男女関係ない! ビジネスシーンで意外と見られる「爪のケア」 ネイリスト協会に聞く
ネイルケアへの注目が増しています。これまでは女性対象のイメージがありましたが、近年では男女問わないビジネスパーソン全般に拡大してるといいます。いったいなぜでしょうか。女性の6割以上「男性の爪先が気になる」 近年の美容意識への高まりを受けて、市場にはさまざまな関連サービスや製品が登場しています。そんななか、ネイルケアに新たな注目が集まっています。従来、女性向けのイメージが強かったネイルケアですが、その対象は男性も含めたビジネスパーソン全般に拡大しているといいます。なぜ爪をケアすることがビジネスと関係あるのでしょうか。 ビジネスパーソン全般にネイルケアが求められる時代に。写真はイメージ(画像:NPO法人日本ネイリスト協会)「これまでビジネスパーソンの『身だしなみ』といえば、ファッションやお化粧、髪型などが話題に上りがちでしたが、爪も同じくらい重要な時代になってきました」 こう話すのは、NPO法人日本ネイリスト協会です。同協会が2018年2月に、20歳以上の女性600人に対して行った「男性の爪先が気になったことがあるか」というアンケートでは、全体の66%が「よくある」「時々ある」と回答したといいます。 日本ネイリスト協会が2018年2月に実施したアンケート「男性の爪先が気になったことがあるか」の回答結果(画像:NPO法人日本ネイリスト協会)「この結果から、女性の多くが男性の爪を気にしていることが分かりました。これからは男性のネイルケアがより注目されるでしょう。今回の調査は男性に対するものでしたが、ネイルケアは男女問わず、ビジネスパーソンに有効なのです」(NPO法人日本ネイリスト協会) ネイルケアの基本は3つ自宅でのネイルケアのイメージ(画像:写真AC) そもそも、ネイルケアとはどのような行為を指すのでしょうか。NPO法人日本ネイリスト協会によると、基本は以下の3つに分けられるといいます。 1.形を整える 2.甘皮を処理する 3.保湿する 「形を整える」とは、爪切りで爪を切ったあとに、爪やすりで角を落として、爪を丸くなめらかに仕上げることです。爪切りを使わずに、爪やすりで日々整えることもこれに含まれます。 「甘皮を処理する」の「甘皮」とは、爪の根本にある薄い皮のことで、これを専用のニッパーで切ります。これを行わないと、爪のささくれや二枚爪の原因になるといわれています。 「保湿する」とは、爪の根元部分などを化粧水やオイル、ハンドクリームなどを使って保湿することです。爪は肌同様、常に乾燥にさらされているため、保湿が必要です。 これらのネイルケアを続けると、爪が丈夫になったり、形が良くなったり、爪周りの皮膚のささくれが改善したりするそうです。 爪が見られやすいビジネスシーン このようなネイルケアが、なぜビジネスパーソンに有効なのでしょうか。 「アンケート結果で明らかになったように、爪は『自分が想像している以上』に他人から見られているからです。クライアントと顔を直接合わす機会の多いビジネスパーソンは、特に気を付ける必要があります」(NPO法人日本ネイリスト協会) 想定される主なビジネスシーンは、 ・クライアントと名刺交換をするとき ・クライアントとの会議でメモをするとき ・クライアントにプレゼンテーションをするとき の3つです。逆にネイルケアさえしておけば、悪印象を与えることは避けられるといえます。 「男性でも、エグゼクティブ(経営者や経営幹部)には、バーバー(床屋)でネイルケアを行う習慣が昔からありますので、これは紳士の営みといってもいいのかもしれません」(NPO法人日本ネイリスト協会) NPO法人日本ネイリスト協会によると、ネイルケアは自宅でも行えますが、甘皮の処理は特に繊細な作業が求められるため、ネイルケアサロンでプロに行ってもらうのがおすすめとのこと。サロンではそのほかにも爪の表面を磨いてもらったり、爪を保護する透明のマニキュアを塗ってもらったりと、爪に関するトータルのサービスを受けることができます。 日本ネイリスト協会が発信している、男性のネイルケアのPR画像(画像:NPO法人日本ネイリスト協会)「クライアントとの重要な会議、あるいはプライベートでは結婚式など、特別なイベントがあるときにサロンに行くといいかもしれません。男性がひとりで行きづらい場合は、カップルでの来店を歓迎しているサロンもあります。女性からボーイフレンドや旦那さんに体験チケットを渡してみるのも、いいきっかけになるでしょう。ひとりで行きたい場合は、商業施設のなかにあるチェーン系列店が入りやすいので、ネイルケア初心者にはおすすめです」(NPO法人日本ネイリスト協会) 同協会が年2回主催する都内のネイルイベントには、近年幅広い年齢層の人たちが訪れているといいます。ビジネスパーソンにとっては、ネイルケアに興味を持つきっかけになるかも知れません。
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