映像と音に体が包まれるような臨場感! 有楽町マリオンに都内初「ドルビーシネマ」誕生
松竹社長「令和という新しい時代にふさわしい、最先端技術」 銀座の複合施設・有楽町マリオンにおいて、松竹マルチプレックスシアターズ(中央区築地)が運営する映画館「丸の内ピカデリー」に、都内初となる「ドルビーシネマ」が10月4日(金)よりオープンします。 シアター入口付近のAVP(オーディオ・ビジュアル・パスウェイ)(2019年10月1日、宮崎佳代子撮影) ドルビーシネマとは、最先端の映像技術「ドルビービジョン」と立体音響技術の「ドルビーアトモス」を導入し、そのシネマ体験に最適化されたインテリアや空間デザインなどと一体となり、映画作品の臨場感を味わえるものです。記者内覧会に訪れ、その最先端技術を体感してみました。 有楽町マリオン新館5階でエレベーターを降りると、目に飛び込んできたのは、黒を基調としたシックでスタイリッシュなドルビーシネマのロビー。そこを通りすぎてシアターへ向かうと、入口にフォトスポットとなりそうなAVP(オーディオ・ビジュアル・パスウェイ)が現れ、ディスプレイに映し出された鮮やかな映像にこれから体感する最先端技術への期待が高まりました。 シアター内もロビー同様に黒を基調としていて落ち着いた雰囲気。全255席で、最前列には10席限定でリクライニングシートを配置し、オットマン付きで足を伸ばして映画を楽しめます。 記者内覧会に臨席した松竹の迫本(さこもと)淳一代表取締役社長は、主催者挨拶で次のように述べました。 「令和という新しい時代に、最先端の技術としてドルビーシネマがふさわしいと思い、開設するに至りました。映画は生産者と消費者を結びつける媒介の場だけでなく、ライブ感という、ネットでは代替できな価値を生み出しているのではないかと考えています。最近は爆音上映、応援上映など、新しい形態の映画も流行っており、ドルビーシネマも、映像、音響、環境という3つにおいて、(新しい)究極のシネマ体験を提供できるものだと思います」 迫本社長に続き、ドルビージャパンの大沢幸弘代表取締役社長が挨拶。ドルビーシネマの魅力と特徴を説明しました。 立体感の肝となるコントラストについての説明では、デモンストレーションを実施。従来のシネマプロジェクターで投射した黒い映像のそばに人が立つと、色が薄いためスクリーンに人影が映るのですが、ドルビービジョンでは人影が映像に吸収されたかのように漆黒のスクリーンに何も映らず、従来のものの約500倍に相当するというコントラスト比の高さが実感できました。 来春、ドルビーシネマで日本映画『Fukushima 50』を公開来春、ドルビーシネマで日本映画『Fukushima 50』を公開 大沢社長の解説のもと、3つの異なる映画のシーンを数分づつ上映。ディテールを際立たせる色域の広さと鮮やかさ、輝度、光と闇のコントラストによる立体感がもたらす、現実の世界に近いリアルさが、映画の世界観に引き込んで行きます。 色域の広いドルビーシネマの映像(2019年10月1日、宮崎佳代子撮影) ドルビーアトモスは、音が360度から聞こえて来るかのようで、振動も感じられ、音楽シーンの迫力たるやかなりのもの。この音響で映画を見てしまったら、他の劇場で映画を見られなくなるのではないかと思ったほど。 ドルビーシネマを体感してみて、作品の世界観がより美しく、繊細に伝わってきて、「映画館で見る価値」を大いに感じさせてくれます。 オープン日の10月4日(金)からは、『ジョーカー』(配給:ワーナーブラザーズジャパン合同会社)が上映されます。2020年3月には、日本映画『Fukushima 50』(配給:松竹/KADOKAWA)が上映予定であることが発表され、若松節朗監督がドルビーシネマでの上映への抱負を語る様子が映し出されました。 ドルビーシネマ作品の料金は、鑑賞料金にプラス600円で、10月4日のオープン日は、先着特典として「ドルビーシネマ限定ビジュアル・クリアファイル(非売品)」が進呈されます。 ●丸の内ピカデリー ドルビーシネマ 施設概要 ・場所:東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン新館5階 ・料金:ドルビーシネマ作品 鑑賞料金+一律600円、ドルビーシネマ3D作品 鑑賞料金+一律1000円 ※価格は税込 ・チケット購入方法:インターネット購入は上映3日前から ・アクセス:JR「有楽町駅」銀座口から徒歩1分、各線「銀座駅」C4出口から徒歩1分
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