高いようで、近年ではホエイを使用したスキンケア製品も多く販売されるようになりました。 美肌成分たっぷりのホエイを顔に5分でスベスベ美肌!美肌成分たっぷりのホエイを顔に5分でスベスベ美肌! ホエイパックは、ただ顔に塗るだけのお手軽かつ安上がりなスペシャルケア。方法はとても簡単で、洗顔後にホエイを染み込ませたコットンやパックシートを顔に乗せるだけ。そして、5分ほど乗せた後にぬるま湯や水で洗い流し、いつものスキンケアを行って完了です。 ホエイパックは手軽な点も魅力(画像:photoAC) しかし、ヨーグルトは安全な食品とはいえ、肌にはピーリング作用が働くのも事実。低刺激ではありますが頻繁に行うと新しい角質まで落としてしまう可能性があるので、肌の様子を見ながら週1回程度で行うのがベターです。 ※乳アレルギーや敏感肌の方は、ホエイパックをする前に腕の内側などでパッチテストを行いましょう。 ※ヨーグルトの香りが苦手な方は少量から試してください。 コーヒードリッパーとフィルターでホエイを抽出! 市販のヨーグルトでは、上澄みとして分離しているホエイの量はほんのわずか。商品によってはホエイが分離していないものもあります。そんな時にオススメなのが、水切りヨーグルト作り。水切り後に残された液体がホエイです。 <水切りヨーグルト> 用意するもの:ヨーグルト、コーヒードリッパー、フィルター、マグカップやボウルなどの容器 ドリッパーとフィルターを大きめのマグカップやボウルなどにセットする。 フィルターにヨーグルトを流し入れる。 ラップをして冷蔵庫で一晩寝かせる。 コーヒードリッパーがあれば手軽にホエイを取り出せる(画像:photoAC) この3つの工程だけで、数時間後には美肌成分がたっぷり含まれたホエイを抽出できます。※抽出したホエイはヨーグルトの賞味期限内に使い切りましょう。 暮らしの知恵的美容法のホエイパックは、材料が食品ゆえ環境にも優しく、人体にも安心安全で低刺激。その上、気軽に用意できて使用量も好みで決められるなどメリットがたくさんあります。冷蔵庫にヨーグルトを常備しているシティーガールのみなさま、美味しい水切りヨーグルト作りの延長で、ぜひホエイパックもお試しください。
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