イチゴ模様も猫ちゃん柄も……今どき「金太郎アメ」はとにかくカワイイ進化を遂げていた
アメ作り職人さんのお手並みを拝見「金太郎アメ」と聞くと、昔話の主人公の顔が絵柄の古風な駄菓子を想像しますが、今どきはイチゴ模様やら猫ちゃんの顔の柄やら、とにかくかわいいものばかり。 でも、かわいいだけじゃないんです。 東京メトロ表参道駅から徒歩2分のところにあるキャンディーショップ「PAPABUBBLE(パパブブレ)」青山店は、厨房がガラス張りになっているのでアメ作りの工程を目の前で見学することができるのです。 パパブブレのかわいいキャンディー(画像:PAPABUBBLE JAPAN) 約160度に熱した水アメ状の材料を専用ボードに流し込んで、食紅と混ぜながらじっくり練り込んでいきます。薄い手袋1枚で作業する職人さんたち、手をやけどしないか見ている方がドキドキしてしまいます。 少しずつ熱が取れてかたまりになったら細長く伸ばして、大きさや色の違うアメを絵柄になるよう組み合わせて1本の太い棒状に固めます。 この段階ではまだ、どんな絵柄になるのか見学者には想像も付きません。 太い棒を直径1cmほどに勢いよく伸ばして、コテのような専用の道具で職人がカンカンカンとリズミカルに切り分けていくと、ひと粒ひと粒の断面にはかわいらしい絵柄が登場! イチゴに猫、ハート、いろいろな表情の顔文字などなど、その正確で繊細な出来栄えにはきっと誰もが驚くはず。 バルセロナの味を日本流にアレンジバルセロナの味を日本流にアレンジ 職人さんたちが楽しく解説しながら作り方を実演してくれる様子は、まるでアメ作りをテーマにしたミュージカルのよう。このパフォーマンスはだいたい1日に5~6回見られるといいます。 「金太郎アメ」の今どきバージョンとも呼べそうなキャンディーですが、同店の発祥は実はスペインのバルセロナ。現地でパパブブレの技術と演出に出合った同店創業者が、すっかり感銘を受けて日本へと持ち帰り、今では東京を中心に全国で20店舗近く展開しているそうです。 作りたてのアメを来店者にひと粒プレゼント(2020年2月26日、遠藤綾乃撮影) 練り上げる際にたくさん空気を含ませたアメが口の中でほろほろと溶けていく食感や、甘過ぎない上品な味付けと香りは、日本人の好みに合わせて何度も改良を重ねたものなのだとか。 季節やイベントにちなんだ新しいキャンディーを毎月必ず発売しているそうなので、友達へのちょっとしたプレゼント、季節に合わせたごあいさつにも重宝しそうです。 1袋40g入りで、お値段はだいたい500~600円。ホワイトデー向けデザインが販売中のほか、2020年3月4日(水)にはソメイヨシノやウグイスなどを描いた「桜ミックス」も登場予定です。
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