「脳のゴミ」が就寝前スマホ利用者「7割」に与える影響
就寝前のスマホ利用者の7割「脳が疲れた」 ネイチャーラボ(渋谷区広尾)が全国の30代から50代までの男女200人を対象に行った睡眠と脳に関する調査で、平均睡眠時間が「6時間未満」の人と、寝る1時間以内に電子機器を使う人の約7割が脳の疲れを感じていることが分かりました。 脳が疲れてしまうと仕事に支障が出る(画像:写真AC)「脳が疲れている」と回答したのは全体の62.5%ですが、睡眠時間別で見ると平均睡眠時間が「6時間未満」の人が約72.0%(4.5時間以上6時間未満:70.6%、4.5時間未満:73.3%)と増加。睡眠時間の少なさと疲れを感じる割合が比例する結果となりました。 また、就寝前にスマートフォンなどの電子機器を利用する人も66.7%が脳の疲れを感じていることが明らかに(感じている:17.6%、やや感じている:49.1%)。就寝前に電子機器を使用すると「眠りの質」が下がることは広く認知されてきましたが、それだけでなく、脳の疲れにも直結する可能性があることも分かりました。 DHAなどの「脳ケア成分」摂取を 早稲田大ナノ・ライフ創新研究機構教授の矢澤一良(かずなが)さんは「脳に疲れを溜めにくくするために、成人は睡眠時間を6~7.5時間取ることが必要です。定期的に睡眠時間を取れない人は、ぬるめのお湯で10分以内の半身浴をし、深部体温を下げて少しでも睡眠の質を上げましょう。 就寝前に電子機器を扱うと、目が冴えて眠りの質が下がってしまい、『脳のゴミ』と呼ばれる『アミロイドβ』が蓄積し、脳の疲れが溜まりやすくなるため控えてください。 (脳の疲れを取るには)『脳ケア成分』を摂ることもひとつの手段です。脳ケア成分はDHAやポリフェノール、アスタキサンチンなどさまざまですが、近年アメリカで話題になっているPS(ホスファチジルセリン)という成分は、脳のゴミであるアミロイドβを排出する効果があります」としています。
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