散歩途中で急に腹痛が! 1秒でも早くトイレを見つけるにはどうしたらいいのか
専門アプリは役に立つ? 筆者(増田剛己、散歩ライター)が散歩記事を書き始めたころ、似たようなことを書いている別のライターさんから 「散歩の途中でトイレを見かけたら、したくなくても入っておいたほうがいい」 と教えられました。 体調が悪くなってからトイレを探すのは、確かに大変です。ということで、今回はそのコツについて書いてみます。緊急事態宣言が明けたら、ぜひ試してみてください。 街中のトイレのイメージ(画像:写真AC) まず皆さんが思い浮かべるのは、「トイレマップ」が載ったスマートフォンアプリではないでしょうか。こういったアプリは便利な面もありますが、頼りすぎるのはあまりお勧めできません。 というのも内容やクオリティーが玉石混合で、公衆トイレがきちんと載っているものもあれば、コンビニエンスストアを始めとする個店のトイレがずらりと載っているものもあります。 防犯上の理由などでトイレを貸さないコンビニエンスストアもありますし、また、喫茶店やカフェはまだしも、ラーメン店のトイレが載っているのを見ると、「ラーメンを食べなくちゃ使えないよ……」と複雑な気持ちになります。 ちなみに筆者がコンビニエンスストアやスーパーマーケットのトイレを使うときは、何らかの商品をお礼に買うようにしています。そういったことからも、一番いいのは気兼ねなく、そして無料で使える公衆トイレということになります。 ただ肝心のアプリには、そのような小さな公衆トイレがあまり載っていないのです。 可視化されない多くのトイレ情報可視化されない多くのトイレ情報 例えば、台東区東上野に「龍谷寺脇公衆トイレ」という、とても小さな公衆トイレがありますが、筆者が使ったアプリには載っていませんでした。トイレのある道自体は何度も通っていましたが、トイレの存在には全く気付かなかったのです。 思わず見逃してしまうような、台東区管理の龍谷寺脇公衆トイレ(画像:増田剛己) 知るきっかけになったのは、「Ingress(イングレス)」というスマートフォンを使った位置情報ゲームでした。 このゲームには「ポータル」と呼ばれるチェックポイントがあり、ユーザーによってさまざまな施設が登録されています。このトイレは「トイレアート」として登録されており、筆者が行ってみたところ、公衆トイレだったというわけです。 その以降、このトイレをよく使っています。決して混むことはありませんが、それでもタクシーの運転手さんが車を止めて使っているのをよく見かけます。やはり知っている人は知っているものです。 ちなみにインターネットでこのトイレを検索すると、いくつか出てきます。情報収集が得意な人であれば、インターネットでも見つかるのかもしれません。 公園にトイレがあるという「思い込み」 駅周辺や商店街を歩いているときは、トイレ探しに困りませんが、大変なのは住宅街を歩いているときです。 住宅街でトイレを探す方法として筆者がかつて行っていたのは、スマートフォンのマップ機能で公園を捜すことでした。しかし、この方法には大きな落とし穴がありました。 公園を捜して慌ててたどり着いても、トイレがない場合が少なからずあったのです。そのときの精神的なダメージときたら、かなりもの。しかし、落ち込んでいるわけにはいきません。なんとしてでも探さなくてはならないのです。 小さな公園のイメージ(画像:写真AC) コンビニエンスストアはないか、喫茶店はないか……冷や汗をかきながら走り回って探します。「人間としての尊厳」を保つためにも必死……こんなことが何度かあって、「公園 = トイレがある」は危険だと思うようになりました。 なお、アプリにもトイレがない公園が多数出てきます。やはりアプリに頼るのは危険なのかもしれません。 自己管理も必要自己管理も必要 では、散歩中のトイレ探しはどのようにしたらよいのでしょうか? 筆者なりの作戦をご紹介しましょう。まず前述のように、駅周辺や商店街はさほど問題なく探せます。大きな商店街は商店街事務所のある場所に設置されていることがあります。地下街も同様です。 住宅街などの駅から離れた場所は、公園や役所の支所・出張所などにあります(もちろんない公園もあります。特に小さな公園です)。支所・出張所はトイレだけでなく、図書館があったり、地域の観光マップが置かれていたりして、散歩者にとっては便利な場所です。 ポケットティッシュ(画像:写真AC) そして忘れてはいけないのが、自分でもポケットティッシュを持ち歩くことです。というのも、せっかくたどり着いて安心したと思ったら、紙がなかったり、切れていたりする場合があるからです。苦しい時の紙頼みとは、よく言ったものです。 また、普段よく行動するエリアは土地勘があるので何とかなりますが、問題は初めて訪れる土地。そんなときは、なんやかんやでアプリが助けになります。「アプリに頼るのは危険」と先ほど書きましたが、筆者は一応「お守り代わり」にいくつかのアプリを入れています。というわけで、皆さんも最悪の結果だけは避けられるよう、気を付けてください。
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