初心者ばかりでまだまだ穴場の「オンライン婚活」、試してわかった「必勝3か条」とは【連載】TOKYO恋愛事変(4)
最先端のトレンドを発信し続ける東京は、恋愛もいつだって新鮮。大人の恋模様を見つめ続ける作家の内藤みかさんがリポートする「TOKYO恋愛事変」、今回のテーマは「オンライン婚活は今がチャンス」です。初心者ばかりだから、今がチャンス! 今まで都内では、毎週末どころか毎日のように開催されていた婚活パーティーですが、2020年4月7日(火)の「緊急事態宣言」発令以降は軒並み開催中止となっていました。 2020年ももうすぐ折り返し。皆さん、婚活は順調ですか?(画像:写真AC) 時を同じくして始まったのが、オンライン婚活パーティー。リアル婚活パーティーの代用として始まったばかりのこのシステムですが、5月にはインターネットテレビ「AbemaTV」で、リモート婚活リアリティー番組「LoveorDelete」がスタートするなど早くも注目されています。 この新しいシステムで「モテ」を狙うためには、どのようなところに気を配ればいいのでしょうか。 増えていたオンライン婚 コロナ禍以前もオンライン婚活は存在し、年々その利用者は増加していました。今やオンラインで知り合い結婚するということは、珍しいことではなくなっています。 まだまだ不慣れなオンライン婚活パーティー。誰もが「初心者」の今がチャンス?(画像:写真AC) すでにアメリカでは39%ものカップルがオンラインで知り合っており、出会いのきっかけの1位となっています(2017年スタンフォード大調べ)。日本でも結婚相手と知り合ったきっかけの4位(9.7%)にまで上昇しているのです(2019年アニヴェルセル調べ)。 オンラインでの出会いがここまで広がったのには、スマートフォンの普及により、使い勝手がよく割安な婚活アプリが出回ったことが大きな要因でしょう。 また、身長や出身地など、自分の好む条件で詳細に検索できる機能も充実しているため、リアルな婚活パーティーやお見合いよりもずっと大勢の条件に合う異性を、短時間で効率的に見つけ出すことができるのです。 オンラインの使い方を教え合いながらオンラインの使い方を教え合いながら コロナ禍を追い風に、オンラインで結婚相手を見つける人がますます増えそうな気配があります。今までのアプリに加え、リアルタイム会議システムを利用したオンライン婚活パーティーが大量に開催されるようになったからです。 全国の男女が参加できるものもあれば、東京近郊など、在住地域限定のものも。そしてこのシステム、まだ始まったばかりということもあり、皆が初心者というのもうれしいものです。 オンラインシステムの使い方を教え合いながら進める、和やかなムード感も楽しい(画像:写真AC) リアル婚活パーティーの場には、明らかに場慣れしている人もいて、初心者は気後れしてしまうことがあるのですが、オンライン婚活パーティーには、ベテランはまだいません。私(内藤みか。恋愛小説家)も試してみましたが、お互いにシステムの使い方を教え合いながら、ほのぼの楽しめる雰囲気があるのです。 オンラインパーティーでのモテは画質にあり そんななかでも、確実に男性からのアプローチをゲットできるようになった女性がいます。東京23区内在住のアラフォーのR子さんは、一番のポイントは「やはり画像に気を使うこと」だときっぱり言い放ちました。 多くの人は自室からアクセスしているからか、画像が薄暗く、なかには顔の下半分が見切れていることもいるのだとか。 暗い雰囲気でトークしたら印象も暗くなってしまいそうだと危機感を抱いたR子さんは、まずは画質の良いウェブカメラを通販で購入しました。そして少しでも明るく柔らかい雰囲気を醸(かも)し出して好印象を与えたいと、部屋の壁と自分を照らすインテリアライトも取り寄せました。 ちょっと薄暗い部屋、リアルのおうちデートにはいいけどオンライン婚活パーティーでは……(画像:写真AC) 初期投資は合計1万円ほどでしたが、見違えるほどクリアに映るようになったそうです。 着る服の色にも気を使うべし着る服の色にも気を使うべし R子さんがカメラの前で服を替えて見比べてみてわかったことは「暗い色の服を着るより、明るい色の服を着たほうがオンラインでは映える」ということでした。 リアルな婚活パーティーの場では、ネイビーなどのきっちりした色を着ると品よく見える場合もあるそうですが、暗めの画質の参加者が多いオンライン婚活パーティーでは、白っぽい服こそが、華やかで清楚(せいそ)な雰囲気を与えやすいのだとか。 オンライン婚活パーティーで着る色は断然「白」系って、ご存じでしたか?(画像:写真AC) こうして画像に気を配ったことで、R子さんは「きれいな方ですね」などと言われることが一気に増え、男性からのアプローチが多く舞い込むようになったそうです。 確かにモニターのみで判断される世界なので、映りはかなり重要です。事前に自らカメラの前であれこれ光量などを調整し、印象よく映るための準備をすることは、実はとても大切なことなのかもしれません。 もちろん男性参加者にとっても、これらの仕込みは効果があるはずです。 相手のプライベートが見えたらしっかり利用 カメラと照明を工夫することでモテを実現できたR子さんですが、いくらきれいに映ったところで、会話に愛想がないと人気は出ないと言い切ります。男性に「この人は俺に気があるな」と思わせることがポイントなのだとか。 とはいっても、オンライン婚活パーティーでは、ひとりの異性とトークできる時間は数分未満。そんなわずかな時間に、どうやって相手をその気にさせているのでしょう。 それは、オンライン婚活ならではの、「相手の部屋」についてのトークなのだとか。部屋の背景に洋服がかかっていたら「すてきな服ですね」、映画のポスターが貼られていたら「映画がお好きなんですか?」などと、彼の普段の暮らしに絡めた質問を興味深げにするだけで、一気に親近感を持ってもらえるそうです。 相手の部屋にいたペットが思わぬ“キューピッド役”を果たしてくれる、なんてことも?(画像:写真AC) ペットがいたら「とってもかわいい!」と褒めちぎるようにしているのだとか。 今は目立つし、モテる黎明期今は目立つし、モテる黎明期 初対面なのにいきなり自分の部屋の中を見られるという不思議なシチュエーションなのがオンライン婚活ですが、それをうまく利用してトークに盛り込むことで「私はあなたに関心があります」というニュアンスが伝わるのです。 わずかな時間で相手に強い印象を与えるポイントは、室内観察にあるのかもしれません。 R子さんは、スタートダッシュできる今がモテのチャンス、と張り切っています。今はパソコンの操作に慣れるだけで精いっぱいという人が多いので、多くの人が画質にまでこだわる余裕はないのだとか。 そんななか「普段より濃いめのメイクをしたほうがモニター上で映える」ということまで計算し、万全の態勢で参加しているR子さんへの男性人気は、まだまだ続きそうです。
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